こんにちは。理系就活情報局です。
27卒の就活は、まずはスケジュールの把握から始めたいものですが、理系学生の皆さんのなかでも、就活全体の流れを把握できている方は少ないのではないでしょうか。
就活の流れを把握することは内定の近道にもなります。就活開始の前に、しっかりと把握しておきましょう。
今回は「就活をなにから始めれば良いかわからない」そんな理系学生の方にも最適な、27卒の就活スケジュールと就活を進めるうえでのポイントを解説します。就活を始める前に、ぜひご参考ください!
27卒とは2025年4月時点で何年生に当たる?
27卒は、2025年4月時点で学部3年生と院1年生が該当します。
学部3年生で大学院進学する場合は別ですが、学部卒の予定である場合は就活準備に入る必要があるでしょう。
27卒の就活スケジュール
まずは27卒の一般的な就活スケジュールを解説します。
・2025年4月~:夏期インターンシップ情報の開示
・2025年7月頃~:夏期インターンシップへ参加
・2025年10月〜:早期に採用活動を始める企業あり。内定をだす企業もある
・2026年1月~:冬期インターンシップ参加。会社見学や各種セミナーへ参加
・2026年3月~:経団連に加盟している企業が採用活動を開始。説明会(単独・合同)への参加
・2026年4月後半~:企業の選考が活発化し、エントリー・面接を進める。企業は順次内定発表
・2026年10月〜:内定式。企業によっては引き続き採用活動を継続
・2027年4月:正式入社
以上が、国内採用の基本的なスケジュールです。しかし企業によって、採用を開始する時期などはさまざまとなっています。
志望する進路が決まれば、個別スケジュールを確認し整理しておくことが大切です。
27卒は外資系やベンチャーのスケジュールが日本企業より早い
日本企業と違い、外資系企業やベンチャー企業は早期から27卒の選考を行うケースが非常に多くなります。
少しでも早く優秀な学生を確保するため、夏のインターン後あたりから選考を開始するケースや、もっと早い時期に内定確約を出す企業もあります。
気になる企業がある場合、動向をチェックしておきましょう。
早めに動き出してもOK
2025年夏のインターン開始からではなく、早めに就活を開始することも可能です。企業・業界研究や自己分析なども、就活には欠かせないタスクのひとつ。就活前にしっかりと準備しておけば、いつでもチャンスを掴めます。
また、早期にオファー型就活サイトへ登録しておくこともおすすめです。自身の専攻や希望進路などを登録しておくだけで、企業からオファーが届く可能性があります。色々なサービスがありますが、例えば「TECOFFER」であれば、登録者のオファー数平均は約27社。早期に登録し、順次アップデートしていくことで、より多くのオファーを集められるでしょう。
面接や説明会の実施方式や予定変更に注意
面接や説明会への参加方式が多様化していることにも注意が必要です。面接や説明会へ参加する場合は、「対面」か「オンライン」どちらか事前にしっかりと確認して、参加前に準備をして臨むことが大切です。
また、当初決められていた日程が変更になる場合もあります。エントリーして一安心するのではなく、予定変更時の確認方法を把握することも必須です。予定忘れによりチャンスを逃さないよう、準備も怠ることなく進めて置きましょう。
学校推薦の期限も把握しておく
27卒の理系学生の場合は、学校推薦の期限も把握しておく必要があります。自由応募で就活を進める場合は関係ありませんが、推薦を活用する場合は事前のスケジュールチェックも大切です。申請に遅れることが無いよう、書類なども早めから準備しておくと安心でしょう。
27卒就活の流れ
①自己分析
就活の基礎となるのが、自己分析です。面接時の自己紹介や自己PRはもちろん、企業選定の指標にも活用できる内容となります。自身の強みや弱み、理想や価値観などをしっかりと洗い出し、今後の方針を決めることが就活のファーストステップです。
②業界・企業研究
「どのように生きていきたいか」「どんな仕事に携わりたいか」を見出すことができたら、興味のある業界や企業について、深く調べていきます。現状や今後の動向、課題などを研究し、自分がどんな貢献ができるかを知ることが大切。知ることで志望意欲も向上します。
③就活情報の収集
就活を効果的に進めるための、就活情報を集めることも外せないタスクです。就活サイト・SNS・知人などを通し、確かな情報だけを収集することが重要です。
④インターン参加
インターンへの参加は必須ではありませんが、参加するメリットも多くあります。働く環境や雰囲気、自身が生かせるスキルを知ることができれば、企業選定の大きな助けに。希望の企業でのインターンなら、内定に向けた強いアピールにもなります。
⑤企業説明会
企業の経営方針や風土を知るために、企業説明会への参加はおすすめです。担当者から組織の雰囲気を感じ取ることもできますので、志望する企業の説明会には参加したいところ。入社後のミスマッチを避ける効果もあります。
⑥本選考
本選考は事前準備によって質が決まります。自己分析をしっかりと行なえば、志望動機や自己PRは素直に伝えるだけ。WEBテストなどについても、準備期間で過去問題を練習すれば、努力しただけ点数はあがります。難しく考えすぎず、丁寧に準備して成果を発表すれば上手く行くでしょう。
⑦内定
本選考を通過すれば、晴れて内定となります。内定を第一目標とする方も多いですが、社会人としてはここからがスタート。入社後の働き方や自身のあり方もイメージしたうえで、後悔のない就活を進めることが大切です。
就活スケジュールの管理方法
手帳
手帳に書き込む方法は、以前からあるベーシックな予定管理方法です。カレンダーつきで、日毎に予定が書き込める手帳など、様式にもこだわって手帳選定を行ないたいところ。油性ペンを使用するなど、雨対策もしておくと安心です。
また、書き込みを行なう場合は、企業毎に予定を色分けして整理することもおすすめ。それぞれのスケジュールが混じらないよう注意して、自分なりの管理ができることが手帳の利点です。
カレンダーアプリや27卒用就活アプリ
スマホにあるカレンダーアプリを使用することも、近年ではポピュラーな方法です。予定も書き込みやすく、PCへの同期もしやすいため非常に便利。データが消えてしまわないよう、定期的なバックアップも実施しておきましょう。
最も汎用的なカレンダーアプリで言えば、Googleカレンダーがあります。フリーアドレスが作成できますので、就活用のものを作成し管理すれば整理も簡単。幅広い機能もありますので、使いこなせば就活の強い味方となるはずです。
カレンダーアプリ以外に、就活サイトが提供しているアプリを使う方法もあります。
ただし、複数の就活サイトからエントリーしている場合はスケジュールが1つのアプリで管理しづらくなるため、注意が必要です。
Excel・スプレッドシート
自分自身のカレンダーを作成し、Excelなどで管理する方法もあります。レイアウトを自由にカスタムできる点が何よりのメリット。ESの原本などと紐づけて管理することも可能です。現場で予定をメモしづらいことには、注意が必要です。
就活スケジューリングのポイント
正確な情報を集める
27卒の就活を始めるうえでは、予定に誤りが無いよう正確な情報収集が大切になります。就活サイトやSNS、メディアなど現代の情報は非常に多く、信憑性に欠けるものも多いのが実情です。人づての話や口コミは参考程度に聞き入れ、自分自身でも企業HPなどで事実確認することが必須。情報のリテラシーを高くしておくことは、これからの社会人生活でも必要なスキルだと言えます。
内定から逆算し計画を立てる
希望の企業がおおまかに決まれば、内定から逆算して計画することもおすすめの方法です。内定、企業説明会と逆算していくと、「その時までにどんな行動をしなくてはいけないか」が明確になるメリットがあります。そのため、就活に向けて立てた計画は、自身の成長計画としても併用できます。
例えば、インターン参加前に、業界の基礎知識を身につけておこうと計画するだけでも、その成果は大きく変わるもの。計画が上手くなることはもちろん、事前準備をする癖づけにもなる内容です。内定時の理想の自分をイメージしながら計画を立てることで、モチベーションもアップにも繋がるでしょう。
早めに動き出す
就活のスケジューリングができたら、実行に移すことが重要です。実は、スケジュール通りに動けない就活生も多いのが現実。計画をしっかりと行動に移すだけで、大きく成果を出すことができます。そして、できる限り早期に動き出すことも大切です。
27卒就活生がすぐにできる就活の取り組み
業界・企業研究
興味のある業界や企業について調べることはいつでもできます。
大学のキャリアセンター主催でガイダンスやセミナーが行われることもあり、積極的に参加してみましょう。
OB・OG訪問
卒業生が志望企業で働いている場合は、ぜひ会いに行き話を聞きましょう。
ホームページや採用要項では分からない企業の一面を知ることができます。また、その企業でどんな働き方をするのか、想像しやすくなるのもメリットと言えます。
説明会への参加
興味のある企業の説明会には、できる限り参加しましょう。
説明会に参加したからといって、必ずしも選考を受ける必要はないため、企業を知る機会と思って参加してみると面白い発見があるかもしれません。
自己分析・自己PRの準備
自己分析は、面接等で必要となる自己PRの基礎となります。
分析してみることで、志望動機や長所や短所・強みなどを把握することができ、自分の就活の軸を明確にすることができるはずです。
選考対策
企業によって選考内容は異なりますが、おおむね書類選考・筆記試験・グループディスカッション・面接のすべてまたは複数が課されるのが一般的です。
特に書類対策や筆記対策は面接へ進むための関門となるため、ここで落ちると面接すらしてもらえません。
しっかりと対策し、必要に応じてキャリアセンターで相談していきましょう。
【志望先別】27卒就活生がしておくべき就活の取り組み
外資系企業を目指す場合
英語力が大きく問われます。入学直後からTOEICなどで一定のスコアを獲得するなど、語学力を磨いておくことが求められます。
企業によっては、一定のスコアがなければ採用試験を受けられないケースもあるため、興味のある企業がある場合は調べておくと安心です。
また、選考も早い傾向にあるため、情報チェックも定期的に行いましょう。
コンサルティングファームを目指す場合
近年、コンサル業界は文理問わず非常に人気です。
今までなら国家公務員などを目指していた難関大の学生や留学生も含め、多くの学生がエントリーします。
選考も厳しく、日本人以外の学生とも競合するため筆記試験で高得点を残すための対策はもちろん、面接やグループディスカッションでもいい印象を残せるよう万全の対策を準備してください。
国家総合職を目指す場合
筆記試験が難しく、独学で合格するには厳しいのが現実です。
早い段階から専門学校を併用するなど大学のキャリアセンターも使いながらダブルスクールも視野に入れ、民間就職となった場合の対策も考えておきましょう。
外資系投資銀行を目指す場合
非常にレベルの高い学生が集まり、選考もかなりハイレベルです。
経済や経営の知識はもちろんですが、大学内での好成績とTOEICでの好スコアを取得し、綿密な選考対策をしておくことが求められます。
もし、選考に落ちたとしても社会人になって経験を積んでからリベンジで転職した先輩もいます。新卒入社後のキャリアも含めて、幅広い業界や職種も視野に入れておきましょう。
まとめ
以上、27卒のスケジュールを整理して気を付けたいポイントについて解説しました。就活の手法やトレンドは徐々に変わっており、数年間瀬の先輩とは常識が異なることすらあり得ます。
最新情報をしっかり入手して、効率的に進められるようにしておきましょう。