こんにちは。理系就活情報局です。
書類選考に通過すれば、いよいよ面接です。
「理系学生って何を聞かれるのかな」「理系ならではの特別な準備をしておく必要があるのかな」と不安を感じている人は少なくありません。
そこで、今回は理系学生の面接で頻出される質問20問について、面接官の意図や質問に答える際に気をつけたいポイントを徹底解説します。
面接が近づいている理系就活性も、早めに準備しておきたい就活性も、ぜひ参考にしてみてください。
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理系学生の面接対策
理系学生も文系学生も面接対策が必須なのは同じです。
ただ、理系学生ならではの技術面接があるため、その準備も欠かせません。
まず、面接の心構え、文系学生の面接との違いについて説明します。
面接の心構え
面接対策としては、面接に通過して内定を勝ち取るための対策をすることが大事です。
内定につながる面接対策とは、頻出される質問の意図を把握することです。そうすれば、面接で何を答えればいいのか、どのような心構えで面接に臨めばいいのかが見えてきます。
頻出質問の意図を理解すれば、それ以外の質問にも応用できます。
しっかり準備をしておくことで、自信をもって面接に臨めるでしょう。
文系学生の面接との違い
文系学生とのいちばん大きな違いは、技術面接があることです。
また、大学院に進学する学生が文系学生より多いので、大学院に関する質問をされる場面も多くなります。
面接に際しての注意点は、理系も文系も同じです。
マナーや表情、話し方などに気をつけることはもちろん大事です。さらに、面接官の質問に対して会話のキャッチボールをすることを意識し、質問をしっかり聞き取り、明朗に答えることが肝心です。
理系学生面接の頻出質問:理系文系共通編
面接頻出質問のうち、理系と文系に共通する15問を見ていきます。
質問① 志望動機
「当社を志望するのはなぜですか」
志望動機はどの会社でも必ずと言っていいほど聞かれます。面接官に熱意や意欲をアピールできる質問です。
面接官の意図は以下の項目を見極めることにあります。
- ・「この学生は本気で当社を志望しているのか」
- ・「学生のビジョンと企業の理念が一致しているか」
- ・「当社への適性がある学生なのか」
前もって業界研究や企業研究を念入りに行い、企業の求める人物像や仕事内容についてしっかり理解しておくことが必要です。エントリーシートの志望動機書にも、ポイントを押さえて記入しましょう。
面接官が「この人と一緒に働きたい」と思えるよう、入社後に何をしたいのか具体的に熱意を持って伝えられるよう準備をしておくことが大切です。
質問② 自己PR
「3分間で自己PRをしてください」
漠然とした質問なので、何を話せばいいのか悩む人も多いのではないでしょうか。
面接官が自己PRを聞くのは以下の2点を見るためです。
- ・「自社に合う人材かどうか」
- ・「自分自身の強みを認識し、言葉にして伝える力があるか」
事前に自己分析をし、自分の能力や強み、弱みを客観的に理解し、文章化しておくことをおススメします。
質問③ 長所・短所
「あなたの長所と短所を教えてください」
「あなたの強みと弱みを教えてください」
この質問も頻繁に聞かれます。自分のことはわかっているようで、いざとなると言葉にするのは難しい質問です。特に、短所については表現に戸惑うことが多いでしょう。
企業側の意図は、主に以下の3点を確認することです。
- ・「入社したらどんな活躍をしてくれるか」
- ・「自己理解力のある人か」
- ・「自社に適性がある人材か」
マニュアル通りの答え方ではなく、今までの経験をもとにエピソードを交えて自分の言葉で伝えることが大事です。
「短所はありません」はNGです。短所だけを回答するのではなく、短所を克服するための具体的な改善策を回答するといいでしょう。
質問④ 学生時代に力を入れたこと
「学生時代に頑張ったことは何ですか」
「学生時代に打ち込んだことは何ですか」
「ガクチカ」は、志望動機、自己PRと並んで頻出の質問です。「自己PRとどうちがうの?」と頭を悩ませている人も多いのではないでしょうか。
ガクチカを通して企業側は以下の3点を見ています。
- ・「学生の人間性を知りたい」
- ・「学生が自社と合うかどうか」
- ・「企業でどのように活躍してくれるか」
「ガクチカ」は、学生時代のエピソードを通じて、ものごとに取り組む姿勢や困難にぶつかったときの対処の仕方をアピールする目的があり、自分の魅力が面接官に伝わるように話すことが大事です。学業だけでなく、サークル活動やアルバイト、留学、インターンシップ、ボランティアなどを取り上げる人が多いです。
関連記事:就活始めたての方必見!ガクチカ例文集
質問⑤ 入社後にやりたい仕事
「入社したらどんな仕事をしたいですか」
就活は就職することがゴールではなく、入社してからが社会人生活のスタートです。そのため、入社後何がしたいかという質問は非常に多いです。
面接官がこの質問をする意図は、企業のネームバリューだけで入社を希望している学生をふるいにかけることです。
したがって、企業の事業内容について研究しておくことが大事です。自分の言葉で具体的に話し、企業で働いている姿を面接官がイメージできるように伝えましょう。
質質問⑥ 挫折や失敗の経験
「挫折や失敗をした経験について教えてください」
「今まで最も苦労した出来事について教えてください」
この質問の意図は、「困難を乗り越える力があるか」を知ることです。仕事は楽しいことばかりではなく、困難にぶつかったり、挫折を味わったりすることも多々あります。
苦労や挫折をした経験について話す場合、苦労話だけにならないよう、どのように乗り越え克服したか、そこから何を学び、どのように成長したかを伝えることが大事です。
質問⑦ アルバイト経験
「アルバイト経験を教えてください」
新卒の面接では、アルバイト経験を聞かれることも多いです。
どんなアルバイトを経験したかを評価するわけではありません。
面接官は、アルバイト経験を通して以下の項目を見ています。
- ・「学生の人柄を知りたい」
- ・「継続する力があるか」
- ・「成長しようとする意欲があるか」
アルバイトにどんなふうに取り組み、何を学んだかは人によって違います。周りの人と協力して仕事を進められたか、一人でコツコツ仕事をこなすタイプかなども、アルバイトの経験を通して垣間見えてきます。
アルバイト経験を聞かれた場合は、自分の人柄がその企業と合っていることや、継続力、成長する意欲について伝わるように話すことが大事です。
理系学生は研究が忙しく、アルバイトをする時間がなかった人もいるでしょう。その場合は、「研究に専念していた」と答え、アルバイト以外で学んだことをしっかりと伝えれば問題ありません。
質問⑧ 他社の選考状況
「他に何社受けていますか」
「第一志望はどこですか」
面接官は、「内定承諾するかどうか」「自社への志望度はどのくらいか」を知るために質問します。
現状を素直に伝えてもかまいませんが、企業選びの基準に一貫性があることを伝えられるよう準備しましょう。また、「御社が第一志望です」など、今面接している企業の志望意欲が高いことを必ず伝えましょう。
質問⑨ 大学院に進学した理由
「なぜ大学院に進学したのですか」
大学院生の就活では必ず聞かれます。
専門性が生かせる企業の面接では、専門性をしっかりとアピールしましょう。専門性が活かせないとしても、大学院での研究を通じて培った分析力や論理性など、アピールできることがたくさんあります。
大学院での経験は、企業に貢献できることが必ずあるはずです。それを面接官に伝えられるよう、しっかり準備しておきましょう。
質問⑩ 集団の中での役割
「集団の中でのあなたの役割は何ですか」
この質問の意図は、「組織の中でどのように活躍できるか」を知ることです。また、「学生が自分の能力を分かっているか」を確かめるためでもあります。
会社はチームで仕事をすることが多く、個人の力をチームの中で発揮することが大切です。この質問で、「入社後どの部署に配属させるか」「どのような仕事を任せるべきか」も見極める材料にしています。
役割はリーダー、サポーター、相談役などがありますが、自分が担っている役割とそのエピソードを伝えられるよう準備しておきましょう。志望している企業が求める役割や人物像をリサーチし、企業にとって自分が必要だとアピールできることが大事です。
質問⑪ 転勤の可否
「転勤は可能ですか」
企業の総合職採用は、全国勤務や海外勤務が前提です。職種や部署によっても、転勤の可能性があります。
企業はこの質問を通して、「転勤に抵抗がないか」「転勤をポジティブに捉えられるか」を見ています。特に、総合職では、転勤への柔軟性が求められます。
「転勤はできません」という回答はNGです。「企業の指示に従えない」というマイナスの印象を与えかねません。「転勤が可能だ」という回答とともに、転勤を前向きに考えられる理由を伝えましょう。
質問⑫ 気になるニュース
「最近の気になるニュースについて教えてください」
時事問題に関しての質問も頻出されます。
社会人にとって、情報収集してインプットすること、ニュースに関心があることは大切なことです。
この質問で、主に以下3つの項目を面接官は見ています。
- ・「日ごろから情報収集する習慣があるか」
- ・「情報についての理解力があるか」
- ・「情報についての自分の考えを持っているか」
普段から、ウェブサイトやテレビ、新聞からニュースをチェックし、考察する習慣をつけておきましょう。
質問⑬ 苦手な人
「苦手な人はいますか」
「職場に苦手な人がいるときにはどんなふうに接しますか」
面接官は、「学生の人柄」「苦手な人とも協調して仕事ができる人か」を知るためにこの質問をします。
誰しも、苦手だと感じる人はいるものです。しかし、学生時代と違って、社会人になると苦手と感じる同僚や上司とも協力して仕事を進める必要があります。苦手な人とどう向き合うのか聞き出すことで、入社後の働き方を見極めています。
質問⑭ キャリアプラン
「5年後(10年後)のあなたはどうなっていたいですか」
面接官は、「自分自身のキャリアビジョンが描けているか」「入社後どのように努力してくれそうか」を確認します。
5年後、10年後何がしたいかを問われるなら、長期ビジョンを述べる必要があります。仕事の取り組み方や目標、キャリアについて答えると好印象になりやすいです。具体的な仕事の描写を交えて語るとより伝わりやすくなります。
質問⑮ 逆質問
「最後に何か質問はありますか」
熱意を確かめるため、そして会社とのミスマッチを減らすために質問されます。
「特にありません」と答えると、志望度が低いと思われます。
仕事内容やキャリアアップについてなど、その企業で働く姿をイメージできる質問を用意しておきましょう。熱意をアピールできるチャンスです。
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理系学生面接の頻出質問:技術面接編
次に、理系学生特有の技術面接で頻出される5問を解説していきます。
技術面接は、学生時代の研究内容やそこから得た知識、スキルなどを確認する面接で、技術面接を行うのは、下記のようなことを確認するためです。
- ・技術者としての応用力があるか
- ・企業が求めている技術的スキルがあるか
- ・チームワークの中でやっていけるか
面接官は、人事と技術者が同席することが多く、専門的なことを深く聞かれるケースが多いので、技術面接対策としては、プレゼン練習や想定質問対策を徹底的に行う必要があります。
技術面接では、プレゼンテーション能力、コミュニケーション能力、課題解決力、論理的思考力、技術力、専門力が評価されます。
質問① 研究テーマについて
「研究テーマについて教えてください」
技術面接では、大学や大学院時代に研究してきた内容が必ず聞かれます。
プレゼンテーション能力や技術的スキルを見られます。
研究内容を分かりやすく説明できるかどうかがポイントとなります。面接官には、研究について専門的な知識がない人事部の人もいるので、だれにでも伝わるよう専門用語を使いすぎず説明することが大事です。
研究テーマに加え、何に役立つ技術か、自分の研究目標、成果などについて具体的に説明するのが良いでしょう。
必ず質問されますので、質問を想定して回答を用意しておくことが必要です。
質問② その研究を選んだ理由
「研究室を選んだ理由は何ですか」
「研究テーマを選んだきっかけは何ですか」
研究テーマを選択した理由もよく聞かれます。しっかり説明できるようにしましょう。
この質問では探究心が見られます。
どのようなテーマに興味を持ち、どのように研究に向き合ってきたかを明確に答えることで、物事に対する探究心が面接官に伝わり印象に残りやすくなります。
質問③ 研究で得たもの
「研究で得られたものは何ですか」
「研究を通して学んだことはありますか」
面接官は、「課題解決力があるか」「業務遂行力があるか」を見ています。
技術力や専門知識も大事ですが、研究を通して苦労したことや困難をどのように乗り越えたかを話すことが大事です。あきらめずに取り組んできたことをアピールすれば、面接官に入社後の活躍をイメージしてもらえます。
質問④ 研究を入社後どう生かすか
「研究は入社後どう役立ちますか」
企業側は、「学生が実際に入社した場合、どんな仕事を任せられるか」「どんなふうに仕事に取り組むのか」をイメージするために質問します。
研究を通して得た業務遂行力や課題解決能力を、具体的なエピソードを交えながらアピールすることで、入社後に困難な場面を乗り越えられる力を伝えられます。また、企業で活かせる専門的なスキルがあれば、しっかり伝えましょう。
質問⑤ 博士課程に進学しない理由
「なぜ博士課程に進学しようと思わなかったのですか」
修士で研究職を志望している場合、よく聞かれる質問です。
企業側としては、「博士課程に進学するので内定を取り消してください」という状況を避けたい意図もあります。
しっかりとした根拠とともに理由を述べましょう。あらかじめ、回答を準備しておく必要があります。
関連記事:【理系就活】技術面接のポイントをよくある質問例を交えて解説
まとめ
この記事では、「理系学生は面接で何を聞かれる? 頻出質問20選!」について解説してきました。
理系学生ならではの技術面接で聞かれる質問、そして理系文系共通で聞かれる質問もあります。いずれも、面接官がなぜその質問をするのかという意図を把握して、面接対策に取り組めば、自分をどのようにアピールすればいいかが見えてくるでしょう。
今回の記事を参考に、さっそく面接対策に取り組んで内定を手に入れてください。