こんにちは。理系就活情報局です。
就職活動は大学3年生から本格的に始まります。
就職活動は自己分析や志望業界や企業の決定、インターン、志望動機の作成、テスト対策など、いずれも準備が必要なものばかりです。就活の成否を決めるのは、3年生の間の準備にあるといっても過言ではありません。
一方、理系学生にとって3年生は、4年生から配属される研究室を選ぶ準備を始める重要な時期でもあります。就活と学生生活両方のスケジュールをしっかり把握し、計画的に進めておかなければ、何もしないうちに1年間が過ぎてしまいます。
本記事では、3年生の就活準備について、いつから何を始めるかを説明します。まずは就活の全貌を理解するところから始めましょう。
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いつから始める?26卒の就活のタイミング
学部卒なら大学3年の春から始める
学部卒で就職をめざすなら、大学3年生の春から就職活動を始めましょう。
多くの企業は、夏から秋にかけてインターンシップを実施しています。
応募先企業の開催時期をしっかりと確認し、応募・参加することをおすすめします。
就職活動は年々早期化する傾向にありますが、選考は翌年の3月頃から本格化し、大学4年生の5月頃までに企業説明会への参加やエントリーを済ませることが一般的です。
志望する業界への就職チャンスを逃さないためには、就活準備を早くするに越したことはありません。
大学3年の春から活動を始めれば、自己分析や業界研究に十分な時間を確保できます。
修士卒なら修士1年(M1)から始める
修士卒で就職をめざすなら、修士1年(M1)の春から就職活動を始めましょう。
大学院進学を検討している場合や、大学院に進学した方の場合は、学部卒にも増して研究と就活両方の道を並行して準備することが大切です。
大学院に進学した場合は、進学と同時に就職活動をはじめましょう。
院卒の就活にも、インターンシップは重要です。院生は学部よりも研究活動で忙しくなるため、より早めの準備が大切です。
学部卒同様、春から就職活動をスタートして、夏・秋のインターンシップに積極的に参加するのが一般的な流れと言えます。
押さえておきたい26卒の就活スケジュール
3年生の末、3月にはエントリーが始まります。それまでにやっておかなければならないことは次の3つです。
・インターンシップ
・エントリーシート対策
・テスト対策
上記を踏まえ、次のような計画表を作成しました。この表を例に、自分に使いやすく書き込みやすい計画表を作成してください。
上記を踏まえ、次のような計画表を作成しました。この表を例に、自分に使いやすく書き込みやすい計画表を作成してください。
各時期にすべきことを次の項で詳しく説明します。
企業選考がスタートされるタイミング
就職活動をはじめるにあたっては、スケジュールの把握が重要です。
たとえば、経団連に加盟している企業と、加盟していない企業では、選考の開始時期が異なります。
経団連加盟企業の場合、大学3年の3月に情報が解禁され、6月から選考がスタートします。
一方、経団連に加盟していない日系企業や外資系企業は、独自のスケジュールで選考を行っています。
また、外資系企業の選考は、さらに早い段階で始まる傾向にあります。
企業は、同業他社よりも優秀な学生を早期に確保したいという意図を持っています。
理系就活生は、自分が目指す業界・企業の選考スケジュールを事前に確認して、自分が望む道に進めるよう準備を進めましょう!
大学3年生 4-5月にやっておきたい4つの準備
1.計画を立てる
最初に計画を立てます。
「計画を立てる」とは、自分が進む道筋を描くことです。
就活の計画を立てることで、「何を」「いつごろまでに」しなければならないかを「自分ごと」として体感することが重要です。
就活は実際に動いてみて、初めてわかることもたくさんあります。
そのため、この時点では、おおまかなスケジュールと実行可能な計画を作成し、修正と振り返り・評価を盛り込みながら充実させてください。
2.自己分析とエントリーシートの練習
志望業界・企業を決めるにも、これから先、エントリーシート作成や面接準備を始めるうえでも、自己分析ができていないと、自分に合ったキャリア形成はできません。
自己分析というと、「過去の自分」を振り返ることから始めることが多いですが、焦点を作らず振り返りを始めると収集がつかなくなる傾向があります。
そのため、自己分析は次の5つの柱を焦点にして考えましょう。
1、自分は何をしたいのか(キャリア形成)
2、自分に何ができるのか(能力・専門性)
3、学業・研究・ゼミなど
4、サークル・アルバイト
5、経験・体験・実践したこと
5種類の色違いの付箋を用意し、キャリア形成であれば水色、能力・専門性であれば黄色…と色分けをします。思いつきでいいので、浮かんだことを付箋に1つずつ、できるだけたくさん書き出します。その付箋をコピー用紙などに貼り、内容に即してグルーピングします。グルーピングによって、自分自身の傾向や進もうとするベクトルなどが見えてくるはずです。
準備段階ではまとめることは意識せず、自分の頭の中をすべて外に出し、視覚化し、自分自身の傾向や潜在意識、志向性や可能性を見つけましょう。
3.インターンシップの情報収集を行う
志望業界や企業がまだ決まらなくても、自分の専攻に関連する企業や、興味・関心のある分野の企業などインターンシップを行っている企業の情報を収集してください。
事業分類や組織は企業によって異なります。
1つひとつを理解するのではなく、企業の各組織とそれぞれの役割の基本を理解しておきましょう。
4.適性検査対策も早めにスタートする
適性検査の勉強は、できるだけ早く始めることが重要です。
理系の学生は、数学や科学の問題に自信があるかもしれません。
ですが、検査の形式に慣れていないと、大切なときに点数が取れないかもしれません。
志望する企業の選考で落ちてしまわないために、過去の問題集を解いたり、模擬試験を受けたりすることで、出題傾向を把握しておくことをおすすめします。
大学3年生・6月からインターンシップの準備を
インターンシップに合わせて「働く自分」をイメージ
インターンシップの最大の目的は、「働く自分」を具体的にイメージすることにあります。
企業のWebサイトをしっかり読み込んで、理念やビジョン、事業内容などを把握してからインターンに参加すれば、理念やビジョン、事業内容を、生きた形で体験できるのです。
この体験を通じて、仕事との相性や、やりがいが明確になります。「ここで働く自分」「この仕事をしている自分」が具体的にイメージできれば、入社後のミスマッチを防げるでしょう。
また、有名企業のインターンシップ選考試験は多くの就活生が応募するため、「狭き門」です。インターンシップ選考試験で失敗しても、エントリーシートや面接の応答をチェックし、改善することで、採用を勝ち取る就活生は多くいます。早いうちの失敗が、後に生きてくるのです。
志望業界・志望企業の研究を始める
インターンシップのエントリーシート作成や、インターンシップへの参加を通じて、自分にマッチする業界や企業が、より明確化されます。
インターンシップとあわせて、志望業界や志望企業を調べ、分析を開始しましょう。
志望動機作成にも準備が必要
いざ就職活動がスタートしても、事前準備をしていないといきなり志望動機を書くのは難しいです。
志望動機の作成には、自己分析・業界研究・企業理解が不可欠です。
また、技術力やコミュニケーション能力、問題解決能力など自分の強みをしっかりとアピールしましょう。
しっかりと準備を整え、自分に合った企業を見つけるための一歩を踏み出しましょう。
大学3年生・9月頃は本選考の準備を念入りに
インターンシップの振り返りをする
大学3年生の9月頃は、夏に参加したインターンシップの振り返りをしておきましょう。
インターンシップは、就職活動を見直し、自分に足りないものを確認するチャンスです。
インターンシップ後に自己分析や業界理解をやり直すことで、就職活動への姿勢やアピールポイントを明確にしていけます。
インターンシップでの経験をしっかりと活かし、自分らしいキャリアを築いていけるよう、この段階で就職活動の方向性を整えてきてください。
適性検査の苦手を潰す
せっかく書類選考に進んでも、適性検査で落ちてしまえば面接に進めません。
大学3年の9月は、自分がどの分野で苦手意識を持っているのかを見極めることが大切です。
問題集を一通りやったら、自分の弱点が見えてきたと思います。
苦手意識のある問題やよくミスをしてしまう問題に集中的に取り組んで、本番前にできなかった問題を克服しておきましょう。
キャリアセンターで模擬面接の練習をする
いざ面接を受けると、緊張や焦りからうまく発言できなかったり、失敗してしまったという経験がある人もいると思います。
大学3年生の9月頃には、キャリアセンターを活用して模擬面接を受けておきましょう。
キャリアセンターでの模擬面接は、実際の面接のシミュレーションを行う絶好の機会です。
模擬面接の最大のメリットは、面接後に受けられるフィードバックです。
キャリアセンターのスタッフは、面接での自分のパフォーマンスを客観的に評価してくれます。どの部分が良かったのか、どの部分を改善すべきかを具体的に指摘してもらえるため、次の面接に向けた貴重な学びとなります。また、理系就活生としての特有の課題やアピールポイントについてもアドバイスをもらえることが期待できます。
大学3年生になったら就活自主トレを開始しよう
コミュニケーションのためのインプットを
個人面接やグループディスカッションでは、その場で自分の意見を作ることが求められます。その意見に対する意見や反論を受け、そこからさらに意見を作っていかなければなりません。
その場で意見を作るためには、ボキャブラリーを増やし、時事問題についても普段から関心を寄せ、自分の意見を持っておくことが大切です。新聞や時事問題を扱った新書を読むなどインプットを行いましょう。
日常で敬語とビジネスマナーに慣れる
NVC(ノンバーバルコミュニケーション)とは、動作や身振り、視線や表情など、言葉以外のコミュニケーションのことです。面接では、部屋に一歩入った段階からNVCが始まっています。自分の意図していないところで、面接官にマイナスの印象を抱かせないようにしなければなりません。
まずは自分がどう見えるかを知ることが第一歩です。保護者や親しい友人に、自分の印象や話し方、動作から受ける印象を聞き、何か気になることはないか、改善した方が良い点はないかを聞きます。「何を考えているかわからない」「話す時に目を見ない」「早口で時々聞き取れない」など、指摘された点を改善しましょう。
持続力の根拠となるエピソードを語る
何をどれくらい続けたのかを提示した後は、持続力の根拠となるエピソードを語りましょう。
エピソードを語る時は、物事に取り組んだ過程がわかるように説明してください。
注意しなくてはならないのは、企業が知りたいのは持続力を発揮したエピソードそのものではない点です。
企業は、持続力を活かしてどのように企業に貢献してくれるかを知りたいと考えています。
そのため、持続力の根拠となるエピソードでは採用担当者に「入社後も再現性のある力である」と伝えることを意識しましょう。
NVC(ノンバーバルコミュニケーション)能力を鍛える
具体的なエピソードを述べたら、持続力を発揮したことで得た結果を述べましょう。
結果や学びを示す時は、具体的な数値や周囲の客観的な評価を加えると説得力が増します。
結果を補強する情報はできるだけ具体的に盛り込み、「自分が主張しているだけでなく、客観的にも持続力がある人材」であると主張してください。
就活をスムーズに進めるためのポイント
エントリー数を絞りすぎない
就活をスムーズに進めるためのポイントは、幅広い企業に応募することです。
最初からエントリー数を絞りすぎてしまうと、本命に落ちた後に挑戦できる企業がなくなってしまいます。
志望企業を決める条件を明確にしておき、自分の可能性を増やすためにエントリー企業を増やしましょう。
選考直結型のイベントに参加する
就活をスムーズに進めるためのポイントは、選考直結型のイベントに参加することです。
インターンシップの中には、採用直結型のものもあります。
選考直結型のイベントに参加して、企業から早期獲得したい人材だと認識されれば、早期採用ルートに乗れる可能性があります。
企業に必要とされる人材になれるよう、しっかりと準備を進めていきましょう。
大学3年生の就活準備の注意点
期間を決めて計画を振り返り修正する
就活は、自分が実際に進めていくにつれて、次にしなくてはならないことが具体的に、明確になっていきます。そのたびに計画を修正し、より自分の実情に合ったものに変更していきましょう。
また、「準備期間終了後」「インターンシップ後」などのイベント単位や月末、2か月ごとなど、期間を決めて振り返り、自分の行動を評価し、改善策を検討し、改善策を次の計画に盛り込みましょう。
こうしてP(Plan)D(Do)C(Check)A(Action)サイクルを回しながら、粘り強く完遂しましょう。
大学生活を充実させる
理系学生にとって大学3年生は、自分の所属する研究室を選び、研究テーマを考える時期です。また、サークル活動をしている人は、3年生はサークルの中心となり、企画や運営を担う時期でもあります。
学業やサークル活動を充実させることで、企業の面接で「学生時代に何に取り組んできたか?」という問いに対する回答内容を作れるのです。
企業は、自社の一員となるための努力は評価しても、他社への就職活動は評価しません。「就活に全力で取り組んだこと」はアピールできないでしょう。就活で良い成果を得るためにも、大学生活を充実させることを忘れないでください。
大学3年生の準備が後に生きる
忙しい理系学生にとって、大学3年は学業やサークルで多忙を極める時期です。充実した学生生活を送るために、アルバイトも必要でしょう。しかし、忙しい日々の中でも、4月になった段階で計画表を作成し、以降は毎日、何かしら就活に関係のあることを続けてください。
「自分は何の仕事ができるのだろう」と、これまで身につけた知識やスキルの棚卸をするのでも構いません。気になる企業のWebサイトを見て、「どのような学生を求めているのだろう」と考えるのでも、Tech Offerなどの就活ノウハウの記事を読むのでも構いません。かならず毎日、小さな1歩を積み重ねることが重要です。
こうした助走がインターンシップを経て、秋以降に大きく生きてきます。3年生の皆さんの就活が実り多いものになるよう、応援しています。
25卒アンケートに見る実際の就活事情
実際はみんないつからエントリーしてる?
内閣府「学生の就職・採用活動開始時期等に関する調査結果について(概要)」(令和5年12月8日)によれば、企業説明会やセミナー等へ参加した時期のピークは3月です。
「採用を目的とした」企業説明会やセミナー等へ参加した時期のピークも同じく3月のため、多くの就活生が早期に活動を開始していることがわかります。
この結果から、就活はスケジュールに沿って行い、エントリーの時期を逃さないのが大切なことがわかります。
就活の本選考はいつから始まる?
内閣府「学生の就職・採用活動開始時期等に関する調査結果について(概要)」(令和5年12月8日)によれば、約6割の学生が2月までに、約9割の学生が4月までに面接を受けています。
採用面接のピーク時期は4月の割合が最も高いものの、1~2月がやや増加傾向にあります。
この結果からは、就活の早期化傾向がデータにも表れ始めていることがわかります。
内定はいつ頃? いつまで就活してる?
内閣府「学生の就職・採用活動開始時期等に関する調査結果について(概要)」(令和5年12月8日)によれば、内々定を受けた時期は4月の割合が最も高く、12月から3月にかけて内々定が出される傾向にあります。
このデータからは、順調に就活が進めば5月には就活が終わっている学生が多いことがわかります。
つまり、3月以降は選考を行う企業も減っていきます。事前にエントリーを絞りすぎず、選択肢を増やしておくと安心できるでしょう。
理系就活でよくある質問
インターンシップは受けなくても大丈夫?
結論、インターンシップにはなるべく参加しましょう。
インターンシップでは、就業体験を通して仕事に対する意識や意欲を大きく高められます。また、さまざまな企業の魅力に触れられるため、就活への意欲を高められる貴重な機会となります。
さらに、インターンシップで出会った先輩社員に、OB・OG訪問をお願いすることも可能です。一緒に参加した学生とのつながりを持てれば、情報交換や互いの励まし合いなど多くのメリットが得られます。
理系なら推薦応募もあり?
理系の場合、推薦応募で内定をもらうケースも多くあります。
ただし、推薦応募は内定が確約されているわけではありません。
推薦応募で内定が得られなかった場合、慌てて他社への自由応募を行うことになります。
通常の就職活動と同様、志望動機や自己PRを十分に練り上げて対策を立てた上で応募しましょう。
髪色はいつから変えればいい?
就活生には、髪色を変えるタイミングが幾つかあります。
証明写真を撮る前・会社説明会やインターンシップを受ける前です。
特に企業の面接や説明会が多い時期には、髪色を自然に保ちましょう。少なくとも、最初の印象を良くするためには、面接前に髪色を調整することが望ましいです。
就活の履歴書で学歴はいつから書く?
就活の履歴書で、学歴は「中学校卒業」から記載するのが一般的です。
学校名は正式な名称で記入することが望ましいです。
学部や学科、専攻が分かれている場合は、学校名だけでなく学科や専攻まで明記しましょう。
1行で収まるように書くのが理想的ですが、大学や学部・学科名が長い場合は2行になっても問題ありません。
逆求人サイトで自分らしい就活を始めよう
就活をスタートするときは、複数の就活サイトに登録するのがおすすめです。
現在の就活は、大手ナビ型サイトだけを利用するのではなく、複数のタイプの就活サイトを使い分けると良いでしょう。
理系就活生は、逆求人サイトに登録するのがおすすめです。
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まとめ
就活を始める時期は、大学3年の春が基準です。
ですが、早めにとりかかるにこしたことはありません。
志望する業界や企業が明確であるなら、尚更早めに就活準備をスタートすることをおすすめします。
早めに就活をスタートさせることで、成功を掴むための一歩を踏み出しましょう。