こんにちは。理系就活情報局です。

「SPI対策はいつから始めればいい?」
「何を勉強すれば7割くらい取れる?」
「選考まで時間がないけれど、今からでも間に合う?」

志望する企業がSPIを課していると知り、勉強法や必要な対策期間が分からず、不安に感じている方も多いのではないでしょうか。

SPIは、多くの企業の採用選考で利用されている適性検査です。特に能力検査は問題形式に慣れ、苦手分野を重点的に対策することで得点アップを目指せるため、事前の準備が重要です。

一方で、就活や研究で忙しい理系学生にとって、SPI対策だけに多くの時間をかけるのは難しいでしょう。限られた時間の中で、必要な勉強に絞って効率よく進めることがポイントです。

本記事では、SPI対策に必要な勉強期間の目安を解説します。あわせて、分野別の勉強法や教材の選び方も紹介します。試験まで時間がない場合の短期間での対策方法も紹介するので、これからSPIの勉強を始める方はぜひ参考にしてください。

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SPIとは?

SPIとは?

最初にSPIがどんな試験か、どんな問題が出るのかを具体的に見ておきます。SPIの形式や内容、どのような点が評価されるかを整理しましょう。

SPIの検査内容は2つ

SPIとは、Synthetic Personality Inventory(総合適性検査)の略で、採用試験用の適性検査です。

受検者の企業への適性検査の一種であり、問題への解答を基に受検者の能力や性格などを総合的に評価するものです。

SPIは就活で最も使われている適性検査といっても過言ではないため、エントリーシートや面接同様、対策をしっかり行いましょう。

SPIは、「性格検査」と「能力検査」の2種類で構成されている点が大きな特徴です。

能力検査では「言語」「非言語」の他、企業によっては「英語」や「構造的把握力」が加わる場合もあります。

なお、性格検査では出題される問題で、次のような面を評価されます。

  • ・行動的側面…日常の行動特徴を「社会的内向性」「内省性」「身体活動性」「持続性」「慎重性」の面で評価
  • ・意欲的側面…意欲的かどうかを「達成意欲」と「活動意欲」の面で評価
  • ・情緒的側面…気持ちの動きの基本的な特性を「敏感性」「自責性」「気分性」「独自性」「自信性」「高揚性」の面で評価
  • ・社会関係的側面…社会との関わりの中で表れやすい面を「従順性」「回避性」「批判性」「自己尊重性」「懐疑思考性」の面で評価

言語分野の出題内容

言語分野では、いわゆる国語の問題が出題されます。具体的に出題される内容は、テスト形式毎にわけると以下のとおりです。

出題内容ペーパーテストテストセンターWebテスティング
二語の関係
語句の意味
語句の用法
文章整序
空欄補充

非言語分野の出題内容

非言語分野では、以下のように計算能力や論理的な思考力などの基礎を問う問題が出題されます。

出題内容ペーパーテストテストセンターWebテスティング
推論
場合の数
割合
確率
金額計算
分担計算
速度算
集合
表の読み取り
特殊計算

出題形式

SPIは、志望企業や業界によって検査内容が異なります

自分が志望している企業が選考に使用しているのが「言語・非言語」のみか、英語や構造的把握力が求められるのかを最初に調べておきましょう。

SPI検査には、4つの形態があります。

  • ・テストセンター:指定会場のパソコンで受検
  • ・インハウスCBT:企業のパソコンで受検
  • ・Webテスティング:自宅などのパソコンで受検
  • ・ペーパーテスティング:問題冊子とマークシートで受検

上記の中で、ペーパーテスティングだけは言語問題40問、非言語問題30問と決まっていますが、それ以外のテストは問題数が決まっていません。

Item Response Theory(項目応答理論)方式といって、35分の間に言語・非言語の問題が出題されます。

SPI対策はいつから始めるべきか

SPI対策はいつから始めるべきか

SPI対策を始める時期は、最初に受検する可能性がある選考から逆算して考えることが大切です。

就活では、本選考だけでなくインターンシップの選考でもSPIなどの適性検査が実施されるケースがあります。インターン選考を見据えるのであれば大学3年生の4〜6月ごろ、本選考を中心に考える場合でも大学4年生の夏休みまでには対策を終えられるよう、余裕を持って準備を始めましょう。

特に理系学生は、研究や授業、学会などと就活が重なることも少なくありません。直前になって慌てないためにも、志望企業の選考スケジュールを確認し、受検予定日の1〜2カ月前から少しずつ勉強を進めるのがおすすめです。

目安の勉強時間

SPI対策に必要な勉強時間は、現在の学力やSPIを受検した経験の有無によって異なりますが、30〜60時間程度を一つの目安として考えるとよいでしょう。

SPIの能力検査では、高度な専門知識よりも、語彙や読解、割合・確率・推論などの基礎的な力が問われます。ただし、問題形式には特徴があり、限られた時間で素早く解答する必要があります。そのため、知識を確認するだけでなく、以下のような対策が必要です。

  • ・SPIの出題形式を把握する
  • ・苦手分野を洗い出して復習する
  • ・問題集を繰り返し解く
  • ・時間を計りながら実践形式で練習する

これらを一通り行うことを考えると、30〜60時間程度を確保しておくと、無理なく対策を進めやすくなります。

例えば、1日2時間勉強する場合は、約15〜30日が一つの目安です。毎日まとまった時間を取るのが難しい場合は、移動時間にアプリで問題を解くなど、スキマ時間も活用するとよいでしょう。

なお、必要な勉強時間は人によって異なります。最初に問題集や模擬問題を一度解いて現在の実力を確認し、苦手分野が多ければ早めに対策を始めることが重要です。

SPIで落ちてしまう人の特徴

SPIで落ちてしまう人の特徴

以下では、SPIで落ちてしまう人の特徴を解説します。SPIで落ちてしまう人の特徴を確認して、自分が失敗してしまわないよう注意しましょう。

問題の解き方がわからない

基本的にSPIの問題は中学・高校レベルの問題ばかりですが、卒業してから時間が経っているため、解き方を忘れてしまうケースもあります。

SPIは解き方を覚えれば応用できるため、まずは問題の解法を理解するところから始めましょう。

時間が足りなくなってしまった

解答中に時間が足りなくなってしまうのも、SPIで落ちるよくある原因の1つです。

各問題には制限時間があるため、時間がかかりすぎると解答できないまま次の問題に進まなければなりません。そうすると、未解答は不正解とされてしまい、総合得点が伸びなくなってしまいます。

時間が足りないと感じる人は、対策時から時間制限を設けて練習してみてください。

問題集では解けたが、本番で緊張してしまった

問題集では得点できても、本番では緊張してしまって全然点数が延びないケースも珍しくありません。

SPIは様々な形式で出題されますが、パソコンを使用して受検することに慣れていないと、問題を解くのに集中できなくなります。対策の際には、問題集だけでなく、操作面の確認も必須です。

SPIの勉強をする時に押さえたいポイント

SPIの勉強をする時に押さえたいポイント

SPI対策では、勉強時間を増やすだけでなく、効率よく得点につながる方法で取り組むことが大切です。

特に、何冊もの教材に手を広げたり、苦手分野だけを直前に詰め込んだりすると、十分に定着しないまま本番を迎えてしまう可能性があります。まずは「1冊の問題集を軸に基礎を固め、アプリで反復し、最後に模試で実戦感覚を身につける」という流れで進めるとよいでしょう。

問題集は1冊を徹底的に解く

SPI対策では、複数の問題集を一度ずつ解くよりも、自分に合った1冊を繰り返し解くことがおすすめです。

まずは志望企業で利用される受検方式を確認し、それに対応した問題集を選びましょう。最初から全問正解を目指す必要はありません。1周目は問題の種類や解き方を把握しながら、自分が間違えやすい問題に印を付けていきます。

2周目以降は間違えた問題を中心に解き直し、「なぜ間違えたのか」まで確認しましょう。例えば、「解き方そのものを理解できていないのか」「計算ミスなのか」「時間が足りなかったのか」によって、必要な対策は異なります。

目安として、同じ問題を見たときに解き方がすぐ思い浮かび、時間をかけずに正解できる状態まで繰り返しましょう。1冊を一通り終えた後も、苦手な問題だけを何度も解き直すことで、効率よく正答率を高められます。

隙間時間にアプリで補強する

研究や授業、就活で忙しい理系学生は、まとまった勉強時間だけでなく、通学中や授業の空き時間などもSPI対策に活用しましょう。

SPI対策アプリは、短時間で数問ずつ取り組めるため、問題集で学んだ内容の復習に向いています。例えば、電車での移動時間に10問解く、昼休みに前日に間違えた問題を解き直すなど、毎日の習慣にすると学習量を確保しやすくなります。

ただし、アプリだけでSPI対策を完結させるのではなく、「問題集で体系的に学習し、アプリで反復する」という使い分けがおすすめです。

間違えた問題や苦手な問題をお気に入り登録できる機能などがあれば活用し、同じミスを繰り返さないようにしましょう。

模試で力試しをする

問題集である程度対策を進めたら、模試や模擬問題を使って本番を想定した練習を行いましょう。

SPIでは、問題を解けるかどうかだけでなく、限られた時間の中で正確に解答できるかも重要です。普段は解ける問題でも、本番形式になると時間が足りなくなるケースがあります。

模試を受ける際は途中で答えを確認せず、できるだけ本番と同じように時間を意識して最後まで解いてみましょう。終了後には正答率だけを見るのではなく、以下の点も確認します。

  • ・時間をかけ過ぎた問題はなかったか
  • ・解き方を思い出すまでに時間がかかった問題はないか
  • ・同じ分野で繰り返し間違えていないか
  • ・ケアレスミスが多くなっていないか

模試で見つかった弱点を再び問題集で復習し、もう一度実戦形式で解くことで、本番までに解答のスピードと正確性を高めていきましょう

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【分野別】SPIの効率的な勉強法

【分野別】SPIの効率的な勉強法

SPIの能力検査は、分野によって問われる力や効果的な勉強方法が異なります。そのため、すべてを同じ方法で勉強するのではなく、それぞれの特徴に合わせて対策することが重要です。

例えば、言語分野では語彙力や文章を読み取る力、非言語分野では公式や解法パターンを素早く使う力が求められます。自分の得意・不得意も確認しながら、必要な分野に重点を置いて勉強しましょう。


言語分野(国語)の勉強法

言語分野では、「語句の意味」「2語の関係」「文章整序」「空欄補充」「長文読解」などが出題されます。単純な暗記だけではなく、語句同士や文章同士の関係を素早く読み取る力も必要です。

対策では、語彙を増やしながら問題形式ごとの解き方を身につけることがポイントです。問題集を繰り返し解き、「どこに注目すれば答えを絞り込めるか」を意識して練習しましょう。

主な出題形式と勉強のポイントは、以下の通りです。

出題分野勉強のポイント
2語の関係関係性のパターンを素早く判定できるようにする
語句の意味知っている語句と熟語を増やす
文章の整序接続詞や主語・述語など文章のつながりを意識する
空欄補充空欄前後だけでなく文章全体の意味を把握する
長文読解設問を読んでから長文を読み、文章の構成や主張を読み取る

2語の関係はパターンで整理

2語の関係は、最初に提示された2つの語の関係を考えて、同じ関係を見つけるか、同じ関係になるような熟語を見つける問題です。

2つの語の関係を解明するためには、以下の8つの関係を理解しておきましょう。

  • ・含む/含まれる関係:AはBを含む/BはAを含む
  • ・対立する関係:Aに対立する語はBである
  • ・役目の関係:AはBする(AはBのためにある)
  • ・原材料の関係:AはBからできている
  • ・同じ意味の関係:AとBは同じ意味である
  • ・同列の関係:AもBも◎◎の一種である
  • ・セットの関係:AとBは一緒に使うものである
  • ・目的語と動詞の関係:AをBする

問題を見て、「提示されている語がどの関係に当てはまるか」を考えて整理するのがおすすめです。

語句と熟語は語彙を増やして量をこなす

語句の意味は、設問と意味が一致する言葉を見つける問題です。

意味だけでなく、熟語の成り立ちについても問われるケースがあります。

成り立ちの問題を解くためのコツは、熟語を訓読みおよび分解してから意味のつなぎを考えることです。

もし正解がわからない場合は、明らかに異なる選択肢を除外していき、残った候補について漢字自体の意味や音訓読みをしてみましょう。

問題を解いていて知らない言葉が多いと感じたら、一つひとつの熟語について調べて意識して語彙を増やしてください

「日本語を話しているからわかる」と思うかもしれませんが、漢字の数は膨大で知らない熟語はたくさんあるのが現実です。

文章の整序は文節と指示語から導く

文章の整序は、ばらばらに並べられた選択肢を正しい順番に並べ替える問題です。

この問題には、

  • ①文節を並べて1つの文章を作る問題
  • ②文章を並べて長文を作る問題

の2種類があります。

①は、文章の最初と最後の文節の間に当てはまる文節を組み合わせて、正しい順番を導き出します。

一方、②はすべての選択肢を適切な順番に並べ替え、1つの長文を完成させる形式です。

各選択肢から「キーワード」となる言葉を見つけ出し、文のつながりを推測していくと良いでしょう。

SPIの文章整序問題では、複数の選択肢があり、どの順番に並べるか迷ってしまうことがあります。そのような時は、接続詞や指示語に注目しましょう。

たとえば、逆説の接続詞「しかし」がある場合、前の文と反対の内容が後の文で述べられていることがわかります。

同様に、「これ」「それ」といった指示語がある場合、既に述べられている事柄を指し示していると判断が可能です。

上記のように、接続詞や指示語に注目することで、効率的に選択肢を絞り込めます

空欄補充は前後の文章を読み込む

空欄補充は、文中の空欄に適切な言葉を入れて解く問題です。苦手な方はしっかり慣れておきましょう。

空欄補充の問題ではヒントとなる言葉や表現、重要なポイントを正しく読み取ることが大切です。特に、空欄の前後はヒントが隠れていることが多いので、前後の文章を注意深く読むようにしましょう。

長文読解は設問を把握する

長文読解は、長い文章を読んで設問に答える問題です。

パソコン受検とペーパーテストでは、文章の長さが異なる場合があります。SPI全体でこの問題が出題されます。

パソコンでの受検では、比較的短い長文が3問ほど出題される傾向があります。

ペーパーテストでは、長い文章が5問程度出題される傾向にあります。

長文読解では、先に設問を確認して何を問われているか把握した上で、本文から必要な情報を探す方法が効率的です。

長文読解の対策は、SPI形式の長文問題を繰り返し解くことです。その際、「著者の主張がどこにあるのか」「その根拠としてどんな情報を提示しているのか」を意識して読んでみましょう。続けることで、初見の文章でも、長文の論理構造を把握できるようになります。

言語分野(英語)の勉強法

企業によっては、SPIで英語検査が課される場合があります。英語では語彙・空欄補充・文章整序・長文読解などが出題されるため、受検予定がある場合は事前に対策しておきましょう。

特に重要なのが語彙力です。単語の意味が分からなければ解答できない問題もあるため、単語を覚えながら、長文を短時間で読み取る練習も並行して進めると効率的です。

主な出題形式と勉強のポイントは、以下の通りです。

出題分野勉強のポイント
語彙知っている単語を増やす
空欄補充空欄前後だけでなく文章全体の意味を把握する
文章の整序接続詞や主語・述語など文章のつながりを意識する
長文読解・英訳設問を読んでから長文を読み、文章の構成や主張を読み取る

同意語・反意語を重点的に覚える

SPI英語では、同意語や反意語を問う語彙問題があります。

同意語と反対語をスムーズに解ければ、後半に時間を残して、より難しい問題に時間を充てられます。

英語の語彙を増やすときには、同意語と反対語を押さえながら覚えると良いでしょう。

語彙問題対策はアプリがおすすめ

語彙問題対策は、隙間時間に単語集やアプリなどを使って語彙力をつけることがおすすめです。

SPIアプリばかりでなく、TOEIC中級レベルの単語集なども活用して、目と耳の両方を使って語彙を増やすボキャビルトレーニングを行いましょう。

長文問題はパラグラフリーディングで

長文は1文ずつ読んでいては時間が足りなくなってしまいます。

最初に設問に目を通し、長文は各パラグラフの最初の文に注目して内容をつかみながら読み進めましょう。

要約問題では選択肢の「主語」「動詞」「目的語」「時」「場所」をチェックし、すべて正しいものを選びます。

また、英語が必要な人は、なるべくTOEICを受けるようにしましょう。

2時間で200問のTOEICに慣れておけば、テストセンターの20分のテストも、さほど苦にならなくなります。

非言語分野の勉強法

非言語分野では、割合・確率・速度・推論・集合など、数的処理や論理的思考を必要とする問題が出題されます。

理系学生にとって取り組みやすい分野もありますが、大学で学ぶ数学とは問題形式が異なります。また、SPIでは限られた時間で答えを導き出す必要があるため、数学が得意な人でも対策なしで臨むのはおすすめできません。

公式や基本的な解法を覚えた上で、同じタイプの問題を繰り返し解き、問題を見たときに適切な解き方をすぐ選べる状態を目指しましょう。

主な出題形式と勉強のポイントは、以下の通りです。

出題種類勉強のポイント
場合の数・確率・損益算・速度問題を解くための公式を覚える
推論パターンに合った解き方を覚えて素早く使えるようにする
集合問題文から読み取ったベン図を書いて、考え方が正しいか確認する

問題集を3回通しで解く

非言語分野の対策では、多くの問題を解くことよりも、同じ問題集を繰り返し解くことが有効です。

1冊の問題集を完璧に自分のものにできるように、目安として3回は通しで解くことをおすすめします。

なお、問題集は、単純に同じ方法で3回解くのではなく、以下のように周回ごとで目的を変えると効率的です。

周回目的取り組み方
1周目出題形式を知る解説を読みながら解法を理解する
2周目苦手をなくす間違えた問題を中心に解き直す
3周目スピードを高める時間を計りながら本番を意識して解く

3周しても間違える問題だけを重点的に復習すれば、問題集を何冊も解くより効率よく弱点を補強できます。

場合の数・確率・損益・速度算は公式を覚える

場合の数・確率・損益・速度算の問題は出題頻度が高く、公式を覚えておけば確実に点数を取れる問題です。

公式を覚えて問題を解くことに慣れたら、本番と同じスピードで解けるように練習しておきましょう。

場合の数・確率・損益・速度算の基本的な公式は、以下のとおりです。

場合の数■順列・順番に並べる n ! = n(n–1) (n–2)……×1・n個のものからr個を取り出して並べる nPr = n (n –1) ( n–2)……{n – r+1) }= n ! / (n–r) !■組み合わせnCr = nPr / r !
確率[ Aが起こる確率 ] = [ Aが起こる場合の数 ] / [ 全ての場合の数 ]
損益[ 定価 ] = [ 原価 ]×(1 + [ 利益の割合 ] )[ 売価 ] = [ 定価 ]×(1 - [ 割引率 ] )
速度算①速度=距離/時間②時間=距離/速さ③距離=速さ×時間

推論はパターンを押さえる

推論とは、与えられた情報から正しい順序や内訳を導き出す問題です。

推論には出題パターンが複数あり、それぞれのパターンに合わせた解き方を身につけておくことが大切です。

推論の問題でよくあるパターンは、下記の通りです。

  • ・順序:正しい順番を導き出す
  • ・密度:人口密度を計算する
  • ・発言の正誤:1人または複数の発言から矛盾を見つける
  • ・対戦:対戦結果を導き出し、正しい選択肢を選ぶ
  • ・位置:推定される位置関係を洗い出し、正しい選択肢を選ぶ
  • ・平均:平均から個々の値を計算する
  • ・内訳:数量や配置などの内訳を導き出す

パターンに当てはまる場合は、提示された情報を記号化して整理してみましょう。

集合はベン図が基本

集合は、指定の条件から一定の人数を導き出す問題です。

問題を解くコツは、問題文に記載されている条件を図に書き表して情報を整理することです。

図の描き方にはベン図とカルノー表がありますが、3つ以上の項目を扱う場合はベン図の方が適しています。

ベン図を使って、重なる円や他の図形を使って複数の項目の集合間の関係を整理しましょう。

構造的把握力分野の対策法

構造的把握力では、文章や数式の表面的な内容ではなく、その背後にある共通した構造や関係性を見抜く力が問われます。

言語系と非言語系の問題があり、複数の選択肢を共通する特徴によってグループ分けするのが特徴です。通常の言語・非言語問題とは解答の考え方が異なるため、初めて問題を見ると戸惑う可能性があります。

受検する予定がある場合は、専用の問題で出題形式を把握し、「どのような基準で分類するのか」を判断する練習をしておきましょう。

主な問題の特徴と勉強のポイントは、以下の通りです。

出題分野勉強のポイント
言語系前後関係や大小関係などを把握するために文章同士の接続詞を注目する
非言語系問題文から計算式を素早く導き出して比較できるようにする

専用の問題集でグルーピングに慣れよう

構造的把握力分野はテストセンターでのみ実施されている検査で、通常のSPI検査のオプションとして設定されています。

構造的把握力分野の問題は言語系と非言語系の2種類があり、回答でグルーピングを行うのが特徴です。

例えば、言語系は下記のような問題が出題されます。

【例題】次のA~EをP(2つ)とQ(3つ)に分けるとき、Pに分類されるものはどれでしょうか。以下の選択肢の中から選んでください。

  • ・A.電車が遅れている。前の駅でトラブルがあったようだ。
  • ・B.雨に濡れてしまった。風邪を引いたようだ。
  • ・C.春子も大きくなったなあ。机に手が届いている。
  • ・D.やっと道路工事が終わった。これでやっと静かになる。
  • ・E.わが社の収益が大幅に向上した。これも営業部が頑張ったおかげだ。

ア. AとB イ. AとC ウ. AとD エ. AとE オ. BとC カ. BとD キ. BとE ク. CとD ケ. CとE コ. DとE

【正解】エ

例題では、2つの文章の間に原因と結果の関係がありますが、2つの文章が原因→結果の順になっているものがB、C、D、結果→原因の順になっているのがAとEです。そのため正解はエになります。

非言語系は、次のような問題が出題されます。

【例題】次のA~Dの中から問題の構造が似ているものを2つ選び、以下の選択肢の中から選んでください。

  • A.コイントスをして3回連続で表を出す確率を求めよ
  • B.2つのサイコロを振り、その和が7となる確率を求めよ
  • C.10本のうち1本だけ当たりがあるくじで、2回とも当たりを引く確率を求めよ。引いたくじは元に戻すものとする
  • D.小さい袋に赤玉1個と白玉3個、大きい袋に赤玉5個と白玉4個が入っている。それぞれの袋から1個ずつ玉を取り出すとき、それらが同じ色の玉である確率を求めよ

ア. AとB イ. AとC ウ. AとD エ. BとC オ. BとD カ. CとD 

【正解】イ

いずれも確率を求める問題ですが、AとCは、同じ条件の下で独立した試行を繰り返すという共通した構造を持っています。一方、Bは2つのサイコロの出目の組み合わせから確率を求める問題、Dは異なる袋から玉を取り出し、同じ色になる複数の場合の確率を合わせて求める問題です。そのため、構造が似ているAとCが正解となります。

構造的把握力分野の問題は、「解く」のではなく「グルーピング」が求められるため、慣れが必要です。

問題を解くことでパターンをつかむことができるため、構造的把握力のテストが求められる人は、専用の問題集をやってみましょう。

※例題はSPIの出題形式を参考に、TECH OFFER編集部が独自に作成しています。

SPI対策におすすめの参考書・アプリ・模試

SPI対策におすすめの参考書・アプリ・模試

SPI対策では、参考書や問題集、アプリ、模試を目的に応じて使い分けることが大切です。

基本的な解き方から学びたい場合は参考書・問題集を中心に取り組み、通学時間などの隙間時間にはアプリを活用すると効率よく勉強できます。ある程度対策が進んだら、模試を使って時間配分や現在の実力を確認しましょう。

ただし、多くの教材をそろえる必要はありません。前述したように、問題集は自分に合った最新のものを選んで繰り返し解き、必要に応じてアプリや模試を組み合わせるのがおすすめです。

SPI対策に活用できる参考書・アプリ・模試には、以下のようなものがあります。

種類名称おすすめ理由
模試SPI対策模試本番相当の模試に加えて実力試しの簡単な問題も受けられる
模試SPIテストセンター対策 練習問題(模擬試験)【無料】画面上に制限時間が表示されるため、本番さながらのプレッシャーがある
アプリSPI言語|しっかり解説の資格試験問題集言語分野に特化したアプリで詳細な解説が付いており理解が深まる
アプリSPIの非言語問題:SPI非言語|スキマ時間で合格率アップ非言語分野に特化したアプリで詳細な解説が付いており理解が深まる
参考書これが本当のSPI3だ!2028年度版幅広いテスト形式に対応しており、基礎からの学習にもおすすめ
参考書SPI3&テストセンター出るとこだけ!完全対策 2028年解説の丁寧さに定評がある。実力に自信のない人におすすめ
問題集2028最新版 史上最強SPI&テストセンター超実戦問題集実戦形式の問題が掲載されており基礎力を身につけた方におすすめ
問題集これが本当のSPI3テストセンターだ!2028年度版テストセンター特化型の問題集で、テストセンターのトレーニングを行いたい人向け


特に初めてSPIを勉強する方は、まず解説が充実した参考書を1冊選び、出題形式と基本的な解き方を身につけましょう。その上で、苦手な言語・非言語分野をアプリで補強すると、限られた時間でも効率的に反復できます。

一方、すでに基礎的な問題を解ける方は実戦形式の問題集や模試を利用し、時間を意識した練習を増やすのがおすすめです。正答率だけでなく、「時間内に解き切れるか」「どの分野で時間がかかっているか」も確認してください。

試験まで時間がない場合は、1冊の問題集の頻出問題を優先して解きましょう。なお、「移動時間にはアプリ、本番前には模試」というように、用途を絞って使い分けると効率的です。

自分の現在の実力や試験までの期間を踏まえ、必要な教材を選んでSPI対策を進めましょう。

SPIの性格検査の対策法

SPIの性格検査の対策法

SPIの性格検査は、能力検査のように知識や解き方を身につける試験ではないため、基本的に事前の勉強は必要ありません

質問に対して、自分の考えや普段の行動に近いものを素直に回答することが大切です。

企業が求める人物像を意識して回答を作ろうとすると、似た質問への回答に矛盾が生じる可能性があります。

性格検査では回答の一貫性も重視されるため、自分を良く見せようと考え過ぎず、直感的に回答しましょう。また、受検前に自己分析を行い、自分の性格や行動傾向を整理しておくと迷わず答えやすくなります。

SPI勉強時の注意点

SPI勉強時の注意点

SPIをPCで受ける場合、一度ページを移動してしまうと、元のページに戻ることができません

後からまとめて見直そうと思っても戻ることができないため、解答を見直したい場合は、その場ですぐ行いましょう

解けない問題は積極的にスキップすることも重要ですが、1度スキップしてページを移動すると、時間が余ったからといって解き直せません。

SPIを受ける時は、「自分がいまどれだけ問題を解いていて、どのくらい得点が得られそうなのか」を大まかに把握する癖をつけておくと良いでしょう。

本番で初めて知って後悔しないためにも、模擬試験などで本番と同じ形式で体験しておくことをおすすめします。

SPIの勉強法でよくある質問

SPIの勉強法でよくある質問

SPI対策については、「どれくらい勉強すればよいのか」「参考書は何冊必要なのか」など、さまざまな疑問を持つ方も多いでしょう。

ここでは、SPIの勉強法に関して就活生が感じやすい疑問について回答します。

SPIの効率の良い勉強法は?

SPIは6〜7割前後の正答率が求められるため、苦手分野の克服をして確実に点数を稼げるように勉強をしましょう。

苦手分野の把握からはじめて、繰り返し問題集を解いて苦手分野の克服をします。

苦手分野の克服に目途が立ち始めたら、時間配分を意識して各問題に取り組み、本番でも実力を発揮できるようにしましょう。

SPIの勉強は何日くらいかかりますか?

SPI対策に必要な時間は現在の学力や苦手分野によって異なりますが、目安は30〜60時間程度です。

例えば、1日2時間勉強する場合は約15〜30日、1日1時間なら約1〜2カ月かかります。

まず模擬問題などを解いて現在の実力を確認し、苦手分野が多い場合は早めに勉強を始めましょう。試験まで時間がない場合は、頻出問題や苦手分野を優先して取り組むことが大切です。

SPI対策はいつから始めるべきですか?

基礎学力や苦手分野にもよりますが、一般的な目安として30〜60時間程度はかかるといわれています

毎日30分の勉強なら2〜4か月前後はかかるため、早期から対策に乗り出しましょう

Webテストを受ける機会は、一番早いケースで夏季インターンシップのエントリー時です。

夏季インターンシップのエントリーまでには、SPIの対策を進めておきましょう。

性格検査は対策が必要ですか?

SPIの性格検査は知識を問うものではないため、能力検査のような勉強は基本的に必要ありません

企業が求める人物像を意識して回答を作るのではなく、自分の普段の考え方や行動に沿って素直に答えることが大切です。

似た内容の質問に対する回答が矛盾しないよう、一貫性を意識しましょう。事前に自己分析をして自分の性格や行動傾向を整理しておくと、迷わず回答しやすくなります。

参考書は何冊必要ですか?

SPI対策の参考書・問題集は、基本的に1冊あれば十分です。

複数の問題集を1回ずつ解くよりも、自分に合った1冊を選び、間違えた問題を繰り返し解く方が解法を定着させやすくなります。

まずは1冊を2〜3周することを目標にし、それでも苦手分野が残る場合に、分野別の問題集やアプリを追加するとよいでしょう。

SPIはノー勉で受かりますか?

基礎学力や論理的思考力が高い方であれば、勉強せずにSPIを受検しても選考を通過できる可能性はあります。

ただし、SPIには独特の問題形式があり、限られた時間の中で解答しなければなりません。普段なら解ける問題でも、形式に慣れていなければ時間が足りなくなることがあります。

学力に自信がある方も、少なくとも一度は模試や模擬問題を解き、問題形式や時間配分を確認してから本番に臨むのがおすすめです。

まとめ

SPIで安定して得点するためには、早めに現在の実力を確認し、自分の苦手分野に合わせて効率よく対策することが大切です。

勉強時間は30〜60時間程度を一つの目安とし、問題集は何冊も手を広げるのではなく、まず1冊を繰り返し解きましょう。問題形式や解法に慣れてきたら、アプリや模試も活用しながら、正確さと解答スピードを高めていくのがおすすめです。

一方、理系学生の就活ではSPI対策だけでなく、研究や授業と並行して企業探しや選考対策も進めなければなりません。限られた時間を有効に使うためには、企業探しを効率化することも重要です。

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