学校や就職先など人生の岐路はいくつかあるなかで、文理選択も人生の岐路の一つです。

自身の適性に合った選択ができれば、学業での成果も収めやすくなり、将来の職業選択につながるでしょう。

反対に、文理選択に失敗すると学業で成績が残しにくくなり、将来の選択も自分に合わない選択肢しか選べない可能性が高まります。

今回は、文理選択を後悔した理由や後悔しないためのコツなどを解説します。

文理選択で悩みを抱えている方は、ぜひ本記事を参考にしてください。

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「理系に進めばよかった…」と後悔している人は少なくない

「理系に進めばよかった…」と後悔している人は少なくない

文理選択のコツを解説する前に、本章では文理選択で後悔した理由を解説します。

後悔しない選択をするためにも、なぜ多くの人が後悔したのかを確認しましょう。

文系と理系では将来の選択肢が異なるため

文理選択は単に学ぶ分野を限定するだけでなく将来の選択肢も大きく変わるため、場合によっては後悔につながっています。

たとえば、研究職や技術職は理系の院卒が応募条件になることもあり、文系に進むと完全にルートが絶たれます。

反対に、文系職では応募条件があまり限定されてないため、理系の方が文系職に就くことは可能です。

短期的な視点での文理選択も重要ですが、長期的な視点も加味した方がよいでしょう。

「とりあえず理系に行っとけ」と理系選択を推す人の意見

「とりあえず理系に行っとけ」と理系選択を推す人の意見

文理選択に迷う方がアドバイスを求めると「とりあえず理系に行った方がよい」と回答する方もいます。

本章では、どのような理由で理系選択を強く推すのかを解説します。

身につくスキルや経験により就職が有利となる

理系学生の中でも理系院生は専門的な知識と経験を身につけるため、就職では有利な立場となるケースが多いです。

企業にとって業務に必要な知識や経験を身につけている人材は即戦力に近いため、喉から手が出るほど欲しい人材です。

また、理系学生は院卒限定の求人や教授推薦など文系学生にはないルートで就活に臨めます。

論理的思考力が養われる

多くの職業で求められるスキルの一つに、論理的思考力が挙げられます。

論理的思考力は一朝一夕で養われるものではなく、日々の積み重ねで養われていく力です。

理系学生の場合、研究過程を通して論理的思考力が養われるため、文系職・理系職に関わらず、求められる人材となります。

「理系は人生終了」「理系の人生は悲惨」との意見もある

「理系は人生終了」「理系の人生は悲惨」との意見もある

理系に進んでよかったと振り返る人もいれば、理系に進んだことで嫌な思いをした人もいます。

本章では、理系に進まない方がよいとの意見を解説します。

勉強や実験が難しい

理系の勉強や実験を難しく感じて、ついていけない方は少なからず現れます。

理系では勉強や実験についていけないことを理由に、中退を選択する方はゼロではありません。

特に大学院となるとレベルが高くなり、勉強や実験を難しく感じる方が増加します。

勉強や実験が難しいことに加え、学費が高いことも理系をおすすめしない理由の一つです。

以下は早稲田大学の例ですが、基本的にはどの大学も理系学部の方が学費の高い傾向にあります。

  • ・政治経済学部 学費:1,281,000円
  • ・教育学部 英語英文学科 学費:1,251,000円
  • ・基幹理工学部 学費:1,784,000円
  • ・教育学部数学科 数学科 学費:1,744,000円

参考:早稲田大学 2025(令和7)年度 学部入学金・学費・諸会費

文系・理系の選択をミスしないポイント

文系・理系の選択をミスしないポイント

本章では文理選択を後悔しないために、文理選択をミスしないポイントを解説します。

将来設計から考える

就きたい職種や働きたい業界が明確にある場合は、将来設計にあわせて文系・理系を選択しましょう。

たとえば、獣医師になりたい場合には畜産学科や獣医師学科を卒業する必要があり、理系選択は有効な選択肢です。

他にも、自動車メーカーで働きたい場合には電機系や物理系を選ぶと入りやすいため、理系選択がおすすめです。

興味関心のある分野で選ぶ

将来的に就きたい職種が定まっていない場合は、現時点で興味・関心のある分野で文系・理系を選ぶのも一つの方法です。

ニュースやSNSを見ている中で、興味・関心を惹かれる内容がある場合、該当する分野を選びましょう。

たとえば、宇宙ステーションや天体のニュースに強い興味を覚える場合には、航空宇宙工学

のある学部が選択肢になります。

オープンキャンパスや模擬授業に参加する

文系・理系で進む方向に目星をつけた場合は、必ずオープンキャンパスや模擬授業に参加するようにしましょう。

「百聞は一見に如かず」の言葉があるとおり、実際に目星をつけた分野に触れることで進むべきかの判断がつくためです。

オープンキャンパスや模擬授業を受けて、さらに興味・関心が高まった場合には該当の分野を目指しても問題ありません。

反対に少しでも違和感を覚えた場合には合わない可能性もあるため、文理選択を再検討しましょう。

第三者に相談する

文系・理系を決める際、主観的な視点に加えて客観的な視点からアドバイスをもらうこともおすすめです。

家族や友人はもちろん、学校の先生や塾の講師に文理選択のアドバイスをもらうとよいでしょう。

最終的な決断は自分自身で下す必要がありますが、客観的な意見は決断を下すうえで参考になります。

絶対的に不向きを選択しなければOK

将来的な目標は今のところなく、文系・理系の分野に興味があり、文理を決めきれない方が中にはいるでしょう。

総合的な能力の高い方にありがちな悩みですが、結論をいえば、絶対的に不向きな分野を選択しなければ、問題ありません。

たとえば、生き物の世話が苦手・不向きなことがわかっているのであれば、農学系や医療系だけは選択しないようにしましょう。

総合的な能力が高い分、不向きな分野を選ばなければ、どの分野に進んでも業務である程度の成果が残せます。

文系・理系の選択をミスしたときにできること

文系・理系の選択をミスしたときにできること

本章では、文系・理系の選択に失敗したときにできることを解説します。

ハードルの高さを覚悟して文理転向を目指す

文理選択に失敗したのであれば、シンプルに文理転向をするのも一つの方法です。

ただし、文理転向は遅れを取り戻すための学習が必須となるため、かなりの努力が必要となり、ハードルが高い行為です。

特に、文系から理系への転向は、逆のパターンと比較して難易度が高くなります。

文系職・理系職に就くことを目指す

学生時代の文理選択をミスしたとしても、新卒採用であれば、文系職・理系職に就くチャンスは十分にあります。

たとえば、文系出身の方でも理系職であるプログラマーやシステムエンジニアとして採用されるケースは珍しくありません。

反対に、理系出身の方でも営業職や事務職として採用されるケースがあります。

研究職や生産管理職などの職種は文系出身が就くのは難しいですが、中には就職可能な理系職種もあります。

文理選択をミスしたとしても、将来的に挽回ができる可能性があることは覚えておきましょう。

文系・理系選択で良くある質問

文系・理系選択で良くある質問

本章では文系・理系の選択でよくある質問を解説します。

文系だけど理系にいきたいが可能なのか?

文系から理系への転向は可能ですが、ハードルは高いです。

特に、数学のレベルが一気に上がることから、学習内容についていくのが難しいためです。

理系学問は独学で学ぶのが難しい点も、理系転向のハードルを上げています。

文系・理系の決め方でダメな決め方はある?

文理選択の決め方で、基本的にダメな決め方はありません。

ただし、友人に合わせて文系・理系を決めるのはおすすめしません。

「友だちが文系に進むから、自分も文系を選ぶ」などの決め方だと、自分の素養や将来の希望を無視してしまうためです。

学生生活の中で友人との付き合いは非常に重要ですが、文理選択は自身の将来に関わるため、自分自身で考えましょう。

まとめ

今回は文理選択を後悔しないコツや文理選択を後悔した理由などを解説しました。

今回解説した内容をまとめると以下のとおりです。

  • ・理系に進めばよかったと後悔する方は少なくない
  • ・理系に進まない方がよいとの意見も多くある
  • ・文理選択のポイントを考慮しながら文系・理系を決める

文理選択は将来に影響を与える決断の一つで、公開しないためにも本記事を参考にしながら文系・理系を選びましょう。

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