幅広い分野のデジタル化に伴って活躍の場が広がり続けている、IT研究開発エンジニア職。その具体的な役割や実態、キャリアパスなどに興味がある方も多いのではないでしょうか。
本記事では「IT研究開発エンジニア職の概要と仕事内容、年収からIT研究開発エンジニア職に就く方法まで」を徹底解説します。就活時の準備として、ぜひご参考ください。
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IT研究開発エンジニア職とは?
まずはIT研究開発エンジニア職の概要や、必要なスキルなどを解説します。
IT研究開発エンジニア職の概要
IT研究開発エンジニア職とは、ITの分野において主に技術の開発を行う仕事です。新製品開発や既存製品のアップグレードの際に技術開発を行うため、まさに製品開発の要とも言える役割のひとつ。製品開発を中心とする企業においては、非常に大切な役割を担うポジションです。
普段使用するスマホなどを想像するとわかりますが、新製品が開発される度に機能が向上し、利便性も飛躍的にUPしています。製品のグレードアップを担うのが、IT研究開発エンジニア職です。家電だけでなく医療・ロケットなどさまざまなカテゴリで必要とされるIT技術を、研究し開発し続けているポジションです。
必要なスキルや資格
IT研究開発エンジニア職は、「分析力・情報収集能力」「発想力」「コミュニケーション能力」などさまざまなスキルが必要です。技術の進歩が早い現代では、なかでも分析力・情報収集能力が非常に大切。沢山の情報の中からどの技術をベースに進めるのかを、冷静に見極める能力が必要となります。チームでの研究・他チームへの情報共有も必要となるため、一定のコミュニケーション能力も求められます。
また、資格として必ず必要になるものはありません。入社した組織で必要とされる資格などは取得が必要であるため、応募要項の確認時などに気を付けて確認しておくことをおすすめします。
IT研究開発エンジニア職の仕事内容
ここからはIT研究開発エンジニア職の、具体的な仕事内容を確認していきます。
具体的な役割
IT研究開発エンジニア職は、技術研究を通して製品や企業の未来を作る役割を担っています。例えば、スマホやタブレットなどの通信を高速にする技術の研究などです。製品の性能を決める技術や、性能を向上させる新しい技術の開発を行うことを任されます。
家電のみならず、医療や自動車などさまざまな分野で活躍できるのがIT研究開発エンジニア職の魅力のひとつ。活躍の幅は今後も広がり、より早くより精度の高い研究成果が求められることが期待されています。
仕事のやりがい
IT研究開発エンジニア職の仕事のやりがいは、自身が研究した技術によって新しい製品が生まれ、世に出ることで多くの人々の喜びを生み出せる点です。分野にもよりますが新しい製品は生活を助け、場合によっては環境を変える力もあります。IT研究開発エンジニアは、少なからず社会にインパクトを与えられる数少ない仕事のひとつです。
能力の高い先輩や仲間とチームを組み、共同研究する達成感・これまで無かった技術を生み出せることなど、仕事のやりがいは多岐に渡ります。開発に携わった商品が一般消費者に愛して貰える喜びは、IT研究開発エンジニア職ならではのモノです。関わる製品や内容によっては、やりがいを感じながら働き続けられるでしょう。
IT研究開発エンジニア職の年収とキャリアパス
IT研究開発エンジニア職の年収と、具体的なキャリアパスについて確認しておきましょう。
IT研究開発エンジニア職の年収
求人サービスdodaの累計データによると、IT研究開発エンジニア職の平均年収は530.3万円。「IT/通信系エンジニア」のカテゴリにある12職種中4番目の水準となっています。営業系全体の平均給与は456万円となっており、全体としても比較的高い傾向です。
年収や評価基準に関しては企業ごとで大きく内容が異なります。入社前にはわかる範囲で個別に調べておき、将来設計と照らし合わせて企業選別するのも良い方法です。
IT研究開発エンジニアのキャリアパス
次に、IT研究開発エンジニア職における、キャリアパスの選択肢について解説します。
開発研究を突き詰める
IT研究開発エンジニア職として研究開発を継続して行うことは、代表的なキャリアパスのひとつです。母数の少ない研究開発職は、経験や技術を積み上げるほどに市場価値が上がる傾向にあります。代表的な開発研究の成果があれば、転職して条件がUPすることも充分にできます。
ITコンサルティング職を目指す
IT研究開発エンジニア職として積み上げた経験をもとに、ITコンサルティング職として転身することも可能です。ある程度の実績があれば、技術や経験を他の組織へシェアすることも立派な仕事となります。企業への転職だけでなく、独立することも場合によっては可能です。
まったく別の職種に挑戦する
IT研究開発エンジニア職としての経験が浅いうちは、別の職種への転身も可能です。職種的に非常に特殊であるため、長く経験を積んだあとでの職種変更はあまりおすすめできません。若いうちであれば柔軟にこれまでの経験を転用できる部分もあるため、職種を変える場合は早めの決断をおすすめします。
IT研究開発エンジニア職にはどんな人が求められている?
IT研究開発エンジニア職に就く人は、どんな人が求められているのでしょうか?企業によって求める人物像はもちろん異なりますが、一般的に共通して求められることもあります。参考までに3つのポイントを確認しておきましょう。
周囲と協力できる
IT研究開発エンジニア職として、研究開発チーム・他の部署との連携が必要となるため、周囲と協力できる一定の協調性が必要になります。研究自体も、ひとりで行うよりも協力して進めた方が、より多角的で精度の高い結果を生み出せるものです。成果を左右する協調性は、多くの企業から求められます。
また、研究開発は他企業との共同事業も少なくありません。自社を飛び越えて目的を共有するためにも、周囲との協力が求められます。周囲に合わせるのが苦手な場合は、就活段階から少しづつ慣らしておくことをおすすめします。
粘り強く研究できる
大学で研究してきたのであれば問題ないと思いますが、粘り強く研究できることもやはり非常に大切です。大学在学時よりも研究期間がタイトに設定されたり、取引先都合でスケジュールが変わることもあります。上記の状況下でも、目的をぶらすことなく、研究開発をやりきることが大切です。
できれば経験や知識がある
経験や知識が多ければ多いほど、就職に有利になります。たとえば、最新の技術に関する知識や特許などの法的な知識など、ビジネスシーンにおいて必要になる知識があると特に便利です。
法的な知識なども入社後に学びますが、基礎知識が備わっていることで現場での活躍も早くなります。就職が早めに決まったりした場合などは、入社後に必要になる知識を蓄えておくのも良いでしょう。
IT研究開発エンジニア職に就く方法
最後に、IT研究開発エンジニア職を目指す方に向けた、IT研究開発エンジニア職に就くための方法を解説します。
企業へ直接エントリー
企業ホームページや就活サイトなどでIT研究開発エンジニア職を募集しているようであれば、企業へ直接エントリーするのが一般的な方法です。事前に企業分析をしたうえで、希望に合った企業にエントリーすることをおすすめします。
エントリーの際には応募要項や企業が求める人物像を把握するなど、企業側の要望や方針をしっかり理解することが大切です。企業分析と自己分析をセットで行うことで、企業選定がスムーズに行えるでしょう。
インターンで経験を積む
IT研究開発エンジニア職に必要なスキルや技術に不安がある場合は、早いうちからインターンで経験を積むこともおすすめの方法です。自身のスキルなどにあわせてロングインターンを検討するなど、志望企業を早めに選定してインターン参加に必要な手続きを行いましょう。
また、ある程度スキルなどが備わっている場合は、複数社のインターンを経験しておくことも良い方法です。組織の雰囲気・開発研究の方針・考え方等に触れることで、本当に働きたい組織を見つける手掛かりになります。自身のスキルや気持ちと向き合って、インターンを上手く活用すると良いでしょう。
逆オファー型就活サイトで市場価値をを知る
「TECHOFEER」をはじめとする、企業からのオファーが届く就活サイトを活用し、自身の市場価値を把握しておくこともおすすめです。TECHOFEERの場合は、専攻・研究分野・志望業界・職種などを登録しておくだけで、企業からのオファーを受け取れます。
説明会やインターンだけでなく、本面接のオファーが届く場合もありますので就活を効率的に進めることも可能です。自分の経験やスキルはどんな企業に求められているのかが明確になり、思っても見なかった企業から声が掛かる場合もあります。自身の可能性を大きく広げるツールにもなるため、できるだけ早い段階で登録しておくことをおすすめします。
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まとめ
本記事では「IT研究開発エンジニア職の概要と仕事内容、年収からIT研究開発エンジニア職に就く方法まで」を徹底解説してまいりました。今後も活躍の場がどんどん広がる見込みのある、IT研究開発エンジニア職。入社前の準備に、ぜひ今回の内容をお役立てください。