こんにちは。理系就活情報局です。
就職活動をはじめた理系就活生にとって、エントリーシート(ES)は最初の関門です。
「エントリーシートを研究室で見てもらったら、内容がひどいと言われてしまった……」
「研究をテーマにする時の書き方のコツって?」
「文字数制限別にどうやって書きわければいいのかわからない。
今回は、そんな疑問を抱いている理系就活生の方向けに、理系のエントリーシートの書き方について解説します。
エントリーシートに悩んでいる理系就活生の方は、ぜひ参考にしてみてください!
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理系のエントリーシート作成の基本
押さえるべきポイントは学部生も大学院生も同じ
就職活動において、学部生と大学院生に求められるスキルや専門性には差がありますが、エントリーシートを作成する時に押さえるべきポイントは、学部生も大学院生も同じです。
言い換えれば、学部生より長く学んでいる大学院生でも、押さえるべきポイントを落としていれば、企業の採用担当者に響くエントリーシートには仕上がりません。
もし大学院生でなかなかエントリーシートが通過しないなら、学んだ内容ではなく、アウトプットの仕方に問題があると言えます。
文字数は企業の指定に従う
エントリーシートには、文字数が指定されていることがあります。
企業から指定されている文字数や書式は、必ず守りましょう。
どんなに熱意をアピールしたくても、指定された文字数をオーバーしていれば、最初から読んでもらえなかったり、「ルールを守れない学生だ」と判断されてしまったりする恐れがあります。
文字数は企業によって異なりますが、ESでは400字以内で設定されていることが多く、研究概要書の場合は1000字以上と指定されていることもあります。
文字数で気をつけたいのは、「指定された文字数内」かつ「少なすぎない」分量にすることです。指定された文字数よりオーバーしてはいけませんが、少なすぎると熱意に欠ける印象を与えてしまいます。目安としては、8~9割を目指しましょう。
専門用語を使わずわかりやすくまとめる
エントリーシートで研究について書く時は、「採用担当者があなたの専門分野に精通しているとは限らない」ことを念頭に置きましょう。
専門職の募集だったとしても、エントリーシートを見る採用担当者は、必ずしも専門分野に詳しい人であるという保障はありません。
せっかくアピールできる実績やスキルがあっても、伝わらなければ意味が無いと理解しましょう。
エントリーシートは、専門でない人が読んでも問題なく理解できるように、専門用語を多用せず、わかりやすい内容で書くことを意識しましょう。
企業が知りたいことを踏まえて構成する
理系就活生から見たエントリーシートの役割は、「自分を企業にアピールするもの」です。
一方、企業から見たエントリーシートの役割は、「自社に合う人材で、活躍できそうな能力があるのかを確認するもの」です。
就職活動では、企業の意図・目的を汲むことが大切です。
エントリーシートは、自分のアピールを通して、「自分を採用した場合に企業が得るメリットを書く」ものと考えましょう。
エントリーシートを書いたら、採用担当者目線で見直してみることをおすすめします。
エントリーシートで研究内容を書くときのポイント
研究内容を端的に説明する
エントリーシートで研究内容を書くときのポイント1つ目は、研究内容を端的に説明することです。
採用担当者は、あなた自身のことやあなたの研究について知らない人です。
あなたについて詳しく知っている教授や、同じ研究室の友人には伝わったとしても、採用担当者には内容が伝わらないことは珍しくありません。
研究について書く時は、 全く分野が違う人にも伝わるように心がけながら、最初に端的にまとめましょう。
「私が取り組んできた研究内容は◎◎◎です。」に当てはめるだけでOKです。
まずは、まったく何も知らない人に対して、一目で理解できるように、研究内容をまとめてみてください。
また、まだ卒業研究の内容が決まっていない段階でエントリーシートを書く場合は、理由を説明し、今後取り組みたい研究について書くと良いでしょう。
研究を選んだ理由と具体的な取り組みを説明
エントリーシートで研究内容を書くときのポイント2つ目は、研究を選んだ理由と具体的な取り組みを説明することです。
研究テーマは一緒でも、研究に興味を抱いたきっかけや取り組み方は、一人ひとり異なります。
どんなきっかけで興味を持ち、どんな目標を設定してどんな課題に立ち向かったのかを通じて、研究をアピールしましょう。
研究を通して得た学びと今後の活かし方を述べる
エントリーシートで研究内容を書くときのポイント3つ目は、研究を通して得た学びと今後の活かし方を述べることです。
具体的な取り組みを述べた後は、研究を通して得た学び(成果や実績)を提示しましょう。
この「学び」は、研究会での発表や論文掲載だけではありません。大きな実績がないと悩んでいる方や、研究途中の方は、実績ではなく「自分が研究から得た学び(経験や身につけたスキル)」にフォーカスしてみると良いでしょう。
「研究から得た学び」を述べたあと、「今後の活かし方」を添えれば、企業へのアピールが可能です。
「研究での学びを活かして、どんな活躍ができるのか」を述べることで、研究内容と実際の業務内容を紐付けて、志望度の高さをアピールしましょう。
文字数制限別の研究内容の書き方と例文
50文字の場合は研究内容を端的に
文字数制限が50文字の場合は、書けることは多くありません。
この場合は、詳しく説明したい気持ちを堪えて、研究内容を端的に述べましょう。研究内容が長い場合は、研究テーマを書くだけで構いません。
◎例文
私は、「ネットワークにおける情報伝達と検知方法」をテーマに、正確な情報の検知について研究しています。(50字)
100文字の場合は研究内容・学び・活かし方を書く
文字数制限が100文字あれば、研究内容に加えて、その研究から得た学びと今後の活かし方を書けます。
字数的な限界はありますが、詳しい内容は面接で質問してもらうことを想定して書くと良いでしょう。
◎例文
私の研究テーマは、電気電子用素材の応用です。この研究を通して、コツコツと向き合う根気強さを身につけました。入社後は、この根気強さを活かして研究に取り組み、貴社の事業に貢献したいと考えています。(96字)
200文字の場合は取り組みも具体的に書く
文字数制限200文字になると、50文字や100文字と比べて、多くのことを書けます。
研究内容・学び・活かし方に加えて、具体的な取り組みを書いて、自分のスキルや強み、人柄をアピールしましょう。
◎例文
私は、自動車の製造における部品の共通化について研究しています。
この研究を選んだ理由は、SDGsに関心があり、自動車の製造段階から取り組みたいと考えたからです。
私は駆動部品に着目し、自動車メーカーと協力し車種に限定されない部品の試作品を作成しました。製品化には至っていませんが、研究を通して誠実に課題へ向き合う大切さを学びました。入社後も、社会や環境に役立つよう真摯に仕事に取り組みたいと考えています。(200字)
研究内容をエントリーシートに書く時のコツ
語尾は統一する
研究内容をエントリーシートに書く時のコツ1つ目は、語尾を統一することです。
語尾の書き方には、「ですます調」と「だ・である調」の2種類があります。
これらが混在してしまうと、別々の文章をコピペしたように違和感のある文章になり、伝えたい内容も伝わりづらくなってしまいます。
エントリーシートでは、必ずどちらかの書き方に統一しましょう。
エントリーシートでおすすめなのは、丁寧な印象を与えられる「ですます調」です。
また、語尾を統一したとしても、同じ語尾が3つ以上連続してしまうと、単調な印象を与えたり、読みづらさを与えたりしてしまいます。
「ですます調」で統一する場合は、「です」・「ます」・「でした」・「ました」を使い分けることで、読みやすい文章を作成できるでしょう。
図やグラフも活用する
研究内容をエントリーシートに書く時のコツ2つ目は、図やグラフも活用することです。
書式の指定がない企業の場合は、図やグラフを用いて説明するのもおすすめです。
図やグラフを用いれば、ESの見栄えが良くなるだけでなく、文字情報を図やグラフが補完することで、研究について具体的に説明しやすくなります。
図やグラフの数が多いと、肝心の研究内容を記入できるスペースが減ってしまうので、その点は注意が必要です。図やグラフは補助的な役割だと念頭に置いた上で、文章の説明を引き立てる使い方を心がけましょう。
質問を想定して余白を作る
研究内容をエントリーシートに書く時のコツ3つ目は、質問を想定して余白を作ることです。
エントリーシートで記入した研究内容は、面接で詳しく深掘りされます。
理系就活生の場合、選考が進むと、専門知識を持つ役員や技術職の管理者などが面接を担当する場合もあるでしょう。
エントリーシートを書く際は、面接で何を聞かれるかを想定して、採用担当者が「もっと詳しく聞いてみたい」と思う余白を作りましょう。
たとえば、他の研究との違いや、研究内容の具体的な活かし方は、余白になりやすいポイントです。
研究内容の説明を過不足なく行いつつ、「この学生についてもっと知りたい」「もっと詳しく話を聞いてみたい」と思ってもらえるよう、工夫してみましょう。
まとめ
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