こんにちは。理系就活情報局です。

志望業界や志望企業を選ぶ基準は、人によってさまざまです。

ですが、誰もが気になる基準のひとつに「年収」があります。

人によって「年収」の重要度はさまざまですが、生活がある以上は切っても切れない関係にあります。

今回は「年収」に焦点を当てて、理系就活生におすすめの職業を解説します!

「せっかくなら、収入の高い仕事に就きたい」と考えている理系就活生は、ぜひエントリーの参考にしてみてください!

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平均年収ランキングに見る理系職業

平均年収ランキングに見る理系職業

働き方やキャリアプラン、将来の夢など、職業を選ぶポイントは人それぞれです。

さまざまなポイントがある中で、労働の対価として得るお金も現実的なポイントになるでしょう。

本章では公表されているデータから、職業選びの参考となるように理系職業の平均年収を解説します。

【最新版】年収ランキングからみる理系就職の年収

順位職種平均年収
1位医師1,027万円
2位投資銀行業務850万円
3位運用(ファンドマネジャー/ディーラー)845万円
4位MR700万円
5位内部監査699万円
6位プロジェクトマネジャー686万円
7位業務改革コンサルタント(BPR)680万円
8位リスクコンサルタント678万円
9位戦略/経営コンサルタント675万円
10位会計専門職/会計士654万円

引用:doda「平均年収ランキング(平均年収/生涯賃金)【最新版】」

dodaが発表したデータ「平均年収ランキング(平均年収/生涯賃金)【最新版】」を見ると、平均年収ランキングの上位を理系職業が占めています。

※2021年9月~2022年8月の1年間にdodaに登録した約56万人のデータを元に作成

1位の医師を筆頭に、理系職種が上位にランクインしている理由は、高い専門性が貴重な価値として認められているためです。

大学で専門的に学んだスキルや資格が必要な仕事は職業に就くまでのハードルも高いため、なり手は自然と少なくなります。

なり手が少なく、社会的な価値が認められているため、理系職種は年収が高くなりやすいと言えるでしょう。

収入は、生活を支えるために必要なだけでなく、仕事のやりがいや満足度、人生設計を左右します。

【最新版】理系就職の平均年収

独立行政法人経済産業研究所が2010年に発表した結果によると、大卒理系の平均年収は681万円になります。

国税庁が2022年に調査した結果によると、日本人の平均年収は458万円です。

データを比較すると日本人の平均年収より、理系大卒の平均年収の方が高い結果となっています。

参考:理系出身者と文系出身者の平均年収の比較

参考:国税庁 令和4年分民間給与実態統計調査

年収1000万円超えも特定の理系職業なら可能

2022年の調査で日本人の平均年収が458万円の点を考慮すると、年収1,000万円超えは簡単ではありません。

平均年収が高い理系大卒でも、年収1,000万円超えが難しい点は同様です。

一方で、高い技能や経験が求められる理系職業の一部では年収1,000万円を超える職業もあります。

理系職業の中で1,000万円を超える代表的な職業といえば、医師です。

人々の健康や命を支える医師には、専門的な技術・経験が求められるため、相応の報酬が貰える仕事でもあります。

他にもMRやコンサルタントの平均年収は1,000万円に届きませんが、成果や所属する企業によっては1,000万円超えも十分にあり得ます。

平均年収が高い理系大卒でも年収1,000万円超えは簡単ではありませんが、一部の職業では実現可能な年収です。

年収が高い理系の職業7選

年収が高い理系の職業7選

同じ職業でも所属する企業・団体によって、年収に違いはは生まれます。

一方で理系職業の中には、所属する企業・団体に関わらず、年収の高い理系職業もあります。

本章では年収が高い理系職業を5つ紹介するので、ぜひ参考にしてください。

年収が高い理系職業①:医師

医師の平均年収は1,000万円を超えており、収入が非常に高い仕事です。

医者になるには、まず医学部に合格しなくてはなりません。

医学部の偏差値は高く、ランクの高い大学の医学部に合格するのは狭き道です。

また、6年間で数千万にも及ぶ学費がかかるうえ、研修医時代は報酬に見合った給料がもらいづらい実情もあります。

医師には頭の良さや努力だけでなく、連続勤務に耐えうる体力も必要な職業である点も忘れてはいけないポイントです。

医師になる過程はもちろん、医師になった後も大変な一方で、将来にわたり金銭面では困らない収入が得られる仕事です。

仕事を通して誰かの命や生活を支えるやりがいを感じながら、収入を得たい人に向いています。

年収が高い理系職業②:金融系専門職

アクチュアリーのような金融系専門職も、多くの職業よりも高い収入が得られる職業です。

アクチュアリーは保険数理士とも呼ばれ、保険にかかる保険料を計算する専門家です。

リスクや損害賠償額を加味しながら保険金の掛け金を決めます。

数値の算出には統計学の知識を駆使する必要があるため、統計学における高レベルの知識や計算能力が必要です。

アクチュアリーを名乗るには、日本アクチュアリー会が主催する試験に合格する必要があります。

試験分野は数学・会計・経済・投資理論・損保数理・生保数理と幅広く、合格率は高くありません。

年収が高い理系職業③:MR

製薬メーカーで医薬品を販売するMRも、高い収入が見込まれる職業です。

MRは営業職の1つですが、医師を相手に医薬品の説明をするなど、高い専門知識が必要になります。

文系でもMRを目指せますが、薬学部出身の理系就活生の方が就活では有利になりやすいです。

年収が高い理系職業④:プロジェクトマネージャー(IT)

プロジェクトマネージャーとは、ITシステムの開発において、プロジェクト全体の進行管理から予算・品質・納期・成果に対して責任を負うポジションです。

プロジェクト全体を俯瞰して意思決定し、プロジェクトを成功に導くまでが仕事となるため、プロジェクトマネージャーの仕事は以下のように多岐にわたります。

  • 顧客を含む社内外とのコミュニケーション
  • プロジェクトチームの編成
  • 開発チームのサポート

さまざまな役割を果たす必要があるため、コミュニケーションスキル・リーダーシップ・マネジメント能力など幅広いスキルと豊かな経験が求められます。

年収が高い理系職業⑤:コンサルタント

コンサルタントとは、企業の課題解決を担当する仕事です。

IT技術を駆使してコンサルティングを行う場合、「ITコンサルタント」と呼ばれるケースもあります。

第三者の立場から企業の経営課題の解決に切り込み、解決策の提案から実行まで、一貫して担当します。

高レベルの思考力とデータ分析力が求められるため、理系の素養を活かせる仕事です。

一方、ハードワークな仕事でも知られているため、ワークライフバランスを取りながら働きたい人には不向きな職業です。

年収が高い理系職業⑥:研究職

研究職とは、専門分野の研究を生業とする職業です。

研究職では、民間企業もしくは公的機関に勤務する形で研究をおこないます。

大学時代に学んだ知識や研究経験がダイレクトに生かせる職業のため、研究職は多くの理系学生が志望する職業のひとつです。

以下2つのように同じ研究職でもタイプが異なる研究職のため、自身の方向性や素養に合わせた選択が必要です。

  • ・基礎研究:新しい理論や仮説を検証するための実験的な研究
  • ・応用研究:基礎研究で発見した知識を基に実用化に向けた研究

年収が高い理系職業⑦:一級建築士

一級建築士とは、国家資格である「一級建築士」を持つ建築士です。

一級建築士の資格は数ある国家資格の中でも、高難易度の資格として知られています。

一級建築士の資格を持つ建築士は非常に貴重な存在のため、自然と年収も高くなる傾向にあります。

建築学科を卒業した学生が一級建築士を目指すケースが一般的です。

建築士は建築事務所・メーカー・建設会社での勤務、もしくは独立して自身の建築事務所を開くケースもあります。

高年収を目指せる業界

高年収を目指せる業界

企業によって給料が変わるため、高い年収を得るには平均年収の高い企業に入社するのが一番の近道です。

doda「業種分類別の平均年収ランキング」をもとに、年収が高い業界を紹介します。

【業種分類別の平均年収ランキング】

業種平均年収(男性)平均年収(女性)
1位金融551万円383万円
2位メーカー488万円372万円
3位総合商社496万円366万円
4位IT/通信465万円383万円
5位建設/プラント/不動産455万円357万円

引用:doda「業種分類別の平均年収ランキング

金融

高年収を目指せる業界1つ目は、金融です。

「金融」の平均年収は454万円で、生涯賃金は2億5,200万円に達します。

金融業界で年収が高い仕事は、下記の通りです。

  • ・投信/投資顧問:768万円
  • ・証券会社:575万円
  • ・信託銀行:545万円

金融業界は、理系が持つ論理的思考力・データ分析力・IT技術が活かせる業界です。

理系就活生の金融業界への就職活動については、以下で詳しく解説しています。

メーカー

高年収を目指せる業界2つ目は、メーカーです。

「メーカー」の平均年収は453万円で、生涯賃金は2億4,309万円に達します。

メーカーで年収が高い仕事は、下記の通りです。

  • ・たばこメーカー:769万円
  • ・トイレタリーメーカー:552万円
  • ・総合電機メーカー:545万円

メーカーは、理系の強みである専門性を活かした就活ができる業界です。

メーカーの種類はさまざまですが、下記では素材メーカーの就職について解説しています。

総合商社

高年収を目指せる業界3つ目は、商社です。

総合商社は、幅広い領域で原材料・製品などを調達・販売したり、事業投資を行ったりする企業を指します。

「総合商社」の平均年収は446万円で、生涯賃金は2億8,478万円に達します。

一見理系とは縁がないように思えるかもしれませんが、商社でも理系の採用は進んでいます。

下記では、商社が理系学生を採用するメリットについて解説しています。

関連記事:商社が理系学生を採用するメリットとは?採用のアプローチも紹介

IT・通信系

高年収を目指せる業界4つ目は、IT・通信系です。

「IT・通信系」の平均年収は436万円で、生涯賃金は2億5,330万円に達します。

IT・通信系で年収が高い仕事は、下記の通りです。

  • ・ITコンサルティング:461万円
  • ・システムインテグレータ:458万円
  • ・ハードウェア/ソフトウェア/パッケージベンダ:451万円

IT・通信系は、現代社会で必要不可欠な分野です。

昨今ではどんな仕事もITが必要不可欠な存在のため、ニーズの高い業界と言えるでしょう。

下記では、IT業界の就職について解説しています。

建設・プラント・不動産

高年収を目指せる業界5つ目は、建設・プラント・不動産です。

「建設・プラント・不動産」の平均年収は421万円で、生涯賃金は2億1,588万円に達します。

建設・プラント・不動産で年収が高い仕事は、下記の通りです。

  • ・ディベロッパー:497万円
  • ・不動産金融:473万円
  • ・ゼネコン/サブコン:455万円

建設・プラント・不動産業は、人の生活を支える仕事です。建築系の理系就活生は、進む職種によって、さまざまな方向から人の生活に関わることになります。

下記では、建築系の就職について解説しています。

年収・給料が高い理系の仕事の共通点は高い専門性

年収・給料が高い理系の仕事の共通点は高い専門性

さまざまな働き方が選べる昨今ですが、高年収を目指す理系学生の方もいるでしょう。

高年収を目指す場合、知っておくべきなのは年収・給料が高い仕事の共通点です。

共通点を理解しておけば、高年収を目指して就活をする際の糸口になります。

年収・給料が高い理系の仕事に共通している点は、高い専門性です。

高い専門性を身につける過程には非常に多くのコストがかかるため、労働の対価である給料も自然と高くなります。

また高い専門性を身につけている人材は貴重な存在でもあり、価値の高さも給料が高くなる理由です。

他にも年収・給料が高くなる理由には、さまざまな理由がありますが、専門性の高さがキーとなっています。

理系就活生が高収入を目指すためにしたいこと

理系就活生が高収入を目指すためにしたいこと

「平均年収ランキングに見る理系職業」から「高年収を目指せる業界」までを解説してきました。

本章では理系就活生が高収入を目指す場合にすべきことを解説します。

就職活動を早めにスタートする

高収入を目指す場合には、就職活動は早めにスタートしましょう。

月給が高い企業は、理系就活生の応募も多くなります。

選考に通過するためには、ほかの就活生よりも早い段階からの対策が大切です。

自己分析・業界研究・企業研究を入念に行い、志望企業を決めましょう。

その際は、年収の高さだけで企業を判断しないことも重要です。

福利厚生や残業時間など、自分が企業に求める条件を比較して、「この企業で働き続けられるか?」を検討してみてください。

逆求人型サイトを活用する

高収入を目指す場合には、大手ナビサイトと逆求人型サイトを併用しましょう。

高収入を目指したい理系就活生には、理系に特化した逆求人型サイト「TECH OFFER」がおすすめです。

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理系就職の年収に関するよくある質問

理系就職の年収に関するよくある質問

働くうえで年収は重要な条件である一方で、企業側へ年収に関する質問はしないことをおすすめします。

年収に関する質問をした場合、条件でしか企業を判断しない学生と思われる可能性があるからです。

そこで、本章では理系就職の年収に関してよくある質問について解説します。

理系就職が高年収となりやすいのはなぜ?

本記事で取り上げてきたように、理系就職は一般的な就職より年収がもらえる傾向にあります。

理由としては、理系学生が大学で学ぶ知識やスキルは高度で専門的なため、貴重な人材となるからです。

人材としての価値が高ければ、自然と年収が高くなる傾向にあります。

理系就職が高年収となりやすいのは、大学で学んだ知識や身につけたスキルによるものといえます。

これから年収が伸びそうな業界・職業は?

理系職業は多種多様にありますが、今後年収のアップが期待できそうな業界・職業は、人工知能(AI)を扱うエンジニアです。

昨今は人手不足を解消するために、人工知能による解決策がさまざまな業界で求められています。

ニーズが高まれば、自然と年収のアップにつながるため、人工知能を扱うエンジニアの価値は今後高まっていくでしょう。

理系就職で年収3,000万円超えは目指せる?

理系職業の中でも一部の職業であれば、年収1,000万円超えは可能です。

一方で年収3,000万円を超えるのは、簡単ではありません。

よほどの成功報酬ボーナスがなければ、達成するのは厳しいです。

基本的に企業や団体に雇われた状態では難しく、独立や開業をしない限りは年収3,000万円超えは難しくなります。

まとめ

収入は、志望業界・志望企業を絞り込む上で重要な要素です。

高収入を目指したい理系就活生は、一日でも早く就職活動を始めることをおすすめします。

収入・福利厚生・残業時間・昇級など、自分が会社に求める条件を整理して、自分に合う仕事を探しましょう!

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