商社が理系学生を採用するメリットとは?採用のアプローチも紹介

多様化するニーズへの対応や新たなイノベーションを生み出すためには、組織の多様化がひとつのポイントです。
組織の多様化には異なる価値観や経験、得意分野が異なる人材を採用できるかが、カギとなります。
文系・体育会系色の強い商社も異なる分野の人材、例えば理系人材を採用すれば、確実にプラス効果が生まれます。

しかし、異なる価値観や経験、得意分野の異なる人材を採用するには、ノウハウや根気が必要です。
理系人材を採用した経験が少ない場合には、どうやってアプローチしていけばよいか分からない方も多いでしょう。

今回は商社に理系人材を採用するメリットや採用に向けたアプローチについて解説いたします。商社で理系人材が活躍できるポジションやおすすめの採用方法もあわせて紹介します。

商社の人事担当者で理系人材の採用を検討している場合には本記事を参考にして、採用に取り組みましょう。

商社が理系学生を採用するメリット

商社が理系学生を採用するメリット

理系学生の強みといえば、深い思考力と専門的な知識です。
商社が扱う規模の大きい案件においても、深い思考力と専門的な知識は確実に活きるでしょう。

本章では商社が理系人材を採用することで得られるメリットについて解説します。

理系ならでは専門的な知識・経験 

商社の扱う商品は幅広く、「ラーメンからミサイル」までという言葉があるくらいです。
中には専門的な知識を必要とする商品も少なくありません。

例えば、化学薬品を扱う場合でも知識がある・なしでは大違いです。

理系人材ならではの専門的知識や経験が、業務に欠かせない場合もあります。
理系人材の場合、以下の専門的知識を有しています。

  • コンピューターサイエンス
  • 化学
  • 機械
  • 電気
  • 農芸化学
  • 薬学
  • バイオサイエンス

論理的思考力

商社では様々な関係者の間にたって、業務をおこないます。
多くの関係者を納得させるには、筋道の通った意見が欠かせません。論理的思考力をしっかりと身につけていれば、筋道の通った意見もしっかりと打ち出せるでしょう。

ビジネスに欠かせない論理思考力を理系人材は学業を通して、既に身につけています。

例えば、研究では発生した現象に対して、分析とレポートの作成をおこないます。
現象を分析するためには、まず発生の原因を分解して、体系的な整理・把握が必要不可欠です。体系的な整理・把握という論理的思考の根本部分を日頃から鍛えているため、理系人材は論理的思考力が身についているのです。
またレポートによる言語化の作業も多いため、物事に矛盾がないように筋道をたてて、考える訓練も理系人材は日頃からおこなっています。

粘り強さ

昨今は才能やセンス、学歴よりもやり抜く力・粘り強さが重要だとする説もでています。
一度のチャレンジではめげずに、何度もチャレンジするガッツは、もはや必要不可欠です。

理系人材は論理的思考と同様に学業を通じて、粘り強さを身につけます。
なぜなら、研究は成果がでるまで、私たちの想像する以上に地道な作業が続くからです。

例えば、バイオサイエンスの分野でいえば、細胞培養やマウスの反応を日々チェックします。成果はすぐにでるとは限らず、同じような作業を数週間から数か月繰り返すこともあります。地道な作業を繰り返して、初めて研究結果はまとまるのです。

理系人材は地道な作業の繰り返しが結果につながるという成功体験を持っているので、粘り強さを備えています。

商社で理系人材が活躍する業務

商社で理系人材が活躍する業務

理系人材の活躍する業務といえば、研究職や品質管理などの分野が思いつきます。理系人材が持つ論理的思考力や粘り強さを生かして、活躍できる業務は他にもあります。

本章では商社で理系人材が活躍できる業務を紹介します。

営業 

営業というと、一般的には文系色の強い業務にみえます。
近年は理系人材の論理的思考力を活かした、営業も効果を発揮しています。

例えば、営業チャンスはありそうだが、財布の紐も固いお客様がいるとしましょう。
財布の紐を緩めるためには、いかにお客様に自社の製品やサービスが有効かを納得してもらう必要があります。
お客様の納得感に欠かせないのが論理的な合理性です。ロジカルに製品やサービスの有効性を整理できれば、お客様も納得のする合理性が証明できるでしょう。

もちろん、ハートに訴えかける営業も時には必要になりますが、ロジックの部分も営業には欠かせない要素です。

プロダクトマネージャー

プロダクトマネージャーとは、顧客ニーズの調査・分析から商品の開発やブランド管理までおこなう幅広いポジションです。
顧客や市場調査・分析は必ず実際のデータを使って、おこないます。

数字に強く、また分析業務に慣れた理系人材であれば、活躍の機会は多いでしょう。
実験結果をまとめた経験の多い理系人材は、分析結果のレポートもうまくまとめられます。
扱う製品によっては専門知識を有している理系人材にマッチするでしょう。

生産管理

原材料の調達から品質管理と、生産に関するありとあらゆる業務をおこなうのが、生産管理です。

突発的なトラブル対応はもちろん、ボトルネックの解消・改善なども生産管理業務のひとつです。
トラブル対応やボトルネックの解消には、問題を分解して、根本的な原因を追求する必要があります。

論理的思考力の高い理系人材であれば、根本的な原因を把握して、解消までアプローチできるでしょう。

商社で理系学生を採用するためのアプローチ 

商社で理系学生を採用するためのアプローチ 

商社の採用に理系学生が増えつつあるとはいえ、商社が理系学生のファーストチョイスになる可能性はまだまだ低いでしょう。理系学生を採用するためには、何かしらのアクションを起こす必要があります。

本章では商社が理系学生を採用するためのアプローチを紹介します。

就職活動のスケジュールを意識する 

前提として、理系学生は研究で忙しく、就職活動に注力できる時間は多くありません。
就職活動のスケジュールは理系学生向けに設定するなど、企業側は柔軟に対応した方がよいでしょう。説明会や懇談会を実施する場合には、オンライン形式で実施すると、参加のハードルが下がるため、忙しい理系学生も参加率があがります。

理系学生には就職の他に、大学院進学という進路があることも忘れてはいけません。
内部進学のケースを除けば、9月・10月の秋入試と1月・2月の春入試があります。
例えば、秋入試で大学院進学をあきらめた場合には、その後に就職活動を始める学生もいます。

就職活動自体が遅くなる理系学生もいることも頭に入れておきましょう。

ミスマッチを減らすコミュニケーション 

商社が理系学生を採用する場合に気をつけるべきことは、ミスマッチです。
理系学生の多くは就職する場合、メーカーにいき、研究を続ける人が大部分でしょう。

商社に就職した場合、180度真反対の世界に飛び込む可能性が十分あります。

理系学生も覚悟して、商社へのエントリーを希望しているはずですが、ミスマッチを避けるため、以下の点などを包み隠さず伝えましょう。

  • 商社に入社する場合のメリット
  • 商社に入社する場合のデメリット
  • 仕事の醍醐味
  • 理系学生に期待する部分

インターンシップの活用

忙しい理系学生も夏休み中だけは、時間にある程度の余裕が持てるようになります。
時間に余裕がある内に、忙しい理系学生をインターンシップに招待しましょう。

インターンシップを活用すれば、以下の効果が期待できます。

  • 実際に働くことで、理系学生と企業間で現実的な姿がみえる
  • 早期に優秀な人材に接触できる
  • コミュニケーションの機会が格段に増える

商社が理系学生を採用するなら、TECH OFFERがおすすめ

商社が理系学生を採用するなら、TECH OFFERがおすすめ

理系学生の主な就職先は、メーカーやIT系の企業です。
多くの理系学生がメーカーやIT系企業を志すため、何気なくメーカーやIT系企業に流れてしまう学生も少なくないでしょう。

これまで理系学生の採用が多くない商社は、手をこまねいていると、理系学生の採用は難しいことを意味しています。

理系学生の採用実績が多くない商社は待ちの採用活動ではなく、攻めの採用活動が必要です。
攻めの採用活動で近年注目を集めるのが、ダイレクトリクルーティングサービスです。
中でも理系学生の採用を目指している場合には、TECH OFFERがおすすめです。

運用負荷が小さい

何かと忙しい商社にとって、サービスの運用負荷は大事な選定ポイントのひとつでしょう。
せっかく便利なサービスを投入しても、運用負荷が高ければ、サービスを導入した意味が薄れてしまいます。

TECH OFFERであれば、サービスの運用負荷で心配する必要はないでしょう。

TECH OFFERでは膨大なデータから、採用ターゲットを見つけた場合、サービスが自動的にオファーを送信します。
採用担当者が都度、オファーメールの文面を考えたり、送信に手間取ったりすることはありません。

接点のないターゲットにもアプローチができる 

昨今は攻めの採用活動として、リファラル採用もあげられます。
ただしリファラル採用があくまでアプローチできるのは自社社員から、つまり似たルーツを持つ人脈になります。

TECH OFFERでは40,000の研究室/教員情報データという膨大なデータからターゲットの選定が可能です。
これまで全く接点のなかった理系学生にも、TECH OFFERであればアプローチができるようになります。

早期選考にも活用できる 

Webでインターンシップの募集をかけるのは一般的な方法ですが、選考の手間がどうしてもかかります。
しかし、ダイレクトリクルーティングを使えば、目をつけた学生にのみオファーを送るため、選考の手間が大幅に減らせます。

理系人材を早期に選考したい場合には、TECH OFFERがうってつけの存在でしょう。膨大なデータとオファーの自動化で、さらに採用工数をかけることなく、理系人材をインターンシップに呼べます。

まとめ

商社が理系学生を採用するメリットは以下のとおりです。

  • 理系ならでは専門的な知識・経験
  • 論理的思考力
  • 粘り強さ

理系学生の持つ強みは商社にとって、新たな武器となり大いに役立つでしょう。

また組織の多様性という観点からみても、文系・体育会系が揃う商社に理系学生が与える影響は大きいはずです。

本記事を参考にして、ぜひ理系学生の採用を実現しましょう。