こんにちは。理系就活情報局です。
今回は、理系学生のTOEIC取得について解説していきます!
多くの理系就活生が意外と知らないのですが、実は理系学生でもTOEICを受けるメリットがあります。
そこで、この記事では、「理系就活生がTOEICを受けるべき理由」「企業別目標スコアの目安」などを解説します。
就活を優位に進めたい理系就活生の方は、ぜひ参考にしてみてください!
TOEICとは?
ビジネスにおける英語力を測定するテスト
TOEIC(Test of English for International Communication)は、英語を母国語としない人の英語で話す・書く能力を測定するテストです。
オフィス・日常生活などの実践的な場面に焦点を当てたテストの勉強をすることで、実際の生活でも役立つ英語を習得できます。
現在の英語力を把握するだけでなく、高いスコアを取れれば就活でのアピールが可能です。
TOEICを重視する企業・職種の特徴
国内のグローバル企業をはじめとして、外国人を雇用している企業ではTOEICを重視した選考を行う傾向があります。ユニクロでお馴染みのファーストリテイリングや楽天、パナソニックなどが代表的な企業の例です。
グローバルに展開する企業では英語での社内コミュニケーションが推奨されていたり、英語力が無ければ就けないポジションなどもあります。そのため、海外文化を用いた出題の多いTOEICスコアを通して、英語力を確認するとともにグローバル感覚をチェックする企業が多いようです。
自身の希望する企業や職種のスコア目安を確認のうえ、受験勉強を進めると良いでしょう。
TOEICの就職への影響が低いケースも
一方で外国人雇用がない企業や、英語を活用していない企業である場合は、TOEICスコアの影響は高くない場合がほとんどです。国内中心の事業展開をしている企業や、日本人向けだけのサービスを展開している企業、中小の製造業などが代表的な例だと言えます。
とはいえ、製造業にも外国人の力が必要となってきている昨今では、今後英語を活用して行く方針のある企業も少なくありません。志望業界や企業の動向をしっかり把握したうえで、適切な対策を行う必要があるでしょう。
理系就活におけるTOEICの必要性
エントリー時に必須の企業がある
実は、外資系・総合商社・トップクラスのメーカーなどでは、入社後も継続して英語力の向上が求められるため、入社後にもTOEIC受験が義務付けられることもあります。
グローバルな業務・企業に興味がある方は、必ず受験しておくべきでしょう。
ある程度学習時間が必要なTOEICスコアをもっていれば、自分の努力を伝えることができます。
具体的には、スコアが600点以上あれば履歴書に書いても問題ありません。
さらに高いスコアを持っている場合は、勤勉な姿勢をアピールできますし、グローバルな企業からの評価につながります。
英語が得意な方・自信がある方は、一度受験しておいて損はないでしょう。
TOEICのスコアで足切りをする企業もある
外資系企業・商社・大手メーカーなど、海外出張や海外赴任の可能性のある企業では、エントリー時にTOEICのスコアで足切りをする場合があります。
一定点以下の学生はエントリー時点ですでに不合格となる場合もあります。もしグローバルに事業を展開している企業に就職したいのであれば、TOEICの勉強を進めておきましょう。
海外拠点で活躍できる人材だと示せる
理系就活生が目指す企業は、海外拠点を持っている場合が多いです。
海外拠点で働く可能性もあるため、基礎的な英語力を身につけておくと心強いでしょう。
海外とのやりとりや研究や開発など、理系特有の職種では、英語で行う仕事が多々あります。
TOEICでハイスコアを取っておけば、海外拠点で活躍できる存在と見なされて、ほかの就活生より一歩リードできるでしょう。
昇進の条件になっている企業もある
TOEICの学習を通じて培われた英語力は、将来のキャリアアップにも役立ちます。
一部の企業では、TOEICのスコアが昇進の条件になっています。TOEICで一定以上のスコアを取得しておくと、就職後にも有利です。
就職後にTOEICを受けることもできます。しかし、よりスムーズにキャリアアップするためには、時間に余裕のある学生のうちに取得しておくのがおすすめです。
TOEICに関して注意すべきポイント
TOEICを重視しない企業もある
外資系・メーカーを中心に、英語力を備えているグローバルな人材を求める企業が増えていることは事実です。
しかし一方で、TOEICスコアをそこまで重視していない企業ももちろん存在します。
そのため、「ある程度高いスコアをもっていれば必ず評価してもらえる」とは思わない方がよいでしょう。
「TOEICのスコアが高い=内定」ではない
英語力(=TOEIC)は企業が学生に求める能力のうちのひとつに過ぎません。
そのため、「TOEICスコアが高い=すべての企業から内定をもらえる」わけではないことを十分に認識しておきましょう。
就活は総合力での勝負となります。
企業が求める能力をバランスよく伸ばすことが、就活全体としての成功につながります。
一定以上スコアが取れない場合は履歴書に書かない
TOEICのスコアが一定以上高くない場合は、履歴書に書かない方が良いでしょう。
たとえば、英語が得意な応募者が多い企業の場合、500点代のスコアでは周囲と比較された時に劣って見えてしまう可能性があります。
自信がない場合は、無理にTOEICのスコアを履歴書に書く必要はありません。
余裕をもって対策しよう
就活が始まると、TOEIC対策に充てられる時間はなくなってしまいます。
時間に余裕があるうちに準備を始め、受験しておきましょう。
英語が苦手・自信がないという方は、早めに勉強を始め、就活がスタートする前に何度か受験できるようスケジュールを組むと良いかもしれません。
どこからが足切り?TOEICスコア別の解説
未受験もしくは500点台
まだTOEICを受けた事が無い方・スコアが500点台の方は、600点を目標に勉強してみましょう。
600点は就活や昇進で基準となることが多いスコアであるため、学生のうちにとっておいて損はないスコアといえます。
時間的な余裕があるうちに、対策をはじめ受験してみましょう。
600点台
600点台は、履歴書に書いて問題のないスコアです。
また、スコア600点以上は理系学生の中では十分に高いスコアであるため、努力が評価してもらえるかもしれません。
スコアが高いに越したことはないので、余裕がある場合はもう一度受験し、ワンランク上のスコアを目指してみてはいかがでしょうか。
700点台
スコア700点台は、履歴書に自信をもって書けるレベルです。
TOEIC受験者全体のうち上位30%に入るため、企業からも「英語ができる」という評価を得られるでしょう。
また、英語に自信がない・苦手な方が700点台をとれた場合、満足していいスコアといえます。
そのような方は、いったんTOEICからは離れ、他の就活準備に注力してもよいでしょう。
800点以上
スコア800点以上は非常に高いスコアであり、必ず履歴書に書くべきレベルです。
面接の際には、グローバルな業務への意欲・関心をたずねられる可能性もあります。
外資系企業に興味がある方は目指すべきスコアといえます。
英語が得意である、もしくは余力がある場合は、可能な限りスコアを伸ばしておくと良いでしょう。
【企業別】TOEICのスコアボーダー
企業別に求められるTOEICスコア一覧表
企業別に求められるTOEICスコア(新卒採用)に関して、以下の表でまとめました。
スコア帯 | 企業例 | 特徴 |
600点~ | 出光興産、王子製紙、大正製薬、大和ハウス工業、ニトリホールディングスなど | 海外との連携がある技術系職。読み書き中心でOKな場合も多い |
700点~ | 三菱自動車、東京電力、ブリジストン、ヤマト運輸、三菱電機、ファーストリテイリング、NTT東日本など | 英語での議論や資料作成あり。中級レベルの英語力が求められる |
730点~ | 武田製薬、ソフトバンクなど | 国際業務で活躍するための基準ライン。履歴書でアピール可能 |
800点~ | 住友不動産、野村不動産、NTTコミュニケーションズなど | 高度なビジネス英語力が必要。海外PJや顧客対応が多い職場 |
各スコア毎の企業に関しては、以下の項目で詳しく紹介します。
600点台
600点台のスコアが求められる企業の例は、以下のとおりです。
・スコア600点~
…王子製紙、大正製薬、大和ハウス工業、ニトリホールディングス、 住友商事(総合 職) NEC(全社員) 三井物産(入社時)、日立製作所(総合職2年目社員) 横浜ゴム(全社員) 日本ビクター(全社員) 楽天(一般職全社員)、マツダ(課長職) トヨタ自動車(係長) 日本IBM(課長) 富士通(エンジニア・事業企 画担当・入社2年目社員) 住友商事(総合職)、 丸紅(入社5年目社員)
・スコア650点~
…アサヒビール、佐川グローバルロジスティクス 、シチズンホールディングス 、 双日 (主任クラス) ソニー(係長級・課長級) ブリヂストン(開発企画職上級) 楽天(係長級)
TOEIC600点台を求める企業は、大手メーカーや商社、IT系が中心で、新卒や若手総合職に英語の基礎力を求める傾向があります。
NECや横浜ゴムのように全社員を対象とする企業もあり、英語を共通スキルと捉えているのが特徴です。将来的な海外業務や英語資料の読解を見据えた基準と考えられます。
マツダやトヨタ、日本IBMなどでは課長・係長といった中堅層に対して基準を設けており、ポジションによって必要とされるスコアの水準が引き上げられていく傾向も見られます。
全体として、600点台は「英語をある程度扱える人材」としての基本ラインであり、企業としても国際的な視野を持つ人材育成を見据えた基準と言えるでしょう。
700点台
700点台のスコアが求められる企業の例は、以下のとおりです。
・スコア700点~
…三菱電機、ヤマト運輸 、ブリジストン、 東京電力、三菱自動車、 伊藤忠商事(入社4 年目社員)、 伊藤忠商事、資生堂 シャープ、みずほ証券、ソフトバンク、武田薬品、 京葉銀行、 日本IBM(次長) 住友商事、双日、丸紅、三井物産、三菱商事、NTTコ ミュニケーションズ(新人の1年間派遣権利)
・スコア750点~
…丸紅(入社5年目社員) 三井物産(入社3年目社員)、 楽天(上級管理職・部長級)
総合商社や外資寄りの大手企業を中心に広がっているTOEIC700点台を求める企業では、英語が「使えること」を前提としています。
三菱商事、三井物産、住友商事などの商社はもちろん、ソフトバンクや資生堂、ブリヂストンなど、グローバル展開を進める企業が多く見られます。
中には伊藤忠商事や丸紅のように、入社後の年次ごとにスコア基準を引き上げるケースもあり、役職や年次に応じた英語力の強化が求められています。
700点台は、英語での実務に対応できる実用レベルと言えるでしょう。
800点以上
800点台のスコアが求められる企業の例は、以下のとおりです。
・スコア800点~
…住友不動産、野村不動産、日立製作所、 三井住友(総合職全員の目標スコア)、 日本 マクドナルド、NTTコミュニケーションズ、ヒュンダイ
・スコア850~
…野村ホールディングス(グローバル型社員)、富士通(海外出張)、三菱商事(社内留学)、 Panasonic(国際広報)
TOEIC800点台を求める企業は、英語を業務上の実践ツールとして使いこなせるレベルを求めています。
不動産や金融、通信、外食、製造など幅広い業界にわたりますが、共通しているのは、海外取引や英文資料対応、会議などで英語を積極的に使う業務環境にあることです。
特に850点以上を条件とする場合は、富士通の海外出張や三菱商事の社内留学制度、Panasonicの国際広報など、英語による高い実務対応力が不可欠なポジションが中心です。
こうした企業では、英語での会話や交渉も想定されているため、ハイレベルな運用能力が求められます。
800点台は「英語で働ける人材」として、グローバルな活躍を期待される層の指標といえます。
TOEICが活きる業界・職種
メーカー
メーカーでは海外展開している企業も多く、技術職であっても英語の読み書きが求められる場面があります。
特に、海外に製造拠点や取引先がある企業では、英語での資料作成ややり取りが必要になる場面も多いです。たとえば、品質保証職では海外の規格や法令に対応する書類を扱うケースもあり、TOEICのスコアがあると対応力の証明になります。技術営業でも英語でのプレゼンや仕様の説明が求められるケースがあるため、700点以上のスコアがあると印象に残りやすいです。
グローバル展開している大手メーカーではTOEICのスコアを一定以上求めるケースもあり、スコアが高いほど海外赴任や国際プロジェクトへの関与のチャンスも広がります。
理系就活生におすすめの職種:研究開発、生産技術、品質保証、技術営業など
IT
IT業界では、グローバルな開発チームや外資系クライアントと連携する機会も多く、英語でのコミュニケーション能力が重視されます。
特に、エンジニア職でも仕様書やコードコメント、ツールのドキュメントが英語で書かれるケースが一般的なため、TOEICのスコアが評価されやすいです。700点以上あると、技術力に加えて語学力も兼ね備えた人材として見てもらいやすくなります。
理系就活生におすすめの職種:理系学生がシステムエンジニア、AIエンジニア、ITコンサル、プロジェクトマネージャーなど
コンサル
コンサル業界ではクライアントがグローバル企業であるケースも多く、プレゼン資料や議事録の英語化、英語での会議対応が日常的に発生します。
理系のバックグラウンドを活かしてITや製造業向けのコンサルに進む場合でも、TOEICで一定以上のスコアがあると語学力の裏付けとしてプラスに働きます。特に、外資系ファームやグローバルプロジェクトへのアサインを希望する場合は、TOEIC800点以上が目安です。
理系就活生におすすめの職種:IT戦略コンサル、業務改革コンサル、製造業向けの技術コンサルなど
商社
商社では取引先や仕入先が海外にあることが多く、職種を問わず英語力が必要です。理系出身でも資源系やエネルギー系の技術サポート職に進み、英語での契約書類や技術資料の読み解きが求められる場合があります。
理系学生が商社に入ると資源や化学、エネルギー、プラント系の技術職や営業・調達業務に就くケースがあります。海外メーカーとの技術的なやり取りや契約交渉を担うケースもあり、英語力は欠かせません。
TOEICスコアは選考時の加点対象となるケースも多く、600~700点以上あれば評価されやすいです。将来的に海外駐在を希望する場合は、早いうちから語学力を高めておくと配属の幅が広がります。
理系就活生におすすめの職種:営業や調達業務など
外資
外資系企業では社内公用語が英語のケースもあり、TOEICスコアの提出がエントリー条件になっているケースも多いです。
外資系企業では、専門性の高い職種でも英語を前提とした業務環境が多くなります。社内会議や報告書のやり取りも英語で行われるため、TOEICのスコアが高いことは実務適応力の証明になります。
研究開発職であっても報告書や会議、メールなどを英語で行うことがあるため、実務レベルの英語力が必要です。TOEIC800点以上が目安となるケースが多く、履歴書でスコアを明記するのが必須の場合も多いです。英語力が高ければ、昇進や海外異動のチャンスも広がります。
理系就活生におすすめの職種:研究開発、データアナリスト、ITエンジニア、製品開発など
理系就活生がTOEICを受けるべき時期とは?
エントリー3カ月前には結果が出る時期に受けるのがおすすめ
TOEICのスコアは企業エントリーの際に自己PRやES、マイページ上の登録項目として活用されるケースが多いです。そのため、エントリーの3カ月前までには1度スコアを取っておくのが理想的です。
TOEICの受験には申し込みから1か月かかり、さらにスコアの通知には受検日から約1か月かかります。そのため、直前の受験では提出に間に合わない可能性もあります。
加えて、自己分析や面接練習といった就活準備が本格化する前に受けておくことで、学習時間の確保もしやすいです。
就活に間に合うTOEIC受験スケジュール
TOEICの試験は基本的に月1回実施されており、申込締切は試験の約1カ月前です。
たとえば、27卒の本選考が始まる2026年3月を目安にすると、12月〜1月実施の回までにスコアを取得しておくのが安全圏です。
ただし、志望企業のプレエントリーが早い場合や早期選考を希望する場合には、それよりも前の10月〜11月受験が推奨されます。
27卒のおすすめ受験タイミング
27卒の学生にとって、最も効果的なTOEIC受験タイミングは、2025年10月〜12月頃です。
上記の時期は、夏季インターンの終了後から冬季インターンにかけてのタイミングであり、自己分析や業界研究と並行して英語力もアピール材料にできます。
加えて、上記のタイミングでのスコアは冬季インターンや本選考の書類提出にも使用が可能です。1月を過ぎると選考対策が忙しくなるため、秋から年末にかけての受験を目安にしましょう。
ハイスコアをめざすなら2回受ける
TOEICは受験回数に制限がなく、複数回受けて最新スコアを提出するのが一般的です。
特に、ハイスコア(700点以上)を狙う場合や初回で思うような結果が出なかった場合に備えて、2回受験することを前提に計画しておきましょう。
1回目で実力を確認し、弱点を分析した上で2回目でスコアアップを目指すスタイルが効果的です。1回目を10月、2回目を12月に設定するなど、逆算したスケジュールを立てましょう。
スコア別のTOEIC勉強法
未受験もしくは500点台
500点代を目指す方は、基本的な単語の意味や文法の理解から始める必要があります。
単語帳などを活用して単語を覚えながら、文章の構成を覚えていきます。
何度も文章を読んでまずは英語に慣れ、概要を掴むことから始めると良いでしょう。
600点台
600点台を目指す場合は、基本+αの学習が必要です。
例えば単語なら600点獲得の場合は5千語程度必要になると言われています。
長文読解にも慣れながら、慣用句などの知識を身につける必要があります。リスニングとリーディング計200問のうち、120問以上の正解が600点台の目安です。
リーディングは自身で時間配分できますので、まずはリーディングで60問以上を正解できることを目標に勉強することをおすすめします。
700点台
700点台を狙うには、特にリスニング力が必要になります。
リスニング強化法としておすすめなのが、ディクテーションという方法です。
ディクテーションは耳で聞き取った英語を書きとるトレーニングで、答え合わせすることで正確に聞き取る力が身につきます。
また、インプットだけでなくアウトプットも非常に大切です。聞いた話をアウトプットしたり英会話を活用することで、話す能力の基本も身につけておくと良いでしょう。
800点以上
800点以上を目指す場合は、ネイティブレベルのコミュニケーション能力が目安となります。
そのため、豊富な単語力が必須です。800点以上の場合は、8500語の単語を覚える必要があり、空き時間などを活用してできるだけ多くの単語を身につけます。
また、同時に会話能力を身につけるため、シャドーイングの実施も有効です。
シャドーイングとは、音声を聞いて同じように発音しながら話すこと。意味や文法はもちろん、アクセントも意識して練習することをおすすめします。85%の正解が必要になるため、苦手分野のない状態まで勉強しておくことが必須です。
TOEICを自己PR・ガクチカなどでアピールするポイント
TOEICをアピールする方法は、履歴書の資格欄だけではありません。
TOEICは、自己PRやガクチカのテーマとしてアピール可能です。
これからTOEICを受ける場合は、受験理由や目標スコアを明確にすることができるため、モチベーションアップにもつながります。
自己PRやガクチカでは、
・希望する企業に就職するために必要だと考え、計画的に勉強の計画を立てました。
・将来の海外拠点で働くことを想定して、仕事に備えるために英語力を身につけたいと考えました。
と伝えることで、自分の計画性や前向きな姿勢を示すことができます。
さらに、目標スコアを達成するためにどのような努力や工夫をしたかを伝えましょう。
・研究に忙しい日々でしたが、毎日必ず2時間はTOEICの勉強時間を確保し、計画的に学習しました。
と述べることで、自己管理能力があり、目標達成に向けて努力できる人材であると示せます。
併せて、TOEICで得た英語力を将来どのように活かすかを伝えることも重要です。
・TOEICで800点を取得したことにより、ビジネスレベルの英語力を身につけました。将来は、海外拠点で事業に貢献したいと考えています。
と述べることで、入社後の活躍のイメージを具体的に伝えることができます。
自分の努力や成果をアピールするためには、まずTOEICを受ける理由や目標スコアを自分の中で再確認しましょう。
そして、自己PRやガクチカでは、努力や工夫、そして英語力を仕事でどのように活かすかを明確に伝えましょう。
TOEICと他の英語資格の違い
TOEICだけじゃ足りない?
TOEICは就活において広く活用されている英語資格です。しかし、TOEICはリーディング・リスニング中心で、実践的なスピーキングやライティング力は測れない弱点もあります。
そのため、外資系や海外業務を視野に入れる場合には、別の資格と併用して英語力の幅を示しましょう。
特に、発信力が重視される職種ではTOEICスピーキングテストやIELTSなどの併用がおすすめです。
英検
英検は日本で長く親しまれてきた英語資格で、4技能(読む・聞く・話す・書く)をバランスよく測れる点が強みです。
準1級以上は高い英語力の証明として評価されるケースもありますが、TOEICよりも就活での知名度はやや低めです。
ただし、教育系・国際交流系の職種や公務員の一部試験では高評価を得られる場合もあり、キャリア志向によっては選択肢になります。
IELTS
IELTSは留学や海外勤務を前提とする場合に重要視される英語資格で、スピーキングやライティングを含むアカデミック寄りの英語力を測定できます。
日本国内での就活ではまだ利用企業は限られますが、外資系企業やグローバル展開の進んだ企業では高い評価を受ける可能性があります。
また、TOEICよりも実践に近い英語力が問われるため、真に英語でのコミュニケーション力を示したい場合に有効です。
Versant
Versantはスピーキングを中心に、実践的な英語運用能力を短時間で測定できる試験です。
AIによる自動採点でスピーディーに結果が出るため、短期での英語力チェックや面接前の自己確認にも便利です。
外資系やIT企業などで評価される場面もあり、TOEICに加えて「話す力」を示す補足資格として活用されます。
日商ビジネス英語検定試験
日商ビジネス英語検定は、ビジネス文書やメール、契約書などに使う英語の理解・作成能力に特化した試験です。
スピーキングやリスニングの要素はなく、実務で必要とされる「書く英語」の精度を評価する内容となっています。
特に、英文事務や海外営業、貿易関連業務を希望する学生には実務能力をアピールする手段となりえます。知名度はやや限定的ですが、専門性の高い場面で差別化につなげられる点が日商ビジネス英語検定のメリットです。
就活におけるTOEICでよくある質問
TOEICに有効期限はある?
TOEICのスコアには、明確な有効期限はありません。
ルール上は、スコアを取得後何年経っても履歴書などに記載できます。
ただし、TOEICの公式認定証の再発行期限は2年間です。
一部の企業では、応募時に公式認定証の原本またはコピーの提出を要求される場合がありますが、2年以上前に受けたテストの公式認定証は再発行できないため、注意しましょう。
TOEICを受けていないとやばい?
TOEICは、就活において必須ではありません。
社員に英語力を求める大企業や外資系企業・商社の選考を受ける場合は、TOEICを受験しておくと有利です。
日本でも、海外企業との競争力を高めるために求められる英語力は年々上がっています。大企業の選考を受ける予定がある場合は、早めにTOEICの受験を検討しましょう。
理系の大学院卒に求められるスコアは?
IIBC「新入社員の英語能力測定」によれば、企業が求めるスコア平均は425~645点です。
内定直後からTOEICの自主学習を勧めているサンスターグループの活用事例を見ると、研究開発職への応募資格はスコア600点以上が指定されています。
グローバルで活躍できる人材としてアピールするには、最低でも600点以上、より高いスコアが目指せるなら700点以上を目標にすると、ほかの就活生より一歩リードできるでしょう。
まとめ
本記事では、理系就活におけるTOEICについて解説しました。
理系は就職に強く、専門性で勝負できるポテンシャルを持っていますが、入社後を見据えて英語力を鍛えておくとさらに選考を通過しやすくなります。
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