理系学生にとって大学院への進学は、自身の専門分野を鍛えるための絶好の機会となります。

身につけた高い専門性は大きなアドバンテージとなり、就活で大きな武器となるでしょう。

大学院への進学は自身を成長させる機会である一方で、より忙しさが増すことを意味しています。

多忙な日々の中で就活をいつのタイミングでおこなえばよいのか、どのように両立するのかは理系大学院生にとっての大きな課題となるでしょう。

今回は理系大学院生の就活スケジュール最新情報の就活事情について解説します。

大学院へ進学を予定していると同時に就活に不安を抱えている方は、ぜひ本記事を参考にしてみてください。

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【最新情報】就活がさらに早期化する

【最新情報】就活がさらに早期化する

理系大学院生の就活スケジュールを解説する前に、昨今の就活事情について解説します。

昨今の就活事情といえば、就活の早期化が大きなトレンドです。

卒業・修了年度になる前に、内定が決まっているという学生も昨今では珍しくありません。

早期化している就活ですが、さらに早期化が促されるような内容が決まったので要注意です。

2023年4月10日に政府は、専門性の高い人材に関しては選考開始時期を大幅に前倒しすることを決定しました。

前倒しの具体的な決定内容は以下のとおりです。

  • 専門人材に関しては卒業年度に入る前の春休み以降に、選考開始を可能とする
  • 前倒しの選考には2週間以上のインターンシップが条件
  • 2025年度に卒業・修了する学生から対象

今回決まった内容のポイントは2つあります。

1つ目は大幅な前倒しです。

現在のルールでは選考活動は6月以降となっていますが、3か月も前倒しとなりました。

選考活動の期間が前倒しになったということは、付随する就職活動も前倒しになることを意味しています。

2つ目は専門人材の定義が曖昧な点です。

今回決定した内容の中で、明確に定義されていないのは専門人材の部分です。

具体的にどのような人材が専門人材なのかは明言されていないため、専門性の判断は企業に委ねられます。

裏を返すと、どのような学生でも専門人材と捉えられるので、どの学生にも適用可能となります。

早期化している就活ですが、今後もさらに早期化することが予想されます。

参考:インターンシップを活用した就職・採用活動日程ルールの見直しについて

理系大学院生の就活スケジュール

理系大学院生の就活スケジュール

本章ではメインテーマである理系大学院生の就活スケジュールについて解説します。

大学院生の場合、学部生と比べて圧倒的に時間が足りません。

就活にキチンと取り組むためにも、スケジュール管理は欠かせないので注意しましょう。

1年春から就活を始める

理系大学院生が就活すべき時期はズバリ、大学院生1年の春からです。

1年春というと、大学院へ進学してからすぐに就活を始めることになりますが、早々に就活に取り組むべきといえるでしょう。

理由はいたってシンプルで、研究との兼ね合いです。

大学院生になるとさらに研究が忙しくなるため、就活のためにいつも時間が取れるとは限りません。

就活への取り組みも、毎日少しずつの対応になるため、早めに始めた方がよいでしょう。

また大学院を修士で卒業しようと考えている場合には、大学院の1年目は学部生の3年生にあたります。

早期化する就活市場の事情を鑑みても、学部生の3年春から就活を始めることは決して早くありません。

キチンと就活に取り組むためにも、早くから準備した方がよいでしょう。

なお、大学院生を博士で卒業しようと考えている方の場合には、大学院へ進学した直後から就活を始める必要はありません。

もちろん早期から準備は後々に役立ちますが、就活まで幾分か時間があるため、修士で卒業を考えている学生と比べて、スピード感は求められません。

大学院生の就活事情については、以下の記事で取り上げているのでぜひ参考にしてみてください。

【自由or推薦】応募方法がスケジュールに影響を与える

理系大学院生の就活には、自由応募と推薦応募の2つの応募方法があります。

自由応募とは一般的な応募方法であり、企業へエントリーして選考を受けるタイプの応募方法です。

推薦応募は学校推薦や教授推薦とも呼ばれる応募方法です。

学校から推薦を受けた学生のみ企業へエントリーできるタイプの方法になります。

推薦応募の場合には書類選考や適性検査が免除され、いきなり面接からというケースもあります。

つまり、応募方法によって就活のスケジュールが異なってくる可能性があります。

例えば、自由応募で企業へエントリーする場合には、エントリーシートの作成や適性検査をする必要があるため、準備の時間が必要です。

応募の前から対策をおこなう必要があるため、実際のスケジュールより前から取り組む必要性が出てきます。

一方で推薦応募の場合には、エントリーシートの作成や適性検査がないケースがあります。エントリーシートの作成や適性検査の対策に時間が取られないため、選考対策へ時間を充てられるでしょう。

理系大学院生の就活のポイント

理系大学院生の就活のポイント

理系大学院生の場合、進学後から早々に就活をする必要性があるほど、忙しい日々を過ごします。

本章では理系大学院生が就活をする際のポイントを解説します。

ぜひポイントを押さえていただき、効率的な就活の参考にしてみてください。

志望する業界・企業のインターンシップに参加

理系大学院生の場合、就活の際には積極的に志望する業界や企業のインターンシップへ参加することをおすすめします。

理由は2つあります。

1つ目は企業との相性や課題、問題点が見えてくるためです。

実際に企業に足を運び、インターンシップをすることで、企業の内部にしか得られない情報が入ります。

例えば、企業の社風や雰囲気です。

同じベンチャー企業でも、社風が180度異なる企業も珍しくありません。

実際にインターンシップで企業を訪れてこそ、自身との相性を測れます。

またインターンシップを通して、自身に足りない課題や問題点が見えてくるケースがあるでしょう。

今後の学生生活のためにも、クリアすべき課題があった方が充実した学生生活が過ごせるでしょう。

2つ目はインターンシップが採用に影響を与えるケースがあるためです。

インターンシップを実施している企業の中には、以下のケースがあります。

  • インターンシップに参加した学生には、早期に選考を実施する
  • インターンシップを通じて、採用を決定する

どちらのケースもインターンシップが採用に大きな影響を与えています。

志望する業界・企業が実施しているインターンシップの情報を調べて、選考に大きく影響するのであれば、ぜひ参加しましょう。

研究内容や強みを深く分析する

就活において、自身をアピールするための要素はたくさんあります。

サークル活動やアルバイト、ボランティア活動など人によって様々でしょう。

上記に加えて、理系大学院生の場合には研究が大きなアピールポイントになります。

自身の研究内容はもちろん、研究過程の出来事当時の課題などを振り返るとよいでしょう。

企業は研究内容に加えて、どのような課題と出会い、乗り切ったのかという過程も重要視しています。

また深い企業分析には、自身をよく知っておく必要があります。

特に自身の強みを知っていなければ、志望理由が薄くなり、説得力のある内容にはなりません。

研究内容と同等に自身について深く分析しておきましょう。

広い視野を持って企業を探す

理系大学院生の多くは自身の専門とする分野に関係する業界・企業を志望するでしょう。

これまでの培ったスキルや経験を生かせるので、当然の選択といえます。

専門性にこだわることも重要ですが、就活では広い視野を持って、企業を探すことをおすすめします。

理由としては、自身の専門性や強みを生かせる業界・企業は、専門外の業界にもあるためです。

例えば、情報工学を専門としていると、自然とIT業界を目指しがちになりますが、メーカーや商社にも間口があります。

特に昨今では多くの企業がDX推進を目指しているため、IT系の人材を重宝しています。

また自身の専門にこだわりすぎるあまり、就活に失敗したという方も少なくありません。

専門分野にこだわり、エントリーする企業を限定し過ぎた結果、選考に落ちたときに次のターゲットがなかったというケースもあります。

もちろんエントリーする企業を限定して、内定が取れれば問題はありませんが、リスキーな面は否めません。

専門性から少し間口を広げて、企業を探しておくことは、もしものための対応策にもなります。

オファーサイトを利用する

従来どおりの自由応募や推薦応募で就活を進めるのも1つの方法ですが、昨今登場しているサービスで就活を進めるのもよいでしょう。

例えば、就活用のオファーサイトです。

オファーサイトとは学生が入力したプロフィールや経歴を基に、企業からオファーがくるサービスです。

またオファーサイトではこれまでの傾向から、システムによって企業と学生を結びつけるマッチング機能も兼ね備えています。

昨今オファーサイトは数多くありますが、理系大学院生におすすめなのが「TECH OFFER」です。

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理系院生の就活スケジュールはタイトスケジュール

理系院生の就活スケジュールはタイトスケジュール

理系大学院生の1日は、ほとんどを研究に追われています。

朝から晩まで研究室に閉じこもり、研究がスムーズに進まなければ、休日に研究室へ赴くケースも少なくありません。

また研究室によってはコアタイムがあり、研究室に滞在している必要があります。

理系大学院生の就活は忙しい研究の合間を縫って、進める必要があるため、常にタイトスケジュールです。

他にも学会の発表や授業補助、人によってはアルバイトとの兼ね合いなど忙しい毎日を理系大学院生は過ごします。

タイトスケジュールの中、研究と就活の両立を求められるため、早期からの就活準備と効率的な就活が求められています。

まとめ

高い専門性を備えている理系大学院生は企業にとって、非常に魅力的な人材です。

一方で理系大学院生の就活は研究との両立を求められるため、一筋縄ではいきません。

研究に忙しい理系大学院生は、就活を大学院に進学した直後から始めることをおすすめします。

本記事では理系大学院生の就活スケジュールの他にも、就活のポイントを解説しているので、理系大学院生の方はぜひ本記事を参考にしていただければと思います。

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