理系学生から高い人気を集めるキヤノン株式会社。2026年卒マイナビ大学生就職企業人気ランキングでは、理系で12位にランクインしています。

「カメラやプリンターのメーカー」というイメージの強いキヤノンですが、半導体製造装置など最先端分野でも事業を展開しています。

本記事では、キヤノンの事業内容や社風、就職難易度、採用大学、年収などを詳しく解説します。選考対策のポイントも紹介するので、キヤノンへの就職を目指す方はぜひ参考にしてください。

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キヤノン株式会社はどんな会社?

キヤノン株式会社はどんな会社?

キヤノンは1937年設立の総合電機・精密機器メーカーです。

カメラやプリンターだけでなく、医療機器や半導体製造装置など幅広い分野で世界市場を支えています。

企業名キヤノン株式会社(Canon Inc.)
設立1937年8月10日
代表者(社長・CEO)代表取締役会長 CEO 御手洗冨士夫代表取締役社長 COO 小川一登
本拠点東京都大田区下丸子三丁目30番2号
売上高(連結)4兆6,247億円
従業員数(連結)165,547人
平均年齢44.3歳
平均勤続年数男性:20.0年、女性:18.8年

出典:役員一覧|キヤノン
出典:基本情報|キヤノン
出典:【キヤノン】企業概要|日経新聞
出典:2026年 12月期第1四半期決算短信|キヤノン
出典:社会データ|キヤノングローバル

キヤノン株式会社の事業概要

続いてキヤノンの事業概要を紹介します。消費者向けのカメラやプリンター、オフィス向けの複合機などが有名です。近年では、その高い技術力を基に、医療機器や半導体関連事業の成長にも力を入れています。

事業内容主な製品対象
プリンティングオフィス・家庭向け印刷機器プリンター、複合機BtoB・BtoC
イメージング映像機器事業EOSシリーズ、動画機器BtoB・BtoC
メディカル医療機器事業CT、MRI、超音波診断装置BtoB
インダストリアル産業機器事業半導体製造装置、露光装置BtoB

参考:4つの産業別グループ|キヤノン

キヤノン株式会社の強み

キヤノンの強みは高い技術力に加え、多角的な事業展開とグローバル化にあります。主要な強みを以下の3点にまとめました。

1.光学技術の圧倒的な強さ
カメラやレンズで培った光学技術は世界トップクラスです。その技術は、医療機器や半導体製造装置など最先端の領域にも応用されています。

2.幅広い事業ポートフォリオ
創業時から磨き上げてきた高い光学技術や精密加工技術が、キヤノンの強力な事業基盤です。現在では、医療機器分野や半導体製造に不可欠な半導体露光装置(ナノインプリント技術)などの次世代技術分野を牽引しています。

3.グローバルな事業展開
南北アメリカやヨーロッパ、アフリカ、中近東、アジア・オセアニアなどキヤノンは世界中で事業展開しています。海外売上高が占める割合は、全体の約8割。特定地域に偏ることなく、バランスの取れた売上高構成比を維持していることも強みです。

参考:キヤノンの強みは?|キヤノングローバル

キヤノン株式会社の福利厚生

キヤノンでは社員の働きやすさ向上に力を入れています。特に、不妊治療の半額補助など、医療サポートが充実しており、主な制度は以下の通りです。

【主な福利厚生】

住宅に関する支援入社後に自宅からの通勤が困難な勤務地に配属された場合は入社時支度金(50万円)を支給し、引越代を会社が負担。自宅からの通勤が困難な勤務地へ異動(転勤)する場合、転勤時支度金(独身者90万円、家族帯同者180万円)が支給。
子育てに関する支援産前産後休業や配偶者出産休暇が取得できる。育児休職や育児短時間勤務などの制度もある。また、不妊治療にかかった治療費50%を、社員一人100万円まで会社が補助する。
教育・研修に関する支援技術分野別研修やビジネススキル研修などの選択型のプログラムなど、キャリアに応じた多彩な教育プログラムが用意されている・
働き方に関する支援125日の年間休日の他、年次慰労休暇(初年度は13日、2年目以降20日)の取得が可能。短時間勤務制度や在宅勤務制度も用意されている。

キヤノンでは入社後から退職まで、社員1人ひとりのライフステージに合わせた福利厚生制度が用意されているのが特色です。

参考:新卒採用FAQ|キヤノン

キヤノン株式会社の社風・働きがい

キヤノン株式会社の社風・働きがい

「自発・自治・自覚」の「三自の精神」がキヤノン創業時からの行動指針です。人事制度にも成果主義が取り入れられ、若手にも責任ある仕事を任せる企業文化があります。

キヤノンのリアルな社風とワークライフバランスについて、社員の声をもとに紐解いていきましょう。

社員の声から見るキヤノン株式会社

実際の社員の口コミを通して、以下のような傾向が見られます。

  • 技術力が高い社員が多い
    キヤノンには光学、機械、電気電子、ソフトウェアなど幅広い分野の専門家が在籍しているのが特徴です。高度な技術を持つ社員と一緒に働く機会が多く、実務を通じて専門性を高められる環境だという声が見られます。
  • 研究開発に積極的に投資している
    キヤノンは長年にわたり研究開発を重視してきた企業です。新技術や新製品の開発に継続して投資しており、研究職や開発職では最先端技術に触れながら仕事ができる点を魅力として挙げる社員が多くいます。
  • 若手から製品開発に関わることができる
    若手社員にも一定の裁量が与えられる傾向があります。

担当領域によっては入社数年目から開発プロジェクトに参加し、自分のアイデアや提案を製品づくりに反映できるのが特徴です。そのため、大きなやりがいが感じられる機会があると評価されています。

  • 海外案件に関与できる
    アメリカやヨーロッパ、アジア、アフリカなどグローバルな展開がキヤノンの特徴のひとつです。海外にも研究開発拠点や製造拠点、販売拠点を持ち、売上の多くを海外市場で展開しています。

そのため、海外拠点との共同開発やグローバルプロジェクトに参加する機会があります。英語力や国際感覚を活かしたい学生にとっては魅力的な環境といえるでしょう。

参考:社員紹介一覧|キヤノン

キヤノン株式会社のワークライフバランス

キヤノンは社員の働きやすさを大切にしており、ワークライフバランスの面でも安心して働きやすい環境が整っています。特に、有給取得率や男性の育児休暇取得率の高さは、社員一人ひとりのライフステージを考慮するキヤノンの姿勢が表れています。

項目水準・制度
月の時間外時間数16.0時間/月
有給取得率94.5%
女性の育児休業取得率100%
男性の育児休暇・休業取得率86.3%
自発的離職率1.9%

参考:社会データ|キヤノン

キヤノンは、生産性向上とワークライフバランスは好循環を生み出す相乗効果があるとしています。両立を実現するために、さまざまな施策が推し進められています。

キヤノン株式会社の就職難易度

キヤノン株式会社の就職難易度

日本を代表するメーカーであると同時に卓越したグローバル実績を備えたキヤノンは、理系学生からの人気も高いです。就職難易度は精密機器・電機メーカーの中でも高い水準と考えられます。

マイナビ・日本経済新聞の共同調査「2027年卒版就職企業人気ランキング」では、理系学生部門で12位にランクインしています。パナソニック(10位)、NTTデータ(11位)などと同格の難易度です。

特に理系学生が集中する技術開発職は、競争率が高い傾向です。

参照:2027年卒版就職企業人気ランキング|マイナビ

キヤノン株式会社の採用大学・採用人数

キヤノン株式会社の採用大学・採用人数

日本を代表するメーカーであり、製造から販売までを一貫して自社で行う垂直統合型のビジネスモデルを採用しているキヤノン。工学部出身者に限らず、生命科学や物理学専攻の学生にも非常に高い人気を維持しています。

キヤノン株式会社の採用大学ランキング・採用大学一覧

大学通信ONLINEによると、キヤノンの採用ランキングは以下のように全国の国公立大学から有名私立大学まで幅広く名を連ねています。

順位大学名区分就職者数(人)
1明治大学私立12
2宇都宮大学国立8
2東京農工大学国立8
2慶応義塾大学私立8
2東京都市大学私立8
2東京理科大学私立8
7千葉大学国立7
横浜国立大学国立7
9東京科学大学国立6
早稲田大学私立6

参考:2025年 企業ごとの大学別就職者数|大学通信ONLINE

【学歴フィルター】

なお、キヤノンの実際の採用結果を見ると幅広い大学から採用されており、学歴フィルターはないと考えられます。

【大学院修了者の割合】

公式発表ではありませんが、「技術系の研究開発や設計など理系分野の採用では、8~9割が大学院修了者」との声もあります。技術系でも学部卒の採用枠はありますが、研究の専門性が問われる分野では、難易度が高くなると言えるでしょう。

キヤノン株式会社の採用人数

キヤノンの新卒採用人数は年間で約200名〜300名程度で推移しています。

採用人数
2025年250名
2024年300名
2023年200名

半導体や医療分野への投資拡大を背景に、理系採用は今後も継続すると考えられます。

参照:キヤノン(株)の新卒採用・会社概要|マイナビ2027

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キヤノン株式会社が求める人物像・活かせるスキル

キヤノン株式会社が求める人物像・活かせるスキル

キヤノンの選考を突破するためには、単に大学での専門・専攻をアピールするだけでは不十分です。キヤノンが求める人物像に自分が合致しており、キヤノンの中でいかに自分の強みが発揮できるかを伝える必要があります。

キヤノン株式会社が求める人物像

キヤノンは先述のように、「三自の精神」を大切にする企業です。この三自の精神は、仕事の上では具体的にはどのように求められているか、詳しく見ていきましょう。

要素キヤノンの仕事との関係
自ら課題を発見できる人キヤノンでは、既存製品の改善や新製品開発において、自ら課題を見つけて提案する姿勢が求められます。例えば、設計開発では製品の性能向上やコスト削減、生産技術では製造工程の効率化など、与えられた仕事をこなすだけでなく「もっと良くできないか」を考え続けることが重要です。
チャレンジ精神のある人キヤノンはカメラやプリンターだけでなく、医療機器や半導体製造装置など、次世代の技術領域にも積極的に取り組んでいます。そのため、未知の技術分野や新しい開発テーマにも前向きに挑戦できる人材が求められています。研究活動で新しい手法に挑戦した経験などは評価されやすいでしょう。
技術への探究心を持つ人精密機器メーカーであるキヤノンでは、技術力が競争力の源泉です。研究開発職や設計職では、製品性能を向上させるために専門知識を深く掘り下げる姿勢が欠かせません。大学での研究活動において、試行錯誤を重ねながら課題解決に取り組んだ経験は強みになります。
チームで成果を出せる人製品開発は一人で完結するものではありません。例えばカメラ開発では、機械設計、光学設計、電子回路設計、ソフトウェア開発など多くの技術者が協力してプロジェクトを進めます。専門分野の異なるメンバーと円滑に連携し、共通の目標に向かって取り組める協調性が重要です。
グローバルに活躍したい人キヤノンは世界中で事業を展開しており、海外売上比率も高い企業です。開発職や技術職でも海外拠点との共同開発や技術支援に携わる機会があります。そのため、語学力だけでなく、異なる文化や価値観を持つ人と協力できる柔軟性も求められます。

参考:企業理念・キヤノンスピリット|キヤノン

キヤノンでは、技術力だけでなく主体的に行動できる人材を求めています。特に続く項目で挙げる資質は、研究開発や製品設計、製造技術など幅広い職種で重視されています。

理系学生が活かせるスキルや専攻

キヤノンでは、より高度な製品を生み出すために、理系学生のスキルや専門知識が直接活かせるフィールドが広がっています。

具体的には、以下のような専攻やスキルを持つ学生が特に求められています。

専攻活躍分野
機械工学機構設計、生産技術
電気電子工学回路設計、制御技術
情報工学AI開発、画像処理
化学材料開発、インク開発
物理学光学設計、半導体技術
医療工学医療機器開発

参考:職種ガイド|キヤノン

キヤノンは、理系学生の専門知識を活かせるフィールドが広い企業です。自分の専攻や研究テーマと事業内容の接点を見つけておくと、志望動機や面接でのアピールにもつなげやすくなります。

キヤノン株式会社の年収・初任給

キヤノン株式会社の年収・初任給

高い専門性が求められる大手精密機器・電機メーカーの中でも、キヤノンの給与水準はトップクラスです。ここでは、最新の有価証券報告書データや新卒募集要項を基に、平均年収や学歴(学位)別の初任給について詳しく解説します。

キヤノン株式会社の平均年収

最新の有価証券報告書(2025年12月期)によると、キヤノンの平均年収は881万7,253円(平均年齢44.3歳)です。一方、国税庁の令和6年分民間給与実態統計調査によると、日本人給与所得者の平均年収は、478万円であり、キヤノンの平均年収は約1.84倍になることがわかります。

参考:第125期有価証券報告書

キヤノン株式会社の初任給

理系学生、特に大学院を修了した(修士・博士)学生にとって、キヤノンの初任給の高さは非常に大きな魅力です。公式の募集要項(2026年改定)に記載されている学位別の基本給は以下の通りです。

学歴初任給(基本給)
博士課程修了36万1,000円
修士課程修了30万9,000円
大学卒28万5,000円

参考:新卒採用FAQ|キヤノン

上記は基本給で、これに加えて年2回の賞与や残業代が支給されるため、高い収入が期待できます。

キヤノンの賞与は、個人の「役割(等級)」と「業績評価」、そして「会社全体の業績」で決定します。年功序列ではなく、理系社員としての成果や貢献度がダイレクトに賞与額へ反映される仕組みです。

キヤノン株式会社のインターンシップ情報

キヤノン株式会社のインターンシップ情報

キヤノンのインターンシップに参加することで、企業理解が深まるだけでなく、本選考でも有利になる場合があります。ぜひエントリーを検討してください。

キヤノンのインターンシップは、主に「対面(実習型・ワークショップ)」と「オンライン(ジョブ理解・キャリア教育)」の2軸で展開されています。

主な対象学生大学3年生、修士1年生(理系分野全般:機械系、電気・電子系、情報系、物理系、化学系、生物系、医療・薬学系など)
開催時期夏期(5月〜9月頃)および冬期・春期(11月〜2月頃)に集中して開催
期間数日〜5日間の対面型(キャリア教育)など
実施場所本社ほか各事業所

参考:インターンシップ・セミナー情報|キヤノン
参考:2025年冬季特許技術職インターンシップ|キヤノン

インターンシップへのエントリー方法

キヤノンのインターンシップに参加するためには、事前の選考を通過する必要があります(※一部のセミナーやオープン・カンパニーを除く)。

  1. 1.マイページ登録:採用サイトから「新規登録(新規アカウント作成)」ボタンで登録できます。インターンシップや会社説明会、選考情報はこのマイページを通じて案内されます。
  2. 2.エントリーシート(ES)の提出:最初の関門となる書類選考です。「志望理由」「インターンシップに期待すること」「将来キヤノンの技術者として実現したいこと」などが聞かれます。
  3. 3.適性検査(Webテスト)の受験:ES提出後、SPI(言語・非言語・性格診断)の受験が課されるケースが主流です。
  4. 4.面接(動画選考やWeb面接):コースによっては、個別のWeb面接や動画提出が課され、通過した人のみが参加権を得られます。

過去のインターンシップ内容

キヤノンのインターンシップは職種ごとに細分化されており、理系学生が活躍できる専門性の高いプログラムが多数用意されている点が特徴です。2026年には以下のようなプログラムが用意されています。

プログラム名時期場所内容
ジョブ理解セミナー5月
|8月
東京技術系各職種の仕事や働き方について説明職種別や機械系、電気・電子系、情報系など専攻別のプログラム
キヤノンデザインワークショップ8月東京2日~5日のワークショップ①デザインワークショップ2026
②ユーザビリティデザインワークショップ2026
③CG・映像ワークショップ2026
法務知財インターンシップ9月東京コーポレートガバナンスやリスクマネジメントなど企業法務に関心がある就活生を対象に、企業法務の最前線を体験するプログラム

参考:新卒採用 インターンシップ・セミナー情報|キヤノン

キヤノンのインターンシップは、早期選考ルートへの案内や本選考での優遇につながるケースが多いため、理系学生は積極的に応募を検討したいプログラムです。募集時期を逃さないよう、公式サイトやマイページをこまめにチェックしておきましょう。

キヤノン株式会社のエントリー方法・選考フロー

キヤノン株式会社のエントリー方法・選考フロー

キヤノンの本選考は、例年5月頃の新卒向けマイページの公開を皮切りに進みます。ただし、キヤノン側は公式には採用スケジュールを公開していないため、ここで紹介するのはおおよその目安です。

一般的なフローは以下の通りです。

  1. 1.Webエントリー
    新卒向けマイページからWebエントリーを行います。
  2. 2.エントリーシート提出
    Webエントリー後、エントリーシートの提出を行います。募集締め切りは公式に発表されていませんので、マイページで確認するようにしてください。
  3. 3.適性検査(SPI等)
    テストセンター形式やWeb形式で適性検査を受けます。
  4. 4.1次面接
    対面またはWeb面接が行われます。
  5. 5.2次面接
    個人面接が行われます。技術系職種では研究内容の説明を求められる場合があります。研究の目的や成果を分かりやすく説明できるよう準備が必要です。
  6. 6.最終面接
    役員や技術部門のトップとの個人面接が行われます。
  7. 7.内々定
    秋から年末にかけて通知されます。

なお、インターンやイベントで高評価を得ると、1次面接免除や技術面接から始まる早期選考に進める場合があります。

マイページ内でしか公開されない情報も多いため、定期的にマイページを確認し、必要な情報を早めに把握しましょう。

キヤノン新卒採用マイページ

エントリーシートの書き方については次の記事で詳しく説明しています。

キヤノン株式会社の選考を通過するためのポイント

キヤノン株式会社の選考を通過するためのポイント

理系学生の人気が高く、全国から志望者が集まるキヤノンの選考を突破するためには、事前の準備が不可欠です。内定を勝ち取るための具体的なポイントを3つに絞って解説します。

キヤノン株式会社への志望動機を明確にする

キヤノンの選考では、「なぜメーカーなのか」「なぜキヤノンなのか」を論理的に説明できることが重要です。

また、入社後にどのような技術者として活躍したいのかまで具体的に伝えることで、志望度の高さをアピールできます。

ステップ1:なぜメーカーなのかを整理する

まずは「なぜメーカーで働きたいのか」を明確にしましょう。

メーカーには、研究成果や技術を実際の製品として社会に届けられる魅力があります。一方で、IT企業やコンサルティング企業など、理系学生が活躍できる業界は他にも存在します。

そのため面接では、以下の点を説明できるよう準備しておくことが大切です。

  • ・モノづくりに魅力を感じる理由
  • ・製品開発に携わりたい理由
  • ・研究経験をどのように生かしたいか

自身の専攻や経験と結び付けて説明すると、志望動機の説得力が高まります。

例えば、以下のような伝え方が考えられます。

【機械系の学生】
「自分が設計した製品が実際に利用されることに魅力を感じた」

【情報系の学生】
「ソフトウェアだけでなく、ハードウェアと連携した製品開発に携わりたい」

ステップ2:なぜキヤノンなのかを整理する

メーカー業界を志望する理由だけでは不十分です。

キヤノンには競合企業であるニコンやリコー、オリンパスなども存在するため、「なぜキヤノンでなければならないのか」を説明する必要があります。

企業研究では、以下のような観点を整理しておきましょう。

  • ・光学技術や画像処理技術の強み
  • ・カメラから医療機器まで幅広い事業展開
  • ・グローバル市場での高い競争力
  • ・研究開発への積極的な投資
  • ・半導体製造装置や医療分野への成長戦略

特に理系学生は、自分の研究テーマと関連する技術分野を見つけることが重要です。

自分の専門性とキヤノンの事業との接点を探しておくと、志望動機に具体性が生まれます。

たとえば、以下のような結び付け方が考えられます。

【画像認識やAIを研究している学生】
イメージング事業との接点をアピールする

【機械・電気系の学生】
半導体製造装置や医療機器事業との接点をアピールする

ステップ3:入社後に何を実現したいのかを整理する

選考では「将来どのような技術者になりたいか」もよく質問されます。そのため、自分がキヤノンでどのような仕事に携わりたいのかを考えておきましょう。

例えば、以下のようにキヤノンの事業と関連させながら具体的に説明します。

  • ・世界中で使われるカメラや映像機器の開発に携わりたい
  • ・医療機器の開発を通じて医療現場に貢献したい
  • ・半導体製造装置の技術開発に挑戦したい
  • ・AIや画像認識技術を活用した新製品を生み出したい

重要なのは、「やりたいこと」だけでなく、「大学で培った知識や研究経験をどう生かせるのか」まで説明することです。

例えば、以下のように、研究内容と将来像を結び付けて説明できると評価されやすくなります。

「大学院で画像認識アルゴリズムの研究に取り組んできた経験を生かし、キヤノンのイメージング事業で新しい画像処理技術の開発に携わりたい」

志望動機に関しては、以下の記事でも詳しく説明しています。

キヤノン株式会社のOB・OG訪問を行う

OB・OG訪問の目的は、単に企業の様子を内側から教えてもらうだけではありません。次のような質問を通じて、企業理解を深めておきましょう。

  • ・仕事のやりがい
  • ・職場の課題
  • ・その部門の今後の方向性
  • ・今、身につけておくべき知識やスキル

現場課題や、求めている技術をヒアリングしておくことは、選考において圧倒的なアドバンテージになります。

OB・OG訪問には2つの方法があります。

  • ・研究室や大学のキャリアセンターに問い合わせる
    大学・大学院や研究室からキヤノンに就職した先輩がいる場合は、研究室やキャリアセンターを通じて卒業生にコンタクトを取れます。
  • ・Webを活用する
    Matcherやビズリーチキャンパスなどのマッチングサービスを利用したり、LinkedInを通じてキヤノンの社員の方にコンタクトを取ってみましょう。

OB・OGを探すのと並行して、質問する内容を煮詰めておきましょう。聞くべきことを事前に用意しておくことで、限られた時間を有効活用できます。

OB・OG訪問については、次の記事でも詳しく説明しています。

WebテストやSPIの対策をする

キヤノンのWebテストの通過ボーダーは、就職難易度に比例して非常に高い水準が想定されます。

多くの部門ではSPIが採用されており、テストセンターで行われます。そのため、SPIや玉手箱などの問題集を使って出題形式に慣れておくと同時に、テストセンター形式での回答方法にも慣れておきましょう。

Webテストについては次の記事でも詳しく解説しています。

キヤノン株式会社に関するよくある質問

キヤノン株式会社に関するよくある質問

ここでは、キヤノンへの就職を考える学生からよく出る疑問をまとめます。選考前に不安を解消し、自分に合った準備を進める参考にしてください。

Q1.キヤノンでは英語力は必須ですか?

エントリー時点ではTOEICの点数や英検などの英語資格は求められていません。

ただし、キヤノンは海外売上高比率が80%のグローバル企業です。入社後は、国内の技術部門であっても海外の最先端論文を読み込む機会が日常的に発生します。

そのため、選考では現時点のスコアや資格などよりも、「最先端の知見をキャッチアップしたい」という前向きな姿勢や「入社後に英語力を高める意欲」が強く求められます。

Q2.キヤノンに学歴フィルターはありますか?

学歴フィルター、すなわち大学名によって事前に評価の対象から弾く仕組みはありません。

キヤノンでは、中堅大学からの採用実績もあり、幅広い大学から内定者が出ています。しかし、理系学生が集中する技術職では、「高度な専門性や研究実績」が求められるため、大学院の修了者が多くを占めているのが現状です。

Q3.キヤノン株式会社とキヤノングループ子会社を併願することはできますか?

併願は可能ですし、併願によって不利になることはありません。

キヤノンには「キヤノンITソリューションズ」や「キヤノンメディカルシステムズ」など、数多くの子会社があります。興味がある分野の子会社があれば、企業研究をおすすめします。

Q4.入社後の職種転換や、研究職から他職種への異動はありますか?

キヤノンでは、入社後の職種転換や研究職から他職種への異動は十分にあります。実際に職種を転換した社員が複数在籍しており、自発的にキャリアを変えるための人事制度も整備されています。

キヤノンには、会社主導の異動だけでなく、社員が主体的にキャリアを選択できる制度がある点が特徴です。定期的な面談を通じて、今後のキャリアプランや職種変更の希望を伝えられます。

Q5.インターンシップ選考で落ちてしまったのですが、本選考にエントリーすることはできますか?

はい、全く問題ないです。本選考にエントリーする上で、インターンシップの選考結果が本選考の合否に悪影響を及ぼすことはありません。

多くの人が志望し、採用人数も少ないインターンシップ選考は、本選考よりも高い倍率が予想されます。合否に関係なく、インターンシップの段階でESを書き上げ、自身の研究内容や強みを見つめ直した経験は、本選考においてアドバンテージになります。諦めずに挑戦を続けましょう。

まとめ

キヤノンは、理系学生にとって魅力的な就職先です。

ポイントを整理すると以下の3点です。

  • ・光学技術を軸に医療・半導体分野へ成長中
  • ・理系採用比率が高く研究経験を活かしやすい
  • ・平均年収約881万円と待遇面も高水準

人気企業であるため、早めの準備が欠かせません。

TECH OFFERでは、キヤノンの本選考を経験した先輩方のエントリーシートや選考体験を紹介しています。先輩方の体験を学ぶことも、自分の選考準備の重要な一歩です。

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