こんにちは。理系就活情報局です。

就活の準備をしていると、大学のキャリアセンターや新卒就活サイトなどで「業界研究セミナー」という言葉を聞くことがあります。

「業界研究セミナーに参加すると、どんなメリットがあるのだろう」

「就活関連のセミナーが色々あって、違いがよく分からない」

と考えている理系学生のために、今回は業界研究セミナーとは何か、参加することでどのようなメリットがあるのか解説します。

業界研究セミナーに参加してみたい理系学生は、ぜひ参考にしてください。

業界研究セミナーの内容とは?合同企業説明会との違い

業界研究セミナーは、業界の現状や将来性、トレンドなどを解説しているセミナーです。

業界の基礎的な知識や最新の情報を仕入れられるため、これから業界研究を始めようと考えている学生に向いています。

一方の合同企業説明会は「個別企業について知るためのセミナー」となります。

規模にもよりますが、業界を問わず多くの企業が参加しており、自社の事業内容やサービスについてアピールするものです。

いわば、個別企業説明会の集まりだと言えるでしょう。

業界研究セミナーには3種類ある

業界の情報が手に入る業界研究セミナーですが、セミナーの開催者は以下の3種類に分けられます。

  • ・大学が主催
  • ・企業が主催
  • ・自治体が主催

1つ目の大学が主催する業界研究セミナーは、OB・OGを招いて業界について解説するセミナーになります。

業界で働く方の声が聞けるため、ネットでは拾えない情報が手に入る点が最大のメリットです。

2つ目の企業が主催する業界研究セミナーは、企業が所属する業界を解説するセミナーです。

所属している業界のため、業界の動向やトレンドは、最新の情報が手に入ります。

3つ目の自治体が主催する業界研究セミナーは、自治体内にある企業が業界を解説するセミナーです。

基本的な特徴は企業が主催する業界研究セミナーと同様です。しかし、多くの企業が参加する傾向にあるため、広く業界を調べたい場合にはおすすめです。

業界研究セミナーの情報を得るには

業界研究セミナーの開催情報は、どこで入手できるのでしょうか。

業界研究セミナーの情報取得方法①:大学のキャリアセンターに行く

大学のキャリアセンターでは、年間を通じて多くのセミナーや説明会・個別相談が開催されています。

特に、夏季インターンシップのエントリーが始まる3回生・院1回生を対象に4~5月頃、そして就活本番を迎える前の秋~冬頃に多く開催されます。

セミナーが頻繁に開催される時期以外にも、キャリア教育の一環として以下のセミナーが開催されており、積極的な参加がおすすめです。

  • ・低回生でも参加できる業界研究セミナー
  • ・オンラインで気軽に参加できる業界研究セミナー

特に理系学生は、研究室へ入ると学業と就活の両立が難しくなります。

1~2回生の頃から積極的にキャリアセンターで、業界研究セミナーに参加してみることをおすすめします。

業界研究セミナーの情報取得方法②:マイナビ・リクナビなどの新卒就活サイトに登録する

新卒就活サイトに登録すると、業界研究セミナーの情報が届くようになります。

特に、理系学生が学部・学科を登録すると、専攻分野で採用実績のある企業が属している業界研究セミナーも届きます。

業界セミナーに参加することで、効率的に自分の専攻と近い業界を知ることが可能です。

また、TECH OFFERのようなオファー型サイトに登録しておくと、理系の就活に特化した情報を得やすく、効率的に就活を進められます。

業界研究セミナーの情報取得方法③:自治体やハローワークの若者向け情報をチェックする

自治体やハローワークの若者向け情報にも、業界研究セミナーの情報があります。

大学のキャリアセンターや新卒就活サイトとは違う切り口の情報やアドバイスを得やすく、思ってもみなかったセミナーを見つけられるかもしれません。

メインは大学のキャリアセンターや新卒情報サイトを利用し、サブ情報として自治体・ハローワークの若者向け情報を活用すると選択肢が一気に広がる可能性があります。

余裕があれば、のぞいてみることをおすすめします。

業界研究セミナーに参加するメリット

業界研究セミナーに参加することでどのようなメリットが得られるのでしょうか。

研究との両立で忙しい理系学生にとって、業界研究セミナーに参加する数時間は貴重な時間になるため、メリットを知りたい方も多いでしょう。

本章では、業界研究セミナーに参加するメリットを解説します。

業界の最新情報を得られる

業界の最新情報が手に入るため、業界研究に費やす時間の短縮が可能です。

インターネットやマスコミからでは得られない生の情報を直接聞ける機会は貴重で、自分で調べているだけでは得られない内容を多く聞けるでしょう。

業界の最前線で働いている人の言葉ほど説得力の高いものはなく、疑問点があればセミナー中に伺うことも可能です。

業界研究に費やす時間を短縮できるのも魅力の1つと言えるでしょう。

業界関係者から話を聞ける

インターネットや書籍の情報は多くの情報の一角でしかなく、業界で働いている人だからこそ、わかることもたくさんあります。

情報はすぐに古くなりますが、働いている人たちから発信される言葉は「今、その業界で起こっている最新情報」であることが多いため、非常に有意義な内容です。

知らなかった企業や職種に出会える可能性がある

業界研究セミナーに参加すると、業界であまり知らなかった職種や企業に巡り合える可能性があります。

例えば、「ものづくり」のキーワードは製造業を思い浮かべがちですが、研究から開発・製造・販売保守も「ものづくり」に携わる業種・職種です。

私たちが知っている企業・職種は、あくまでもほんの一部にすぎません。

商品を見たり、CMを見たりしたことがある企業に学生のエントリーが集中しますが、世の中には遥かに多くの企業が存在しています。

隠れた優良企業や自分に合う職種と出会うきっかけとなることも多いため、積極的に業界セミナーに参加することが大切です。

インターンシップや選考情報を教えてもらえることがある

業界研究セミナーには、採用担当者が出席することも珍しくありません。

積極的な態度で話を聞き、質問することで好印象を持ってもらえるでしょう。

また、業界研究セミナーの場で最新のインターンシップ・選考情報を入手できる可能性もあります。

採用担当者と顔見知りになれれば、今後の選考本番で緊張せずに臨めるかもしれません。

また、採用担当者ではなく現場担当者が参加することもあります。

インターネットなどでは得られない生の情報に触れられるため、志望動機や自己PRを考える際に役立ちます。

オファー型リクルーティングサービスを活用「TECH OFFER」

業界研究セミナーに参加して、気になる業界が見つかった場合には一般的な応募方法に加えて、オファー型就活サービスの活用も検討しましょう。

昨今では多くの企業がオファー型就活サービスを利用して、目ぼしいと感じた学生にオファーを出しています。

気になる業界からのオファーを受けられる可能性があるため、オファー型就活サービスは活用するとよいでしょう。

オファー型就活サービスは数多くある中でおすすめなのが、理系学生に特化したオファー型就活サービスの『TECH OFFER』です。

「TECH OFFER」は、登録をしておくことで、専門性や研究実績に目を留めた企業から直接、選考やインターンなどのオファーがもらえるサービスです。

上手に活用すれば、多くの企業とマッチングすることができ、効率的で幅広い就職活動につながります。

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業界研究セミナーの参加方法

業界研究セミナーの参加はどうしたらできるのでしょうか。

業界研究セミナーに参加するメリットが把握できた場合、参加意欲が湧いた方もいるでしょう。

本章では業界研究セミナーの参加方法を解説します。

キャリアセンターや新卒就活サイトからエントリー

キャリアセンターや新卒就活サイトが主催する場合は、基本的にエントリーが必要です。

エントリー期間は開催の数日前までが多いですが、開催形式によっては当日エントリーで参加できる場合もあります。

興味のある業界研究セミナーのエントリー期間が終わっていたとしても、参加できることもあるためあきらめずに問い合わせてみましょう。

対象のセミナーには参加できなくても、違うセミナーを案内してもらえる可能性もあります。

受付窓口で申し込み

自治体やハローワーク関連のセミナーは、受付窓口で直接申し込むケースもあります。

インターネットからのエントリーに慣れていると、直接申し込むのは勇気がいるかもしれませんが、基本的に決められたフォームに記入するだけなので過度な心配はいりません。

少しの勇気が予想以上の結果につながる可能性もあるため、遠慮せずに興味のある業界研究セミナーには積極的に申し込みましょう。

予約不要な場合は当日参加

予約なしで参加できる業界研究セミナーもあります。

開催規模の大きなものは、入退場自由のスタイルを取る場合が多いため、タイミングが合えば積極的に参加することをおすすめします。

業界研究セミナーの参加マナーと活用方法

実際に業界研究セミナーに参加しようと考えた際に、気をつけることはないかと気になる方もいるでしょう。

またどのように業界研究セミナーを活用すれば、より効果的になるのか知りたい方も多いのではないでしょうか。

本章では業界研究セミナー参加のマナーについて解説します。

業界研究セミナーに行く服装に迷ったらスーツで参加する

服装に迷った場合は基本的にスーツで参加しましょう。

大学が主催する学内セミナーで「私服で参加OK」とあらかじめわかっている場合は構いません。

採用担当者など社会人の方が参加する可能性がある場合には、スーツで参加しましょう。

またオンラインであったとしても、画面に映る部分はスーツで参加するのが無難です。

業界研究セミナーでは担当者にできるだけ質問する

せっかく生の情報を直接聞くことができる機会のため、担当者にはできるだけ積極的に質問しましょう。

小さなことでも疑問に思うことがあれば、積極的に聞くと好印象を残せる可能性が上がります。。

また、質問した以上に詳しく回答してくれることもあるため、思わぬ情報を取得できることもあります。

興味のある業界以外の話を積極的に聞く

興味のある業界以外のセミナーにも、時間がある限り積極的に参加しましょう。

やりたいことを扱っている業界や専攻と関連のある業界のセミナーには積極的に参加しても、専攻外や関心の低い業界のセミナーに参加しない学生も多くいます。

学生が知っている企業や業界は、ほんの一握りであり、知らない多くの業界や企業の中に、より自分に合った仕事が見つかる可能性は十分あります。

知らない業界研究セミナーに参加し、視野を広げることは就活の選択肢を増やし、より自分に合った仕事を見つけるために必要なことです。

時間が許す限り、先入観を持たず気軽に参加してみることをおすすめします。

可能なら低学年の時から参加する

キャリアセンターのセミナーは、就活本番を迎えた学年向けが多いですが、希望すれば1〜2年の低学年でも参加できるセミナーはあります。

理系学生は、3回生または院1回生で研究室に入るタイミングと、就活準備が本格化する時期が重なるため、忙しくなります。

低学年のうちから、業界研究などできることを先行して進めておけば、学業との両立も効率よくできるため、おすすめです。

オンラインで開催される業界研究セミナーも活用する

業界研究を始めたばかりの方の中には、いくつかの業界に興味を持つ方もいるでしょう。

一方で、多くの業界研究セミナーに参加すると、時間的にも体力的にも厳しくなります。

オンラインで開催されている業界研究のセミナーがある場合には、積極的に活用しましょう。

オンラインであれば、移動せずにすむため、研究や就活に時間が割けます。

昨今では就活のオンライン化が進んでおり、WEB上で開催されていないかをチェックしてみましょう。

志望動機作りに役立てるためにメモは取る

業界研究セミナーには自身に合う業界を見つける役割もありますが、志望動機を作る際にも役立ちます。

たとえば、業界の方と直接話して将来像がイメージできた場合には志望動機の材料になります。

志望動機は簡単に書けるものではないため、材料となる情報を聞き漏らさないようにメモを取りましょう。

メモを取る場合にはノートとペンを持参することをおすすめします。

業界研究のテンプレート

業界研究のテンプレートは、大学のキャリアセンターのサイトや、新卒就活サイトからダウンロードできることも多く、自分に合ったテンプレートを見つけて利用している人が多いです。

もちろん、自分なりにテンプレートを作って活用している学生もいます。

いくつかテンプレートを見比べて、自分なりにカスタマイズしてもいいでしょう。

まずはテンプレートを比較するところから始めてみることをおすすめします。

まとめ

この記事では、業界研究セミナーに参加するメリットや効果的な参加方法について解説してきました。

重要な点をおさらいします。

・業界研究セミナーは、業界の概要や今について体系的に知ることができる。

・業界研究セミナーの開催情報は、次の場所で得ることが可能。

1.大学のキャリアセンター
2.新卒就活サイトやオファー型サイト
3.自治体やハローワークの若者向け就活情報

・業界研究セミナーに参加すると、次のようなメリットがある

1.その業界の最新情報を最前線で働いている人から聞ける。
2.志望企業の絞り込みや、自己PR・志望動機を作る際、より説得力の高い内容にできる。
3.採用担当者が参加していた場合、インターンや選考情報などが得られる可能性がある。

・業界研究セミナーに参加する時のマナーや活用法

1.基本的にはスーツで参加する
2.積極的に質問する
3.できるだけ多くの業界研究セミナーに参加して視野を広げておく
4.低回生から参加し、研究室へ入った後の学業両立に向けた対策を取っておく