理系学生で就活を進めていると、どの職業が自分に合っているか悩む方も多いのではないでしょうか?
理系学生が活躍できる職業は数多くありますが、それぞれ業務内容が異なるため、自分の適性を把握した上で選ぶことが大切です。
今回は理系学生におすすめの職業を10選、選ぶポイントは就活をスムーズに進めるコツとともに紹介します。
理系学生で自分に合った職業を把握し、希望職種での内定を勝ち取りたい方はぜひ参考にしてください。
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理系学生が職業を選ぶポイント
理系学生が職業を選ぶポイントとして、主に以下の4つが挙げられます。
- ・論理的思考力が活かせるか
- ・専門性を活かせる職業か
- ・ものづくりや開発に携われるか
- ・データや数値分析に関われる仕事か
論理的思考力が活かせるか
論理的思考力が活かせるかは、理系学生が職業を選ぶポイントの1つです。
理系学生は、研究活動の中で「この作用が〜な結果につながる」など論理的思考を求められる場面が多くあります。
論理的思考力はビジネスの現場でも非常に価値があり、業務上の問題解決・プロジェクト管理など多くの場面で必要とされます。
特にコンサルタント・アナリストのような職業では、論理的思考力を直接的に活かして業務に当たるケースが多いです。
専門性を活かせる職業か
自身の専門性を活かせる職業かも、理系学生が職業を選ぶ上でみておきたいポイントです。
理系学生は自身の研究に関する深い知識を持っています。
専門知識を最大限活かせる職種を選べば、入社直後でも高いクオリティの業務をこなせるでしょう。
たとえば、化学・薬学の知識が豊富な方は、製薬会社の研究職としてスムーズに活動できる可能性があります。
ものづくりや開発に携われるか
開発職を志望する方は、ものづくりや開発に携われるかもチェックしておきたいポイントです。
日本には世界各国で使われている製品を多数保有しており、製品を開発しているのは企業に勤める技術者たちです。
製品の開発に携われれば、日本だけでなく世界にも大きな影響を与えられ、その分やりがいも得られるでしょう。
製品開発に携わる職種に興味がある方は、実際にものづくりや開発に携われるかも職業選択の判断基準としましょう。
データや数値分析に関われる仕事か
データや数値分析に関われる仕事かも、職業選択でみておきたいポイントです。
現代のビジネス環境は、データが非常に重要な役割を果たしています。
理系学生は研究活動でデータの扱い・数値分析に慣れているケースが多く、データサイエンティスト・アナリストなどの職種は相性が良いです。
データ・数値分析に関わる仕事は、ビジネスの意思決定・戦略立案の裏付けとなるデータを提供する重要な役割があります。
理系学生におすすめの職業を一覧で紹介
理系学生は専門的な知識・技術を持っているため、さまざまなキャリアパスを選択できます。
以下に、理系学生におすすめの職業を一覧で紹介します。
- ・薬剤師
- ・AIエンジニア
- ・医師/看護師
- ・データサイエンティスト
- ・システムエンジニア
- ・研究職
- ・機械設計
- ・光学設計
- ・AR/VRエンジニア
- ・アクチュアリー
薬剤師
薬剤師は医薬品の専門家として、医師とともに医療の最前線で活躍します。
医薬品の知識を活かし、医師の出した処方箋に従い、薬の正しい使用方法を患者に伝えて処方するのが主な仕事です。
病院や薬局以外にも、製薬会社に勤務し医薬品管理業務を行うケースもあり、幅広い勤務先があります。
AIエンジニア
AIエンジニアも理系学生が選ぶ職業として人気があります。
AI技術の進展に伴い、AIエンジニアの需要は急増しています。
データの解析・機械学習のモデル構築など、専門的な知識を活かして新技術を開発する仕事です。
プログラミング・数学の知識が求められるため、理系学生には最適です。
医師・看護師
医師や看護師は、人々の健康を守るという重要な役割を担っています。
医学に関する知識を活かし、医師は病気の診断・治療を行い、看護師は医師のサポートを中心に業務を行います。
日本は急速に高齢化が進んでおり、今後も医療分野のニーズは高いです。
医師・看護師となるためには、ともに専門の国家資格を取得する必要があります。
データサイエンティスト
データサイエンティストは、大量のデータから有用な情報を引き出す仕事です。
具体的には顧客データの収集・分析を行い、データの運用体制構築・新規マーケットの提案などを行います。
AIが進歩する中、ビジネスにおけるデータの重要性は増しており、データサイエンティストの需要は高まっています。
システムエンジニア
システムエンジニアはITシステムの設計・構築・運用を担当する職種です。
ITの知識を活かし、自社やクライアントのシステム構築・開発を行います。
基本的なプログラミングはプログラマーが行いますが、システムエンジニアが共同で作業するケースもあります。
システムエンジニアを目指す場合は、プログラミングの知識も習得しておくのがおすすめです。
研究職
研究職は、新しい技術・知識の発見を目指して活動します。
大学・研究機関・企業の研究部門で、特定のテーマに対し研究活動を行うのが主な仕事です。
研究は新規技術・事象を発見する「基礎研究」と、基礎研究をもとに問題解決できるよう実用化を目指す「応用研究」に分かれます。
研究職は高い専門知識だけでなく、データを取りまとめ論文化する能力も求められます。
機械設計
機械設計は、さまざまな機械・装置の設計を担当します。
建築機械などの大型機械から、家電製品まで幅広い設計を担当できるのが魅力の1つです。
物理学・力学などの知識を活かし、安全かつ効率的な製品を開発します。
製造業や自動車産業など幅広い分野で活躍の場があり、ものづくりに携わりたい理系学生におすすめの職業です。
光学設計
光学設計はカメラ・望遠鏡・レーザー装置など、光を利用した製品の設計を行います。
カメラのようにレンズから光情報を収集し処理する装置は、今後も需要が増えていくと予想されます。
デジタル化により多くの業務が無人で行われるようになると、業務を監視するカメラの需要は増えていくためです。
光学設計も、ものづくりの現場に携わりたい理系学生におすすめの職業です。
AR・VRエンジニア
AR・VRエンジニアとは、拡張現実(AR)・仮想現実(VR)の研究・開発を行う職業です。
目の前の風景をバーチャル空間で表現する、もしくはバーチャル情報を重ね合わせる技術で、ゲームを中心に幅広い分野で取り入れられ始めています。
AR・VR技術は各企業が開発に力を入れている分野で、AR・VRエンジニアの需要も伸びていくことが予想されます。
アクチュアリー
アクチュアリーは、保険のリスク管理・料金設定を行う専門家です。
数学・統計学の知識が求められる仕事で、生命保険・信託銀行など金融機関が主な就職先となります。
高度な数学の専門知識を要する仕事であり、数字に強い理系学生に向いています。
年収1000万円も狙える高収入な理系職業ランキング
高収入を狙える理系職業を厚生労働省の「賃金構造基本統計調査」より、管理職の平均年収が高い順に並べると以下の通りです。
職業 | 平均年収 |
研究者 | 1.330万円 |
電気・電子・電気通信技術者(通信ネットワーク技術者を除く) | 1,249万円 |
機械技術者 | 1,092万円 |
輸送用機器技術者 | 1,088万円 |
金属技術者 | 1,071万円 |
化学技術者 | 1,069万円 |
建築技術者 | 1,056万円 |
土木技術者 | 1,005万円 |
測量技術者 | 997万円 |
システムコンサルタント・設計者 | 964万円 |
上記の通り、ランクインしている職業のほぼ全てが理系職業であり、その多くが平均年収1,000万円を超えています。
理系職業で管理職など上位の立場になれば、高い給与を期待できます。
成長が見込める理系に関わる業界
今後成長が見込まれる理系に関わる業界として、以下が挙げられます。
- ・バイオテクノロジー・医薬品
- ・再生可能エネルギー
- ・AI/ロボット
- ・宇宙開発
バイオテクノロジー・医薬品産業では、新規治療法・医薬品の開発を進めており、高齢化に伴う医療ニーズの増大が見込めます。
再生可能エネルギー業界では、環境問題の解決・エネルギー供給の安定化を目指し、EVを中心にクリーンなエネルギーの開発が進行中です。
また、AI・ロボットの分野では自動車を中心に自動化を追求する技術革新が続いているため、関連する業界も拡大の一途を辿っています。
さらに、宇宙開発産業も民間企業が参入するなど注目の業界となりつつあり、新規事業の動きが活発になってきました。
上記の業界は、理系のバックグラウンドを持つ人材が活躍する舞台として、多くのチャンスを提供しています。
新技術・アイデアが求められる現代では、各分野で専門知識を有する人の役割はさらに大きくなるでしょう。
理系職業に役立つスキル5選
理系職業に役立つスキルとして、主に以下の5つが挙げられます。
- ・論理的思考力
- ・コミュニケーション能力
- ・課題解決力
- ・探究心/好奇心
- ・研究を実用化につなげる力
論理的思考力
論理的思考力は、理系職業の多くで役立つ能力です。
理系職業は多くの場面でデータ・情報を扱うため、情報を整理して論理的に結論を導き出す能力は必須となります。
また、業務上の問題発見・仮説検証の際も、論理的思考力が役立ちます。
日々の業務の中で難解な問題に立ち向かう時、論理的思考力発揮して解決に挑む能力は大切です。
コミュニケーション能力
コミュニケーション能力も、多くの理系職業で求められます。
科学者・技術者が素晴らしいアイデアを発見しても、その魅力を周囲の関係者に共有できなければ、価値は半減してしまいます。
複雑な技術・知識を一般の人々にわかりやすく伝える能力は、自身のプロジェクトを成功に導く上で重要な能力です。
課題解決力
課題解決能力も、ビジネスの多くの場面で重宝されます。
研究・開発の現場では、予期しない問題に遭遇することは日常茶飯事です。そのような状況で、柔軟な思考で解決策を見つけ出す力は非常に価値があります。
就活生は大学での研究活動においても、「この問題はどのようにして解決できるか」を常に意識しておくことが大切です。
探究心・好奇心
探究心・好奇心も理系職業に求められる資質の1つです。
ビジネスにおいて新技術の追求は、絶えず変わる環境の中で競争力を保つための鍵です。
それを支えるのは、未知のものに対する好奇心や新しいことを学ぶ探究心です。
探究心・好奇心は、学びの姿勢として継続的に養われるべきもので、自身の成長にも大きく関わります。
研究を実用化につなげる力
自身の研究を実用化につなげる力も重要です。
研究成果を実際の製品・サービスに結びつけることで、初めて企業の収益に貢献できます。
企業で活躍するためには、アイディアを具体的な形にする戦略的思考・マーケットニーズを理解する力が求められます。
自分に合った理系職業を見つける方法
自分に合った理系職業を見つける方法として、以下の3つがあります。
- ・自己分析で何をしたいか明確にする
- ・やりたいことにつながる理系職業をピックアップする
- ・情報収集し就きたい職業を選ぶ
自己分析で何をしたいか明確にする
最初に、自己分析を行い何をしたいか明確にしましょう。
自分自身の強み・興味・価値観を深く理解することで、「何に対して情熱を感じるのか」「どんな活動でやりがいを感じるのか」を明確にできます。
上記が明確になれば、自分のキャリアに対する方向性が明確になります。
やりたいことにつながる理系職業をピックアップする
やりたいことが明確になれば、それにつながる理系職業をピックアップします。
例えば、人々の健康を守ることに興味がある場合、医療関連の職業が候補に上がるでしょう。
また、新しい技術・知識の発見に魅力を感じるのであれば、研究職が適しているかもしれません。
この段階で、多岐にわたる職業の中からいくつかの選択肢に絞り込めます。
情報収集し就きたい職業を選ぶ
絞り込んだ職業について、具体的な情報収集を進めます。
職種ごとの業務内容・働く環境・求められるスキル・将来的なキャリアパスなどを調査しましょう。
また、業界の動向・成長性・雇用の安定性なども確認します。
情報収集のプロセスを通じて、自分の希望・適性に最も合った理系職業を見つけ出せます。
理系の就活をスムーズに進めるポイント
理系学生が就活をスムーズに進めるポイントとして、以下の5つが挙げられます。
- ・スカウトサービスを活用
- ・学校推薦を活用
- ・研究内容を噛み砕いて説明
- ・面接では会話のキャッチボールを意識
スカウトサービスを活用
理系学生が就活を進めるのにおすすめなのが、スカウトサービスの活用です。
近年、企業は優秀な理系学生を確保するために、スカウトサービスを積極的に利用しています。
スカウトサービスに登録することで、自分のスキル・経験に合った求人情報が手に入りやすくなるだけでなく、企業から直接オファーを受けるチャンスも増えます。
多忙な研究生活の中で、効率的に就活情報を収集したい方にはおすすめです。
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学校推薦を活用
学校推薦を活用して就活を進めるのも良いでしょう。
多くの大学には、企業と連携し採用枠を確保した上で、学生を推薦しエントリーさせる制度が存在します。
一般的な応募よりも合格率が高い傾向にあり、選考期間も通常より短期で終わるケースもあるため、就活を効率的に進められる点がメリットです。
ただし、学校推薦で内定をもらうと選考・内定の辞退が厳しい点に留意しておきましょう。
研究内容を噛み砕いて説明
自身の研究内容を噛み砕いて説明できるようにしておくと、就活をスムーズに進められます。
自身の研究活動は、選考において理系学生の重要なアピールポイントです。
しかし、研究内容を専門用語ばかり使って説明してしまうと、一般の人事担当者にはなかなか理解してもらえません。
研究の目的・成果をなるべく専門用語を使わず、わかりやすく伝えられるよう整理しておきましょう。
面接では会話のキャッチボールを意識
面接では、会話のキャッチボールを意識しましょう。
面接は一方的な質問応答だけでなく、コミュニケーションの場です。
質問に対して明確に答えることはもちろん、相手の反応を見ながら自分の考えを適切に伝える能力も面接でみられています。
想定される質問への回答など事前準備はしっかりしつつ、本番は双方向の会話が成り立つよう心掛けましょう。
まとめ
理系学生は、論理的思考力など実際のビジネスで活かせる能力を数多く持っています。
理系の強みを最大限に活かせる職業を選ぶためには、自己分析で何をしたいかを明確にし、適切な情報収集を行うことが不可欠です。
また、研究内容をわかりやすく伝え、面接では双方向のコミュニケーションを心掛けましょう。
スカウトサービス・学校推薦などを活用し、就活をスムーズに成功させ内定を勝ち取りましょう。
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