内定を獲得するには越えなければならない”壁”がいくつかあります。

最初の”壁”として立ちはだかるのは、エントリーシートを含めた書類選考です。

エントリーシートには、学生時代に打ち込んだことや自己PRなどを書き込む必要があり、苦戦している方も多いでしょう。

中でも志望動機は企業が重要視している項目のため、どのように書けばよいのか悩んでいる方も多いはずです。

今回はエントリーシートに載せる志望動機を例文付きで解説します。

エントリーシートに、どのような志望動機を載せればよいのか困っている学生は、ぜひ本記事を参考にしてください。

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エントリーシートで志望動機を問うのは熱意や人柄を知るため

エントリーシートで志望動機を問うのは熱意や人柄を知るため

エントリーシートに載せる志望動機を紹介する前に、なぜエントリーシートに志望動機が必要なのかを解説します。

エントリーシートに志望動機の欄を設けている目的がわかれば、どのような観点でエントリーシートを書いていけばよいのかがわかるでしょう。

エントリーシートの志望動機から企業が知りたいのは、入社への熱意や人柄を知りたいためです。

具体的に企業は、エントリーシートから以下のポイントを満たしている人材かをチェックしています。

  • 自社への入社意欲が高く、長く自社で活躍してくれる人材
  • ・自発的に仕事をおこなうポジティブな人材

他にも企業によっては独自の視点でチェックを入れている可能性もありますが、基本的なチェックポイントは共通しています。

エントリーシートは面接時に使われる資料であり、選考用の書類です。

エントリーシートの志望動機から入社への熱意や自身のアピールが不足していると、選考を通過するのは難しくなります。

【例文付き】エントリーシート用の志望動機3選

【例文付き】エントリーシート用の志望動機3選

本章では、理系学生が多くする3つの業界への志望動機を例文付きで紹介します。

あくまで例文なので、実際に使用する際はアレンジを加えて、志望動機を調整しましょう。

志望動機のポイントや書くための手順は次章で紹介します。

ケース①:メーカー志望向け志望動機

私が貴社を志望する理由は、「周りの人を笑顔に」という企業理念に共感しているためです。

私は学生時代に研究の傍ら、自身の知識が生かせると考えて科学館でアルバイトをしていました。

科学館では小学校低学年の子どもたちに向け、科学は身近な物であることを説明していました。

最初は難しい顔をしている子どもたちも、内容が理解できると笑顔にはなり、その笑顔にやりがいを感じました。

子どもたちが知りたい内容を調査して、説明に生かせた際には非常に大きなモチベーションとなりました。

貴社では企業理念に基づき、フィールドワークでお客様に喜ばれる製品を常に模索していると伺っています。

貴社に入社したあかつきには、大学時代に培った知識と共に「周りの人を笑顔に」できるような製品作りに貢献させていただきたいと思い、志望いたしました。

ケース②:IT系志望向け志望動機

私が貴社を志望する理由は、「テクノロジーで人を笑顔にする」という目標を実現できるためです。

私は小さいころから手先が器用なため、ものづくりが非常に得意でした。

あるとき、祖母が使っていたテレビ電話が壊れたため、修理をしました。

祖母はテレビ電話を使って、遠く離れた家族と顔を会わせて話ができるため、テレビ電話が直ったことに大変喜んでいました。

貴社は「ITで社会を豊かに」という企業理念の下で、人々の生活を豊かにするITシステムを毎年リリースしています。

私は大学でプログラミングを学んでいるため、新しいITシステムを開発できる貴社のスピードと柔軟性に大変驚くと共に魅力を感じております。

貴社に入社後は、これまでの経験を生かして貴社のITシステムの開発に貢献すると同時に「テクノロジーで人を笑顔にする」という目標を実現したいと考えております。

ケース③:インフラ系志望向け系志望動機

私はこれまでの経験を生かせるため、貴社を志望しています。

私は大学院で電気工学について学んでおり、大学で学んだ知識を生かせる仕事を探していました。

多くの企業を探す中で、貴社での業務を知り、自身の知識や経験が生かせると思い志望しています。

また貴社の電気技術は業界一位のレベルと伺っているので、技術者を志す上で大変魅力的に思っています。

さらに貴社は国内だけにはとどまらず、海外にも進出しているため、海外で活躍できる可能性にも魅力を感じております。

貴社に入社後、将来的には国内外を問わず、発電プラントの管理を任されるような人材になれるように努力していく所存です。

エントリーシートに書く志望動機のポイント

エントリーシートに書く志望動機のポイント

実験を成功させるには、必ず押さえるべきポイントがいくつかあります。

エントリーシートも同様に、企業へ志望度の高さを伝えるためには押さえるべきポイントがあります。

本章ではエントリーシートを書く際に押さえるべきポイントを3つ紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。

内容はより具体的にする

企業へ志望度の高さを伝えるためには、具体性が欠かせません。

例えば、以下2つの文章ではどちらが志望度の高さが伝わるでしょうか。

  • ・私が貴社を志望する理由は、地元で働けるからです。
  • ・私が貴社を志望する理由は、生まれ育った地元への恩返しのために働けるからです。

いうまでもなく、後者の方が志望度の高さが伝わるでしょう。

前者の場合、具体性に乏しいため、どうして志望しているのかが伝わりづらい文章になっています。

企業ごとにカスタマイズする

企業ごとに志望動機を考えるのは大変なため、効率を考えると使い回したくなります。

一方で仮に同業他社であっても、企業には各々の“色”がある点を忘れてはいけません。

志望動機は企業ごとにカスタマイズして、企業に合う内容にアップデートしていきましょう。

使い回しが効くような志望動機の場合、面接で志望動機を掘り下げられた場合に対応ができない可能性が高くなります。

企業ごとに内容をカスタマイズした方が、面接時にも対応しやすくなります。

読みやすい文章を意識する

口頭で志望動機を伝える場合には、話をしている最中にアドリブができますが、文章の場合は書いてある内容がすべてです。

エントリーシートの志望動機は、読みやすい文章でなければ、企業側には伝わりにくくなります。

繰り返し文章を読み込む第三者にチェックしてもらうなどの対応をおこない、読みやすい志望動機を目指しましょう。

エントリーシートに載せる志望動機の書き方を3STEPで解説

エントリーシートに載せる志望動機の書き方を3STEPで解説

何となく企業を志望する理由を思いついてはいるが、文章化で悩んでいる方も多いはずです。

特に話すより書く方が苦手な方は尚更でしょう。

本章ではエントリーシートに載せる志望動機の書き方を3STEPで解説します。

ステップ①:企業に魅力を感じた理由をまとめる

いきなり志望動機を書き始めるのではなく、まずは企業に魅力を感じた点を書きだします。

企業理念が良いと感じた、社風が自分に合っている、社員の方が生き生きとしているなど人によって様々な理由があるでしょう。

次になぜ魅力を感じたのかを掘り下げていきます。

企業に魅力を感じた点を掘り下げていき、志望動機の大きな柱とします。

  • ・企業理念が良いと感じた → 自身の価値観や目指したい方向性と一致しているため
  • ・社風が合っている → 改善提案が好きなため、風通しの良い社風が自分に合っているため
  • ・社員の方が生き生きとしている → 説明会やOB・OG訪問で出会った社員にひかれたため

ステップ②:企業へ入社後に実現したい内容をまとめる

企業が新卒採用する目的は、単に新しい人材を採用したいだけではありません。

新卒採用は、長く活躍できる人材を採用することを最大の目的としています。

新卒採用の目的を考慮すると、志望理由にも入社後の姿を表現できれば、より印象に残る志望動機となるでしょう。

入社後のキャリアは5年・10年という単位で、短期的と長期的な目標の2つを用意しておくことをおすすめします。

文字数の関係ですべては書ききれない可能性もありますが、面接でよく聞かれる内容のため、用意しておいて損はありません。

ステップ③:文章はPREP法で書く

企業が魅力的と感じる理由と入社後に実現したい内容がまとまったら、文章化していきましょう。

志望理由はビジネス文章の基本であるPERP法でまとめます。

PERP法とはPoint(結論)・Reason(理由)・Example(具体例)・Point(結論)の頭文字を取った言葉です。

エントリーシートの志望動機は、企業を志望している理由の結論からはじめ、具体的な志望理由で補足、最後にもう一度結論でまとめましょう。

志望動機を文章化していく作業は、慣れるまでは難しい作業となります。

何回も書き直しを加えて、完成させていくイメージを持ちましょう。

また書き直す過程で、論理的な矛盾や甘さに気づく可能性もあります。

マッチする企業を探すならスカウトサービス

マッチする企業を探すならスカウトサービス

就活をしていると自分に合いそうと感じた企業が、実際はイメージと違うということはよくあります。

ホームページの説明と、実際に企業を訪れた際に感じる社員や社内の雰囲気が違うことはよくあるでしょう。

自身の足を使って、自分に合う企業を探すのも1つの方法です。

一方で昨今では、相性の良い企業と出会えるスカウトサービスという就活サービスが登場しています。

スカウトサービスとは一般的な就活と異なり、企業が学生へオファーを出すサービスです。

スカウトサービスでは学生が登録した情報に基づき、自社に合う学生へオファーを出します。

またスカウトサービスでは過去のデータを活用して、統計的に学生と企業をマッチングする機能も兼ね備えています。

昨今は様々なスカウトサービスがある中で、理系学生におすすめなのが『TECH OFFER』です。

『TECH OFFER』は理系学生のために作られたサービスであり、オファーを出す企業も理系学生の採用を目的に使用しています。

『TECH OFFER』では登録した学生1人あたり、平均で20社からのオファーを受け取っています。

会員登録は5分で済むので、相性の良い企業との出会いを探している方はぜひ『TECH OFFER』を利用してみてはいかがでしょうか。

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まとめ

企業の書類選考を突破するためには、エントリーシートが重要なカギを握っています。

一方でエントリーシートにある志望動機を書くのは簡単ではなく、苦戦している方も多いでしょう。

本記事ではエントリーシートに載せる志望動機を書くための3STEPを紹介しました。

  • ステップ①:企業に魅力を感じた理由をまとめる
  • ステップ②:企業へ入社後に実現したい内容をまとめる
  • ステップ③:文章はPREP法で書く

本記事では、他にも志望動機を書く際に押さえておきたいポイントも紹介しているので、ぜひ参考にしてください。