こんにちは。理系就活情報局です。

IT業界は、理系就活生の就職先の一つです。

IT業界の中でも、SI業界が気になっている理系就活生も多いと思います。

「SI業界って最近聞くけど、何?」

「SI業界に自分に向いているか知りたい」

そんな理系就活生の方に向けて、今回は「SI業界とは?気になる仕事内容や向いている人を紹介」というテーマで解説します!

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SI業界とは?

SI業界とは?

ITを使って社会の仕組みを構築する業界

SIは「システムインテグレーション」の略で、ITを活用して社会に必要な仕組みを構築することを指します。

SI企業は、さまざまな業界や企業の課題解決のため、企画立案から設計、開発、運用、保守まで、一連の工程をトータルに担当しています。

SIに携わる企業は「SIer」(エスアイヤー)と呼ばれています。

SIerは、90年代に政府の主導によって生まれました。

そうした経緯から、マイナンバー制度に使われている「情報提供ネットワークシステム」をはじめ、多くの官公庁や企業が提供しているシステムにはSIerが関わっています。

DX導入によるニーズの高まり

新型コロナウイルスの影響により、多くの企業がDX(デジタルトランスフォーメーション)に取り組むようになりました。

DXとは、IT技術を活用して、業務フローの改善や、新たなビジネスモデルを創り出すことを指します。

業務をデジタル化する流れが加速している現在、DX導入のパートナー的役割を担うSI業界のニーズは高まっていると言えるでしょう。

ニーズに反して慢性的な人材不足

業界のニーズが高まっている反面、SI業界は慢性的な人材不足にあります。

SI業界で働く人材にはプログラミングやシステム開発といった専門性が求められますが、専門性を持った人材の育成には時間と育成コストが必要です。

SI業界を含むIT業界全体が人材不足の傾向にあるため、就職する起業によっては業務量の多さや長時間労働に見舞われる可能性があります。

SI業界の構造

SI業界の構造

一次請け

SI業界には、一次請けから三次請けまでの業界構造があります。

一次請けのほとんどが大手SIerで、大手SIerが中堅SIerに依頼、さらに、中堅SIerが中小SIerに依頼するといった流れです。

一次請け企業は、発注者と直接契約を結ぶ企業を指します。

発注者との距離が近く、大まかなスケジュールや費用を決定することからも、一次請け企業はプロジェクト全体を統括する重要な立場にあると言えるでしょう。

二次請け

二次請け企業は、一次請け企業から依頼を受け、開発業務を行う中堅SI企業です。

大きなプロジェクトの二次請け企業は、大手IT企業の子会社やグループ会社であるケースがほとんどです。

主な仕事は、システムの仕様書や設計書の作成です。

三次請け

三次請け企業は、二次請け企業から依頼を受け、開発実装・テスト・保守業務を行う小規模SI企業です。

二次請け企業では対応しきれない場合の下流工程を担い、プロジェクトによっては四次請け企業に仕事を依頼する場合があります。

SI企業の種類と主な企業例

SI企業の種類と主な企業例

外資系

外資系のSI企業は、世界規模で事業を展開する企業で、多くの場合海外に本社を置き、日本に子会社を設立しています。

外資系のSI企業の主な業務は、本社で開発されたシステムやソリューションを日本市場に導入すること、コンサルティング、システム開発などです。

主な顧客は、グローバルに事業を展開する大企業が中心となります。

主な企業例:日本IBM・日本オラクル・ハイマックス ほか

メーカー系

メーカー系のSI企業とは、もともとハードウェア製造をしている企業のことです。

メーカー系のSI企業は、自社もしくは親会社が持つハードウェア開発のノウハウを活かし、ハードウェアとソフトウェアを組み合わせたソリューション提案をすることを強みとしています。

大手企業の子会社やグループ会社であることから、福利厚生や社内制度が充実しているのも魅力です。

主な企業例:NEC・富士通・日立製作所・都築電気 ほか

ユーザー系

大手企業の情報システム部門が独立してSI事業を展開しているのが、ユーザー系のSI企業です。

ユーザー系のSI企業の特徴としては、通信系や金融系といった専門分野に強みを持っていることが挙げられます。親会社の実績とノウハウ、特定領域に特化した高い技術力を持っています。

また、親会社からの案件が安定して得られるため、安定した仕事量が見込める点も特徴です。グループ内プロジェクトが多いため、無理な工程設定も少なく、ゆとりある働き方が可能です。

主な企業例:野村総合研究所・伊藤忠テクノソリューションズ・日鉄ソリューションズ・SCSK ほか

独立系

独立系のSI企業は、親会社やグループ会社を持たず、SI事業に特化した企業です。

SI業界の多くは独立系企業で構成されており、ITベンチャー企業も含まれます。

独立系のSI企業の魅力は、自社で案件を選定できることです。

親会社の制限やしがらみがないため、顧客のニーズに合わせた幅広い提案が可能です。ITスキルを身につける良い環境だといえるでしょう。

主な企業例:大塚商会・TIS・日本ユニシス・オービック・富士ソフト ほか

SI業界の仕事

SI業界の仕事

システムエンジニア

SI業界の仕事の1つ目は、システムエンジニアです。

システムエンジニアは、顧客の要望をヒアリングし、それをもとに企画、設計、要件定義などを行います。また、プロジェクト全体の円滑な進行をマネジメントするのも、SEの重要な役割です。

SEが実際に開発工程を担当するかどうかは、企業によって異なります。中には、ヒアリングから設計までをSEが担当し、開発はプログラマーに任せる企業もあります。

ITコンサルタント

SI業界の仕事の2つ目は、ITコンサルタントです。

ITコンサルタントは、クライアントの課題や要望を聞き取り、分析して、最適な解決策を提案し、実行に移すのが仕事です。

ITコンサルタントには、IT業界や顧客企業の専門知識、コミュニケーション能力、論理的思考力が求められます。

業務量が多い仕事ですが、企業の経営課題に直接取り組めるやりがいのある仕事と言えるでしょう。

営業

SI業界の仕事の3つ目は、営業です。

SI業界の営業は、顧客に自社の技術力やソリューションを提案したり、自社の強みを説明したりします。

そのため、営業にはITに関する専門知識や自社製品の説明だけでなく、他社との比較や、ITシステムの仕組みについての説明をするスキルが必要です。

SI業界に向いている人とは?

SI業界に向いている人とは?

プログラミングが得意な人

SI業界に向いている人の特徴1つ目は、プログラミングが得意な人です。

プログラミングスキルが求められる業界は多岐にわたりますが、特にSI業界ではその傾向が顕著です。

SI業界で働くなら、営業職であったとしてもプログラミング知識は不可欠です。

SI業界を志望している理系就活生は、プログラミングスキルを磨くことをおすすめします。

論理的な分析ができる人

SI業界に向いている人の特徴2つ目は、論理的な分析ができる人です。

SI業界には、論理的思考力が求められる場面が多くあります。

業務では、顧客の要望を丁寧に聞き取り、最適なシステムを見出すために試行錯誤を重ねる必要があります。

また、システムの納品後も、適切に稼働しているかどうかを調査・分析し、不具合が発生した場合には原因を特定して改修を行わなければなりません。

SI業界では、さまざまな可能性を考え抜く能力が求められているといえるでしょう。

専門知識を伝えるコミュニケーション力がある人

SI業界に向いている人の特徴3つ目は、専門知識を伝えるコミュニケーション力がある人です。

SIエンジニアの仕事は、顧客とのやりとりが不可欠です。

顧客とのコミュニケーションでは、先方の要望を聞き取ったり、システムの概要を分かりやすく説明したりする必要があります。

さらに、プロジェクトを円滑に進めるには、チーム内のコミュニケーションが欠かせません。プロジェクトをまとめる立場になれば、メンバーの能力や性格を把握し、業務が円滑に進むよう割り振る必要があるでしょう。

時代の変化に柔軟に適応できる人

SI業界に向いている人の特徴4つ目は、時代の変化に柔軟に適応できる人です。

SI業界が含まれるIT業界は、日々目まぐるしく変化しています。

業界全体の変化が早いため、変化に取り残されてしまうと、顧客に質の良いサービスを提供できなくなってしまいます。

そのため、時代の変化に柔軟に対応しながら学び続けることが求められるでしょう。

SI業界で働くやりがいとは?

SI業界で働くやりがいとは?

将来性がある業界で働ける

SI業界で働くやりがいの1つ目は、将来性がある業界で働けることです。

近年のデジタル化の加速により、企業のDX需要が高まっています。

日本企業のDX推進はまだ遅れをとっているのが現状ですが、IT投資を行う企業が増加傾向にあることから、今後さらに市場が成長していくと期待されています。

SI業界は社会的にも重要な位置を占めており、今後も成長が見込まれる有望な分野といえます。

さまざまな案件を通して成長できる

SI業界で働くやりがいの2つ目は、さまざまな案件を通して成長できることです。

SI業界は、顧客のシステム開発を請け負うため、さまざまなプロジェクトを経験できる環境です。仕事を通してスキルアップできる環境に身を置けば、キャリアアップも見込めます。

特に、独立系のSI企業は、さまざまな業界のプロジェクトを手がけているため、幅広い知識と経験が得られます。技術者としてスキルを磨きたい人は、独立系のSI企業を検討してみてください。

最新のIT技術に触れられる

SI業界で働くやりがいの3つ目は、最新のIT技術に触れられることです。

SI業界では、顧客からの依頼に応じてシステム開発やソリューション提案を行います。

プロジェクトの内容は顧客によって異なるため、最新のIT技術に触れる機会に恵まれています。

蓄積された知識やスキルは、将来のキャリアアップにも役立つでしょう。

独立や起業の道が拓ける

SI業界で働くやりがいの4つ目は、独立や起業の道が拓けることです。

SI業界には起業のチャンスが豊富にあり、スキルを身につければ、自ら事業を立ち上げることも可能です。

SI企業では顧客ごとにニーズが異なるため、多様な実務経験を積むことができます。

幅広い分野のシステム開発を手がけた経験は、独立や起業を目指す際に役立つはずです。

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まとめ

理系就活生にとって、SI業界は多様な選択肢と成長の機会が豊富な業界です。

SI業界には、理系就活生が専門知識を活かして活躍できるフィールドが広がっています。

ぜひ、前向きに就職活動を進めてみてください!