こんにちは。理系就活情報局です。
「情報学部は就職に強い」
情報学部の理系就活生は、そんな話を聞いたことがあるかもしれません。
情報化の一途をたどる現代社会において、情報学部で身につく専門性は、理系就活生が思っている以上に幅広い可能性を秘めています。
そこで、今回は情報学部の就職先や就職活動におけるメリット、向いている職種を詳しく紹介します。
進路に悩んでいる情報学部の理系就活生の方は、ぜひ参考にしてみてください！
情報学部は将来性が高く就職に強い
情報学部出身者は需要の高さから将来性は高い
情報学部出身者のようなデジタル人材への需要は非常に大きく、今後は人材不足がさらに加速することが予想されるため、将来性は高いです。
経済産業省は以下のデータを発表しており、デジタル人材の需給に大きなギャップがあるとされています。
- ・2025年は約40万人規模でデジタル人材不足
- ・2030年には最大で80万人分の人材不足が起こるとの試算
現時点ではもちろん将来的にも人材不足が予想されるため、デジタル人材は将来的にも安定した需要が見込めます。
参考：ＩＴ人材育成の状況等について 経済産業省 商務情報政策局情報処理振興課
就活でのメリット①：専門性や技術を活かせる道が多い
現代社会では、どんな業界もデジタル技術やAI技術と無縁ではいられません。
情報学部が就活に強いと言われるのは、情報学部で身につくスキルが多様な業界でニーズがあるからです。
自分の専門性が直結する業界はもちろん、他業種でスキルを発揮する道もあります。
たとえば、医療・自動車・コンサルティング・金融・保険といった業界も、情報学部の理系就活生の選択肢に含まれます。
幅広いニーズに適用できる技術を持っている情報学部の理系就活生は、自分のスキルを活かす道を豊富な選択肢から選べるのです。
就活でのメリット②：海外で働く選択肢も
情報学部出身の理系就活生は、優秀なIT人材でもあります。
プログラミング言語は世界共通のため、国内のみならず世界で活躍する道が開けます。
需要が高い分、日本にいながらにして海外の企業に所属したり、グローバルなフィールドで自分の能力を試せたりと、多様な働き方ができるのもIT人材の魅力です。
情報学部におすすめの職種
プログラマー
情報学部におすすめの職種1つ目は、プログラマーです。
プログラマーは、システム開発の下流工程を担当する仕事です。
システムエンジニアが作成した設計書を元にコーディングを行い、内部構造であるプログラムを完成させます。
プログラマーは、チームのマネジメントやクライアントとの折衝などはせず、プログラミングに従事できる点が魅力です。
システムエンジニア
情報学部におすすめの職種2つ目は、システムエンジニアです。
システムエンジニアは、IT系の花形的存在で、クライアントへのヒアリングから開発まで手がける仕事です。
システムエンジニアは、システム開発の上流工程を担当します。
クライアントから聞き出したニーズをもとに、要件定義を行い、要件を設計書に落とし込みます。
プログラミングやテスト、システム運用をシステムエンジニアが担当するケースもゼロではありません。
インフラエンジニア
情報学部におすすめの職種3つ目は、インフラエンジニアです。
インフラエンジニアはサーバーやネットワークの設計や構築、運用を担当します。
システム開発の現場はもちろん、一般的な企業・組織の運営にもサーバーやネットワークは必要とされており、インフラエンジニアは欠かせない存在です。
目立つ仕事ではありませんが、インフラエンジニアがいなければデジタル機器を駆使した組織運営がおこなえないため、縁の下の力持ちといえる職種です。
セキュリティエンジニア
情報学部におすすめの職種4つ目は、セキュリティエンジニアです。
セキュリティエンジニアは、企業のシステムをハード面・ソフト面の両方から監視して外部の脅威から守る仕事です。
昨今では、企業のセキュリティ事故は多大な損害を引き起こすため、セキュリティに対する意識が向上しています。
セキュリティエンジニアは企業のシステムを守る施策を打ちつつ、所属する社員にセキュリティの啓蒙活動をするなど幅広い役割を担います。
Webエンジニア
情報学部におすすめの職種5つ目は、Webエンジニアです。
WebエンジニアはWebアプリやECサイトの設計や開発、運用を担当します。
Web系は業務システムに比べて、市場のリアクションが早い分、素早い対応が求められます。
Webエンジニアはプログラミングスキルやコミュニケーション力の他にも、状況に応じて対応する柔軟性が必要な職種です。
ITコンサルタント
情報学部におすすめの職種6つ目は、ITコンサルタントです。
ITコンサルタントは、やりがいのある仕事に意欲的で、企業の経営層に深く関わりたい理系就活生の方におすすめです。
多くの企業では、ビッグデータやITスキルを活用して経営戦略を練り、業務改善に取り組んでいます。
ITコンサルタントは、以下の業務を通じて、クライアントが抱える経営課題の解決に貢献します。
- ・クライアントから経営課題のヒアリング
- ・課題解決に向けた分析
- ・ITシステムの導入や活用の提案
ITコンサルタントには情報収集・分析スキルと併せて、エンジニアとしての経験が必要になるため、システムエンジニアからキャリアアップする人もいます。
データサイエンティスト
情報学部におすすめの職種7つ目は、データサイエンティストです。
データサイエンティストは、分析したビッグデータをもとに、企業の経営戦略をサポートする仕事です。
顧客データや販売データといった素の情報を、統計解析の手法に基づいて整理したり、企業やクライアントが理解しやすいように提示したりします。
ITコンサルタント同様、規模の大きい仕事や、経営層に深く関わる立ち位置の仕事です。
情報学部が就活で押さえておきたいポイント
アピールできる専門性を明確にする
情報学部が就活で押さえておきたいポイント1つ目は、アピールできる専門性を明確にすることです。
紹介したように、情報学部にはさまざまな職種になる道があります。
一口に情報学部と言っても、専門領域は幅広いため、早い段階で自分が何に特化した専門性を持つのかを明らかにできると、就職活動でアピールしやすくなるでしょう。
もし自分の強みや長所が見つからないなら、以下の2つの質問を自分に投げかけてみましょう。
- ・情報学部で身につけたスキルの中でも、自分は特に何に秀でているのか？
- ・自分が目指す職種では、どのスキルを磨かなければならないのか？
この2点が明確になれば、就職活動でアピールできる強みと改善点が見つかります。
そうすれば、あとは言語化するだけです。
採用担当者にあなたの熱意を伝えて、自分がその企業や仕事にふさわしい人材であるとアピールできれば内定獲得に近づきます。
資格取得で能力をアピール
情報学部が就活で押さえておきたいポイント2つ目は、資格を取得することです。
就職活動において、資格は誰が見ても一目で分かる明確な判断基準となります。
たとえば、あなたがシステムエンジニアを目指すならば、ITエンジニアの登竜門的存在の「基本情報技術者試験」や「応用情報技術者試験」を取得しておくと、仕事への意欲が伝わるでしょう。
もしこの2つが難しい場合は、社会人に必要な基礎的なIT知識があることを証明できる「ITパスポート試験」の受検がオススメです。
「ITパスポート試験」では、情報モラルやコンプライアンス、法令順守意識など、社会に出たときに役立つ基礎知識が出題されます。
機密情報の漏洩や著作権など、IT系の業種に進むなら押さえておきたいことが網羅されており、社会に出る前に学んでおくと安心です。
インターンシップに参加する
情報学部が就活で押さえておきたいポイントの3つ目は、インターンシップに参加することです。
2025年卒向けのインターンシップからルールが改正され、インターンシップを採用に使えるようになりました。
改正前も重要性でしたが、今後の就活ではインターンシップの参加が必須といえる状況に変わっています。
就活への影響はもちろんですが、インターンシップを通じて以下の事柄がおこなえるため、参加する意義は非常に大きいです。
- ・志望動機の形成
- ・業界・職種へのマッチング度合い
情報系の学部生におすすめの就職先ランキングと年収
情報系の学部生が目指せる業界・企業は多種多様にあり、どこを目指せばよいのかわからない方も多いでしょう。
企業規模や事業内容、業界内でのポジション、年収などさまざまな点を考慮すると情報系の学部生におすすめできる企業の例として以下があげられます。
| 企業名 | おすすめ理由 | 年収参考値 |
| NTTデータ | 国内TOPのSIer企業 | 906万円 |
| ソフトバンク | 国内最大級のユーザー数と積極的な多業種投資 | 811万円 |
| 富士通 | 多岐にわたる業界での豊富な支援実績 | 965万円 |
| 電通総研 | 多岐にわたる業界での上流工程での実績 | 1,123万円 |
| SCSK | 10年以上続く増収増益の安定基盤 | 764万円 |
情報系の就職に強い大学一覧
情報系の学部はどこの大学も比較的、就職に強いとされていますが、中でも以下の大学は大手IT企業に就職するなど強さをみせています。
| 大学名 | 実績 |
| 慶応義塾大学 | NTTデータ・アクセンチュア・ソニーへの就職実績 |
| 早稲田大学 | アクセンチュア・ベイカレントコンサルティング・NTTデータへの就職実績 |
| 東京科学大学 | ソニー・ソフトバンク・日鉄ソリューションズへの就職実績 |
情報系学部のネガティブな情報と理由
情報系学部は就職先がないや就職に弱いといわれる
情報系学部の学生が学ぶ内容は社会的ニーズの高いものになるため、就職に弱いことは基本的にありません。
一方で、情報系学部で身につくスキルや経験を身につけていないと企業側が持つ期待値と反するため、就活で良い結果は出にくいでしょう。
また、大手IT企業を狙う場合には同様のスキルを身につけている学生ばかりになるため、就活で思うように結果が出ないケースは珍しくありません。
上記のような結果が重なり、「情報系学部は就職先がない・就職に弱い」とのネガティブな噂につながったかもしれません。
情報系学部はやめとけやきついとされる
情報系学部の出身者のなかには、「情報系学部はやめとけ」「情報系学部はきつい」といわれるケースがあります。
情報系学部がおすすめされない理由は、以下の内容が挙げられます。
- ・論理中心の講義も多く飽きるため
- ・講義のスピードについていくのが大変なため
- ・自宅でも学習しないと講義に追いつけないため
- ・情報系が思っていたものと違うことが多いため
情報系の学部でおこなわれるプログラミングの講義はスピードが早く、一度つまづくと追いつけないケースも多いため、講義についていくのは簡単ではありません。
不慣れな段階ではエラーも多く発生するため、挫折する学生が出てきても不思議ではありません。
「講義についていくのが大変」「自分には不向き」と感じた方が、情報系の学部をおすすめしない発言をしている可能性があります。
情報学部が就活で利用したいおすすめサイト
これまで、「情報学部は就職に強い？就活におけるメリットとは？」から「情報学部が就活で押さえておきたいポイント」まで解説してきました。
最後に、情報学部が就活で利用したいおすすめサイトについて解説します。
エンジニア学生専用サイト「キャリアセレクト」
情報学部が就活で利用したいおすすめサイト1つ目は、エンジニア学生専用サイト「キャリアセレクト」です。
キャリアセレクトは、web・ゲーム・ソフトウェア業界に特化しており、業界をあえて狭めることで企業と理系就活生のマッチングを実現しているサイトです。
一人一人の専属のアドバイザーが付き、企業へ推薦してくれたり、面接のフィードバックをもらえたりと、きめ細やかに就職活動をフォローしてくれるので、一人で就職活動をするのは不安な方におすすめです。
エンジニア特化エージェント「レバテックルーキー」
情報学部が就活で利用したいおすすめサイト2つ目は、エンジニア特化エージェント「レバテックルーキー」です。
レバテックルーキーもエンジニア特化型サイトで、IT業界に精通したアドバイザーがオンラインで就活相談に乗ってくれます。
通常の就活サイトのように自分で企業を探すというよりも、エージェントから自分に合う企業を紹介してもらうタイプのため、自分では見つけられなかった優良企業と出会える可能性があります。
逆オファー型求人サイト「TECH OFFER」
情報学部が就活で利用したいおすすめサイト3つ目は、逆オファー型求人サイト「TECH OFFER」です。
「TECH OFFER」は理系に特化した求人サイトで、プロフィールを登録しておけば、自分に興味を持った企業からアクションが届きます。
独自のマッチングシステムを採用しており、情報学部が持つスキルや魅力を最大化して、情報学部卒の理系就活生を求めている企業とマッチすることが可能です。
活躍できる幅が広いからこそ進路に悩んでいる情報学部の理系就活生は、隙間時間に登録して、企業から見つけてもらいましょう！
まとめ
情報学部は、幅広い業界・職種で活躍できるポテンシャルを持っています。
自分の強みや専門性が何なのかをしっかり見極めて、自分がやりたい仕事を目指して就職活動を頑張りましょう！
