こんにちは。理系就活情報局です。
理系は大学院に進学すると、学部生と比べて英語を使う機会が増えます。
学会への参加や英語での論文執筆には、基本的な英語力に加えてテクニカルタームを使用した専門性の高い英語力が必要です。
今回は、理系大学院生が就職活動をする上で問われる英語力に着目します。
「理系就活における英語力」という基本を押さえた上で、「理系大学院生が英語力をつけるメリット」や「理系大学院生が就職後を目指して磨きたい英語力」について解説します。
これから就職活動をスタートする理系大学院生はもちろん、就職活動と大学院進学の間で悩んでいる理系就活生の方も、ぜひ最後まで読んでみてください!
理系就活における英語力とは
まずは、理系就活における英語の立ち位置を確認しておきましょう。
他の理系就活生に差を付けられるアピール要素
理系就活において、英語力は他の就活生と差をつけやすいポイントです。
理系就活生が持つ専門性は、同じ分野に進んだ学部生に共通する強みと言えます。
その分、採用担当者は次の選考ステップに進むときに、研究実績や専門領域が同程度の理系就活生を他の要素で比較しなければなりません。
そうした時に、英語力はわかりやすい判断基準となります。
「マイナビ・日経2022年卒大学生就職企業人気ランキング」の文系・理系学生の人気上位各100社(※重複分を除いた165社)を対象としたアンケートでは、「3~5年前と比べて、英語力の必要性が高まっている?」という質問に対し、57.4%の会社が「部門は限られるが、高まっていると認識している」36.2%が「全体的に高まっている」と回答しています。
「英語が必要となる業務はある?」という質問には、84.8%の会社が「英語力が必須となる業務がある」と答えています。
(参考:IIBC「ビジネスで求められる英語力&TOEICの活用実態」)
ダイバーシティ化が進む現代社会において、理系が活躍できるフィールドは国内だけにとどまりません。海外労働者の受け入れやリモート文化の発達に伴い、様々な国籍の人が働くことは珍しくなくなりました。グローバルな人材育成は、多くの企業が抱える課題です。
理系は仕事で英語が必要になる機会が多い
理系の場合、入社時だけでなく、就職後のキャリアに英語力が影響する可能性があります。
理系が就職する企業では、海外に拠点があったり現地の作業員と連携して仕事をしたりすることは珍しいことではありません。業務上英語が必要になる可能性が高く、一定以上英語での読み書き・会話ができれば、任される仕事の領域が広がるでしょう。
中には、海外出張・海外派遣が昇進の条件として課されている企業もあります。
つまり、英語力の有無がキャリアを左右してしまうのです。
関連記事:【理系就活】理系の就職活動で周囲に差をつけるなら英語力が狙い目!
理系大学院生が英語力をつけるメリット
まずは、理系就活における英語力について基本的なポイントを押さえました。
次は、「理系大学院生が英語力をつけるメリット」を解説します。
即戦力の人材として売り込める
理系大学院生が英語力をつけるメリットの1つ目は、専門性と英語力の2つの強みを持つ即戦力の人材だとアピールできることです。
理系大学院生は、主に以下の3つの場面において英語力を使用します。
・論文や最先端の発見を知らせるニュースを読むとき
・英語論文の執筆をするとき
・学会や共同研究で海外の研究者とコミュニケーションを取るとき
日常会話だけでなく、専門的な話題についても話せる英語力は、企業にとって大きな魅力を感じるスキルです。
就職後に活躍できるフィールドが広がる
理系大学院生が英語力をつけるメリットの2つ目は、就職後の選択肢が広がることです。
もしあなたが就職後に国内外で仕事をしたいと思うなら、英語力は確実に必要です。
せっかく昇進のチャンスをつかんでも、言語の壁に阻まれて自分の力が十分に発揮できなくては意味がありません。
その点、一定以上の英語力を身につけていれば安心です。
将来のキャリアプランを見据えたときに、自分の能力以外の理由でチャンスを逃さないためにも、英語力を磨いておきましょう。
理系大学院生が就職後を目指して磨きたい英語力
ここまで、理系大学院生が英語力をつけるメリットについて確認しました。
次は、「理系大学院生が就職後を目指して磨きたい英語力」について詳しく見ていきます。
海外に派遣されても問題ない日常的な英会話力
理系大学院生が就職後を目指して磨きたい英語力の目安として、まず「海外に派遣されても問題ない日常的な英会話力」が挙げられます。
入社後に海外派遣されれば、必然的に現地で暮らし、カジュアルなコミュニケーションをとる必要が出てきます。
専門用語だけでなく、細やかな意思疎通に困らない会話力を磨いておくと良いでしょう。
英語で専門分野の最新情報を入手できる読解力
理系大学院生が就職後を目指して磨きたい英語力の目安として、次に「英語で専門分野の最新情報を入手できる読解力」が挙げられます。
この読解力については、研究にいそしむことで在学中に自然と身についていくようになります。読みなれないうちは。専門用語や研究分野特有の言い回し、論文の基本構文を押さえることが大事です。
専門分野が活かせる就職をした理系大学院生は、おのずと入社後も自分の専門領域に関する最新情報をアップデートし続けることになります。
継続的に情報を更新していくためにも、論文読解に困らない程度の英語読解力を身に着けておくのがおすすめです。
英語でプレゼンできる会話力
理系大学院生が就職後を目指して磨きたい英語力の目安として、最後に「英語でプレゼンできる会話力」が挙げられます。
英語で日常会話ができることと、英語でプレゼンができることの間には大きな隔たりがあるものです。特に理系大学院生の場合、専門用語を使いながら発表内容を端的にわかりやすく説明し、その場で寄せられる質疑応答にも対応せねばなりません。
慣れるまでには時間がかかりますが、英語で専門的な内容をプレゼンできる会話力が身に付いている理系大学院生の方は、ぜひ自信を持って英語力をアピールしてください。
理系大学院生が就職活動で英語力をアピールするには
「理系就活における英語力とは」から「理系大学院生が就職後を目指して磨きたい英語力」まで解説してきました。
ここまで読んだことで、理系大学院生の方も自分が持っている英語力に自信がついてきたと思います。
最後に、「理系大学院生が就職活動で英語力をアピールする方法」について解説します。
TOEIC700点以上を目指そう
理系大学院生が就職活動で英語力をアピールするには、「TOEIC700点以上」を目指しましょう。
英語力をESや履歴書の段階でアピールするためには、誰の目にもわかりやすい基準を提示するのが一番です。
TOEICのスコアをアピール材料にするとき、最低限の基準となるのは600点のラインです。
IIBC「【TOEIC活用事例】昇進・昇格の要件」によれば、電機・精密機器会社や情報通信・通信サービス会社では、昇進・昇格にTOEIC L&Rスコア700点以上が条件になっている事例があります。
このことから、理系大学院生の就職先である企業で「英語力が即戦力の人材として活躍できるレベル」であることを示すには、TOEIC700点以上が必要です。
専門的な用語を使った会話を披露する
理系大学院生が就職活動で英語力をアピールするには、面接で「専門的な用語を使った会話を披露する」のも有効です。
ESを通過して面接に参加する場合は、自分の専門とする分野や研究実績について英語で話してみると、読み書きだけでなく専門用語にまで精通した会話力があることをアピールできます。
それぞれの選考の場に適したアピールを行って、内定を獲得しましょう!
これだけは知っておきたいポイント(まとめ)
この記事では、「【理系就活】入社後を見据えたスキル作り!大学院生は英語力を身につけよう」について解説してきました。
重要なポイントをおさらいします。
・理系就活における英語力とは
①他の理系就活生に差を付けられるアピール要素
②理系は仕事で英語が必要になる機会が多い
・理系大学院生が英語力をつけるメリット
①即戦力の人材として売り込める
②就職後に活躍できるフィールドが広がる
・理系大学院生が就職後を目指して磨きたい英語力
①海外に派遣されても問題ない日常的な英会話力
②英語で専門分野の最新情報を入手できる読解力
③英語でプレゼンできる会話力
・理系大学院生が就職活動で英語力をアピールするには
①TOEIC700点以上を目指そう
②専門的な用語を使った会話を披露する
・活用するべき逆オファーサイト
「TECH OFFER」なら、院卒の専門性と英語力に注目した企業からオファーが届く!
➀TECH OFFER(テックオファー)
②OfferBox(オファーボックス)