こんにちは、理系就活情報局です。
理系院生の方なら、外資系コンサル企業に興味をお持ちの方も多いのではないでしょうか。それもそのはず、外資系コンサルは理系院生に人気の就職先のひとつ。しかし、実際にどんな企業があり、どんな力が必要になるかは知らない方も多いものです。本記事を参考に、まずは外資系コンサル企業を把握することから始めましょう。
今回は、理系院生に人気の就職先であり、多くの理系学生が活躍する外資系コンサル企業について紹介していきます!
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外資系コンサル企業における理系人材
まず最初に、外資系コンサル企業において、どのように理系人材が求められているのか、なぜ理系人材が求められているのかを解説していきます。
なぜ(外資系)コンサル企業なのか
まずコンサル企業とは、クライアントが抱える様々な問題に課題解決のための支援を行うことが主な仕事になっています。
今回は外資系のコンサル企業を取り扱っていくので、理系人材が普通のコンサル企業ではなく海外資本のコンサル企業においてなぜ求められてくるのかということについて説明していきます。
理系学生が外資系コンサル企業に向いている理由
なぜ理系人材が特にコンサル企業に向いてるのかという理由は主に4つ挙げられます。
1つ目は論理的思考力が求められるためです。
コンサル企業はクライアントのどんな問題でも様々な角度からアプローチして一緒に課題解決をしていかなければいけないため、論理的に考える力が求められてきます。
専門知識などを持っていることで、より多様な問題解決のアプローチにもなりうるため、理系学生の持つ専門性もとても大事になってきます。
2つ目は、コンサル企業においては限られた時間の中で問題解決をしなければいけないため、普段から仮説を立て、実証することに慣れている理系学生は効率よく問題解決に取り組めることが挙げられるでしょう。
3つ目は、理系学生は新卒からIT技術などの知識を持っていることが多く、IT系コンサルなどの専門的な知識を求められるコンサル企業では即戦力として活躍が期待できることです。
4つ目は、コンサル企業の分野にもよりますが、データや数字の取り扱いに慣れている理系学生は金融系コンサル、財務系コンサルなどの分野で活躍できることが挙げられるでしょう。
大手外資系コンサル企業と大学院
では次に大手外資系コンサル企業が大学院生を求める理由を軸に、大手外資系コンサル企業と大学院との関係性について解説します。
外資系コンサルを代表するBIG4とは?
外資系コンサルを代表する企業には、最も象徴的なBIG4と呼ばれる企業が存在します。それは、「デトロイトトーマツコンサルティング」「PwCコンサルティング」「KPMGコンサルティング」「EYストテラジー&コンサルティング」の4社です。
BIG4は会計業務を軸とした幅広い課題解決を担っており、企業経営の総合的なコンサルティングを行っています。税務・財務・ITコンサルティングのほか、経営戦略や監査までさまざまな業務サポートを展開していることが特徴のひとつ。それぞれの企業の事業規模と人気から、現在ではBIG4と呼ばれる外資系コンサルを代表する企業となっています。
大学院生が求められる理由は?
大学院生が求められる理由として挙げられるのが、大学院生の方が日頃からロジカルな思考力を鍛えられていることです。理系大学院に通っている学生は、大学も理系であるケースが多くなっています。
もちろん、大学院に通っているから、コンサル業界で働く上でのスキルが全て備わっているわけではありません。
しかし、選考の中などで論理的思考を見抜く中で、普段からロジカルに考える力を鍛えている理系学生はコンサル企業の求める人材像を意識していないうちに備えているということがわかってきています。
なので、理系大学の学部卒よりも長く理系学問を学ぶ理系院生はコンサル業界で求められる1つの理由として挙げられます。
学歴以外の外資系コンサルに求められる要素
外資系コンサル企業の選考には、学歴をもとにした学歴フィルタが存在するといわれていますが、実は学歴以外の要素も必要になります。例えば、有名大学を卒業していても浪人や留年がある場合などです。
これは、人気の外資系コンサルほど、選考に非常に時間が必要になるためと言えます。外資系コンサルで必要とされる論理的思考や分析力は、学歴と比例している場合が多いもの。そのため、一次書類選考の場合などは、ある程度学歴で判断される傾向にあります。外資系コンサル企業への入社を志している場合は、書類上でわかる学歴や留年などには充分注意が必要です。
代表的な有名外資系コンサル
世界的にも有名な外資系コンサル企業を、「戦略系」と「総合系」にわけて確認しておきます。
戦略系コンサルファーム
外資系コンサル企業の中でも数多く分かれるファームのうち、1つのファームである戦略系コンサルファームの中の3つの会社において活躍する理系出身者の声を紹介していきます。
マッキンゼー・アンド・カンパニー
マッキンゼー・アンド・カンパニーはシカゴ大学で会計学を学び、経営学教授であったジェームズ・O・マッキンゼーによって設立された世界トップクラスの戦略コンサル企業です。
日本には1971年にオフィスができて以降、日本特有の環境や状況に適応させながら様々な企業にその知見を教えています。
そんなマッキンゼー・アンド・カンパニーにおいても理系で学んだ知識や磨いたスキルなどというのは活躍されており、多くの理系出身者が活躍しています。
ペルー出身のソフィア氏は大学院にて分子生物物理学と生物学の博士号を取得したのち、マッキンゼー・アンド・カンパニーにおいてフィラデルフィアを拠点とするオフィスのマネジャーとして働いています。
大学院を卒業したのち就職したソフィア氏は就職1年目は大学院生1年目をローテーションしているようであったと、語っています。
マッキンゼーが解決に取り組む医療や製薬の分野はソフィア氏の学んできた経歴にとても関連していて、自分の学んできた分野の最新情報や技術に触れながら問題解決をしていくことは彼女にとって働いていく中での大きなやりがいを感じると話されています。
参考:PhD取得後マッキンゼーへ: 理系の経験はコンサルにどう役立つ? | マッキンゼー・アンド・カンパニー
ローランド・ベルガー
ドイツに本拠地をおき、ヨーロッパ最大の戦略系コンサル企業として知られているローランド・ベルガーにおいて活躍する徳本直紀氏は京都大学院農学研究科を卒業してから、新卒で12年目の現在は、プリンシパルとして活躍しています。
理系大学院卒業の徳本氏も、コンサル業界において、学生時代に培ってきた思考力、短時間での情報処理能力などというのはとても活躍していると主張しています。
また、情報技術が発展している今はコンサル業界において理系人材がより求められるようになったとされているそうです。
参考:理系の就活先に「外資コンサル」はありか、なしか? 研究内容を活かせない業界に敢えて飛び込んだ京大生の頭の中 | Peakers journal
ボストンコンサルティンググループ合同会社
ボストンコンサルティンググループ(BCG)は世界90ヵ国にオフィスを構える経営戦略コンサル企業です。
1966年に東京にオフィスを開いて以来、大阪などの各地にもオフィスを置き、日本国内に根ざした経営戦略の実現をサポートしている企業です。
そんなBCGにおいても多くの理系出身者が活躍しています。
多く活躍する理系出身者の1人である若林克弥氏は働いていく中で、理系学生ならではの研究への熱や強みを生かしてBCGで働いていくことができると話されています。
その中でも論点の設定、仮説、検証、というような検討の流れは学生の頃に行っていた研究の流れと似ていて研究者はコンサルティング業務にフィットしやすいとも言っています。
仕事をしていく中でのやりがいとして、短時間で問題を解決してクライアントをサポートしていくことでクライアントからとても感謝されることはコンサル企業ならではの仕事のやりがいであると述べています。
参考:理系の強みを生かした経営コンサルタントに! 分析力と研究思考で勝負するエリート集団・BCGの魅力 - LabBase就職|研究を頑張る理系学生のための就活サービス
総合系コンサルファーム
最後にもう1つ、数ある中のファームである総合コンサルファームの中の1つの会社において活躍する理系出身者の声を紹介していきます。
デロイトトーマツコンサルティング合同会社
総合系コンサルファームの1つであるデトロイトトーマツコンサルティング合同会社は世界48ヵ国、85の支社をもつコンサル企業です。
日本企業にも海外進出支援を行うなどの特徴で知られているDTCでも理系大学院において物質工学を学んできたT.Tさんが活躍しています。
彼も理系学生ならではで備える論理的思考力に気付き、うまく活用できないかということでコンサル企業を就職先として選んでいます。
彼の関わってきたプロジェクトの中でも、IT技術を活用して新しい医療サービスを構築するというようなプロジェクトでは、専門性を活用するだけでなく様々な国の新しい技術に触れることなどの多様性がとてもやりがいがあったと話されています。
このように理系的専門知識に伴い、多様性も感じることができ、最新の専門的技術に触れることができるのは、大学院に通い研究を続けてきた理系大学院生の心をくすぐらせる就職先ではないのでしょう。
参考:デロイト トーマツ コンサルティング 新卒採用 | 人を知る|コンサルタント図鑑|国内大学院/物質工学専攻 T.T
KMPGコンサルティング
KMPGコンサルティングは、143の国と地域に265,000のスタッフを擁する、BIG4と呼ばれる企業のひとつです。
主に、監査・税務・アドバイザリーの3つの分野でサービスを提供しており、日本においてもKMPGジャパンとしてグローバルネットワークを活用したコンサルティングを行っています。
2021年に新卒入社したY.Oさんは、先に入社していた先輩の影響でコンサルティングに興味をもち入社。インターンを通して、KMPGコンサルティングで働く人や環境に魅かれたことが、入社の決め手となったようです。社内で働く先輩のように、将来的には子育てしながら活躍することを目標にされていることから、長く働き続けられる、多様性を認める風土がある企業であることが分かります。
参考:Y. Oインタビュー | KPMGコンサルティング採用サイト
外資系コンサルになるには
最後に外資系コンサルを目指すうえで、+αで実施しておくと良いことを整理しておきます。
思考力やプレゼン力を磨く
コンサルとして必要になる、思考力とプレゼン力を磨いて磨いておくと非常に有利です。特に論理立てて説明する思考力は、コンサルのベースとなるもの。インターンなどの実務や日々の研究の中で意識しておくことも大切です。
また、プレゼンを任せてもらえることは少ないですが、大学院やインターンなどで機会があれば積極的にチャレンジすることをおすすめします。最初は上手くいかないことが多いですが、資料や構成に慣れることで説得力のあるプレゼンができるようになるものです。日々の生活の中で意識しておくことで、徐々に力がついていくでしょう。
英語力を向上させておく
外資系コンサルに有利に働く能力としては、英会話などの英語力も挙げられます。現代では英会話学校以外にも、YouTubeやアプリ、リモートスクールなど勉強法もさまざま。自身の予定やモチベーションが上がる方法で英語力を育むことができます。英語力が必要ない外資系コンサル企業もありますので、事前に調べたうえで語学学習を進めることが良策です。
実務の経験を早くから積む
インターンなどを通して、早くから現場に触れておくことも良い方法です。無料で利用できる就活サイト「TECHOFFER」などに登録し、インターンや説明会のオファーを受けられるようにしておくこともおすすめの方法のひとつ。自身の専攻や専門分野のほか、志望業界や職種を登録しておくだけで、無料で企業からのオファーを受けることが可能です。
実際に届くオファーは、登録者平均で約20程。早めに登録しておくほど企業の目に触れる確率が高くなりますので、早期登録が非常に有利です。外資系以外の企業からのオファーも届くため、自分の市場価値を把握し、就活のモチベーション向上にも繋がります。登録は数分で完了しますので、TECHOFFERへの登録を通して外資系コンサルへの第一歩を踏みだしましょう。
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これだけは知っておきたいポイント(まとめ)
今回は、理系院生が多く活躍する外資系コンサル企業について徹底解説して参りました。この記事を通して理解していただきたいのは、外資系コンサル企業における理系学生の需要が高まってきており、既に多くの理系出身者が活躍していることです。
理系学部においてせっかく身につけた知識やスキルは、ぜひ社会人になっても伸ばしていきたいですよね。今後の就職活動においてコンサル企業という分野もぜひ目を向けてみてください。