新卒面接の自己紹介で氏名と所属大学を話すだけでは、印象に残りづらいです。

ガクチカや趣味を紹介して、印象に残る自己紹介にすると良い流れで面接に入れます。

一方で新卒面接では自己PRも質問がおこなわれ、自身をアピールする機会があります。

自己紹介と自己PRのどちらでもアピールをする必要があるため、両者の違いがわからずに困っている方も多いでしょう。

今回は新卒面接における自己紹介と自己PRの違いを解説します。

自己紹介と自己PRを使い分けられれば、質問の意図を理解できる学生とみなされ、プラスの評価が受けられます。

新卒面接に向けて自己紹介を作成している方は、ぜひ本記事を参考にしてください。

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新卒面接における自己紹介と自己PRは目的が異なる

新卒面接における自己紹介と自己PRは目的が異なる

新卒面接の自己紹介と自己PRを使い分けるには、両者の目的を理解する必要があります。

本章では新卒面接における自己紹介と自己PRの目的を解説します。

自己紹介はコミュニケーションのきっかけ作りが目的

一般的に自己紹介をするのはお互いの名前や出身を理解して、コミュニケーションのきっかけにするためです。

たとえば、同じ地域出身とわかれば共通の話題ができるため、より早く親密な関係を築けるでしょう。

新卒面接の自己紹介も一般的な自己紹介と同様に、コミュニケーションのきっかけ作りが目的です。

名前や出身大学、ガクチカや趣味を面接官に知ってもらえれば、面接での話題につながります。

たとえば、自己紹介で部活動について触れておくと、自己PRで部活動の話題を違和感なく話せます。

他にも自己紹介では、面接に臨むにあたっての計画性や書類内容に相違がないかの確認などが目的に含まれています。

自己PRは自身の長所や特徴をアピールすることが目的

自己PRは自身の長所や特徴をアピールし、自身を採用するメリットを理解してもらうためにおこなっています。

たとえば、AIエンジニアを募集している企業に対して、人工知能の研究をアピールできれば採用に大きく近づきます。

既にスキルや知識を兼ね備えているため、企業にとっては喉から手が出るほど欲しい即戦力を採用できる大きなメリットがあるためです。

自己PRは自身を採用するメリットを伝えることが目的のため、自己紹介とは目的が大きく異なります。

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自己紹介と自己PRを使い分けないと良い評価とはならない

自己紹介の目的と自己PRの目的を整理すると、両者は似て非なるものだとわかります。

新卒面接で自己紹介を求められた場合、自己PRと変わらない自己紹介をすると質問の意図を理解できない学生と判断されます。

企業側はあくまで基本情報の確認を目的に自己紹介を求めているため、良い評価になりにくいです。

自己紹介は面接の冒頭でおこなわれるため、マイナス評価からスタートになるのは避けたい状況です。

もちろん面接中にマイナス評価の挽回は可能ですが、必ずしも覆せるわけではないため自己紹介と自己PRは使い分けましょう。

新卒面接の自己紹介と自己PRの違いを例文で解説

新卒面接の自己紹介と自己PRの違いを例文で解説

自己紹介と自己PRは似て非なるものとはいえ、実際に使い分けられている例を見ないとわからない方もいるでしょう。

本章では新卒面接の自己紹介と自己PRの違いを例文で解説します。

ケース1:研究に力を入れたことをアピールする自己紹介

ABC大学情報学部情報学科から参りました、田中達也です。

私はロボットアニメへの憧れがきっかけとなり、大学ではAIの研究をしております。

研究を通じて、私が身につけたことは柔軟性です。

AIの実験は私たちの想像を超える結果を生み出すことが多く、その度に実験方法や分析方法を見直す柔軟な対応が求められました。

御社の業務は顧客を先導しながらも、さまざまな可能性に対応できるようにしておくことが重要と伺っております。

御社に入社した際には研究で培った柔軟性をいかして、貢献したいと考えております。

本日はよろしくお願いいたします。

上記の例では研究の具体的な成果に触れず、過程で身につけたスキル・考え方を紹介するだけにとどめています。

研究の実用化や企業との共同研究まで持ち込んだなどの実績面をアピールしてしまうと、自己PRと変わりがなくなるため、注意が必要です。

ケース2:アルバイトの経験をアピールする自己紹介

ABC大学情報学部情報学科から参りました、田中達也です。

私は大学時代、文具店でのアルバイトに力を注いでいました。

文具店でのアルバイトを通じて、売上を伸ばすために必要な分析力と戦略性を養えました。

昨今では文具単体の売上を伸ばすことは難しくなっています。メインの客層が欲しがる商品の分析やセット販売などの戦略をするからこそ、売上は伸びます。

他業界・他業種ではございますが、御社でもアルバイトで培った分析力や戦略性を生かせると考えております。

本日はよろしくお願いいたします。

上記の例はアルバイトに注力して、身につけたスキルを簡単に紹介しています。

身につけたスキルを詳しく紹介してしまうと自己PRと変わりがなくなるため、簡単な紹介だけにとどめています。

また具体的な売上金額の実績には触れない点も、自己PRと違いを作るには必要なポイントです。

ケース3:学外活動に力を入れたことをアピールする自己紹介

ABC大学情報学部情報学科から参りました、田中達也です。

私は両親の影響もあり、大学時代は地域の清掃活動に力を注ぎました。

地域の活動を通じて、私は人を巻き込む力が身についたと自負しております。

地域の清掃活動において、一番重要なのはいかにして人を集めるかです。

一人の力では清掃範囲に限界があり、いかにして人を集めるかが重要になります。

御社に入社した際には地域活動で培った人を巻き込む力をいかして、御社のプロジェクトに貢献したいと考えております。

本日はよろしくお願いいたします。

上記の例では基本情報・ガクチカ・面接への意気込みのみと紹介となっています。

集めた人数や清掃活動の回数などの実績面には触れていません。

詳しい実績面は、自己PRでさらに深掘りして話すと、一貫性が感じられます。

第一印象を上げるための新卒面接における自己紹介ポイント

第一印象を上げるための新卒面接における自己紹介ポイント

充実した内容の自己紹介の内容が充実していれば、新卒面接はプラスの評価からスタートします。

第一印象を上げるポイントをおさえられれば、さらにプラスの評価を得られるでしょう。

本章では新卒面接の自己紹介で、第一印象を上げるポイントを解説します。

ポイント1:基本的には1分以内で自己紹介を終える

新卒面接の自己紹介は第一印象を決めるため重要ではありますが、メインとは言い難い質問です。

新卒面接におけるメインの質問は志望動機や自己PRであり、自己紹介は基本情報の確認やマナーのチェックに用いられます。

自己紹介の立ち位置を考慮すると、基本的には1分以内に自己紹介を終えて良い印象を与えたまま終わるとよいです。

ただし、企業によっては自己紹介に制限時間をつけてくるケースもあります。

制限時間が設けられている場合には、制限時間に従って自己紹介をしましょう。

ポイント2:マナーはしっかりとおさえる

「礼に始まり、礼に終わる」の言葉があるとおり、どのような場面でも一貫して、礼儀や作法を重んじる姿勢は重要です。

特に新卒面接ではマナーに問題ないかをチェックしています。敬語や相手の目を見て話すなど基本的なマナーはおさえる必要があります。

基本的なマナーに自信のない方は、模擬面接で問題がないかをチェックしてもらいましょう。

新卒面接の緊張する場面では自身の素の状態が出がちになり、マナーが守れなくなる可能性があります。

模擬面接を繰り返し、マナーを身につけることをおすすめします。

ポイント3:落ち着いたトーンとスピードで話す

ゆっくりとしたテンポと落ち着いたトーンで自己紹介ができれば、落ち着いた印象を与えられます。

落ち着いた印象からは自信が感じられ、高い評価が受けられます。

新卒面接では緊張から、早口で声のトーンが高くなる方も少なくありません。

他の学生が緊張している中で少しでも落ち着いた自己紹介ができれば、自然と印象は上がります。

自己PRとすみ分けるための新卒面接向け自己紹介の作り方

自己PRとすみ分けるための新卒面接向け自己紹介の作り方

自身の特徴や人柄を伝える自己紹介を作ろうとすると、自己PRになる方は少なくありません。

本章では自己PRとすみ分けるための自己紹介の作り方を解説します。

あいさつ・氏名・学校名・学部名などの基本情報を冒頭にする

自己紹介は基本情報の確認やアイスブレイクを目的としているため、まずはあいさつ・氏名・学校情報から話します。

「ABC大学情報学部情報学科から参りました、田中達也です。本日はよろしくお願いいたします。」

軽い笑顔で相手の目を見てあいさつができると、爽やかな印象が与えられます。

ガクチカ・趣味・成果などを自身の特徴を話す

基本情報を伝えた後は、ガクチカや趣味、研究成果など自身の特徴を話します。

ポイントは自己PRの部分を少なく話すことです。

自己紹介にPRの部分を多く含めると、自己PRと変わりがなくなります。

自己紹介はあくまで基本情報の確認である点を忘れずに、さりげなく自身のPRを含めるとバランスの良い自己紹介になります。

「私は両親の影響もあり、大学時代は地域の清掃活動に力を注ぎました。地域の活動を通じて、私は人を巻き込む力を身につけたと自負しております。」

PR部分のバランスは難しいため、第三者にチェックをしてもらって調整をすることをおすすめします。

企業に対する印象やあいさつ・意気込みで終える

良い印象のまま自己紹介を終えるために、最後は企業に対する印象や面接への意気込みを伝えます。

「御社に入社した際には地域活動で培った人を巻き込む力をいかして、御社のプロジェクトに貢献したいと考えております。本日はよろしくお願いいたします。」

最後の締め部分は、できるだけ入社への熱意が伝わるように話すと、さらに良い印象につながります。

さまざまなチェック項目がありますが、企業側は入社への熱意を重視している項目です。

まとめ

今回は新卒面接の自己紹介と自己PRの違いを、両者の目的や例文を基に解説しました。

今回解説した内容をまとめると以下のとおりです。

・自己紹介と自己PRは目的が異なる
・自己紹介と自己PRを使い分けないと良い評価にならない
・自己紹介の印象をさらに上げるには落ち着いたトーンで話す

少しでもアピールがしたいとの思いから、自己PRと変わりのない自己紹介を作り上げてしまう方も少なくありません。

ぜひ本記事を参考にしていただき、自己PRとは異なる自己紹介を作りあげましょう。

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