こんにちは。理系就活情報局です。
理系は、大学院進学を選択する人も珍しくありません。
中には、専門性を磨くために留学を検討している理系就活生の方も少なくないはずです。
「留学も視野に入れているけれど、留学したら就職活動は不利になる?」
「留学して最先端の研究に触れたいけど、このまま就職活動したほうがいいのかな……」
就職活動と留学で迷っている理系就活生の方に向けて、本記事では理系が留学するメリットから就活のポイントまで解説します!
理系就活生が利用できる留学支援についても紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
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留学は就活に有利?
留学は就活にプラスになる経験
結論を言えば、留学はプラスになるキャリアであり、就職活動でも不利にはなりません。
参考:トビタテ!留学JAPAN「留学生の就活とキャリアのリアル」
トビタテ!留学JAPANのアンケートでは、「留学が就活に及ぼす影響はマイナス評価にならない」と答えた人は75.3%を占めます。
留学による留年が就活に悪影響を及ぼしたと感じている人は、全体の3.4%と少なく、留学経験者の大半が「留学が就職活動においてもプラスに働いた」と考えているのです。
計画性とキャリアプランが大切
留学をプラスの経験にするには、キャリアプランと計画性が重要です。
就職活動をゴールとして考えたとき、留学は回り道に思えるかもしれません。
海外の大学は9月始まりのため、日本での就職活動スケジュールとズレが生じてしまい、留年する可能性があることも影響しているでしょう。
前出のアンケート結果にも現れているように、留学経験者の大半は自分の経験が就職活動でもプラスに働いていると考えています。
インターネットで就職活動ができる現代では、本選考までの段階では世界のどこにいても参加可能です。また、コロナ禍によってリモート採用化も進んでいます。
留学を踏まえた明確なキャリアプランと、就職活動を行う計画性があれば、留学後に留年しないことも不可能ではありません。
トビタテ!留学JAPANには、留学中からOB・OG訪問や業界研究を行い、留学先から日本の就職活動スケジュールに合わせて行動していたことで、無事就職を果たした人の体験談も掲載されています。
(参考:トビタテ!留学JAPAN「スウェーデン留学→東急に就職 田中麻理子さんの就活とキャリア」)
企業が留学を評価するポイント
留学をプラスの経験にするには、企業が留学を評価するポイントを知っておきましょう。
理系の職種は海外に事業を展開している企業も多く、留学経験があればほかの理系就活生よりも海外で活躍できる即戦力候補として見てもらいやすくなります。
企業は、ただ「留学した経験」のみを評価するのではありません。
企業は、あなたが何の目的をもって留学し、どんな経験をしたことでどんな学びを得たのかを知りたいと思っています。
そして、どのような留学経験があったことで自社の志望につながったのかを深掘りしたいと考えています。
「留学した経験を御社で活かしたい」とただ伝えるだけでは、留学したことのアピールにしかなりません。
あなただけの学びや経験が将来に生きるよう、目的意識を持って留学期間を過ごすことをおすすめします。
理系が留学するメリット
理系就活生が留学するメリットは、以下の3つが挙げられます。
①最先端の研究に触れられる
②就職活動の武器になる専門性を磨ける
③英語でコミュニケーションができる人材になれる
以下では、それぞれのメリットについて説明します。
最先端の研究や技術に触れられる
理系が専攻する分野の研究は、国内ではあまりメジャーではなくとも、海外で研究が進んでいることがあります。
自分の専門性が発展している国や研究者が集まる大学で、最先端の研究に触れられるのは、理系が留学する大きなメリットです。
国内にいるだけでは得られないノウハウや最新の研究状況に触れられる留学は、専門性を磨きたい理系にとって大きなプラスになります。
留学中は、最先端の研究に触れた経験をどのように就職先で活かしたいのかを自分なりに考えて、将来のビジョンを思い描いてみましょう。
就職活動の武器になる経験ができる
最先端の研究に触れながら研鑽を積めるため、留学した理系就活生は同じ専門分野の理系就活生に対して大きなアドバンテージを得られます。
専門性以外にも、留学は就職活動において武器となるメリットが豊富です。
参考:トビタテ!留学JAPAN「留学生の就活とキャリアのリアル」
トビタテ!留学JAPANのアンケートによれば、企業人事が「留学経験者に期待する能力」と留学経験者が「実際に留学で得られた力」は一致しています。
留学経験者は、学んだ専門性だけでなく、チャレンジ精神やコミュニケーション能力といった武器を持っているのです。
さらに、本データからは、人事の期待を留学経験者の能力が上回っていることが分かります。
英語で仕事ができる人材になれる
理系就活生にとって、英語でコミュニケーションができるスキルは、のちのキャリアを見据えたときに大きなメリットとなります。
理系就活生が志望するのは、海外拠点がある企業も少なくありません。
仕事は国内でしていても、海外の技術者とコミュニケーションを取る機会があるなど、理系でも英語力は求められるスキルです。
英語力と一口に言っても、日常会話に支障がないレベルから専門分野の論文を読めるレベル、海外の研究者や技術者と積極的にコミュニケーションを取れるレベルまで、さまざまです。
留学経験者は必然的に「英語で専門的な内容についてコミュニケーションが取れる」域に達することになります。
企業としても、海外派遣や海外出張に抵抗のない人材は魅力的です。
海外派遣や海外出張はキャリアアップにつながることも多く、収入面やキャリア形成の面でもプラスに働きます。
理系が活用できる留学支援
留学には、金銭的な負担もかかります。
「熱意とやる気は十分でも、金銭的に厳しい……」という理系就活生の方も、まだあきらめないでください。
理系就活生が使える留学支援は、政府・民間・大学問わずあります。
以下では、理系就活生が利用できる留学支援を3つピックアップして紹介します。
自分に合った支援を調べて、ぜひ検討してみてください!
トビタテ!留学JAPAN「新・日本代表プログラム 大学生等コース」
「トビタテ!留学JAPAN」は、2013年から文部科学省が官民共同で取り組んできた留学促進キャンペーンです。
政府だけでなく民間企業も支援や寄付で協力している同キャンペーンでは、返済不要の奨学金や研修によるサポートも得られる留学プログラムが実施されています。
同プログラムでは、奨学金や留学準備金、授業料などを負担してもらえます。(※支援条件あり)
中でも、日本の未来を創る将来のグローバルリーダーの人材育成を目指す「新・日本代表プログラム 大学生等コース」は、理系就活生にぴったりの留学支援です。
①イノベーターコース
②STEAMコース
③ダイバーシティコース
の3つのコースに分かれています。
中でも、日本及び世界の社会課題解決のための技術革新や新産業創出に貢献する人材育成を目指すSTEAMコースは、理系就活生におすすめです。
STEAMコースは、以下の5分野での応募が可能です。
①環境・エネルギー分野
②ライフサイエンス分野
③ナノテクノロジー・材料分野
④情報通信分野
⑤社会技術・社会基盤分野
大学に限らず、研究機関・国際機関・インターンシップを受け入れる海外の企業など、幅広い受け入れ先を申請できるため、自分の学びを深めることが可能です。
トビタテ!留学JAPANの留学支援を受けた先輩の中には、シリコンバレーでVR遠隔操作ロボットを開発し、現地と日本の両方で企業した人や、宇宙業界の最先端の現場で学んだ研究を活かして、JAXA勤務後、パリ天文台研究者となった人もいます。
(参考:トビタテ!留学JAPAN 「新・日本代表プログラム 大学生等コース」)
日本学生支援機構「海外留学のための奨学金」
日本学生支援機構の「海外留学のための奨学金」もおすすめです。
日本学生支援機構の留学支援には幾つかタイプがあり、自分に合った奨学金が選べます。
①派遣先大学等に8日以上1年以内の期間派遣する「協定派遣」
②海外の大学で学士号取得を目指す「学部学位取得型」
③修士または博士の学位取得を目指す「大学院学位取得型」
④海外留学のための「貸与奨学金(返済必要)」
中には日本学生支援機構の「第一種奨学金」・「第二種奨学金」と併給可能なものもありますので、一度検討してみましょう。
日本学生支援機構は、海外留学を検討している方に向けた「海外留学支援サイト」も運営しています。奨学金から留学準備・お役立ち情報まで幅広く網羅されていますので、一度覗いてみてください。
大学の留学支援
理系の大学は、留学支援も積極的に行っています。
留学を検討している理系就活生の方は、一度大学のHPをチェックしてみましょう。
たとえば、同志社大学には理系の留学プログラム(短期・長期・ダブルディグリー(学位同時取得))が設けられています。
同志社大学は世界トップクラスの理系大学と協定しており、奨学金制度も利用可能です。
出発前の危機管理オリエンテーションや語学レッスンなど、サポート体制も充実しており、専門分野をグローバルで磨ける体制が整っています。
大学経由の留学は、サポートが充実しているのも魅力です。
検討段階から担当者にしっかり話を聞ける上、分かりづらい手続きも代行してもらえます。
自分の大学に留学支援制度がある理系就活生の方は、一度相談してみましょう。
(参考:同志社大学「理系の留学プログラム」)
留学する理系就活生が気をつけたいポイント
ゼミの選考期間と留学期間を考慮する
もし大学二年生の時に留学を検討している場合は、帰国のタイミングとゼミの選考期間を考慮しなければなりません。
大学二年生時の留学には、就職活動前にほかの理系就活生と差をつけられるというメリットがあります。
一方で、大学三年から始まるゼミの選考期間と留学期間が被ってしまうと、希望するゼミに入れない可能性がでてきます。
ネットで登録できるのか、それとも別途留学時の手続きや対応があるのかを、大学で確認しておきましょう。
留学時期と就活スケジュールをチェック
もし留学後に留年せず就職したいのなら、留学とWEB就活を同時進行させる必要があります。
海外の大学のスケジュールと日本の就職活動スケジュールにはずれがあります。
留学中にWEBでできる就職活動を走らせるのは、大変なことかもしれません。志望する企業の採用方法によっては、面接のために一時帰国をする必要も出てきます。
就活のスケジュールは、毎年早期化傾向にあります。
せっかくの経験を活かすためにも、「志望する企業に応募できなかった……」となってしまわないよう、就活のスケジュールは事前に確認しておきましょう。
留学の目的と経験を自己PRでアピール
就活に留学経験を活かすためには、留学前に自分なりの目的を認識し、留学中は自分が何を経験して学んでいるのか、メモを残しておきましょう。
留学経験をアピールするには、まず留学を決意した理由や、留学準備~留学前の苦労や努力を述べましょう。
次に、留学先での努力や失敗、失敗からの学びなどの経験を述べましょう。
目的と経験、そしてそこから得たものをストーリー化すれば、あなたの人柄や考え方、成長が採用担当者に伝わります。
留年は留学が理由ならマイナスにはならない
留学した場合、留年して就職活動するという選択肢もあります。
トビタテ!留学JAPANのアンケートによれば、企業の採用担当者の73.1%が「留学はマイナス評価にならないと思う」と回答しています。
トビタテ!留学JAPANの留学経験者のインタビューでも、「留学前から5年生をやることを決めて、帰国後に就活を始めたが、留学してたと言えば面接官から理解が得られた」ため、「留年は一切ハンデにならなかった」と語られています。
(参考:トビタテ!留学JAPAN「スイス留学→JETROに就職 柴田北斗さんの就活とキャリア」)
留学する前に、自分のキャリアと相談しながら一度就職活動をどうするのかを検討してみると良いでしょう。キャリアプランを立てることで、「留学中に何をしなければならないのか」が明確になります。
まとめ
これから留学を検討している理系就活生は、併せて「TECH OFFER」へ登録しておくことをおすすめします。
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留学で得た自分にしかない学びの経験をもとに、あなたらしいキャリアへと進んでいきましょう!
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