はじめまして、理系就活情報局です。
今回は、理系修士学生のリアルな就活事情について解説していきます!
多くの理系修士就活生が意外と知らないのですが、「修士の就活を優位に進めるポイント」が結構あるんです。
そこで、この記事では、「理系の修士が知っておくべき就活の基礎知識
」から「理系修士で就活を成功させるポイント
」まで、解説します。
理系の修士が知っておくべき!就活の基礎知識
理系の修士の就活について、学部生でも就活と研究の両立は難しいとよく言われますが、修士の就活ではどうなのか、そして修士の就活で主な就職先はどの業界になってくるかは気になる話題だと思います。
そこでその2つについてまとめてみました。
研究と就活の両立が難しい
修士であれば2年以内に一定の研究結果を提示できなければ修了できないように、研究を軸に学校生活を過ごさなければならないことは確かです。
学部生の指導、学会の準備、学部生への指導、ゼミ、中間報告など多くのことをこなす必要がありますが、その中で就活を進めていくためには、自己分析、業界分析、ESの作成、面接の準備、インターンシップの参加などを研究と並行して行わなければいけないため、研究と就活の両立は難しいものとなります。
そして、それらを両立するためには早めの就活の準備が必要となります。
修士の主な就職先って?
修士の就職先は、企業の研究職や開発、大学の研究職、国や公的機関の研究職が主にあげられます。
企業の研究職や開発については、ほとんどの修士の方が就職先として選んでいます。
そしてそれは食品メーカー、化粧品メーカー、バイオ系、IT系、建設系など幅広い分野に及びます。
研究職や開発職の中でも、基礎研究で得られた成果をどのように実用化するかを考える応用研究や具体的な製品や技術を開発する研究開発が、民間企業では利益を第一優先にするため多く募集しています。
大学の研究職は、基礎研究を行っているところが大半です。
大学の研究職員になるためには基本的に博士号が必要であり、教授になるためには、博士号取得後、ポスドク、専任講師、准教授のステップを進める必要があり、それらは少なくとも10年はかかる道のりとなります。
国や公的機関の研究職に関しては、国家公務員試験に合格し、国立研究機関の研究員として働く選択肢と、独立行政法人の研究機関で研究員として働く選択肢があります。
国立研究機関には気象庁の技術基盤をつくる研究開発や、防衛設備の研究開発、財政経済に関する研究など様々な分野の研究機関があります。
独立行政法人の研究機関はJAXA(宇宙航空研究開発機構)や理化学研究所など、国の公益になる研究が行われています。
いつから始めるべき?修士の就活スケジュール
修士の就活ついて、研究と就活と両立が難しいことが挙げられますが、実際どのようなスケジュールだったら研究と就活の両立が可能になるのでしょうか。
そのようなスケジュールと、知っておきたい就活の手段についてまとめました。
1年の夏から始めるのが得策
理系修士は就活を1年の夏から始めるのがおすすめです。
早めに就活をするメリットとしては、まだ周りに就活をしている人が少ないことから、就活が終わった先輩に就活の相談やOB・OG訪問もしやすいことが挙げられます。
そして早めにスタートすることで気持ちの余裕もできます。
後になればなるほど周りも就活を始めてくるので、話も聞きづらくなってしまいます。
そのため、早めの準備が研究と就活の両立、OB訪問の際にもおすすめです。
教授に希望先を伝えておく事も1つの手段
修士の就活について、教授や指導教官に希望先を伝えて協力してもらうことも選択肢の1つと言えます。
希望先を伝えることで学会や共同研究で教授とつながりのある企業に選考を免除して受けることができる可能性もあります。
その点で希望先を教授や指導教官に伝えておくことに関して1つの手段だと言えるでしょう。
修士で就活失敗しやすい人の特徴
修士の就活で、就活に失敗しやすい人は確かに存在します。
「理系だから大丈夫だろう」「修士だから大丈夫だろう」と考えていても、実際に理系修士で就活に失敗する人は多いです。
そんな中で理系修士が就活で失敗する原因とその対処法について3つまとめてみました。
修士の強みを活かし切れていない
1つ目は、理系修士は研究に没頭するあまり、理系修士ならではの強みを活かし切れていないことが、理系修士が就活で失敗する原因として挙げられます。
理系修士は学部卒の文系や理系学生に比べると、研究に打ち込む力があること、数字に強いこと、仮説思考が身につくことが理系修士にあって文系理系の学部生に無い力だと言えます。
しかし、これらは理系修士同士で内定を競う場合には強みにはならず、就活に失敗しやすいです。
理系修士に人気である、企業の研究職では理系修士同士で内定を競う場合が多いので、そのときにアピールすべき力は研究の即戦力であり、企業の成果に貢献できる力です。
理系修士の就活ではガクチカ(学生時代力を入れて頑張ったこと)よりほとんど研究内容が重視されることからも、研究の即戦力となり、企業に貢献できるかという視点で就活を進めた方が良いと言えるでしょう。
特定の業界に絞りすぎている
2つ目は、特定の業種に絞り過ぎていることが、理系修士が就活で失敗する原因として挙げられます。
例えば機械系学部の場合、機械系学部の研究で学んだことを活かせる分野のみに絞って就活を進めている人は多いでしょう。
それは電気系などの他の学部の人でも同じことが言えます。
特定の職種に絞って就活を進めることが企業選びや志望動機作成の効率化にはなりますが、研究職の倍率は非常に高いため、特定の職種に絞ることで内定を獲得できる確率は低くなります。
さらに、食品メーカーでも農業系の開発系の学生だけではなく機械系の学生も応募していたりと、企業と学生のイメージの横ずれもあるので、詳しく調べることが重要になってきます。
このことから特定の職種に絞り過ぎず、視野を広げることが就活で失敗しないために有効な策だと言えるでしょう。
研究を就活よりも優先しすぎている
3つ目は研究を就活よりも優先しすぎている事が、理系修士が就活をした際に失敗する原因として挙げられます。
研究をするために毎日学校に通う必要があったり、研究で一定の成果を上げなければ卒業ができないことから理系修士は研究が優先になる状況に陥りやすいです。
しかし、就活を研究より優先し、研究を軸にスケジュールを組むことで企業のエントリー期日を逃してしまうことや、研究に没頭する余り自己分析不足になりやすい恐れがあります。
このように研究を優先しすぎると就活が疎かとなるので、研究が忙しい中で就活にも時間が割けるように早めの準備が就活で必要になってきます。
理系修士で就活を成功させるポイント
理系修士ではどのような人が成功しやすいのか、またはどのような事が就活を成功させるポイントなのでしょうか。
自由応募にしようか、推薦応募にしようか迷っていて研究も忙しく、なかなか就活のことを考える時間をとるのが難しい人も少なくないはずです。
ここで、理系修士が就活を成功させるポイントについてまとめました。
企業の選考日程をしっかりと把握する
3月に情報公開、6月に選考開始といった政府の主導する就活ルールがありますが、実際に6月には半分以上の学生が内定が出ているというデータがあります。
このことから、企業の動向は早め早めに出ている可能性があるので、こまめにチェックする必要があります。
研究が忙しい理系修士は自己分析や業界研究とさらに、企業の動向をこまめに追う事が就活の成功に繋がります。
自身の強みを活かせる企業に応募する
研究で培った専門性は理系修士の強みではありますが、それらは枠によってが中途採用と競合する事があります。
そこで専門分野の強みだけではなく、論理的思考力、自己管理能力などの性格面での強みも活かして企業に応募する事が就活の成功につながってきます。
希望企業のインターンシップは積極的に参加
インターンシップは就業体験を通して業界への理解を深めるチャンスです。
これらは夏インターンと冬インターンと呼ばれるものがあり、これらも日程管理や情報収集が必須となってきます。
そしてインターンシップは早期選考や選考免除にも大きく関わってくるものです。
このことから、希望企業のインターンシップに積極的に参加する事が就活の成功に繋がります。
これだけは知っておきたいポイント(まとめ)
この記事では、「【理系修士必見!!】理系修士のリアルな就活事情」について解説してきました。
重要なポイントをおさらいします。
・研究と就活の両立が理系修士の就活の鍵になる
・一年の夏から就活を始める事が得策
・自分の強みを活かせる企業に応募する事が就活成功の鍵