こんにちは。理系就活情報局です。

「建築系の仕事をしたいけれど、なかなか一つに絞りきれない」

「ゼネコンを目指しているが、ほかにも自分に合う仕事があったら知りたい」

そんな悩みを持つ理系就活生に向けて、今回は建築系にフォーカスして人気の就職先や職種を紹介します!

進路に迷っている建築系の理系就活生の方は、ぜひ参考にしてみてください!

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ランキングで見る建築系学生の就活 

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不動産・デベロッパーが人気

「設計事務所」「不動産」「デベロッパー」「ハウスメーカー」など、建築系の理系就活生の進路は多様です。

中でも、現在建築系の理系就活生から人気を集める就職先は、不動産やデベロッパーです。

順位会社
1三菱地所
2三井不動産
3鹿島建設
4セキスイハイムグループ
5大林組
6清水建設
7大成建設
8積水ハウス
9東急不動産
10大和ハウス工業

※キャリタス就活「業種別ランキング<建設・住宅・不動産>」を元に作成

2023年卒の就活生が選んだ人気企業を業種別にまとめたキャリタス就活「業種別ランキング<建設・住宅・不動産>」TOP10に三菱辞書・三井不動産・東急不動産の大手不動産・デベロッパーがランクインしています。

まちづくりの中心的存在である不動産・デベロッパーは、建築系の理系就活生が持つ専門知識を活かせる場です。

建築系の理系就活生から人気を集める就職先の傾向を確認したところで、次はそれぞれの仕事内容を詳しく見ていきましょう。

建築系学生に人気の就職先

建築系学生に人気の就職先

不動産・デベロッパー

建築系学生に人気の就職先1つ目は、不動産・デベロッパーです。

不動産会社は、住宅や土地などの賃貸・売買を仲介したり、賃貸や売却を希望する不動産を探したりします。

デベロッパーとは、不動産を開発してより良い街まちづくりを行う仕事です。

「街の発展のためには何が必要か」を考え、ビル・マンション・リゾート開発から再開発まで、幅広い範囲の事業を手掛けます。

用地を仕入れるところからスタートし、そこに建てる施設の企画をもとに、設計や施工を外注し、完成した建物を販売・賃貸することで利益を得ています。

また、デベロッパーは大きく「総合デベロッパー」と「専業デベロッパー」の2つに分けられます。

「総合デベロッパー」は、オフィスやマンション、商業施設やリゾートホテルなど、規模の大きな街づくりを行う企業を指します。

総合デベロッパーの例:三井不動産・三菱地所など

「専業デベロッパー」は、「マンション専門」「リゾートホテル専門」といったように、一つの用途に特化しているデベロッパーのことです。

マンションデベロッパーの例:三井不動産レジデンシャル・フージャスHD など

商業デベロッパーの例:イオンモール・ルミネ など

ゼネコン

建築系学生に人気の就職先2つ目は、ゼネコンです。

ゼネコン(ゼネラルコントラクター)とは、大型建築物の設計や施工を請け負い、建築工事を取り仕切る総合建設業社を指します。

仕事内容は、主に施工に伴う原価管理・品質管理・工程管理・安全管理の4つで、工事自体は業者に外注しています。

全国規模で仕事を行う「スーパーゼネコン」や中規模の建設を請け負う「中堅ゼネコン」など、企業規模に応じた呼び名があります。

主な就職先例:林組・鹿島建設・大成建設・清水建設・竹中工務店 など

ハウスメーカー・工務店

建築系学生に人気の就職先3つ目は、ハウスメーカー・工務店です。

ハウスメーカー・不動産は、住宅の施工や販売をしています

ハウスメーカーと工務店の業務内容は似ており、ハウスメーカーが全国規模かつ住宅販売に特化しているのに対し、工務店は地域に根差した営業形態です。

どちらも、主に一般向けの住居を設計・施工をします。

ハウスメーカー・不動産は、企業によって工法や得意とするデザインの傾向による特色があります。志望企業を選ぶ時は、「その企業が販売する住宅で自分の強みが活かせるのか?」と検討すると良いでしょう。

主な就職先例:大和ハウス・積水ハウス・パナホーム・一条工務店 など

設計事務所

建築系学生に人気の就職先4つ目は、設計事務所です。

設計事務所は、クライアントの依頼を受けて、建物のデザインや設計を行います。

設計事務所は、個人の建築家主宰の「アトリエ系建築設計事務所」意匠・構造・設備すべての設計を自社で担当する「組織系建築設計事務所」の2つに分けられます。

また、設計事務所によって「意匠設計」「構造設計」「設備設計」のうちどの設計を得意とするのかが異なるため、自分の専門ややりたい仕事に併せて志望企業を決めましょう。

主な就職先例:日建設計・NTTフアシリティーズ・三菱地所設計 など

建設系のコンサルタント

建築系学生に人気の就職先5つ目は、建設系のコンサルタントです。

建設コンサルタントは、社会資本設備に関わる公共事業を中心とした土木工事の企画〜設計、運営維持を行います。

官公庁への手続きや周辺住民への説明、用地の確保から工事スケジュールと施工手順の決定、工事の管理など、業務の範囲は幅広く、やりがいを感じる仕事です。

道路や街など、規模の大きな仕事を担当するため、「大きなフィールドで自分の能力を試したい」人に向いているでしょう。

主な就職先例:東電設計・ジェイアール東日本コンサルタンツ・小田急エンジニアリング・三井共同建設コンサルタント など

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建築系学生に人気の職種

建築系学生に人気の職種

建築士

建築系学生に人気の職種の1つ目は、建築士です。

建築士の仕事は、建物の設計や図面の作成、工事現場の監督などです。

建築士になるには、まず設計士として仕事で経験を積み、二級・一級建築士の取得をめざします。

建築設計の仕事は主に以下3つに分けられます。

  • ・快適さや環境に配慮した設計を行う「意匠設計」
  • ・耐震性などの安全性を考慮した設計を行う「構造設計」
  • ・空調や衛生、電気設備などの設計を行う「設備設計」

建築士になりたい人は、得意分野が活かせる設計事務所を就職先に選びましょう

建築施工管理・土木施工管理

建築系学生に人気の職種の2つ目は、建設施工管理技士・土木施工管理です。

建築施工管理は、住宅・オフィスビル・工場などの建築工事の監督・指導を行います

工事に使用する機材・必要な作業員の人数・工期を検討して施工計画を立て、工事に着手した後は、工程管理・安全管理・品質管理・施工管理を担当。

土木施工管理は、道路・ダム・橋などの土木工事の施工計画・監督・指導を行います

設計図・仕様書・工期から施工計画を立て、工事現場での、工程管理・安全管理・品質管理・施工管理を担当。

どちらもさまざまなスタッフと関わるため、専門性に加えて調整力やコミュニケーション能力が問われる仕事です。

測量士

建築系学生に人気の職種の3つ目は、測量士です。

測量士は、建築工事に必要な土地の正確な位置・距離・面積を測定して図面や計算書を作成します

測量は、あらゆる建設工事で最初に行う作業です。

測量士の仕事は、工事の計画や建設条件、進行や安全性に関わるため、正確性が求められます。測量士は建設業に欠かせないスペシャリストであり、責任も大きな仕事です。

測量士になるには、大学で測量関連の科目を修めて、まず「測量士補」の資格を得ます。

1年以上の実務経験を積むと、測量士試験を受けられます。

宅地建物取引士

建築系学生に人気の職種の4つ目は、宅地建物取引士です。

「宅建」の通称で知られる国家資格を持つ宅地建物取引士は、不動産取引に欠かせないスペシャリストです。

宅地建物取引士の仕事は、顧客に不動産の重要事項を説明することです。

不動産業者には、事務所ごとに従業員5人に対して1人以上宅地建物取引士を配置することが義務付けられています。

宅地建物取引士は不動産業界で必要不可欠な存在であり、他業種では金融業界でもニーズがあります。

また、受験資格に実務経験が必要な資格も多い建築系の資格の中で、宅地建物取引士は大学生でも取得可能です。

不動産・デベロッパーに就職したい方は、ぜひ取得をオススメします。

インテリアデザイナー・インテリアコーディネーター

建築系学生に人気の職種の5つ目は、インテリアデザイナー・インテリアコーディネーターです。

インテリアデザイナーとインテリアコーディネーターは一見よく似ていますが、「一から空間デザインを行うかどうか」で区別できます。

具体的な仕事内容は以下の通りです。

  • ・インテリアデザイナー:住空間全体・家具や照明などの室内演出のデザインや構成を手掛ける。
  • ・インテリアコーディネーター:既存の家具や装飾などの配置によって空間デザインを手掛ける

どちらも働くのに資格は不要ですが、それぞれ「インテリアデザイナー認定試験」・「インテリアコーディネーター資格試験」があります。

インテリアデザイナー・インテリアコーディネーターは、建築知識だけでなくインテリアへの造詣や色彩のセンス、顧客と接する際のヒアリング力やコミュニケーション能力が必要です。

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建築系学生が押さえておきたい就活のコツ

建築系学生が押さえておきたい就活のコツ

これまで、「ランキングで見る建築系学生の就活」から「建築系学生に人気の職種」まで解説してきました。

進路に迷っていた建築系学生の方も、興味のある就職先や職種が定まってきたと思います。

最後に、建築系学生が押さえておきたい就活のコツについて解説します。

在学中からキャリアプランを立てる

建築系学生が押さえておきたい就活のコツは、在学中から将来を見据えてキャリアプランを立てることです。

建築士を代表に、建築業界で必要な資格には、受験資格として実務経験が必要です。

同時に、測量士補のように大学の単位を取得することで登録できる資格もあります。

そのため、建築業界への就職を目指す場合は、大学生活を送る傍らで将来設計をしながら取得する資格を取捨選択していく必要があります

専門知識を学んでいくと同時に、「自分が立てたキャリアプランを叶えるために学生時代をどう過ごせばいいのか」を考え、実行していきましょう。

まとめ

建築系学生は大学で学んだ専門性を活かせる場が多く、進路に迷う人もいると思います。

「さまざまな仕事がある建築業界で、どの仕事に就けば自分の能力が活かせるのか?」

「自分のスキルを使って、社会でどんな仕事をしたいのか?」

就職先に迷った時は、この2点を軸に検討してみてください。

また、建築系学生には、建築業界以外で就職する道もあります。

自分の興味や得意分野が活かせる道を検討して、志望企業を決めていきましょう!