こんにちは。理系就活情報局です。
自分にはあって、他の就活生にはない魅力は何か?
反対に、他の就活生にはあって、自分にはない要素とは?
そんなふうに、就職活動では自分を見つめ直すとともに、他の就活生との違いについて考えることが増えていきます。
専門性は、理系就活生が持つ強みです。
しかし、自分と同ランクの大学で同じ専門を持つ就活生との違いを明確に打ち出せる人は、意外と少ないのではないでしょうか。
そこで、今回は他の就活生と差をつけるポイントとして、「英語力」に着目します。
「他の就活生よりも、少しでも抜きん出た魅力を身につけたい!」という理系就活生の方は、是非参考にしてみてください!
理系の就職活動で英語力はアピール要素になる?
毎年、企業のもとには多くの募集が寄せられます。有名企業ともなれば、エントリーシートを通過するのも容易ではありません。
あなたにとっては「50社応募した内の1社」で「本命企業」だったとしても、企業にとっては数百~数千人の候補の一人でしかありません。
もしあなたが企業の採用担当者だったら、どのようにして選考を通過させる就活生を選ぶでしょうか?
一定の基準に達した就活生を絞り込んでいく時に、採用担当者は候補者たちの違いに目を留めます。
つまり、エントリーシートを並べて見たときに、他の理系就活生よりも「会ってみたい」と思ってもらう必要があるのです。
そこで、以下では「理系就活生にとって英語力はアピールポイントになるのか?」という点について、見ていきます。
理系の評価軸は専門性だけじゃない
基本的に、選考で理系就活生が見られるポイントとしては、何を置いてもまず「専門性」が挙げられます。
専門性は、理系が文系に比べて就職活動が有利であると言われる理由ですが、実は意外な落とし穴的存在でもあるのです。
「自分には専門性があるから就職活動は有利!」と思っていたのに、聞いていたほど上手く進んでいない……。
そんな思いをする理系就活生は、少なくありません。
なぜそんな失敗が起こるかというと、「自分と同程度の専門性を持つ他の理系就活生」の存在が頭から抜け落ちてしまっているからです。
理系就活生は「専門性」でふるいにかけられた後、さらに「他の理系就活生」と比較されることになります。だからこそ、専門性だけを磨いているだけでは勝てない場合があるのです。
文系就職を目指す場合も英語力はアピールできる
理系の場合、文系分野で就職を目指すという選択肢があります。
文系就職は、理系の素地を活かして幅広いフィールドで仕事ができるため、近年理系就活生の選択肢として人気を集めています。
理系は文系に比べて、これまで学んできたことがはっきりしていて、アピールがしやすいというメリットがあります。
ここに、さらに英語力が加われば、採用担当者の目を惹くことは充分に可能です。
理系が備えている論理的思考力や分析力といった数字を扱う才能に加えて、仕事の領域を広げられる英語力を備えている就活生は、グローバル化の進む現代において企業が欲しがる存在なのです。
大学ランクや実績に不安があるなら英語力を伸ばそう
そうは言っても、研究に加えて英語力を伸ばす余裕がない人も多いと思います。
もしあなたが専門分野での就職活動で有利になる研究実績があったり、高ランクの大学に通っているならば、研究に注力することをおすすめします。
しかし、もし自分の実績に自信がなかったり、大学ランクに不安を覚えているならば、英語力を伸ばすことが内定への近道となります。
理系の就職活動において、英語は専門性ほどには重要視されてはいません。
ですが、年々英語力の需要が増しているのは事実です。
英語力は、理系就活生の価値や魅力を分かりやすく高めてくれるポイントなのです。
他の理系就活生と比べたときに、自分の方が「就活市場における魅力が薄い」と感じている人こそ、英語力を伸ばせば有力なアピールポイントにすることができますよ。
理系の就職活動で英語力があると有利になる理由
理系の就職活動において、英語力が有効なアピール手段となることを確認しました。
しかし、理系就活生のほとんどは、今は英語が必要な環境にいないと思います。
「就職活動でアピールできるポイントになるのは分かったけれど、就職後どんなふうに必要になるのか気になる……」
そんな方に向けて、次はもう一歩踏み込んで、「理系の就職活動で英語力があると有利になる理由」について解説していきます。
最新のトレンドや最先端の技術を把握できる
理系就活生が持っている専門性に結びつく「研究」や「技術」は、日々更新され続けるものです。中でも、エンジニア職を志望する人はとりわけその「速度感」を意識することが多くなるでしょう。
情報を把握することが結果を左右するのは、就職活動に限った話ではありません。
むしろ、理系の場合は、就職した後から始まる社会人人生において、情報を積極的かつ継続的に集めていけるかどうかが大きな意味を持ちます。
最先端の技術や研究論文は英語で書かれていることが多いため、あなたに英語力が備わっていれば、訳されるのを待つ時間や手間を省くことができます。
最新のトレンドや技術を仕事に落とし込めるのは、働く上で大きなアドバンテージとなります。
グローバル化が進み海外事業を展開する企業も多い
理系就活生の就職先は、海外に拠点を持っていたり、グローバルな事業展開をする会社は少なくはありません。
自社工場が国外にあったり、海外の顧客や技術者とのやりとりが発生する場合、自ずと英語力が必要になってきます。
国外への出張や海外との取引は、当たり前に存在していると考えていいでしょう。中には、出世コースに乗る条件が海外拠点への出向となっている会社もあるかもしれません。
どのような会社を志望しているかにもよりますが、「理系就活生が進む職業では、思っていた以上に英語が仕事に関わってくる」と認識しておくと、就職活動におけるアプローチも変わってくると思います。
専門性では敵わずとも周囲に差をつけることが可能
いざ就職活動を始めると、周囲と自分との違いを感じる機会が増えてきます。
エントリー段階では見えなかった他の就活生たちの存在は、選考が進む中で次第に浮かび上がってくるように感じられます。
集団面接の場で、他の就活生が素晴らしい受け答えをしているのを耳にしたり、誰もが知る高ランクの大学に通っている就活生と自分とを比較して落ち込んだりすることは、ままあることです。
しかし、学歴や実績が全てではありません。
もし専門性では適わなくとも、他の部分で採用担当者の目を惹くことができれば、次のステップに進むことは充分可能です。
英語力は理系就活生の多くが「後回し」にしがちな要素のため、一定以上能力を身につけていれば、専門性と合わせて評価してもらえることができるのです。
理系就活生の戦い方は、専門性だけではありません。
複合的な自己アピールの手段として、「英語力」は心強い存在です。
理系の就職活動でアピールできる英語力とは
ここまで、理系就活生の就職活動における英語の重要性について説明してきました。
これから始まる長い社会人生活を見据えたとき、英語力は決して損にならない投資です。
このことを確認した上で、以下では「理系が就職活動で英語力をアピールするためには、どの程度まで身につければいいのか」ということを見ていきます。
TOEICスコアは600点以上がボーダー
TOEICのスコアは、自分が持つ英語力を分かりやすく示す手段として有効です。
一般に、就職活動でアピールできるスコアは600点以上です。
TOEICの600点は、「長文の聞き取りができる」「ある程度英語で自分の意見を述べることができる」レベルを意味します。
つまり、ある程度英語で書かれた文章を読んだり、英語での会話に支障がない能力を持っているということです。
仕事において支障が無いレベルの英語力があると示すには、700~800点代のスコアが求められますが、今から英語力を強化しようと考えている人は、まず600点ボーダーラインを越えることをおすすめします。
海外の論文を読む能力がある
TOEICのスコアは、誰もが分かりやすい英語力の基準ではありますが、良いスコアを持っていたとしても実践的な能力が身についていない人がいるのも事実です。
特に理系の場合は、海外の論文や専門書を読む時に、TOEICの勉強では補いきれない単語を目にすることも多いでしょう。
そのため、日常的に海外の論文や記事を読んでおくことをオススメします。
読むのは、自分の専門分野だけで構いません。
「忙しい就職活動中でも、自分の専門分野の情報収集は怠らない」とアピールできるだけでなく、採用担当者に「海外の専門的な文章を読解できるくらい、英語力が身についているんだな」と受け取ってもらうことができますよ。
実践的な会話力があると強い
余裕があるなら補っておきたいのは、やはり会話力です。
勉強してTOEICで高スコアを得ることはできても、会話に自信がなければ実践的な能力があるとは言えません。言語は、日常的に使わなければ忘れてしまうものでもあります。
いずれ海外の拠点でも活躍したいという目標を抱いているなら、就職活動と並行して英語を使う環境に身を置く時間を設けるといいでしょう。
日本で暮らす外国人が集まるお店に顔を出したり、オンラインレッスンでひたすら英語を話す時間を設けたり、趣味を通じて外国の友人と会話をしたり……。
現代において、生きた英語に触れる方法は、いくらでもあります。
「英語での会話になれるために、こんなことをした」と面接で話せるエピソードにもなりますので、余裕がある人や高い目標を抱いている人は、英語での会話力を磨いてみてはいかがでしょうか。
英語力を鍛えることは将来の選択肢を増やすこと
これまで、「理系の就職活動で英語力はアピール要素になる?」から「理系の就職活動でアピールできる英語力とは」まで紹介してきました。
理系就活生にとって、英語力が思っていた以上に就職活動を有利に進めることができる要素だということを、理解していただけたと思います。
「いろいろやることがあって大変だけど、英語の勉強も頑張ってみようかな」と思った方へのエールとして、最後に「英語力を鍛えることは将来の選択肢を増やすこと」について解説します。
英語ができないことで仕事の幅が狭まる可能性もある
英語を公用語にする会社や、グローバル化を推し進める企業が増えていく現在において、言語能力のあるなしは、キャリアプランに多大な影響を及ぼしかねません。
就職活動は、内定が決まればゴールかもしれません。
しかし、長い社会人人生の一歩を踏み出しただけだということを忘れないようにしましょう。まだまだ、あなたの将来はスタート地点に立ったばかりなのです。
もしあなたが就職活動中に英語力を伸ばす余裕がなかったとしても、4月までに勉強を少しでもしておくといいでしょう。
少しでも英語に馴染んでいなければ、拓けた道も閉ざされてしまうかもしれません。
「英語ができていたら、同期よりも先に海外に駐在できたかも」
「最低限だけでも英語力があったなら、もっと海外のメーカーとスムーズにやり取りできたかな……」
そんな後悔をしないためにも、英語力を磨いておきましょう。
アピール要素を増やしてやりたい仕事を勝ち取ろう
前述したように、理系就活生のアピールポイントは「専門性」だけではありません。
採用担当者は、これまで培ってきた「専門性」に加えて、就活生の「将来性」や個人としての「あなたの魅力」を見て、総合的な判断を下します。
つまり、その他大勢の就活生とは違う「ユニークなアピールポイント」を持っていれば、頭一つ抜きん出ることができるのです。
「英語力」や有力なアピールポイントとなる要素を身につけることは、一朝一夕にはいかないことです。しかし、自分が持っているポテンシャルをアピールすることなしに将来の可能性が増えることはありません。
目の前のゴールである内定だけでなく、社会人としてのキャリアを順調に進めるためにも、自分の価値を高めることは大切です。
アピール要素を増やして、やりたい仕事を勝ち取って理想のキャリアプランを叶えましょう!
これだけは知っておきたいポイント(まとめ)
この記事では、「【理系就活】理系の就職活動で周囲に差をつけるなら英語力が狙い目!」について解説してきました。
重要なポイントをおさらいします。
・理系の就職活動で英語力はアピール要素になる!
・理系の就職活動で英語力があると有利になる理由
➀最新のトレンドや最先端の技術を把握できる
②グローバル化が進み海外事業を展開する企業も多い
③専門性では敵わずとも周囲に差をつけることが可能
・理系の就職活動でアピールできる英語力とは
①TOEICスコアは600点以上がボーダー
②海外の論文を読む能力がある
③実践的な会話力があると強い
・英語力を鍛えることは将来の選択肢を増やすこと
①英語ができないことで仕事の幅が狭まる可能性もある
②アピール要素を増やしてやりたい仕事を勝ち取ろう
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