こんにちは。理系就活情報局です。
2024年卒の学部生・院生の就活が2023年3月から採用広報活動解禁により本格化します。
動きの早い学生は2022年の夏季休暇からインターンシップに参加したり、ES対策や業界研究などを進めたり、既に動き始めているのが現状です。
「授業や研究室の活動が忙しくて、まだ就活の準備ができていない」
「教授推薦を受けるつもりがないので、すぐに就活をスタートさせたい」
「出遅れた」と焦っている理系就活生に向けて、今回はこの時期の就活の現状と今すぐやるべき対策を順を追って解説します!
就活の準備を何からしたらいいのか焦っている理系就活生の方はぜひ参考にしてください。
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早期選考はすでにスタートしているのが現状
就活の本格スタートが2023年3月からと言っても、現実は早期選考が始まっている企業もたくさんあります。
2022年の3回生・または院1回生の夏季休暇から冬期休暇に行われていたインターンシップに参加した学生向けに、早期選考や一次選考の免除などの案内が既にされていることも多く、面談などの形で選考が進んでいる学生も存在しています。
ただ、まだ出遅れとまで言えないので巻き返しは十分可能です。
その理由について説明します。
就活の本格スタートは2023年3月解禁だがそれ以前から選考する企業も
新卒就活の早期化が進み、学業に悪影響が出ることが懸念されたことを受けて、2021年11月に政府は就職活動日程に関する関係省庁連絡会議を開きました。
会議では、2024年に卒業する学生の就活ルールについてそれぞれ次のように決定しました。
・説明会などの採用広報活動を2023年3月1日以降解禁
・面接などの採用選考活動を2023年6月1日以降解禁
・内定を2023年10月1日以降解禁
就活スケジュールについては、以前から変更の議論が度々出ています。
しかし、コロナ禍などによる就職環境の混乱を考慮して現状維持での決着となりました。
もともと、2021卒までの就活スケジュールは政府主導ではなく、企業(経団連)主導で決められていました。
2018年は経団連から「現在の就職活動の指針(就活ルール)策定を2022年春入社の学生から取りやめる」という発現が出ましたが、就職活動の指針(スケジュールの目安)を急になくすことで大きな混乱が予想されたため、22卒から政府主導で就活スケジュールが決定されています。
ただし、これはあくまでも経団連に所属している企業の目安です。
法的な拘束力はなく、外資系企業、ベンチャー企業や経団連以外の企業では早期選考を行うところも多くあります。
経団連所属の企業も2023年2月までに行っているキャリアセンター主催の学内セミナーで企業説明・早期選考の案内をしているケースが散見されます。
出遅れとまでは言えないため、すぐに準備に取り掛かる
前述の通り、2023年3月1日から大手就活情報サイトでは説明会やセミナーの日程が解禁されます。
そのため、今から登録しても大半の企業の説明会や専攻の本番はこれからなので充分間に合いますので出遅れとまでは言い切れないのです。
ただし、人気企業は志望者が殺到するので説明会が早々に締め切られることも多く、すぐに準備に取り掛からなければいけません。
学部4回生・院2回生になってから取り掛かると選考を受けられない企業が出てくる可能性も考えられます。
早い段階から準備している学生ほど時間に余裕があるわけではありませんので、手際よく行動することが大切です。
就活のステップその1:就活情報サイトに登録しキャリアセンターで情報収集
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複数の就活情報サイトに登録する
就活の最初のステップは、大手就活情報サイトに登録し、キャリアセンターで現状について相談することからスタートです。
新卒就活情報サイトは大手の就活情報会社が運営するものが複数あります。
企業によって、いくつかの新卒就活情報サイトに掲載しているところもあれば、1つのサイトにしか掲載していないところもあります。
そのため、情報をより多く集めるために複数の新卒就活情報サイトに登録しましょう。
また、企業によっては就活情報サイトに登録せず自社のホームページでのみ選考情報を公開していることもあるので注意が必要です。
TECH OFFERのようなオファー型サイトにも並行して登録しておくと、自分の学んできた専門性、経験や価値観にマッチした企業からオファーが届くので効率的に就活を進めることがメリットです。また、自分が学んできた専門性が活かせる、思わぬ企業と出会える可能性がありますので、ぜひオファー型サイトにも登録しましょう。
大学のキャリアセンターで現状について相談する
大学のキャリアセンターには、多くの先輩たちの情報が蓄積されています。
また、最新の学内セミナー情報だけでなく、就活をスタートするにあたってどのように進めたらいいのかを豊富な事例と現状からアドバイスしてもらうことが可能です。
特に春季休暇の時期は企業が採用したいと考える大学の学生に対して、学内説明会や先輩社員との座談会を開催する機会が多くあります。
キャリアセンター主催の学内企業説明会や座談会はOB・OGが登壇することも多く、企業に対する理解を深める絶好の機会です。
もし、キャリアセンターで学内セミナー等の情報を案内された場合は、積極的に参加することが大切です。
就活のステップその2:ES対策・筆記試験対策をする
就活の第一段階で欠かせないESや筆記試験対策も並行して進める必要があります。
書類選考・筆記試験を突破しなければ面接にたどり着けない企業も多く、しっかりと対策する必要がある大切な項目です。
以下で、具体的にどんなことをすべきか説明します。
ガクチカや自己PRのために自己分析をする
ガクチカや長所・短所、自己PRはESや面接で必ずと言っていいほど聞かれます。
筋道を立ててしっかりとESに記載し、面接で自分の言葉で話せるかが選考を突破する鍵です。
また、どんな視点で企業を選択するのかを考える指針となります。
自分なりに箇条書きなどで書き出し、ストーリーとしてしっかり肉付けしていく作業は思っている以上に時間がかかります。
自分で書いてみてうまくいかないときは、キャリアセンターの担当者やOB・OGに添削してもらうなど、第三者の視点も取り入れるのがおすすめです。
証明写真をスタジオへ撮りに行く
就活書類に添付する証明写真は、就活証明写真を得意とするスタジオで撮影しましょう。
就活でも業界や職種によっておすすめのメイクや髪型・スーツの色がある場合があるので、就活写真を多く撮影した実績のあるスタジオで相談するといい写真が撮れます。
また、ヘアメイクや化粧をしてくれたり、カラー診断で似合う色を診断してくれたり、写真を補正してくれるスタジオもあります。
写真をプリントとデータで受け取っておけば、今後の就活でデータを利用することもできますので、少し料金がかかりますが評判のいいスタジオを検索したり、先輩などから情報を集めたりして、早めに写真を撮りに行くことをおすすめします。
業界研究・企業研究をする
並行して進めたいのが業界や職種・企業研究です。
既に志望業界や企業が決まっている場合は、ESなどの書類に書いたり、面接で質問されることを前提に理解を深めておく必要があります。
まだ志望企業や業界が絞り込めていなくても、興味がある業界や企業があれば、興味のある所から調べて、志望する業界・企業が決まったらより深く掘り下げていくことが大切です。
また、世間的には知られていなくても実は業界で大きなシェアを持つ企業など、隠れた優良企業は多く存在します。
もし、学内で合同説明会などが開催される機会があれば、積極的に多くの企業の話を聞くことも大切です。
SPIなどの筆記試験対策をする
企業によっては選考後半で実施するところもありますが、SPIなどの筆記試験は選考初期に課せられることが大半です。
大手企業や人気企業は志望者が殺到するため、全ての学生を面接することはできません。
選考初期のESと筆記試験の結果で次の面接に進める学生を選抜しています。
最も多く採用されているSPIは言語分野・非言語分野といった問題解決能力を問うものや性格検査で構成されています。
この結果から、企業は学生の持つ特性・組織に馴染みやすいかどうか・内定後は配属の参考資料として活用するといったことから、非常に重要な意味を持つのです。
SPIの対策については、書店で問題集が販売されていますので1冊買って一通り解けるようにしておきましょう。
就活のステップその3:合同説明会や興味のある企業の会社説明会にエントリー
説明会やセミナーは、何度も開催されるものではありません。
場合によっては即日で満席となることもあるのでこまめな情報収集が必須となり、刻々と変わるスケジュールに対応できるよう管理が結果に大きな影響を及ぼします。
人気企業はすぐに応募が締め切られる
誰もが知る大手企業や人気企業は、説明会やセミナーの申し込み受付を開始すると多くの学生が殺到します。
基本的に、申し込みは先着順です。
企業側も、選考にかけられる時間・人員には限度があります。
そのため、説明会の申し込みが満席になるとそのまま締め切りますし、何度も説明会を開催したとしても先に選考に進んだ学生に内定が出れば採用枠は徐々に狭くなります。
そのため、希望の企業がある場合は出だしの成否が就活の明暗を分けると言っても過言ではないのです。
できるだけ毎日就活情報サイトを確認して最新情報を入手
企業は採用活動中、採用ブログや説明会・セミナー情報を不定期に更新します。
特に採用活動開始直後は情報更新頻度が高く、説明会を行う日程、受付開始の日時など重要な情報が多く出るため、見逃がし厳禁です。
希望する企業の情報を配信するような設定も可能ですが、できる限り1日数回は確認しておくことをおすすめします。
スケジュール管理のためアプリなどを活用
就活を開始すると、説明会や面接の予定が次々と入ります。
企業から次の選考の案内を受けた際、予定がわからず慌てたり、返事を後回しにすると人事担当者はあまりいい印象を持ちません。
また、予定が変わることも珍しくなく、すぐに把握できるようアプリや手帳でしっかりと管理しておけばスムーズに対応できます。
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就活のステップその4:面接・グループディスカッション対策をする
説明会に参加し、書類選考や筆記試験を突破すると面接やグループディスカッションが待っています。
選考フェーズによって重視される点や気を付けることは異なるため、事前の対策は必須です。
面接で想定される質問に答えられるようにする
面接で想定される質問は、志望動機・自己PR・ガクチカといった定番の質問から、周りからどうみられているかといった質問まで幅広く出ます。
あらかじめ、想定される質問については答えを準備しておき、形を変えて聞かれた場合も対応できるようにしておくことが大切です。
企業によって、OB・OGが過去にどのような質問を受けたか、どんな選考を受けたのかなどの記録がキャリアセンターに残っているので、志望企業が決まったらすぐに確認しておくことをおすすめします。
志望企業の面接前にキャリアセンターで模擬面接をする
志望度が高い企業ほど、面接で失敗はできません。選考で落ちてしまえば、敗者復活はありませんので確実に選考を通過する必要があります。
志望企業の面接が決まったら、想定質問を見直したうえでキャリアセンターで模擬面接をするなど、本番で力を発揮できるよう入念な準備をしておくことが大切です。
これだけは知っておきたいポイント(まとめ)
この記事では、「24卒でまだ就活の準備ができていない学生」向けに何からやればいいのかについて解説してきました。
重要なポイントをおさらいします。
・早期選考は既に始まっている
1.採用広報活動解禁は2023年3月からだが、夏から冬にインターンシップを受けた学生は早期選考に進んでいる
2.新卒情報サイトに本格的に情報が乗るのは採用広報活動解禁は2023年3月なので、まだ遅れを取り戻すことは可能
・就活情報サイトにすぐ登録し、キャリアセンターで現状を相談する
1.複数のサイトに登録して多くの情報を集めることが大切
2.キャリアセンターで就活の現状を伝えた上で、どんな方法で進めれば効率よくできるか相談する
・自己分析・業界研究をすすめる
1.ESや面接でも必ず聞かれる項目を中心に分析を進めなければ書類選考で提出する書類崖ない
2.興味のある業界や企業から情報を集め、志望業界や企業が見つかればより深く調べる
・書類対策・筆記試験対策は初期選考を突破するために欠かせない関門
1.書類選考や筆記試験対策は、面接に進めるかどうかの分かれ道になる
2.SPIは問題集を1冊買って対策しておくと良い
・就職情報サイトは毎日更新されるので頻繁なチェックで情報を集める
1.3月の情報解禁直後は特に情報更新が多いので、毎日複数回のチェックがベター
2.スケジュールが管理できるようにアプリや手帳など、すぐにわかるようにしておく
・面接は落ちたら終わるため、万全の対策をする
1.想定質問は何度も見直し、志望企業によってしっかりと伝えられるように準備
2.キャリアセンターで模擬面接をして、当日力を出し切れるようにしておく