こんにちは。理系就活情報局です。
2027年卒の学部生・院生の就活は、予定通りの場合2026年3月から採用広報活動解禁により本格化します。
動きの早い学生は2025年の春から夏季休暇のインターンシップに向けてエントリーしたり、ES対策や業界研究などを進めたり、早々に動き始めているのが現状です。
「授業や研究室の活動が忙しくて、まだ就活の準備ができていない」
「教授推薦を受けるつもりがないので、すぐに就活をスタートさせたい」
「何からしたらいいのか分からない」と焦っている理系就活生に向けて、今回はこの時期の就活の現状と今すぐやるべき対策を解説します!
就活の準備を何からしたらいいのか焦っている理系就活生の方はぜひ参考にしてください。
27年卒の就活は25年春から実質スタートしている現実
就活の本格スタートは採用広報情報解禁となる2026年3月からスタートだと言っても、現実にはそれ以前から就活が始まっている企業もたくさんあります。
2025年の学部3年生・または院1年生の夏季休暇から冬期休暇に行われるインターンシップに参加した学生向けに、早期選考や一次選考の免除などの案内が先行で送られることも多く、面談などの形で2026年3月以前に選考が進み、中には内定を手にする学生も存在しています。
ただ、まだ出遅れとまで言えないので巻き返しは十分可能です。
その理由について説明します。
27卒就活の本格スタートは2026年3月解禁だがそれ以前から選考する企業多数
新卒就活の早期化が進み、学業に悪影響が出ることが懸念されたことを受けて、2021年11月に政府は就職活動日程に関する関係省庁連絡会議を開きました。
2027年に卒業する学生の就活ルールについては、それぞれ次のようになる予定です。
・説明会などの採用広報活動を2026年3月1日以降解禁
・面接などの採用選考活動を2026年6月1日以降解禁
・内定を2026年10月1日以降解禁
就活スケジュールについては、以前から変更の議論が度々出ています。
ただし、これはあくまでも経団連に所属している企業の目安です。
法的な拘束力はなく、外資系企業、ベンチャー企業や経団連に所属していない企業では早期選考を行うところも多くあります。
経団連所属の企業も2026年2月までに大学キャリアセンター主催の学内セミナーで企業説明会・早期選考の案内をするケースも出てくるでしょう。
特に、卒業生が働いている企業では、後輩となる同じ大学の学生を採用したいという思惑を持っています。
企業が大学キャリアセンターと企画して、「業界研究セミナー」「○○職研究セミナー」などといった形で、表向き学内企業説明会としていないケースもあるため、注意深くセミナー開催情報をチェックすることも求められます。
27卒の就活はまだスタートしたばかり、すぐに準備に取り掛かる
前述の通り、2026年3月1日から大手就活情報サイトでは説明会やセミナーの日程が解禁されますが、2025年の夏季休暇や冬期休暇に多くの企業でインターンが行われます。
そのため、今すぐインターンの情報が集められた新卒情報サイトに登録しても大半の企業のインターン募集や選考の本番はこれからなので充分間に合います。出遅れとまでは言い切れないのです。
ただし、人気企業はインターン参加希望者が殺到するので募集が早々に締め切られることも多く、すぐに準備に取り掛からなければいけません。
学部4年生・院2年生になってから取り掛かると選考を受けられない企業が出てくる可能性も考えられます。
早い段階から準備している学生ほど時間に余裕があるわけではありませんので、手際よく行動することが大切です。
27卒就活のステップその1:就活情報サイトに登録・キャリアセンターで情報収集
複数の就活情報サイトに登録する
就活の最初のステップは、大手就活情報サイトに登録すると同時に、大学キャリアセンターで開催されるセミナーやガイダンスに参加し、情報収集・相談することからスタートです。
新卒就活情報サイトは大手の就活情報会社が運営するものが複数あります。
企業によって、いくつかの新卒就活情報サイトに掲載しているところもあれば、1つのサイトにしか掲載していないところもあります。
そのため、情報をより多く集めるために複数の新卒就活情報サイトに登録しましょう。
また、企業によっては就活情報サイトに登録せず自社のホームページでのみ選考情報を公開していることもあるので注意が必要です。
特定の志望企業がある場合は、就活情報サイトだけでなく、その企業の採用ページやSNSも必ず確認してください。
大学のキャリアセンターでセミナー情報収集・就活方法について相談する
大学のキャリアセンターには、多くの先輩たちの情報が蓄積されています。
また、最新の学内セミナー情報だけでなく、就活をスタートするにあたってどのように進めたらいいのかを豊富な事例と現状からアドバイスしてもらうことが可能です。
特に夏季休暇に向けたインターン情報が出始める時期は企業が採用したいと考える大学の学生に対して、特別にインターン情報や先輩社員との座談会を開催するケースがあります。
キャリアセンター主催の学内企業説明会や座談会はOB・OGが登壇することも多く、企業に対する理解を深める絶好の機会です。
もし、キャリアセンターで学内セミナー等の情報を案内された場合は、積極的に参加することが大切です。
27卒就活のステップその2:ES対策・筆記試験対策をする
就活の第一段階で欠かせないESや筆記試験対策も並行して進める必要があります。
書類選考・筆記試験を突破しなければ面接にたどり着けない企業も多く、しっかりと対策する必要がある大切な項目です。
以下で、具体的にどんなことをすべきか説明します。
ガクチカや自己PRのために自己分析をする
インターンでもエントリー時にESが必要となるケースが非常に多く、ガクチカや長所・短所、自己PRはESやその後の面接で必ずと言っていいほど聞かれます。
筋道を立ててしっかりとESに記載し、面接で自分の言葉で話せるかが選考を突破する鍵です。
また、どんな視点で企業を選択するのかを考える指針となります。
自分なりに箇条書きなどで書き出し、ストーリーとしてしっかり肉付けしていく作業は思っている以上に時間がかかります。
自分で書いてみてうまくいかないときは、キャリアセンターの担当者やOB・OGに添削してもらうなど、第三者の視点も取り入れるのがおすすめです。
証明写真をスタジオで撮影
就活書類に添付する証明写真は、就活証明写真を得意とするスタジオで撮影しましょう。
就活でも業界や職種によっておすすめのメイクや髪型・スーツの色がある場合があるので、就活写真を多く撮影した実績のあるスタジオで相談するといい写真が撮れます。
また、ヘアメイクや化粧をしてくれたり、カラー診断で似合う色を診断してくれたり、写真を補正してくれるスタジオもあります。
写真をプリントとデータで受け取っておけば、今後の就活でデータを利用することもできますので、少し料金がかかりますが評判のいいスタジオを検索したり、先輩などから情報を集めたりして、早めに写真を撮りに行くことをおすすめします。
業界研究・企業研究をする
並行して進めたいのが業界や職種・企業研究です。
既に志望業界や企業が決まっている場合は、ESなどの書類に書いたり、面接で質問されたりすることを前提に理解を深めておく必要があります。
まだ志望企業や業界が絞り込めていなくても、興味がある業界や企業があれば、興味のある所から調べて、志望する業界・企業が決まったらより深く掘り下げていくことが大切です。
また、世間的には知られていなくても実は業界で大きなシェアを持つ企業など、隠れた優良企業は多く存在します。
もし、学内で合同説明会などが開催される機会があれば、積極的に多くの企業の話を聞くことも大切です。
SPIなどの筆記試験対策をする
企業によっては選考後半で実施するところもありますが、SPIなどの筆記試験は選考初期に課せられることが大半です。
大手企業や人気企業は志望者が殺到するため、全ての学生を面接することはできません。
選考初期のESと筆記試験の結果で次の面接に進める学生を選抜しています。
この結果から、企業は学生の持つ特性・組織に馴染みやすいかどうか・内定後は配属の参考資料として活用するといったことから、非常に重要な意味を持つのです。
SPIの対策については、書店で問題集が販売されていますので1冊買って一通り解けるようにしておきましょう。
27卒就活のステップその3:学内セミナーや興味のある企業のインターンにエントリー
説明会やセミナーは、何度も開催されるものではありません。
場合によっては即日で満席となることもあるのでこまめな情報収集が必須となり、刻々と変わるスケジュールに対応できるよう管理が結果に大きな影響を及ぼします。
人気企業はすぐに応募が締め切られる
誰もが知る大手企業や人気企業は、インターン募集や企業説明会の申し込み受付を開始すると多くの学生が殺到します。基本的に、申し込みは先着順です。
企業側も、選考にかけられる時間・人員には限度があります。
申し込みが満席になるとそのまま締め切りますし、何度も説明会を開催したとしても先に選考に進んだ学生のインターン参加確定や、内定が出れば採用枠は徐々に狭くなります。
そのため、志望企業がある場合は出だしの成否が就活の明暗を分けると言っても過言ではないのです。
できるだけ毎日就活情報サイトを確認して最新情報を入手
企業は採用活動中、採用ブログや説明会・セミナー情報を不定期に更新します。
希望する企業の情報を配信するような設定も可能ですが、できる限り1日数回は確認しておくことをおすすめします。
スケジュール管理のためアプリなどを活用
就活を開始すると、インターンだけでなく、就活本番では企業説明会や面接の予定が次々と入ります。
企業から次の選考の案内を受けた際、予定がわからず慌てたり、返事を後回しにしたりすると人事担当者はあまりいい印象を持ちません。
また、予定が変わることも多く、すぐに把握できるようアプリや手帳でしっかりと管理しておけばスムーズに対応できます。
27卒就活のステップその4:面接・グループディスカッション対策をする
面接で想定される質問に答えられるようにする
インターンの選考でも、書類選考だけでなく面接が課されるケースは珍しくありません。
面接で想定される質問は、志望動機・自己PR・ガクチカといった定番の質問から、周りからどうみられているかといった質問まで幅広く出ます。
事前に想定される質問については答えを準備しておき、形を変えて聞かれた場合も対応できるようにしておくことが大切です。
企業によって、OB・OGが過去にどのような質問を受けたか、どんな選考を受けたのかなどの記録がキャリアセンターに残っているので、志望企業が決まったらすぐに確認しておくことをおすすめします。
志望企業の面接前にキャリアセンターで模擬面接をする
志望度が高い企業ほど、インターンに参加しておくことはその後の選考にとっても大切なことです。面接で失敗はできません。インターンで仮に落ちたとしても選考本番は受けられますが、再度選考で落ちてしまえば、敗者復活はありません。
志望企業の面接が決まったら、想定質問を見直してキャリアセンターで模擬面接をするなど、本番で力を発揮できるよう入念な準備をしておくことが大切です。
注意したいのは、キャリアセンターで予約が必要な場合です。就活時期は他の学生も利用するケースが多いため、希望通りに予約が取れるとは限らないため、早目の予約を心がけましょう。
27卒の大学3年で就活を何もしてない人がまず揃えるべきもの
リクルートスーツ
自分の体型に合うスーツを用意しましょう。
大学の入学式や、成人式などで着用したスーツのサイズが合うのであれば活用できます。ただし、袖丈やパンツの丈が合っていない場合はお直しが必要な場合もあるため余裕を持って準備してください。
革靴
就活中は長時間歩き回ることになるため、自分の足に合ったサイズで長時間履いていても疲れない靴を準備しておきましょう。
また、一度靴を買ったからと言って安心するのは早計です。「かかとがすり減っていないか」「皮に傷がついていないか」など点検し、定期的に靴のメンテナンスも行ってください。
あまりない事ですが、企業によっては靴を脱いでスリッパに履き替える機会がある場合があります。中敷きにも気を遣い、見られても恥ずかしくない靴の状態をキープし手置くと安心です。
カバン
カバンは、ビジネス用のものを一つ用意します。
革製である必要はありませんが、「A4の書類を折らずに楽に出し入れできる」「防水加工がある」カバンを持っておくとと安心です。
手帳(スケジュール帳)
手帳は自分が使いやすいものを1冊準備するか、スマホのアプリで管理しても構いません。
どちらを利用するにしても、スムーズにスケジュールが可視化できて使いやすいものを準備し、就活中のスケジュール変更に対応できるようにしておきましょう。
履歴書
履歴書は常に複数枚準備しておくと安心です。
いつ必要になるかは分からないため、常に多めに準備してすぐに使えるようにしておきましょう。証明写真も同様に、履歴書と同じ数か少し多めに持っておくと安心です。
急に記入が必要になった時のために、ボールペンも持ち歩いておきましょう。
TECH OFFERのようなスカウト型サイトにも登録しておく

TECH OFFERのような新卒スカウト型サイトに登録しておくことも、企業との出会いを増やすという意味でとても大切です。
学生が知っている企業は、ほんの一握りであり、世間では名が知られていない優良企業もたくさん存在します。
できるだけ企業との出会いの機会を増やし、自分に合った企業へ入社することは今後社会人としてキャリアを積むために必要不可欠です。3分で簡単に登録手続きを済ませられるため、ぜひ登録しておきましょう。
まとめ
以上、27卒の就活スケジュールについて解説しました。
理系学生が研究室に入って忙しくなって来るタイミングと重なるため、就活と学業の両立で悩むこともあるかもしれません。
ぜひ、効率的に活動するためにも情報を集めて自分に合った方法を見つけていきましょう!