こんにちは。理系就活情報局です。
いよいよ本格的に始まる就活シーズンへ向けて、理系就活生にはやらなければならないことがたくさん控えています。
自己分析で自分自身を見つめ直して選考対策を進めながら、業界・企業研究も怠ることはできません。
やることもやらなければならないことも多いだけに、「本当に今のままでいいのかな?」と不安になってしまうこともあると思います。
そこで、今回はこれからエントリーする企業を探す理系就活生のために、「【学部別解説付き】理系就活生が就職先を選ぶ基準とは?」というテーマで説明します!
就職活動で生じる不安を軽減させたい理系就活生の方は、是非参考にしてみてください!
理系学生の進路は大きく二つの道に分かたれる
まず最初に、理系の就職活動について基本的な点を押さえておきましょう。
理系と文系では就職活動に差が生じるものですが、それぞれの分野の中にもいくつかの選択肢が存在しています。
理系就活生の場合、進路は大きく二つの道に分かれます。
以下では、それぞれの道について解説していきます。
やっぱり研究を活かしたい!専門分野での就職
一つ目の道は、専門分野での就職です。
理系の就職活動の大きな特長は、選考する分野や研究内容を軸にして就職する職業を選択できるという点にあります。
学んだことをそのまま就職先に直結しやすいというメリットは、理系が文系に勝るポイントです。現に、理系就活生の大半は専門分野での就職を想定していることでしょう。
専門分野での就職は、理系就活生にとっても企業側にとってもWin-Winになる仕組みであると言えます。
「第一志望に採用されたのはいいものの、配属された部署はまったく専門外だった……」といったことが生じにくいのは、専門部屋での就職ならではの魅力ですね。
専門分野直結でなくとも研究は活かせる!専門外での就職
二つ目の道は、学んできた専門分野ではない領域での就職です。
専門分野での就職がスタンダードな理系就活生の中にも、自分が学んできた領域外の分野で就職する人も少なくありません。
理系は専攻によって専門分野が細分化される分、仕事に直結しづらい分野もあります。
そうした分野に進んだ理系就活生は、その分野で学んだことを別の形で活かせる道を選択することになります。
また、世の中には、自社の事業と直結しなくとも理系学生を採用して、分析力や数学能力を活かして欲しいと考えている企業も数多く存在しています。
近年理系の専門外就職は広がりつつある
現在、人の生き方は多様化しています。
必ずしも結婚をして子供を設けることがスタンダードな道ではなく、一人の人間である「個」が尊重される時代において、就職活動の在り方も年々変化しています。
そのことには、イノベーションによる現代社会の変化や、コロナ禍の影響もあるでしょう。この数年で、理系就活生を取り巻く環境も大きく変わりました。
次は、そんな現代において理系就活生が持っている「就職活動への認識」について確認していきます。
文系就職はハズレじゃない
ここ数年、理系就活生の注目を集めつつあるのが「文系就職」です。
中でも、保険会社や銀行といった金融業界やコンサルティングファームへの関心は高く、理系就活生に人気の就職先企業を集計したランキングでも、上位にランクインしています。
こうしたいわゆる文系就職分野を目指そうとした時、専門分野での就職と比べて競争相手の数は増えることになります。
しかし、文系と比較したときに、理系が持っている素養やスキルは大きな威力を発揮します。
実験をするために当たり前のように必要だった計算能力や分析力が「自分の強み」としてアピールできるものであることに、最初は違和感を覚えるかもしれません。
ですが、専門外の領域だからこそ活かせる理系の強みは、あなたの可能性を確実に広げてくれるはずです。
重視するのは可能性と専門分野にとらわれないやりがい
ここ数年のめまぐるしい時代の変化に押されるようにして、人の価値観も移り変わってきました。その変化は、理系就活生にも訪れています。
「理系だから、この業種に進むのが当たり前」
「この分野で研究を続けてきたから、就職先もこの延長線上で考えたい」
実際に周りを見ても、そうした考えの人ばかりではないと思います。
専門分野での就職を目指す理系就活生がいる一方で、専門分野外で自分のスキルを活かしたいと思う理系就活生の数は着実に増えています。
つまり、限られた分野の中だけでなく、もっと広いフィールドで自分の能力を発揮したいと考える人が増えているのです。
「個」を大事にする時代だからこそ、自分の可能性を狭めなくてもいい。
専門分野にとらわれない領域で、やりがいを求めてチャレンジしてみたい。
そうした意欲が、理系就活生が選ぶ進路に表れています。
学部別に解説!理系が選ぶ就職先の傾向
ここまで、理系の就職活動について基本的な点を解説しました。
時代の変化に応じて理系就活生が進む道も変化してきていますが、とはいえ、自分にどんな選択肢があるのかを把握しておくことは重要です。
いきなり「専門分野での就職」か「専門分野外での就職」かを決めてしまう前に、おおまかな傾向を押さえておくことは、進路決定において大いに役立ちます。
そこで、以下では学部別の就職先の傾向を纏めました。
理学系
理学部は学科によって専門とする領域に幅が出ることもあり、就職先も多岐に渡ります。
化学系・生物系の選択をした人は、「メーカーの研究開発」や「品質管理」など、専門分野に直結する就職先を選ぶ傾向にあります。
数学や物理を選択した人は、その統計能力や分析力を活かせる「ITエンジニア」や「金融アナリスト」、「コンサルト」といった職を選ぶ傾向にあります。
会社の形態やプロジェクトの規模によって仕事内容は様々ですが、理系として培ったスキルを活かして多角的な挑戦をしやすい分野だと言えます。
工学系
工学部は、生産技術やエンジニアリングなど、自分の専攻と近しい領域での就職が多い傾向にあります。
機械工学分野の人なら「設計開発」や「生産技術」、電気電子工学を学んだ人なら「設備設計」や「施工管理」、「プラントエンジニア」などの道に進んでいます。
情報通信系
年々発達するテクノロジーの影響を受けやすいIT業界の需要は年々高まっています。
一定以上のニーズが見込まれるため、情報通信系学科で学んだ人の大半は、エンジニア職を志望しています。
ただし、エンジニアと一口にいっても、「システムエンジニア」なのか「インフラエンジニア」なのか、また会社の事業によって求められる領域も異なってきます。
「社内SE」や「システム管理者」、「社内のヘルプデスク」といった選択肢もあるため、自分の適性に合わせて進む道を検討しましょう。
建築・土木系
建築学部が進む代表的な業界としては、総合建設業であるゼネコンや不動産、建材や資材を扱うメーカーが挙げられます。
設計から研究開発まで携わりたいという人には、ゼネコンが向いています。
「設計士」や「土木施工管理」、「測量士」など、専門的な知識を活かして働くことができます。
また、学んだ知識を広い領域で活かしたい人には、不動産業界や資材メーカーの営業もオススメです。
専門性以外に理系就活生が重視するポイント
これまで、「理系学生の進路は大きく二つの道に分かたれる」から「学部別に解説!理系が選ぶ就職先の傾向」まで紹介してきました。
最後に、「専門性以外で理系就活生が企業選びにおいて重視しているポイント」について、解説します。
気になるのは安定的に働ける環境と年収
コロナ禍の影響を受けたことで、ここ数年、就活生は安定性を求める傾向にあるといいます。「仕事のやりがい」や「専門性」で企業を絞り込むことはあっても、それだけを頼りにエントリー先を決めることはなくなっています。
大手企業の人気が高まっていることにも、不安定な世情が反映されています。
そのため、理系就活生の多くは、自分がやりたい仕事かどうかだけで企業を判断することはありません。
安定的に働ける職場環境なのか、たとえ世の中が不安定な状況になっても安心して生活が送れる収入があるかという点が、より就活生から注目を集める「企業選びの基準」となっているのです。
理系就活生は福利厚生で企業を選別する
理系就活生にとって、「自分のやりたい仕事」ができる企業は一つだけではありません。
では、自分が進む業界や業種を絞り込んだ先で、実際にエントリーする企業としない企業を比べるポイントはどこにあるのでしょうか?
そのポイントとは、ここ数年でより重視されるようになった「働きやすさ」にあります。
人の人生が多様化しつつある現代日本において、何を持って「働きやすい職場」とするかは人によって様々です。そこで注目されることになったのが、福利厚生です。
「自由に生き方を選べる時代」だからこそ、人生におけるライフイベントに柔軟に対応できる企業がいい。
そうした想いを抱く理系就活生こそ、会社の福利厚生をしっかりチェックしましょう。
福利厚生には、法律で定められているものだけでなく、企業側が独自に設けている制度も含まれます。つまり、福利厚生にはその会社がどんな考え方を取っているのかが一覧化されているのです。
産休・育休制度だけでなく、介護や自分の病気といったことが起こった際に、どんな制度を利用できる会社なのか。
これから始まる長い社会人生の一歩を踏み出す会社を選ぶ際には、福利厚生を一つの基準として企業を判断してみることをオススメします。
これだけは知っておきたいポイント(まとめ)
この記事では、「【学部別解説付き】理系就活生が就職先を選ぶ基準とは?」について解説してきました。
重要なポイントをおさらいします。
・理系学生の進路は大きく二つの道に分かたれる
➀やっぱり研究を活かしたい!専門分野での就職
②専門分野直結でなくとも研究は活かせる!専門外での就職
・近年理系の専門外就職は広がりつつある
①文系就職はハズレじゃない
②重視するのは可能性と専門分野にとらわれないやりがい
・学部別に解説!理系が選ぶ就職先の傾向
①理学系
②工学系
③情報通信系
④建築・土木系
・専門性以外に理系就活生が重視するポイント
①気になるのは安定的に働ける環境と年収
②理系就活生は福利厚生で企業を選別する
・活用するべき逆オファーサイト
「TECH OFFER」なら、自分が持つ理系の強みにマッチした企業からオファーが届く!
➀TECH OFFER(テックオファー)
②OfferBox(オファーボックス)