こんにちは。理系就活情報局です。
志望する職種が決まっていたとしても、志望動機を作るのは難しい。
そもそも、自分の熱意や志望度を文章化するのが苦手だ。
そんな悩みを抱えている理系就活生の方も多いと思います。
今回は、MRに焦点をあてた志望動機の作り方を紹介します!
ピンポイントでMR職の場合について解説しますので、MRを志望する方はESを作成する前にぜひ目を通してみてください!
MRの志望動機でアピールするポイント
志望動機は、企業に対して仕事への熱意ややる気をアピールする手段です。
ESの段階で選考に落ちてしまえば、面接に参加できません。
「直接口では伝えられても、いざ文章化するとなると難しい」という方は、以下で紹介する3つのポイントを整理してみましょう。
薬学や医学の専門的知識
もしあなたが薬学部や医学部に所属しているなら、専門的知識をアピールしましょう。
MRの仕事は、病院を訪問して自社で開発している医薬品について説明することです。
自社医薬品を購入してもらうためには、自社医薬品の強みを的確に伝えなくてはなりません。
MRの仕事をするうえで必要な知識を有していることは、立派な志望動機となります。
高いコミュニケーション能力
MRの仕事には、医師や薬剤師といった医療関係者と良好な人間関係を構築するコミュニケーション能力が必要不可欠です。
単に薬の専門知識が高いだけでは、MRの仕事は務まりません。
「この人の話なら聞いてみよう」「この人なら信頼できる」という信頼関係を築くことで、MRは薬を購入してもらえます。
そのため、人と関わることが好きな人や、初対面だけでなく長期的な関係を続けていくことが得意な人は、具体的なエピソードを交えながらコミュニケーション能力をアピールしましょう。
MRの仕事への熱意
最も大事なアピールポイントは、「なぜMRの仕事でなくてはだめなのか」ということです。
このポイントなくして、志望動機は完成しません。
なぜなら、採用担当者が一番知りたいのは、志望度の強さにあるからです。
採用担当者がその企業で働くあなたの姿をイメージできるよう、説得力のある志望動機を作りましょう。説得力を出すには、MRを志すきっかけとなった具体的なエピソードや、自分がMRに適性があるといった強みを交えることが大切です。
志望動機の組み立て方
志望動機の構成は、非常にシンプルです。
一貫したストーリー性を意識しながら、①結論となる志望理由 ②結論に至るまでの具体的なエピソード ③入社後の展望に沿ってまとめるだけで、志望動機は完成します。
以下では、3つのステップについて解説します。
結論となる志望理由
志望動機の冒頭には、まず結論である「なぜMRを志望するのか」「MRとして働く中でもその企業を志望するのか」を簡潔に述べましょう。
結論を最初に示しておくことで、以降の文章の内容にずれが生じにくくなります。
また、この結論を書く際には、志望先の企業が掲げる経営理念や、採用サイトに書かれている「求める人物像」を確認しておくことをおすすめします。
どんな人材が求められているのかを把握したうえで、自分の存在を的確にアピールすれば、冒頭一文で採用担当者の目を引きつけることが可能です。
結論に至るまでの具体的なエピソード
次に書きたいのは、結論に至るまでの背景や理由を説明するエピソードです。
・その製薬会社を知ったきっかけ
・その製薬会社でなくてはならない理由
・その製薬会社の商品との個人的な接点(体験・思い出)
・製薬業界への想い
といった「自分だけの」エピソードを盛り込むことで、「どうして数多くの中からこの企業を選んだのか」を伝えて、志望動機に説得力を持たせましょう。
入社後の展望
志望動機を締めくくるのは、入社後の展望です。
ここで、あなたが持っているスキルを企業でどのように活かしたいのかを語りましょう。
薬学の知識だけでなく、大学生活やアルバイトなどから得た経験もアピール要素です。
スキル・経験を具体的にどのように活用していきたいのかを伝えれば、採用担当者は採用後のあなたがどんな働き方ができる人材なのかをイメージしやすくなります。
志望動機に深みをプラスするポイント
前述した3つのステップで志望動機を組み立てた後、少し時間をおいて見直してみましょう。
以下では、志望動機を見直す時に気を付けたいポイントを解説します。
・うまく書けたと思ったけれど、見直したときに何を伝えたいのかがわかりにくい。
・文章としてはまとまっているが、無難にまとまりすぎている気がする。
・表面的な文章になっていて、ありきたりな感じがする。
という方は、以下のポイントに沿って見直して、志望動機に深みを出しましょう。
なぜMRに魅力を感じているか分かる内容にする
まずチェックしたいのは、MR職の魅力をどれだけ文章化できているのか?という点です。
自分がMRのどんなところに魅力を感じているのかを整理して、仕事への理解があることや志望度の強さをアピールしましょう。
MRをめざすきっかけとなった出来事がある場合は、具体的なエピソードを交えると効果的です。MRの魅力を伝えた上で、「どのような仕事に魅力を感じたのか」「なぜMRでなくてはならないのか」を説明すれば、採用担当者にあなたの意気込みや志望度を示せます。
なぜその企業でなくてはいけない理由を伝える
次にチェックしたいのは、どうしてその企業でなくてはいけないのかという理由が読み取れるか?という点です。
まずは、「なぜ他の業界ではだめなのか」を考えてみてください。。
そこから、「医療業界を選んだ理由」→「その企業を選んだ理由」の順に自分の気持ちを明確にしていきましょう。
その企業である必要性を示すためには、企業の理念や商品情報についても把握しておくと良いでしょう。
「このような企業理念に共鳴した」「この商品に救われた患者の一人だった」と具体例を示すことで、表面的な印象にとどまらない深みを出すことができます。
文字の羅列ではなく熱意が伝わる文章に仕上げる
最後にチェックするのは、熱意が伝わる志望動機になっているか?という点です。
文章としてはまとまっていても、内容が薄くては意味がありません。まとまりを優先したことで、あなたらしい志望動機が薄れてしまうのはもったいないことです。
もし作成した志望動機の内容が薄いと感じるのなら、まずは自分の気持ちを素直に書いてみるのも有効です。箇条書きや殴り書きでも構わないので、本当に伝えたいことだけを書き出してみてください。その後は、前述の3ステップに当てはめて肉付けしていきましょう。
【例文】MRの志望動機
最後に、MRの志望動機の例文を2パターン紹介します。
自分の志望動機と照らし合わせて、ぜひ参考にしてみてください!
社会貢献を軸にした志望動機
私は、首都圏だけでなく地方に新薬を届けることで多くの人を病気の苦しみから救いたいと考え、貴社を志望しました。
貴社はこれまでにも難病や感染症の特効薬の開発しているだけでなく、全国に営業拠点を持つことで、首都圏だけでなく医療が充実しているとはいえない地方の医療機会が損なわれないよう働きかけています。私は、大学進学を機に地方から上京しました。離島ではない地方都市と比較しても、首都圏との医療格差は存在します。地元では幾つかに限られていた選択肢が、首都圏では通院先に悩むほど多く存在しているのです。
そうした自身の経験から、私は「医療や新薬を使用する機会は、住んでいる場所を問わず平等に与えられるべきだ」という貴社の理念に共鳴しました。
私は、貴社に入社後、薬学部で学んだ知識や調剤薬局のアルバイトを通じて得たコミュニケーション能力をもとに、住んでいる場所を問わず必要とされる場所に薬を届ける役割を担いたいと考えています。どんな環境にいても親身に寄り添い、健康を目指せる社会の実現は、私にとって人生の目標です。薬を広めることで在住地域に左右されない医療機会を作り、明るい世の中を作りたいと考えています。
志望先の企業ときっかけにフォーカスした志望動機
私は、MRとして働くことで苦しみや痛みから一人でも多くの患者を解放する手助けをしたいと思い、応募しました。
私が貴社を知ったのは、幼い頃の闘病経験がきっかけです。◎◎◎◎という病気は直接死に至ることはありませんが、当時は幼い子供の身体に負担がかかる薬や治療法が主流でした。新薬の存在を知ったとき、私は主治医と一緒に御社のMRの方から説明を聞きました。患者がMRから薬の説明を聞くのはあまり一般的ではないかもしれませんが、主治医の「薬の博士が来たよ」ということばを今でもよく覚えています。この時の思い出が、私が薬学部を志した理由です。
MRとは、医師に対して積極的に働きかけることで患者の治療法の選択肢を広げる仕事です。薬学部で学ぶ間も、私にとって転機となった貴社の医薬品については日々情報を集めています。貴社では幅広い領域の医薬品を取り扱っており、MRの事業部では勉強会・セミナーを定期的に開いていると知りました。また、幼い私がお世話になった薬も、当時よりも負担の少ない処方に変わったと聞いています。より良い医薬品を作り、広めるために努力を惜しまない貴社でなら、私も一人のMRとして成長できるのではないかと考えました。
入社後は、レストランのアルバイトで培ったコミュニケーションスキルや気配りの心で、医療従事者が気軽に相談できる存在を目指します。医薬品を販売する窓口ではなく、医療従事者の向こうにいる患者の人生に関わる気持ちを忘れず、貴社の医薬品の市場浸透に尽力していきたいです。
これだけは知っておきたいポイント(まとめ)
この記事では、「【理系就活】MRになりたい!志望動機の作り方を例文付きで解説」について解説してきました。
重要なポイントをおさらいします。
・MRの志望動機でアピールするポイント
①薬学や医学の専門的知識
②高いコミュニケーション能力
③MRの仕事への熱意
・志望動機の組み立て方
①結論となる志望理由
②結論に至るまでの具体的なエピソード
③入社後の展望
・志望動機に深みをプラスするポイント
①なぜMRに魅力を感じているか分かる内容にする
②なぜその企業でなくてはいけない理由を伝える
③文字の羅列ではなく熱意が伝わる文章に仕上げる
・【例文】MRの志望動機
①社会貢献を軸にした志望動機
②志望先の企業ときっかけにフォーカスした志望動機
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