面接でどのようにカバンを持つべきか分からず、悩んでいる就活生も多いのではないでしょうか?
面接は自己アピールする大切な機会ですが、カバンのマナーも重要な役割を果たします。面接にふさわしいカバンの持ち方ができれば、採用担当者に好印象を与えられるのがメリットです。
今回は面接におけるカバンの持ち方について、正しいマナー・注意点・カバンの選び方まで解説します。適切なカバンの持ち方で好印象を与え、内定獲得を目指したい方はぜひ参考にしてください。
面接前に気をつけたいカバンのマナー
面接前に気をつけたいカバンのマナーとして、以下の3つが挙げられます。
- ・カバンは拭いておく
- ・持ち物は最低限にする
- ・ファスナーは閉めておく
カバンは拭いておく
面接前に、カバンを拭いておきましょう。面接は自分自身だけでなく、持ち物も含めて全体的な印象が評価される場です。
カバンは面接官が最初に目にするアイテムで、常に清潔に保つことが大切です。カバンが汚れていると、自己管理能力が欠如していると判断される可能性があります。
面接前にはカバンを丁寧に拭き、ホコリ・汚れを落としましょう。また、カバンの材質によっては専用のクリーナーを使用するのもおすすめです。
持ち物は最低限にする
面接では、必要最低限の持ち物だけをカバンに入れましょう。不必要なアイテムを多く持ち込むとカバンがパンパンになり、乱雑な印象を与えかねません。
また、何かを取り出す際に時間がかかると、準備不足と見られる可能性もあります。持ち物は、履歴書・筆記用具など基本的なものだけにしましょう。
ファスナーは閉めておく
カバンのファスナーは、常に閉じておきましょう。開いたままだと中身が見えてしまい、盗難・紛失などのアクシデントが発生する可能性があります。
また、ファスナーが開いたままだと「だらしない」「管理能力がない」と判断されかねません。面接前には、カバンのファスナーがちゃんと閉じているか確認しましょう。
【場面別】面接におけるカバンの正しい持ち方
以下の場面別に、面接におけるカバンの正しい持ち方を紹介します。
- ・受付/待機中
- ・入室時
- ・面接中
- ・退室時
受付/待機中
受付・待機時は、カバンを片手で持つのが一般的です。もし書類の記入等でカバンを持つのが難しい場合は、足元におきましょう。受付のカウンターには置かないよう気をつけてください。
ただし、カバンは上記のケース以外では床に置かないよう注意しましょう。不衛生な印象を与えるだけでなく、忘れ物の原因にもなります。
入室時
利き手とは反対の手でカバンを持ちましょう。面接室に入る時は、ドアを開けるために片手を開けておく必要があるためです。
また、ドアを開けて一礼する際は、カバンを体の横につけ持ちます。女性で肩掛けのカバンを使っている場合は、落ちないよう脇で固定してください。
面接中
面接中はカバンを床に置くのが一般的です。椅子に着席したら、利き手側にカバンを立てて置きましょう。
また、カバンは自立して置けるタイプを選びましょう。どうしても用意できない場合は、椅子の脚に立てかけるようにして置きます。
退室時
面接が終わり退室する際は、再びカバンを片手で持ちます。退室時にドアを開閉するため、利き手と逆側の手で持ちましょう。
面接官への感謝の意を示すため部屋を出る前に一度振り返り、頭を下げましょう。最後の印象となるため、面接の評価を向上させる大切な行動です。
面接でカバンを持つ・置く時の注意点
面接でカバンを持つ・置く時の注意点として、以下の2つが挙げられます。
- ・カバンを椅子/机の上に置かない
- ・コートはカバンの上に置く
面接時は、上記のポイントに注意してカバンを取り扱いましょう。
カバンを椅子/机の上に置かない
面接では、カバンを椅子・机の上に置くのは避けましょう。面接官の前でカバンを机の上に置くと、相手を不快にさせる可能性があります。
また、カバンは外で使うため汚れが付着しており、重要な書類を汚す原因にもなります。したがって、カバンは自分の足元・椅子の横など目立たない場所に置きましょう。
コートはカバンの上に置く
冬季の面接でコートを着用している場合、会場に入室後はカバンの上に軽く掛けるのが一般的です。
ただし、コートがカバンから大きくはみ出す場合や、カバンが不安定になる場合は避けましょう。コートを折りたたんでカバンの隣に置くなど、他の方法で対処します。
面接で避けた方が良いカバン
面接で避けた方が良いカバンの例として、以下の2つが挙げられます。
- ・カジュアルなカバン
- ・派手すぎるデザインのカバン
就活では、上記に該当するカバンは利用しないよう注意してください。
カジュアルなカバン
面接では、カジュアルなカバンは避けましょう。面接はビジネスと同様のマナーが求められる場であり、雰囲気に合った装いが求められます。
例えば、リュック・トートバッグなどは日常的なシーンでよく見かけますが、ビジネスの場では不適切とされるケースが多いです。また、デニム・キャンバスなどのカジュアルな素材も同様です。面接では、レザーや合皮などビジネスの場でよく用いられる素材のバッグを選ぶと良いでしょう。
派手すぎるデザインのカバン
派手すぎるデザインのカバンも、面接には適しません。面接は自己主張をする場ではありますが、自分のスキル・経験を通じて行うべきです。派手すぎるデザインのカバンは、面接官の印象を悪くする可能性があります。
また、派手なデザインのカバンは場に合わせたマナーを欠くと見られるケースもあります。したがって、シンプルで落ち着いた色合いのカバンを選ぶのがおすすめです。ブラック・ネイビーなどの色はスーツにも合わせやすく、誠実な印象を与えます。
面接にふさわしいカバンの選び方
面接にふさわしいカバンの選び方として、「男性」と「女性」の観点から紹介します。
男性編
男性の場合、ビジネスバッグ・ブリーフケースが一般的です。ビジネスマナーを理解している印象を与え、面接官に好印象を持ってもらえます。カラーは靴と同じ色を選ぶのが無難です。
また、素材はレザー・合皮がおすすめで耐久性・高級感があります。デザインはシンプルなものを選び、派手な装飾は避けましょう。
女性編
女性の場合も、ビジネスバッグ・ブリーフケースがおすすめです。ただし、大きすぎるバッグは避け、A4サイズの書類が入る程度のものを選びましょう。
カラーは黒・ブラウン・ネイビーなど落ち着いた色がおすすめです。また、素材はレザーや合皮が良いでしょう。
ナイロンでも問題ありませんが光沢が強いと派手な印象になりがちなため、落ち着いた印象のカバンを選んでください。デザインはシンプルで洗練されたものを選び、大きなロゴ・派手な装飾は避けましょう。
面接におけるカバンの持ち方でよくある質問
面接におけるカバンの持ち方でよくある質問として、以下の2つを紹介します。
- ・面接にカバンを持っていかないのはダメ?
- ・カバンの2つ持ちは問題ない?
面接のカバンに関する疑問は、上記の回答を参考にしてください。
面接にカバンを持っていかないのはダメ?
面接にカバンを持っていくことは義務ではありませんが、基本的には必要です。なぜなら、面接では、履歴書・筆記用具など必要な持ち物を持参するのが一般的だからです。
書類を入れる観点から、A4サイズの資料を折らずに入れられるサイズのカバンを選びましょう。また、「カジュアルな服装」が指定されている場合はリュックでも問題ありませんが、会場に着いたら手持ちに変えましょう。リュックの場合は、黒・ネイビーなど落ち着いた色味を選ぶのが無難です。
カバンの2つ持ちは問題ない?
基本的に面接で持っていくカバンは1つにしましょう。カバンが2つあると置くスペースを取る上、入退室時のドア開閉などで手間取ってしまいます。
また、カバンを置き忘れてしまうリスクも出てしまいます。企業に迷惑をかけず良い印象を与えるためにも、カバンは1つだけにしましょう。もし、どうしても2つ以上カバンが必要な場合は、駅のコインロッカーを利用するなど会場に持ち込むのは1つまでにしてください。
まとめ
面接におけるカバンのマナーは、自己管理能力・誠実さを示す重要な要素です。カバンは清潔に保ち、必要最低限の持ち物を入れてファスナーは閉じておくのが基本です。
また、場面に応じた適切な持ち方が求められます。カジュアルすぎるカバン・派手なデザインのカバンは避け、シンプルで落ち着いたデザインを選びましょう。以上のポイントを押さえて、好印象を与えられるカバン選びを行いましょう。