登録者情報
ニックネーム:オレンジ
同志社大学大学院 理工学研究科 / 22卒

選考企業情報
企業名:東洋紡株式会社
職種:プラントエンジニア職
インターン参加:短期インターン参加
最終選考結果:2次選考通過

エントリーシート

研究概要について

私は、新規の白金ナノ粒子合成プロセスの確立を目標に研究を行っています。金属ナノ粒子は10億分の1メートルという小さな粒子であり、その比表面積が大きいので、触媒や半導体などの分野への応用が期待されています。なかでも、白金ナノ粒子は触媒作用に加え、抗酸化作用があることから、健康食品や化粧品成分としても使われています。しかし、ナノ粒子は熱力学的に極めて不安定であり、その表面積を小さくしようと凝集する傾向にあります。このため、一般的な粒子合成法は、分散剤として界面活性剤や有機溶剤が用いられるので、環境負荷が大きいプロセスになりがちです。そこで、ゼリーの材料として用いられているゲルを用いた合成法に着目しました。我々の粒子合成プロセスには、「反応拡散という簡易な操作のみで特定の位置に粒子が形成される」ことや、「水や寒天などの環境負荷の小さい材料だけで粒子を形成させることができる」といった利点があります。本プロセスは従来の粒子合成法に比べて、より簡便で低コストであるため、粒子形成メカニズムを解明し、粒子のサイズや形状の制御が可能になれば、新たな粒子合成プロセスの確立が期待できると考えています。しかしながら、同じ濃度条件においても再現性が極めて低いことが課題とされていました。このため、粒子形成に影響を与えると考えられる諸要因(温度や溶液状態)に関する検討を行い、再現性の向上を目的とした実験系の基盤づくりを行ってきました。

当社のインターンシップに興味を持った理由は何ですか?

貴社のホームページやWEB動画を拝見し、時代のニーズに対応して事業を変えてきているところや高い技術力によって生み出されたユニークな製品に興味を持ったからです。貴社はポリマーの重合、変性といったコア技術を徹底的に磨き上げ、多種多様な事業展開をしておられます。この画期的なコア技術を多面的に活用しつくすことで、世界中の多くの人々に価値ある製品を提供することができると考え、大変魅力を感じています。また、貴社の【順理則裕】の精神に興味を持っており、それらが根付いた企業風土を実習で体感したいです。

当社のインターンシップを通じて学びたいこと(目標)は何ですか?

私はインターンシップを通して、化学工学が貴社の現場でどのように活かされているかを知りたいと考えています。貴社の製造現場での実践的な業務を行うなかで、プラントエンジニアとして働く将来像を具体的にイメージしたいです。優秀な社員の方々や他のインターン生と積極的に交流することで、多くの刺激を受け、自身を磨ける貴重な経験が行えると確信しています。大学とは異なる企業ならではの課題解決を経験することで、企業で働く技術者と現時点での自身とのギャップを把握し、今後の自己の成長に役立てていきたいです。

現在、目標を持って「挑戦」していることと、その取り組み方について教えてください。

私は現在、自身の研究で『白金ナノ粒子の新規合成プロセスを確立させる』という目標に向かって挑戦しています。しかしながら、このテーマには実験の再現性が極めて低いという課題が存在していました。この課題を解決するために、私は自身の強みである【目的に向かって計画を立て、努力できる力】を十分に発揮し取り組みました。私が行っている粒子合成の研究は、溶液を入れてから粒子が合成されるまでに約3週間という長い期間を要します。私の研究室では、2週間に1度のペースで研究の進捗発表を行うため、先を見据えて実験を行い、データを集めていく必要があります。私は、日々の研究で、課題解決に向けて行う実験に対して優先順位を決めています。課題解決に最も必要な実験を厳選して行い、得られた結果を踏まえて次に必要な実験を導き出しています。常に最優先の実験を行って課題解決に取り組んでいるので、長い期間を要する実験ではありますが、発表に必要なデータは十分に備えることができています。1年間にわたる試行錯誤の結果、再現性の向上を達成し、研究の発展に大きく貢献できました。現在では、多角的な視点から深い考察を行うべく、分野の異なる多くの友人たちと議論することに加え、独学ではありますがプログラミングにも果敢に挑戦しています。

あなたという人物を自由に表現してください。

私の強みは、目標に向かって粘り強く努力ができるところです。研究では長年、課題とされていた実験系の再現性に影響を与える要因を特定する目標を掲げ試行錯誤を重ね、原因を解明することができました。また将来、化学工学出身の研究者になるべく、勉学に励み学部では2位の総合成績を収め、卒業することができました。5年間継続している塾講師では持ち前の笑顔と明るさを最大限に活かして、生徒との信頼関係を築き上げています。志望校合格という目標に向けて、生徒一人ひとりにあった教材を作成しては改善を繰り返し、その実現に貢献してきました。これらの努力で培った課題解決力や知識・経験は、貴社の業務でも実力を発揮できると確信しています。

各質問項目で注意した点

各設問に対して、多面性をアピールできるように回答した。

結果通知時期および結果通知方法

結果通知時期:2週間以内 結果通知方法:メール

インターン参加内容

インターンシップ名

プラントエンジニア職インターン

インターン参加企業を知ったきっかけは何ですか。

マイナビ

どういった基準でインターンを選びましたか。また他にどんなインターンを受けていましたか。

多角化経営をしている企業、また、化学工学の専門性を活かせる企業を中心にインターンシップに応募していました。応募当初は、現地開催の予定でしたので、実際のプラントを見ることが出来るという意味も踏まえて応募しました。

このインターンを受けるにあたり特に工夫したことはありますか。

インターン選考の段階で面接がありましたので、ESに書いたことプラスアルファの良い印象を人事に与えれるように話し方など工夫しました。また、ESでも、いろいろな経験についてアピールできるように記述しました。

インターンを受けるにあたって事前にやっておけばよかったと思うことがあれば教えて下さい。

特にありません。作られている製品などへの理解をしておくと良いと思いました。

実施日程および場所

実施日程:1月下旬 実施場所:岩国事業所(コロナ禍の影響で、実際はオンラインに変更)

インターンの形式

グループワーク

インターン期間

5日間の予定(実際は1DAYに変更)

参加社員数および参加学生人数

参加社員数:10人程度 参加学生数:30人

参加学生の属性

地方国立大学、関関同立、理科大、阪大など

インターンで取り組んだ課題・業務の具体的な内容

プラントエンジニア職の職務体感ワークショップ

ワークの具体的な手順

課題が与えられて、それをグループで考え意見をまとめる

インターンの感想・注意した点

化学メーカーのプラントエンジニア職に必要なスキルや資質について学ぶことが出来ました。実際にプラントを建設する上では、どのような注意を払い、どういう点に気を付けるべきかをインターンシップを踏まえて学ぶことが出来たと思います。

懇親会の有無と選考への影響

参加者限定で、座談会に呼ばれました。また、早期選考にも呼ばれます。

インターンシップ参加による、本選考での特典(一部選考免除)などがありますか。

一次選考免除、いきなり、最終面接です。

インターン中の社員との交流

優しい方が多い印象でした。自分たちの製品を使って、自分たちにしかできないことを考えている姿勢が会話を通して伺えました。座談会では、業務の内容についても率直に教えて頂けたので働くイメージを持つことが出来ました。

インターン前の企業・業務・社員に対するイメージ

大きなプラントを建設し規模感が大きいイメージ

インターン後の企業・業務・社員に対するイメージ

優しい方が多く、大きな達成感が得られる楽しい職場