こんにちは。理系就活情報局です。

「都会と地方だと、就活にも差がある?」

「地方の国公立だと就職は不利って聞いた」

地方国公立の理系就活生の中には、そんな不安を覚えている方もいると思います。

そこで、この記事では「地方国公立の就活が不利と言われる理由」から「地方国公立理系の就活のポイント」まで解説します。

就活を優位に進めたい地方国公立の理系就活生は、是非参考にしてみてください。

地方国立の理系就活が不利・就職悪いと言われる理由

地方国立の理系就活が不利・就職悪いと言われる理由

都会よりも就活の機会が少ない

地方国公立の就活が不利と言われる理由の1つ目は、都会よりも就活の機会が少ないことです。

大手や優良企業のインターンシップや会社説明会は首都圏で開催されることが多く、さらに企業単独での説明会や合同説明会も、地方よりも頻繁に開催されます。

就活のオンライン化が進んだ現在でも、地方と都会の間には就活格差があるといえるでしょう。

とりわけ、都心で就職したい地方学生にとっては、就活に参加できる機会が都会の学生よりも格段に少なくなってしまいます。

時間や地理的格差がある

地方国公立の就活が不利と言われる理由の2つ目は、都会よりも時間や地理的格差があることです。

地方の理系就活生が首都圏などの遠方で就職する時、まずネックになるのは時間と地理的格差です。

地方の理系就活生は、オフラインの就活イベントや選考に参加するために、交通費と時間をかけて首都圏に赴かねばなりません。

首都圏に住んでいれば、「とりあえず行ってみようかな」と気軽に思える就活イベントやインターンシップも、地方の理系就活生が入念に予定や予算を組む必要があります。

その結果、首都圏で就職することを諦めてしまう理系就活生もいます。

学歴フィルターで弾かれることも

地方国公立の就活が不利と言われる理由の3つ目は、学歴フィルターで弾かれることです。

理系就活生が目指す企業は大手企業も少なくなく、応募が多数寄せられる場合、エントリーの段階で学歴フィルターによる選別が行われることがあります。

ただし、専門性が重視される理系の場合は、時間や地理的なネックはあったとしても、専門性があれば選考に参加できる可能性は大いにあると言っていいでしょう。

地方国立の理系はMARCHよりも不利って本当?

MARCHとは、関東地方で評判の高い私立大学(明治大学・青山学院大学・立教大学・中央大学・法政大学)を指す通称です。

MARCHの偏差値は高く、人気と知名度があるだけでなく、就職においても高い評価と成功例を誇っています。

ただし、偏差値だけを見ると、MARCHよりもレベルが高い国立大学もあります。

専攻によっても偏差値は異なるほか、就活では必ずしも出身校だけで判断されるとは限りません。

「地方国立の理系はMARCHよりも不利だから」と腐らずに、自分らしい就活をしていきましょう。

地方国公立理系には就職で強い点もある

地方国公立理系には就職で強い点もある

研究や専門性に強い大学が増えている

地方国公立は敷地も広い分、研究室の数も豊富です。

都会にある私立大学は地方国公立と比べると敷地が狭い傾向にあり、研究費用は主に学費収入に依存することが多いため、研究費に限度がある場合があります。

地方国公立でも、理系就活生の専門性を磨ける環境が整っており、研究が強い大学はたくさんあります。

理系就活生は専門分野でアピールできるため、研究活動をしっかり行って成果を出していれば、就活で企業の目を惹くことは充分可能です。

国公立は地元就職に強い

もしあなたの通っている大学が地元の国公立であれば、地元の就職に強いというメリットがあります。

地元の企業にはOB・OGも多いため、大学の名前や研究室にも詳しく、研究している内容も評価してもらいやすいでしょう。教授と企業の採用担当者が知り合いであったり、繋がりがあったりする場合もあります。その点は地方ならではの強みです。

また、企業には、地元出身の人であれば長く働いてくれるという考えもあるでしょう。

国公立の理系就活生には、結婚後や両親のことを考えて、地元で働きたいという道もあるのです。

データに見る地方国立の理系の就職先

データに見る地方国立の理系の就職先

九州工業大学工学部の就職先

九州工業大学は、就職に強い実績を誇る大学です。

就職担当教員が内定までマンツーマンでサポートするなど、手厚い支援を行っており、令和4年度学部卒業者の就職率は98.5%です。

就職者数上位25社には、パナソニックグループやソニー、三菱電機や京セラなど、誰もが知っている大手の名が連なります。

令和4年度卒業の工学部の就職先をみてみると、三井ハイテック・京セラ・西日本技術開発・NTN・九州技術開発・清水建設・東芝エネルギーシステムズ ・東京海上日動システムズなどがあります。

参考:九州工業大学「工学部 令和4年度卒業生

富山県立大学工学部の就職先

富山県立大学の就職率は全国でも常にトップクラスを誇り、工学部の就職率は、毎年ほぼ100%に及びます。

令和4年度卒業の工学部の就職先をみてみると、製造業と情報通信業が多くを占めています。地域別に見ると、富山・石川・福井・東海の割合が多いものの、関東も18.7%と多く、地方国立から状況を遂げた就活生が一定数いることがわかります。

就職先には、デンソーテクノ・東芝エレベータ・日本精工・富士通・富士フィルム和光純薬・ワールドインテックなどがあります。

参考:九州工業大学「工学部 令和4年度卒業生

専門性があれば大手企業に就職できる

理系の場合、高度な専門性があれば、地方の国立だからといって不利になることはありません。

実際に、紹介した九州工業大学や富山県立大学の就職先を見れば、都会の有名な私立大学と比較しても全く就活が不利ではないとわかったと思います。

地方の国立だからと言って諦めず、自分の専門性を活かす道を探しましょう。

都会の理系就活生との差を埋める方法

都会の理系就活生との差を埋める方法

オンライン選考を活用する

都会の理系就活生との差を埋める方法1つ目は、オンライン選考を活用することです。

コロナ禍の影響で、この数年、就活スタイルは大きく変化しました。

これまでは、説明会や選考会には交通費をかけてでも現地に向かう必要がありましたが、企業によってはオンライン開催を継続しています。

ここ数年で、説明会〜面接までオンラインで実施する企業も増えました。

情勢的にオフライン開催も増えていくことが予想されますが、オンライン選考をうまく活用すれば、時間やお金の負担を減らせます。

採用直結型インターンに参加する

都会の理系就活生との差を埋める方法2つ目は、採用直結型インターンに参加することです。

25卒から、企業はインターンの情報を採用活動に活用できるようになりました。

採用直結型インターンに参加して企業にアピールできれば、早期内定ルートに乗れる可能性があります。

地方国立だからこそ、インターンに積極的に参加してみましょう。

逆オファー型サービスを利用する

都会の理系就活生との差を埋める方法3つ目は、逆オファー型サービスを利用することです。

就活サービスには、自分から応募するナビ型のサイトのほかに、専門性に特化したサイトや、企業側から就活生にアクションを起こす逆オファー型のサイトがあります。

実のところ、大手ナビサイトにすべての企業の採用情報が集まるわけではありません。

現在の就活では、複数の就活サービスを活用して、自分が応募したい企業の情報を取りこぼさないことが大切です。

特に地方国公立の理系就活生におすすめしたいのは、理系に特化した逆オファー型のサイト「TECH OFFER」です

「TECH OFFER」なら、プロフィールを登録しておくだけで企業からのオファーを受けられます。

地方学生を積極的に採用したい企業も利用していますので、まずは登録して、自分の専門とマッチする企業からのアクションを待ちましょう!

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地方国立の理系が東京で就職するためにしたいこと

地方国立の理系が東京で就職するためにしたいこと

スケジュール管理を徹底する

地方国立の学生が都会の学生に比べて不利なのは、時間コストが発生することです。

地方国立の学生が東京で面接に参加しようと思うと、行き帰りの日程も含めてスケジュール調整が必要です。

授業やゼミ、アルバイトの調整をして、無理のないスケジュールで予定を組みましょう。

上京就活支援を利用する

最近では、地方から首都圏で就職したい学生を支援するサイトが増えています。

地方学生のオンライン就活を支援する「ジョーカツ!」は、個室のシェアハウスを無料で使えたり、首都圏企業の採用担当者と会えたりするサービスを提供しています。

社会人と就活生がマッチングする「Matcher」なら、地方在住でもWEB上でOB・OG訪問が可能です。

また、就活の交通費を支援している自治体もありますので、一度自分が住んでいる場所の情報をチェックしてみましょう。

就活シーズンまでに就活費用を貯めておく

地方の学生が就職活動を行う際には、交通費・宿泊費などの出費が発生します。

少なくない費用が発生するため、地方の学生が東京で就職したいのならば、就活シーズンが始まるまでにお金を貯めなければなりません。

オンライン就活があるとはいえ、地方と都会の就活チャンスは雲泥の差です。実際に東京に行かなければ参加できない採用直結型インターンや面接を、金銭的な理由で諦めないためにも、アルバイトをして就活費用を貯めておきましょう。

地方国公立理系の就活のポイント

地方国公立理系の就活のポイント

これまで、「地方国公立の就活が不利と言われる理由」から「地方国公立理系には強みもある」まで解説してきました。

最後に、地方国公立理系の就活のポイントについて解説します。

武器となる専門性を磨く

地方国公立理系の就活のポイント1つ目は、武器となる専門性を磨くことです。

理系就活生の就活には、研究内容や専門分野が大きく作用し、専門性は就活を有利に進める武器です。

地方国公立理系であったとしても、他の理系就活生に負けない専門性があれば戦えます。

まずは自分の研究を振り返ってみて、どんな業界や企業に訴求できるのかを考えてみましょう。

資格や英語力で魅力を補う

地方国公立理系の就活のポイント2つ目は、資格や英語力で魅力を補うことです。

企業にとって魅力的な人材になるには、入社後に役立つ資格を取るという方法があります。

理系の資格は実務経験が必要なものも多く、学生のうちに取れる資格には限りがありますが、自分の専門や将来に役立つ資格を持っていれば、熱意をアピールできるでしょう。

また、TOEICを受験するのもおすすめです。

理系の就職先の企業の多くは、海外に事業を展開しています。

入社後に国外でも活躍できるポテンシャルがあると示せば、採用の可能性も広がります。

まとめ

地方の国公立に進んだ理系就活生には、就活を始めて都会の就活生を羨ましいと思った人も多いでしょう。

ですが、オンライン就活や逆オファー型サイト、上京支援サイトを活用すれば、自分の専門性が活かせる企業に就職することは充分可能です。

賢く効率よく就活を進めて、志望企業の内定を掴みましょう!

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