就活の選考において、大きなカギを握るのが面接です。

大事な面接の練習方法といえば、模擬面接を挙げる方は少なくありません。

一方で模擬面接のやり方や具体的なチェックがわからない方は多いでしょう。

より高い効果が期待できる模擬面接ができれば、さらに一歩内定へ近づきます。

今回はこれから面接を迎える方に向けて、模擬面接の方法やチェックポイント、注意点などを解説します。

就活の面接に不安を感じている方は、ぜひ参考にしてください。

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模擬面接とは本番の面接で実力を発揮するための訓練

模擬面接とは本番の面接で実力を発揮するための訓練

本番で120%の力を出すためには、練習が重要です。

理系学生の方も入試や部活動を通して、練習の重要性を理解しているでしょう。

就活の面接においても同様で、模擬面接による練習は面接を突破するための有効な方法です。

本章では模擬面接の効果や模擬面接をより効果的にする方法を解説します。

フィードバックで自身の姿を再チェックできる

模擬面接をおこなう大きなメリットは、フィードバックを受けて改善できる点です。

模擬面接を通して、面接官の目に自身がどのように映っているかを確認ができます。

たとえば自身が良いと思う回答や立ち振る舞いも、他の方からすると異なる印象を与えるケースは少なくありません。

模擬面接後にフィードバックを受けて、改善をおこなえば、面接での的確な回答や立ち振る舞いにつながるでしょう。

話すことが苦手な方や緊張しやすい方におすすめ

面接をする機会は人生の中であまり多くないため、緊張する人の方が多いでしょう。

人前で話すことが苦手な方や緊張しやすい方にも、模擬面接はおすすめです。

本番さながらにおこなう模擬面接では、本物の面接と似た緊張感を味わえます。

苦手や緊張を克服するためには、練習が一番の対策となるため、模擬面接を繰り返した方がよいでしょう。

より本番に近い環境にするとさらに効果的

模擬面接をあくまで練習と捉えると、模擬面接の効果は高くないでしょう。

模擬面接をより効果的にするためには、より本番に近い環境でやるのがおすすめです。

具体的には空き部屋を面接室に見立て、机やイスも面接会場と同じように配置することで、本番と同じ環境を作ります。

本物の面接会場と同じ状況を作り、入室から練習をおこなえば、本番さながらの練習ができるでしょう。

模擬面接をおこなう4つの方法

模擬面接をおこなう4つの方法

模擬面接をおこなう方法はいくつかあり、各々に特徴があります。

本章では模擬面接をおこなう4つの方法を解説します。

タイミングや改善したいポイントを見極めながら、模擬面接の方法を適宜選ぶようにしましょう。

模擬面接の方法①アプリを活用して1人でおこなう

模擬面接の方法その1は、アプリを活用して1人での練習です。

昨今は模擬面接用のアプリ・ツールが開発されており、1人でも模擬面接がおこなえます。

1人で模擬面接をやるメリットは、自身の好きなタイミングで練習がおこなえる点です。

準備が整い次第、練習ができるため、質問の受け答えを何度でも練習ができます。

模擬面接の方法②友人に面接官を頼んで2人でおこなう

模擬面接の方法その2は、友人に面接官を頼んで2人での練習です。

面接官をつけた模擬面接を気軽におこなえるため、ひたすら練習をしたい場合には有効な方法です。

面接官役を友人と交互におこなえば、面接官目線でチェックがおこなえます。

学生側の目線だけでは気づけなかった部分を確認できるため、効果的です。

模擬面接の方法③リクルートエージェントなどプロに依頼する

模擬面接の方法その3は、リクルートエージェントなどプロに依頼しての模擬面接です。

エージェントなどのプロに依頼する最大のメリットは、目線の鋭さです。

エージェントは選考を突破するために、あらゆる観点から改善点を指摘してくれます。

プロに依頼する際には、より本番に近い状況を再現して模擬面接をおこないましょう。

服装や入室時のマナー、細かい所作、質問の受け答えなどあらゆる部分をチェックしてくれます。

模擬面接の方法④模擬面接セミナー・ワークショップで場数を踏む

模擬面接の方法その4は、模擬面接のセミナー・ワークショップでの練習です。

面接が実施される時期に近づくと、さまざまな企業が模擬面接のセミナー・ワークショップを開催します。

たとえば、理系学生向けの逆オファーサイト『TECHOFFER』では面接対策のワークショップを開催しています。

セミナー・ワークショップでは長い時間での練習は難しいですが、プロの方を相手に面接がおこなうことが可能です。

場数を踏んで、練習をしたい方にはうってつけの機会といえるでしょう。

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面接対策のレベル上げる模擬面接のチェックポイント

面接対策のレベル上げる模擬面接のチェックポイント

模擬面接をする際に、チェックすべきポイントは以下の4つです。

  • ・服装
  • ・表情・姿勢
  • ・話のスピード・音量
  • ・回答の内容

面接本番で失敗しないために、模擬面接でしっかりとチェックしましょう。


1.服装

面接で好印象を与えるために、身だしなみは重要な要素です。

人は見た目が9割という言葉もあるくらいです。

身だしなみのチェックポイントを男女別に紹介します。

男性の服装のチェックポイントは以下のとおりです。

  • ・爽やかで清潔感のある髪型が理想
  • ・スーツはシングルで黒か濃いネイビー
  • ・スーツのサイズが合っているか、シワがないかを確認
  • ・ワイシャツの襟からTシャツが見えることのないようにする
  • ・ネクタイはスーツの色に合わせ、派手すぎない明るい色にする
  • ・ネクタイが緩んだり、曲がったりしていないこと
  • ・靴下は座ったときにすねが見えないようなサイズ
  • ・靴下の色は黒で装飾のない無地
  • ・革靴は黒の紐タイプが基本
  • ・汚れていないか確認し、しっかりと磨いておく
  • ・ベルト・かばんはスーツや靴の色に合わせる

女性の服装のチェックポイントは以下のとおりです。

  • ・髪がパサついていると清潔感がなくなるため、クシを通してまとめく
  • ・髪が長い場合は1つに縛っておく
  • ・明るく健康的な印象を与えられるようナチュラルメイク
  • ・スーツのサイズの合った無地のものを着用
  • ・スカートは膝が見えるかどうかの長さ
  • ・シャツやブラウスのボタンを全部閉めるか、1つ開けるのが一般的
  • ・爪は清潔感のあるように整えておきましょう
  • ・ストッキングを着用する
  • ・ヒールの高さが3~5cmのローヒールパンプスを選びましょう

2.表情・姿勢

表情や姿勢によって、面接官の印象は大きく異なります。

表情や姿勢のチェックポイントを確認していきましょう。

  • ・表情は口角を少し上げ、軽く微笑むくらいがベストな表情
  • ・入退場の際は胸を張って歩幅を大きくするようにしましょう
  • ・着席の際は、男性は足を肩幅に広げ、手は軽く握って太ももの上に乗せましょう
  • ・女性は膝とかかとを揃えて座り、手は太ももの上で重ねましょう
  • ・背もたれは握りこぶし1つ分空け、あごを軽く引いて背筋を伸ばすのが基本
  • ・話をする際も聞く際も相手の目を見るようにしましょう
  • ・相手の話に合わせて「はい」や「そうですね」といった相づちを打つ

3.話のスピード・音量

聞く姿勢だけでなく、話し方にも注意が必要です。

話のスピードや声の大きさ、滑舌は大丈夫かチェックしましょう。

口を開き母音を意識して話すと、ハキハキ明るい印象になります。

緊張するとどうしても早口や小声になってしまいますので、動画を見返し、何度も練習しましょう。

4.回答の内容

最も大事なのは、質問に簡潔に答えられているかです。

質問の意図を的確に理解し、短い時間で回答できているか確認しましょう。

1つの質問に対して2分が目安です。

一つひとつの回答が長いと会話のキャッチボールが少なくなり、話が盛り上がりません。

また、何を話したのか印象にも残りづらくなります。

自分をアピールしたいため、質問に+αの回答をしたくなりますが、回答は簡潔に済ませるようにしましょう。

質問に簡潔に答えるためには、結論ファーストで論理的に話す必要があります。

内容を簡潔にした結果、説得力に欠けるなと感じる場合があるでしょう。

その場合は、具体的な例や数字を用いると説得力のある回答になります。

例えば、「プログラミングの勉強を頑張りました。」ではなく「プログラミングの勉強を200時間行った結果、個人で案件を受注するに至りました。」にするとよいでしょう。

模擬面接で聞かれること10選

模擬面接で聞かれること10選

模擬面接では以下の質問はよく質問されるので、必ず準備をしておきましょう。

  • ・自己紹介をしてください
  • ・志望動機を教えてください
  • ・自己PRをしてください
  • ・学生時代に頑張ったことを教えてください
  • ・企業選びの軸について教えてください
  • ・長所・短所を教えてください
  • ・将来のキャリアビジョンについて教えてください
  • ・入社後に取り組みたい仕事について教えてください
  • ・これまで最も苦労したことについて教えてください
  • ・他社の選考状況について教えてください

回答を丸々考えておく必要はないですが、自分の中で答えの核になる部分は考えておくようにしましょう。

また、面接では上記の質問から一歩踏み込んで聞かれる場合が多いです。

例えば「あなたの強みはなんですか」の後に「その強みを弊社でどのように活かせますか」のように質問されます。

そのため、上記の質問だけでなく、そこから想定される質問も頭に入れておきましょう。

面接で慌てることが減ります。

模擬面接を無料でおこなう方法

模擬面接を無料でおこなう方法

面接を苦手とする方は何度も模擬面接をおこない、苦手を克服したいと考えるでしょう。

一方で毎回の模擬面接にお金がかかってしまっては、思うように練習ができません。

本章では模擬面接を無料でおこなう方法を解説します。

模擬面接シミュレーター(マイナビ)

学生向けの就職情報サイト「マイナビ」では、約10,000通りの面接が体験できる模擬面接シミュレーター」を提供しています。

シミュレーターでは初級編から実践編までとレベルに合わせた模擬面接が可能です。

グループ面接や最終面接など種類の異なる面接にも対応しています。

マイナビの会員IDさえあれば、利用可能なのでぜひ模擬面接の練習に活用しましょう。

大学のキャリアセンター・就職課

大学のキャリアセンターや就職課も面接対策に力を入れているため、模擬面接の練習をおこなえます。

大学側として学生の就職率は、学生を集めるためのアピール材料になるため、就職対策には大きな力を入れています。

いつでも模擬面接がおこなえるわけではありませんが、頻繁に面接対策のイベントを大学側は開催しているケースがほとんどです。

掲示板やホームページを欠かさずチェックをして、機会を逃さないようにしましょう。

就活イベント

大手の就職支援サイトが実施している就活イベントでも、模擬面接がおこなえます。

参加している企業が模擬面接を担当するケースは、あくまで学生への選考案内が目的です。

とはいえ、本物の担当者を相手に模擬面接をできる機会は滅多にありません。

企業側の担当者からフィードバックを受ける良い機会となるため、積極的に参加するようにしましょう。

模擬面接をおこなう際の注意点

模擬面接をおこなう際の注意点

模擬面接をより効果的な練習にするために、以下のポイントに注意して練習に取り組みましょう。

  • ・回答を丸暗記しようとしない
  • ・緊張感を持って取り組む


回答を丸暗記しようとしない

何度も練習し回答を丸暗記しようとする方も多いですが、それはおすすめできません。

なぜなら、本番で原稿を読むように回答してしまうと熱意や意欲が伝わりづらいからです。

回答を丸暗記しているだけだと、想定外の質問をされたときにうまく対処できません。

回答の核になる部分だけ覚えておき、考えながら自分の言葉で答えられるように練習しましょう。

緊張感を持って取り組む

練習は緊張感を持って取り組まなければ効果が半減します。

面接本番でも力が発揮できるよう、緊張感を持って練習を行いましょう。

緊張感を出すには、服装や環境を変えるのが最も簡単です。

身だしなみを本番と同じように整え、机にイス2つを用意し本番の雰囲気を作りましょう。

模擬面接に関するよくある質問

模擬面接に関するよくある質問

就活にはさまざまなタイプの選考がありますが、面接が最も苦手という方も多いのではないでしょうか。

模擬面接は多くの方が苦手とする面接で、120%の力を発揮するために欠かせません。

本章では模擬面接に関するよくある質問を解説します。

模擬面接は意味がないというのは本当か?

模擬面接は意味がない・必要がないという意見を持つ方も中にはいます。

確かに練習のための練習になっている模擬面接には意味がありません。

一方で本番さながらの環境を準備して、緊張感を持った模擬面接には大きな効果があります。

本番同様の環境で模擬面接をおこなえば、改善点を洗い出せて、良い面接対策となるでしょう。

模擬面接でボロボロだったか問題ないか?

模擬面接はあくまで練習のため、パフォーマンスがボロボロでも問題ありません。

同じ失敗をしないように対策をすればよいだけです。

模擬面接がボロボロだと自信を無くしがちですが、あくまで練習と割り切りましょう。

本番で力を発揮するために、模擬面接の段階ではいくら失敗しても問題ありません。

まとめ

模擬面接は本番の面接を突破するための練習です。

一方でどのように模擬面接をおこなえば、より効果的なのかわからない方も多いでしょう。

模擬面接を効果的におこなうキーワードは、本番さながらの環境で緊張感を持つことです。

本記事では模擬面接のやり方やチェックポイントを解説しているので、これから面接の練習をおこなう方はぜひ参考にしていただければと思います。

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