こんにちは。理系就活情報局です。
就職活動が始まってから本選考中にいたるまで、決しておろそかにできない「業界研究」。
内定を獲得するために業界研究は大事なことです。
しかし、何かと課題や研究に追われる理系就活生の中には「自分の専門とする業界のことだから……」と、深掘りしていない方もいるのではないでしょうか?
「ただ何となく業界のことを知っている」ままに本選考を進んでしまうと、大事なところで意外な落とし穴にはまってしまうことも……。
もし採用担当者が面接であなたのことを
「志望動機は立派だけど、業界のことにはちょっと疎いみたいだ」
と感じたなら、業界研究をしっかりしてきた別の理系就活生を採用するかもしれません。
内定率をアップさせるためにも、業界研究は必要不可欠です。
でも、理系就活生はしっかり業界研究に割ける時間があるわけではありませんよね。
そこで、今回は「時間がない理系就活生のための効率的な業界研究の方法」について解説します!
「就職活動はやることが多すぎて、もうスケジュールがパンパン」
「どこかでちょっとラクしたい!」
という理系就活生の方は、ぜひ参考にしてみてください!
業界研究には時間がかかる
就職活動をスタートして、まず理系就活生は自分の時間の無さを自覚します。
そして、就職活動には思いの外時間がかかることも。
「やらなくちゃいけないとわかっているけれど、あれもこれもで目が回りそう!」
「できることなら時短したい……!!」
という思いは、理系就活生共通ですよね。
そこで、まずは理系就活生の業界研究について基本的なポイントを説明していきます。
理系就活生は時間がない!
ただでさえ、理系就活生には時間のゆとりがありません。
就職活動が始まるのは、研究室への配属が決まる学部3年時。
ようやく研究室で過ごすことにも慣れて来たときに、夏のインターンシップのお知らせや大学の就職支援課からのメールが舞い込むようになります。
就職するためには、大学の単位をきちんと取得して卒業しなければなりません。
授業の予習復習に課題、研究室での実験、サークル、人付き合い。
さらに生活のためにバイトをしているとなれば、理系就活生のスケジュールは混迷を極めます。
普通に過ごしていても忙しいのが理系の学部3年です。
つまり、「理系就活生は時間がない」という前提の上で、就職活動を計画的に進めていかないといけないのです。
ポイントを押さえれば効率的な業界研究は可能
業界研究は、「あなたがどんな仕事をしたいのか」「どんな会社に勤めたいのか」という希望を探り出し、就職活動の方向性を定めるために必要な作業です。
とても大事なことで時間がかかるとわかりきっているからこそ、腰が重くなってしまいがちな作業でもあります。
しかし、どんなに理系就活生が忙しくても、抜け道はあります。
就職活動に必要なことの中でも時間がかかってしまう「業界研究」は、ポイントを押さえれば充分効率化が可能です。
関連記事:【これを見れば就活バッチリ!!】理系学生のための企業の3つの選び方
効率的な業界研究の準備
ここまで、「理系就活生は時間が無いという現実」と「業界研究は時短できる」ことを確認しました。
現状について把握したところで、次は実践的な方法に移ります。
レンジで時短料理を作るときにも食材の下ごしらえが必要なように、何事も段階を踏むことが大切です。
一気に時短できれば良いに越したことはありませんが、業界研究の時短には、「準備」と「実行」の2段階のステップが必要です。
そこで、まずは最初のステップである「効率的な業界研究の準備」について解説します!
自己分析をして自分の望みを理解する
まず自己分析で自分の望みを理解しましょう。
業界研究が就職活動において重要な理由は、ずばり「入社後に後悔しないため」です。
業界や企業の実態について曖昧なままでも、内定を得ることは不可能ではありません。
ですが、せっかく頑張って入社したのに「やっぱり自分には合っていなかった」とギャップを感じてしまうのはつらいですよね。
そういった未来を防ぐためにも、志望する業界の実態をきちんと調べておく必要があります。
そのために、まずは就職活動の基本をしっかり固めましょう。
「自分が仕事や会社にいったい何を望んでいるのか」を把握しておけば、自ずと業界研究もスムーズになります。
「仕事内容」と「福利厚生」の希望をリスト化する
続いて「仕事内容」と「福利厚生」の希望をリスト化します。
自己分析は、「何となく知っているつもりになっている自分の望み」を明らかにしていく作業です。
自分の望みが見えて来たら、より具体的な内容に移りましょう。
業界研究をした後は、企業研究に進むことになります。
そのため、業界研究の準備段階で「仕事内容」と「福利厚生」の望みについても可視化しておくのがオススメです。
【仕事内容】
・これまでしてきた研究をさらに発展させて、世の中に還元したい
・誰かが笑顔になるような商品を開発したい
・社内外と積極的に関わって、グローバルな仕事がしたい
【福利厚生】
・有給消化率の高い会社がいい
・介護休暇や育児休暇の取得実績の高い会社がいい
・将来の安心のためにも、退職金制度か財形貯蓄制度がある会社がいい
箇条書きで構いませんので、上記のように書き出してみましょう。
信頼できる情報源を用意する
業界研究をする上で一番重要なのは、情報源です。
IT社会である現代では、スマホで検索すれば何でも答えを知ることができます。
口コミや個人が発信する情報が多くシェアされる時代において、意外と忘れられがちなのは、「情報源の信憑性」への目配りです。
インターネット上にある膨大な情報に押し流されてしまっては、本末転倒です。
もちろん、就職活動においても口コミや評判は重要な判断要素です。
しかし、業界研究をする上では、まず「その業界について調べられる情報源が信頼できるものか」という意識を忘れないようにしましょう。
企業の公式HPに書いてある情報は、あくまで企業側が対外的に公表してもいいと判断したことのみです。
そのことを踏まえた上で、出版社が出している本や行政の取り組み、公的な機関や新聞社が集計しているデータ、就職情報サイトといった信頼できる情報を集めることが大切です。
業界や企業について客観的なデータを効率よく収集したいのなら、
①就職情報サイトで業界の全体像を確認する
②「業界地図」と「就活四季報」で詳細を補強する
の2ステップが効率的な方法です。
オススメは、複数の出版社から発行されている「業界地図」と、就活必携本である東洋経済新報社の「就活四季報」です。
「やっぱりその2つを見なきゃいけないの?」と思う方もいるかもしれません。
しかし、信頼できる情報源は、時短化に不可欠です。
信頼できる情報源さえ押さえておけば、有象無象の信憑性の低いデータを見る必要はありません。
効率的な業界研究方法
ここまで、まずは効率的な業界研究のための準備について説明しました。
次は、2つめのステップである効率的な業界研究方法について解説します。
自分にとって「プラス」か「マイナス」かを客観的に判断
まず、準備段階で用意したリストを用意しましょう。
リストと情報源を並べながら、気になる業界について調べていきます。
「業界地図」や「就活四季報」を見ながら、目指す業界について要点をまとめてリスト化しましょう。
その際には、
①自分にとってプラスだと感じるポイント
②自分にとってマイナスだと思うポイント
の2点から情報を整理してみるのがオススメです。
何が自分にとってプラスかマイナスかが分からなくなった時は、準備段階で作ったリストを確認してください。
準備段階で望みを書き出しておくことで判断基準ができているので、あとはリストに従って振り分けるだけでOKです。ここでは、深く考えすぎずパッと振り分けましょう。
仕事内容や福利厚生として書き出した自分の望みに合致すればプラス、合致しなければマイナスに振り分けることができます。
複数業界のリストを作成して比較する
この方法で重要なのは、複数の業界のリストを作成することです。
事前に判断基準を作成しているので、業界のプラス/マイナス一覧リストの作成には10分程度しかかかりません。
もしあなたが志望する業界が決まっていたとしても、近接する業界のリストを作成することをオススメします。
業界のリストを並べて比較すると、ただ条件に従って書き出しただけなのに、自分が目指す業界の魅力が可視化されたことに気づくはずです。
この方法で行えば、たった10分×数回の作業で、
①その業界のメリット・デメリット
②近い業界と比較したときに見える違い
③どんな業界が自分の望みに一番合うのか
が見えてきます。
この2ステップで、就職活動に最低限必要な業界研究は完成です。
後は、必要に応じて情報を補完していきましょう。
業界研究ができたらやっておきたいこと
これまで、「業界研究には時間がかかる」から「効率的な業界研究方法」について解説してきました。
最後に、「業界研究ができたらやっておきたいこと」について解説します。
時間に余裕があれば、就活サイトのまとめ情報と比較
本記事で紹介したのは、あくまで効率的な業界研究の方法です。
そのため、就職活動を進めていく中で「ここの情報が足りないな」と気づくこともあるかもしれません。
もし時間に余裕があれば、2~3の業界のリストを作成した後に、就活サイトのまとめ情報と比較しておきましょう。
就活サイトには、業界研究についてまとめられた記事が掲載されています。
そのサイトから就活した先輩たちのデータや新聞社のデータを元にしているため、就活サイトも一定以上信頼してよい情報源だと言えます。
リストをエントリーシート作りに活かす
業界のプラス/マイナス一覧リストは、いわば「あなたが目指す将来にとってどんなメリットやデメリットがあるか」をまとめたものです。
そのため、エントリーシートや志望動機の作成にも活用できます。
志望動機を作成する際には、プラス要素を抽出して「なぜその業界を志したのか」という理由を補強しましょう。
もしあなたの意欲を示したい時には、あえてマイナス要素に触れた上で「自分はこれだけ業界について理解していて、より良いものになるよう改善していきたい」と示せます。
エントリーシートと面接は、数をこなせば誰でも一定以上のレベルまで持っていけるでしょう。
いざ選考が本格化したときに焦らないよう、業界研究を終えたタイミングでエントリーシートの練習を始めるのがオススメです。
時事ニュースを知るためにニュースアプリの取得
業界研究は、エントリーシートを作成して終わりではありません。
選考の場では、業界の最新ニュースについて話題になることもしばしばあります。
必要最低限の業界研究を終えたら、ニュースアプリをインストールしましょう。
事業や業績、景気の移り変わりなどを把握しておくことも、立派な業界研究です。
時事ニュースは選考で質問されることもあるので、「通学の電車の中で必ず見る」「寝る前に髪を乾かしながら見る」といったように、ニュースをチェックする習慣づけを早い段階からしておくと安心です。
ニュースアプリのみならず、アプリは就活の時短化の味方です。賢く利用して、時間を有効活用しましょう!
関連記事:【時間が足りない!】効率的に就職活動がしたい理系学生におすすめのアプリ
これだけは知っておきたいポイント(まとめ)
この記事では、「【理系就活】時間がない理系就活生のための効率的な業界研究の方法」について解説してきました。
重要なポイントをおさらいします。
・ポイントを押さえれば効率的な業界研究は可能!
・効率的な業界研究の準備
①自己分析をして自分の望みを理解する
②「仕事内容」と「福利厚生」の希望をリスト化する
③信頼できる情報源を用意する
・効率的な業界研究方法
①自分にとって「プラス」か「マイナス」かを客観的に判断
③複数業界のリストを作成して比較する
・業界研究ができたらやっておきたいこと
①時間に余裕があれば、就活サイトのまとめ情報と比較
②リストをエントリーシート作りに活かす
③時事ニュースを知るためにニュースアプリの取得
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