こんにちは。理系就活情報局です。
理系学生にとって就活は文系学生と比べて研究などの学業が忙しいため、早期から戦略を立ててしっかり準備しておくことが重要になります。
「研究室の教授推薦で就職を決める前に、他の業界・企業と比較検討したい」
「研究内容以外の業務内容を扱う企業を目指す場合、どうしたらいいのか」
そんな悩みを持つ理系就活生に向けて、今回は理系学生が積極的にキャリアセンターを利用するメリットと効果的な利用法について解説します!
将来の就活や進路について悩んでいる理系就活生の方は、ぜひ参考にしてみてください!
理系学生にキャリアセンター活用をおすすめする理由
理系学生にとって、研究と就活を両立して円滑にすすめるには効率を重視したポイントを押さえることが必要です。
理系学生は、文系学生も含めた一般的な就活スケジュールと選考時期がずれることもあり、必ずしも全てを参考にできるとは言えません。
研究室に入ると学業と就活の両立が難しくなる
一般的な就活は、学部生なら3回生後期から4回生前期、院生は1回生後期から2回生前期が山場で、理系学生にとって研究が忙しい時期と重なります。
特に選考が進んでくると面接などの予定が随時決まることも多く、忙しい研究とうまく両立するのは至難の業です。
研究室に入るとまず教授と相談して研究テーマを決定し、卒業まで長い時間をかけて研究に取り組みます。
研究は専攻や研究室のテーマにもよりますが、複数の学生と共同で行うことも珍しくありません。
内容次第では、長期休暇中や卒業間際になっても研究室へ頻繁に通わなければならないことも多く、キャリアセンターで効率的な就活方法を相談することはとても大切です。
理系は学部卒か院進学を目指すのか悩む学生が多い
理系学生は学部卒か院進学か悩むケースも多く、それぞれどのように就活を行えばいいのか事前に情報を知っておく必要があります。
研究室で教授や先輩からアドバイスをもえますが、就活情報全体から見れば、ほんの一部にすぎません。
キャリアセンターには、理系学生以外にも多くの先輩の事例が蓄積されています。
より幅広い情報を集めるには研究室で得られる情報だけでなく、キャリアセンターでの相談が重要です。
理系は教授推薦の就職枠などがあり活動方法が独特
理系学生は、研究室の教授推薦で就職を決定する以外にも、一般的な就活を行うなど文系学生と違った一面があります。
教授推薦の就職は年度によって企業や人数の枠が変動したり、限定されたりすることも多く、全員が希望通りの企業へ就職できるとは限りません。
また、教授推薦の選考は研究室によっては一般的な就活時期より遅く、複数社を受けられないケースがあります。
教授推薦だけを視野に入れていた場合、一般就活に切り替えるタイミングが遅れて募集情報が少なくなっていることも考えられるでしょう。
教授推薦だけに頼らない就活を考えておくことは、選択肢を広げるカギとなります。
理系学生がキャリアセンター利用で得られる3つのメリット
理系学生にキャリアセンター活用をおすすめする理由について解説しました。
では具体的に得られるメリットはどうでしょうか。
メリットその①同じ専攻の先輩の進路を知ることができる
キャリアセンターには同じ専攻だった先輩の進路情報が蓄積されています。
同じ専攻の先輩がどのような業界や企業へ就職したのか、多くのデータから把握できます。。
例えば、学部卒で就職したのか、院進学を経て就職したのかなど客観的なデータから判断の一助となるでしょう。
メリットその②多くの卒業生の事例を教えてくれる
民間企業へ就職した事例や、院進学した事例だけでなく、学部からそのまま内部進学をしたのか、外部の大学院を受験したのかなど、多彩な情報を得られます。
また、公務員や教員など民間就職以外の進路を選んだ先輩の事例などもそろっているので、広い視野で判断可能です。
メリットその③教授推薦以外の就活情報が得られる
教授推薦を受けなかった場合の就活方法をはじめ、理系学生を積極的に採用している業界や企業などの詳しい情報を知れます。
近年のES対策や筆記試験・面接対策の情報だけでなく、実際に就職して様々な業界で活躍しているOB・OGと連絡を取って直接生の声を聞くことも可能です。
理系学生のキャリアセンターの使い方
では、理系学生が効果的にキャリアセンターを使うにはどうしたらいいのでしょうか。
1~2回生から積極的に利用する
キャリアセンターは、学部1回生から利用可能です。
「キャリアセンターは、就活をしている学部生・院生が利用するもの」と思いがちですが、将来を考えている学生は研究室へ入った後を見据えて1回生から業界・職種の情報を収集しています。
定期的に顔を出すことでキャリアセンターの職員と仲良くなり、より早く学内セミナーや最新の企業情報などを得られるようになります。
また、早期にキャリアセンターを利用していればインターンなどの情報も手に入りやすく、様々な業界・企業について考える機会が増えます。
専攻以外の業界や企業情報も含めて情報を集める
専攻している学問とは関係のない業界や企業情報を含めて、幅広い情報を集めましょう。
専攻を活かすことにこだわりすぎると、業界がニッチで狭い範囲にとどまり、応募できる企業が限られる可能性もあります。関連しそうな業界や職種、あまり関連性がなくても将来性がありそうな企業にもできるだけ目を向けることが大切です。
ガクチカやES・面接対策を早期に行う
理系学生の就活は独特な一面がありますが、一方で一般学生と共通する部分は早くから準備できるでしょう。
以下の項目はどの就活生も準備しているので、早めに対策しておくことがおすすめです。
- ・ES対策・自己分析
- ・SPIなどの筆記試験対策
- ・業界研究
- ・面接対策
研究室へ入る3回生以降は、研究など学業の負担が大きくなり時間を割くことが難しくなります。
比較的余裕がある学部1~2回生からできる対策をしておくと、具体的な志望業界や企業が固まってきたときにしっかり時間をかけたリサーチができるので、ライバルと差をつけることができるのです。
理系学生がキャリアセンターを有効活用するポイント
理系学生がキャリアセンターを有効活用するポイントをまとめました。
専攻にこだわりすぎず視野を広げる
専攻を生かして就職したい気持ちはわかりますが、こだわりすぎずに様々な業界や企業情報を集めて視野を広げましょう。
どうしていいかわからない場合でも、自己分析や業界研究・ES対策などをキャリアセンターで対策しているうちに職員から意外な企業を教えてもらう機会があるかもしれません。
「専攻を生かすことができないから」と最初から否定するのではなく、自分の長所や志向がほかの業界で生かせないか考えながら多くの業界や企業に目を向けましょう。
一般的に学生が知っている企業は、店頭やCMなどで見かけるものが大半でごく一部にすぎません。
名前が知られていない企業が、実は世界で大きなシェアを占める商品やサービスを展開している例も数多くあります。
誰もが知る大企業に目が向きがちですが、隠れた優良企業や将来性が期待できる企業がないか、キャリアセンターの職員に聞いてみてください。
同じ専攻の学生は、似たような業界や企業へ応募が重複する傾向があります。
しかし、視野を広げて違う業界や企業へ応募すれば、ほかの学生よりもチャンスを大きく増やせるでしょう。
学内で開催される就職関連のセミナーに積極的に参加する
学内で開催される就職関連のセミナーには、積極的に参加することをおすすめします。
セミナーによっては、対象となる学生を限定していて参加できないこともあるでしょう。
内容によっては、文系学生も含めた一般的な内容になっていることもあります。
しかし、理系学部がある大学では、理系学生を対象としたセミナーや各種対策講座・時には学内面接会も開催しているのです。
特に、学内面接会は「ぜひ、この大学の学生を採用したい」「近年、この大学から多くの先輩が入社して活躍している」と一般採用より積極的な企業も多数参加します。
キャリアセンターには常に最新のセミナー情報が集まっています。
対象となる学年が限定されていても、キャリアセンターで参加したい旨を相談すると個別に参加を認めてもらえることもあるので、聞いてみましょう。
学部生は1~2回生のうちに様々な業界を知っておくことは、就活をするうえでプラスになります。
これだけは知っておきたいポイント(まとめ)
この記事では、「理系学生こそ積極的に使いたい!キャリアセンターの利用法を解説」について解説してきました。
重要なポイントをおさらいします。
・理系学生にキャリアセンター活用をおすすめする理由
- 1.理系学生は研究室に入ると就活と学業の両立が難しくなる
- 2.学部卒か院進学か悩んだとき、先輩の豊富な事例を知ることができる
- 3.理系学生は一般的な新卒就活とは違う点があり独特
・理系学生がキャリアセンター利用で得られるメリット3.
- 1.同じ専攻の先輩の進路について多くの情報が得られる
- 2.教授推薦以外の就活について知ることができる
・理系学生のキャリアセンターの使い方
- 1.1回生から積極的に利用する
- 2.専攻以外の業界・企業の情報を幅広く集める
- 3.ガクチカや自己分析・筆記試験対策など早期に対策できることからおこなう
・理系学生がキャリアセンターを有効活用するポイント
- 1.専攻にこだわりすぎず、広く情報収集を心がける
- 2.キャリアセンターが開催する学内セミナーや対策講座には早くから積極的に参加する