自己PRは自分が得意なこと、打ち込んできたことからテーマを探す方は多くいます。
部活に懸命に取り組んできた方の中には、体力をテーマにしようと考えている方もいるでしょう。
一方で体力はそもそも自己PRになるのか、どの点をアピールすればよいのか悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
今回は自己PRに体力を取り上げる際のポイントと自己PRの例文を解説します。
体力があることをアピールできれば、企業側に肉体的・精神的にもタフな人材として印象付けられます。
自己PRの内容に悩んでいる方や体力をテーマにしようと考えている方は、ぜひ本記事を参考にしてください。
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企業が求める体力とは?
体力をテーマにした自己PRの作り方や例文を解説する前に、企業が求める体力とは何かを確認します。
企業が学生に求める体力とは、激務に耐えうる体の強さと精神力です。
企業は1,500メートルを4分以内で走れるなど、フィジカル的な体力を求めているわけではありません。
難しい業務を遂行できる体の強さと精神力を求めています。
自己PRの内容を書く際には、企業が求める体力を意識して書きましょう。
体力を自己PRにすると肉体的・精神的なタフさがアピールできる
体力はあるに越したことはありませんが、体力が就活でどのように役立つのか気になる方はいるでしょう。
本章では体力を自己PRに取り上げるメリットを解説します。
自己PRを体力にするメリット①:厳しい環境でも耐えうる体力をアピール
部活動などの厳しい環境に数年間身を置き続けるのは決して簡単ではなく、体が強くなければ続けられません。
もちろん部活動と仕事では“疲労”する部位が異なりますが、ベースとして厳しい環境に耐えうる強い体がある点はアピール材料となります。
「無事是名馬」の言葉があるとおり、病気やケガをしにくく、長く働ける体は大きな強みです。
自己PRを体力にするメリット②:体力を支える忍耐力・精神力をアピール
部活動などの厳しい環境に居続けるには体力だけでは不十分であり、体を支える屈強なメンタル面が必要です。
たとえば、部活動では目標に向かって厳しい練習を繰り返しますが、忍耐力や精神力がなければ続けられません。
厳しい環境で培った忍耐力や精神力は仕事にも生かせるため、大きなアピールポイントとなります。
厳しい環境に耐えうる強いメンタリティは、企業側も頼もしさを感じるでしょう。
自己PRを体力にするメリット③:ハードな環境で鍛えられる成長力をアピール
部活動などの厳しい環境では、自身を強く鍛えなければ、競争に生き残れません。
特にライバルが現れてポジションを奪われるような環境では、自身を成長させられるかで成果が大きく変わります。
競争を勝ち抜くために自身の足りない能力を客観視して、成長させられる力はどの社会でも役立ちます。
また、成長につながる努力を粘り強くおこなえる点も大きな強みです。
体力がある人の特徴
周囲のレベルが高いと、自身の体力レベルが高さに気づかないのは珍しくありません。
以下の特徴に当てはまる方は高い体力を持っている可能性があるため、要チェックです。
- ・心身ともに健康
- ・長期間にわたり何かを続けた経験がある
- ・負けず嫌いや諦めが悪い
体力に自信があることを求められる仕事
さまざまな仕事がある中で、高い体力が求められる仕事があります。
以下の仕事では高い体力が求められますが、共通点は激務になりやすい点です。
- ・商社/広告代理店の営業
- ・メディア関係のクリエイター
- ・ITエンジニア
どの仕事も繁忙期には残業が増え、常に仕事をしている状態となります。
また国内外を問わず、出張もあるため移動などで心身ともに疲労する仕事です。
体力を自己PRのテーマにする場合の構成・テンプレート
体力を自己PRにテーマにする場合、どのように書けばよいのか悩む方も多いでしょう。
本章では体力を自己PRのテーマにする場合の構成を解説します。
テンプレートがあると自己PRは作りやすくなるため、ぜひ参考にしてください。
構成① 結論:体力がどのような強みとなるのか
他のテーマで自己PRを書く際と同様に、体力がどのような強みとなっているかを結論から伝えます。
「私の強みは目標に向けて、粘り強くチャレンジできる体力と精神力です」
冒頭の結論部分は、自己PRの中で最も注目される部分です。
体力がどのように強みとなっているかをアピールして、惹きつける文章を目指しましょう。
構成② エピソード:体力が生かされたエピソードを紹介
どのような体力が強みとなっているかをアピールしたあとは、裏付けとなるエピソードを紹介します。
エピソードの中身は、結果よりも過程を伝えることを意識しましょう。
企業側はどのような課題を抱え、体力をどのように生かして解決したのかをチェックしています。
過程を中心に伝えて、結果はあくまで添える程度に留めましょう。
構成③ 展望:体力を入社後にどう生かすか
結論・エピソードを伝えたら、最後は体力をどのように生かすかの展望を伝えます。
「御社に入社後は部活で身につけた諦めない精神でスキルアップをはかり、顧客の課題解決を通して、御社に貢献したいと考えております。」
入社後に体力をどのように生かすかを伝えると、企業側は入社後の姿を想像しやすくなるため、評価がしやすくなります。
体力をテーマにした自己PRの例文4選
就活でアピールできる体力は、厳しい環境に耐えられる強い体や精神力など、実にさまざまな種類があります。
本章では体力をテーマにした自己PRの例文を4つ紹介します。
自身が持つ体力に近いテーマを見つけて、参考にしてみてください。
体力をテーマにした自己PRの例文:研究
私は失敗を糧に、何度もチャレンジできる精神力があります。
私が強みを意識するきっかけとなったのが、大学での研究です。
私が取り組んだ研究は想定より結果が出ず、実験を繰り返す日々でした。
実験方法や実験サンプルの品質、効果測定のタイミングなど変えながら実験を続けました。
あまりに結果が出ないため、途中で研究テーマを変えようとも考えましたが、初志貫徹の精神で何度もチャレンジをしました。
何十回目のチャレンジでようやく期待した結果が出始め、研究としてまとめられました。
何度もチャレンジする姿勢は、研究室の教授から評価していただき、自信を持てました。
御社に入社後は諦めずにチャレンジをする精神をいかし、御社の商品開発に貢献していきます。
体力をテーマにした自己PRの例文:部活
私の強みは目標に向かって努力を続けられる体力です。
努力を続けられる体力を自覚したのは、部活動です。
私は大学の野球部でレギュラーポジションを確保できず、ベンチに座る毎日でした。
狙っているポジションのレギュラーを確保するには、打撃の改善が欠かせないと分析して、毎朝2時間の打撃練習を自身に課しました。
天候が悪い日やチームが休みの日でも私は練習を重ね、3年生のときには無事レギュラーポジションを掴めました。
打撃の改善でレギュラーを掴めたのに加えて、監督は私の努力を続けられる体力と姿勢を評価して、キャプテンに指名してもらいました。
部活動の経験から、御社でも自身のスキルを磨くために努力を続け、御社の業務と業績に貢献できる人材になりたいと考えております。
体力をテーマにした自己PRの例文:アルバイト
私は苦しい時でも辛抱強く耐えられる精神力を持っています。
辛抱強さに自信を持つきっかけは、塾講師のアルバイトです。
私の受け持つ生徒は順調に学力が向上していましたが、模試や試験となると結果が中々出ない生徒ばかりでした。
生徒のポテンシャルの高さは私が誰よりも理解しているため、結果が出ない点に本人以上に悩みました。
結果を出すには問題を解くコツやテクニックを教えるより、本人のメンタリティを改善した方が良いと考えて話し合いの時間を多く持ちました。
試験前日や試験中の心境、問題が分からない場合の対処法などを丁寧にアドバイスしました。
当初は結果が改善されませんでしたが、徐々に改善してポテンシャルに見合う結果が出るようになりました。
塾長からは辛抱強くアプローチしたおかげで、生徒の才能が花開いたと評価していただきました。
御社に入社後は結果が出ないときでも、辛抱強く自分のやるべきことに取り組み、御社の業務に貢献したいと考えております。
体力をテーマにした自己PRの例文:インターンシップ
私は粘り強く働ける体力を持っています。
粘り強く働ける体力に気づき、発揮できたのはインターンシップです。
私は繊維業界を知るために、繊維卸をする企業へインターンシップをしました。
繊維卸の企業では思うように売上が伸びておらず、インターン生の私も苦戦していました。
私はインターン先企業の商品と他社商品を徹底的に分析して、主観的・客観的にも強みとなる部分を洗い出しました。
営業に赴く際には洗い出した強みを何度も説明して、良さを理解してもらう営業スタイルに変えました。
粘り強く働きかけた結果、私個人の売上が30%も上昇して、営業スタイルの変更が上手くいきました。
御社に入社後はいかなる状況でも粘り強く働き、御社に貢献したいと考えております。
体力をテーマにした自己PRの例文:NG例
さまざまなパターンの自己PRを紹介してきましたが、NGパターンも紹介いたします。
以下のNGパターンの何が悪いかを知っていただき、自己PR作成の役に立ててください。
「私は朝から晩まで働ける体力を持っています。
私の体力を発揮できたのはインターンシップです。
私は繊維業界を知るために、繊維卸をする企業へインターンシップをしました。
繊維卸の企業では思うように売上が伸びておらず、インターン生の私も苦戦していました。
私は売上をアップするために、寝る間も惜しみ、徹夜を重ねて働き続けました。
朝から晩まで働いた結果、私個人の売上が30%も上昇しました。
御社に入社後は体力を生かして、御社に貢献したいと考えております。」
上記の例で良くない部分は、体力しか取り柄がなさそうに見える点です。
一部の企業には良い評価を受ける可能性もありますが、基本的にはどの企業も高い効率性を求めています。
上記の例では効率性を求めることなく、馬車馬のように働ける点をアピールしています。
体力だけではなく、工夫・効率性を重視している点をアピールしましょう。
体力を自己PRのテーマにする場合のポイント
体力は働くうえでベースとなるため、良いアピールになりますが、アピールの仕方は工夫する必要があります。
本章では体力を自己PRのテーマにする場合のポイントを解説します。
ポイント①:体力に自信があることを別の表現に言い換える
体力に自信があると表現すると、身体的な体力と捉える面接官もいるため、別の表現に言い変えましょう。
以下のように表現をして、面接官に自身の持つ体力をアピールします。
- ・粘り強く働ける体力
- ・苦しい時でも辛抱強く耐えられる精神力
ポイント②:単に体力があることだけをアピールしない
部活動経験者などは身体的な体力があるため、体力の高さをアピールしたくなりますが、単に体力がある点をアピールしないようにしましょう。
単に体力があるだけでは、企業側に学生を採用するメリットがあまりないと思われます。
単純に働ける時間の長さでいえば機械には勝てないため、単に体力があるだけではアピールになりにくいでしょう。
ポイント③:企業が求める人物像にアレンジする
体力があっても、求める人物像にマッチしなければ企業には刺さりません。
たとえば、効率性やオリジナリティを求める企業に長く働ける体力をアピールしても効果はないでしょう。
長く働ける体力を、新しい研究のために没頭できる集中力と表現を変えると対象の企業が求める人物像に近づきます。
体力を自己PRする際の注意点
体力に自信のある方は自己PRで体力を強調するため、頭を使うのが苦手などの印象を与えがちです。
一部の職種以外は基本的に頭を使い、効率的に働く姿勢を求められます。
体力をアピールする際には、効率性に取り組める点もあわせてアピールするようにしましょう。
肉体的にも精神的にもタフになる方法
体力を自己PRのテーマにしたいけど、体力をテーマにしてよいのか自信がない方もいるでしょう。
本章では肉体的にも精神的にも強くなる方法を解説します。
毎日少しずつ取り組み強くなれば、自己PRのテーマに取り上げるのも可能です。
自分ができることに集中する
苦手・できないことを考えると、気持ちが後ろを向きがちになります。
人には向き・不向きがあるため、苦手・できないことは、どうしようもありません。
苦手・できないことに悩むのではなく、自分のできる行動に集中をしましょう。
自分のできる行動で、自分の周囲や環境をポジティブな方向に持っていく方が頼りがいの存在になれます。
失敗を受け入れて改善する
基本的に人は失敗をしたくないため、失敗をしたとしても認めない方もいます。
一方で失敗から学び、一回りも二回りも成長できる方はタフな人物です。
精神的に強い人物となるためには、まずは失敗を受け入れるメンタリティが必要です。
失敗を受け入れて、改善をしていけば、新たな自分に進めます。
小さな目標をクリアしていく
困難な状況にあっても強い気持ちを持てるのは、確かな自信があるためです。
たとえ失敗をしたとしても、揺るぎない自信があれば、またチャレンジに向かえます。
自信を身につけるためには、成功体験を積み重ねるのが一番です。
日々、小さな目標を設定・クリアしていけば、自信の源である成功体験を積み重ねられます。
頭や肉体のトレーニングを継続する
肉体的・精神的なタフさを身につける場合には、物理的な訓練は欠かせません。
ランニングや筋トレで肉体的な負荷をかければ、体力が身につきます。
また読書や勉強など頭を使う訓練を重ねれば、効率的に考える力が身につきます。
現時点で肉体的・精神的にタフな方も訓練をしなければ衰えるため、トレーニングは継続しましょう。
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強みである体力を生かしたい方は、ぜひ登録してみてはいかがでしょうか。
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まとめ
今回は自己PRに体力を取り上げる際のポイントと自己PRの例文を解説しました。
解説した内容をまとめると以下のとおりです。
- ・企業が求める体力とは激務に耐えうる体の強さと精神力
- ・体力のアピールには体力だけではない点を取り入れる
- ・体力を自己PRのテーマにする場合の構成:結論・エピソード・展望の3つ