こんにちは。理系就活情報局です。
研究活動と並行して就活を進めていくためには、全体のスケジュールとその時々で自分が何をする必要があるのかを把握する必要があります。
そこで、この記事では、理系の就活がスタートするタイミングや理想的なスケジュール、就活を始める上で押さえておきたいポイントについて解説します!
理系就活を優位に進めたい理系就活生は、ぜひ参考にしてみてください!!
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【学部・大学院別】理系の就活開始時期
いつ終わる?就活は全体的に早期化している
近年、企業が求める人材は多様化しています。
早期化の原因は、企業が同業他社よりも先に優秀な学生を早期に確保しようとしているためです。
この背景には、競争の激化や人材不足が大きく影響しています。
就活の早期化は、学生にとっても様々な影響を与えています。
就活の準備も前倒しになるため、学生生活の中で研究やサークルとの両立が難しくなってしまいがちです。
また、早期に内定を得ることができた場合、大学4年の3月~5月に就職が決まります。
逆に、早期に内定を取り損ねた場合、焦りや不安が募ることもあります。
学部卒は大学3年から
学部卒の学生は同期の文系学生と就活を始めることになります。
学部3年の4月から動き出し、夏から冬のインターンに参加しましょう。
選考は3月以降本格化するため、院進するか迷っている人はインターンで情報を集めると決めやすいです。
また仮にその後院進しても、就活2年目として余裕をもって 修士一年 (M1)での就活にも取り組めるでしょう。
修士卒はM1から
修士卒予定の学生は、ずばり修士一年(M1)の4月から動き出しましょう。
夏のインターンは6月中、秋のインターンは9月中、冬のインターンは12月中にエントリー締め切りがあり、大体3ヶ月周期で動きます。
しかし、9月から10月にかけては、修士一年生の多くが学会によりかなり忙しい時期となります。
これはちょうど夏期インターンに参加し、秋期インターンの準備をする期間です。
この重要な期間で「研究で就活に手がつかない!」なんてことにならないよう、比較的余裕のある4月から取り組むことをおすすめします。
博士卒は時期の制限なし
まず始めに、博士卒の学生は学部卒・修士卒の学生と大きく異なる点があります。
それは、いわゆる経団連の「就活ルール」の対象でないということです。
経団連:「採用選考に関する指針」の手引きによると以下のように述べられています。
”指針の規定は、日本国内の大学、大学院修士課程、短期大学、高等専門学校の卒業・修了予定者が対象となる。大学院博士課程(後期)に在籍している院生は対象とならない。”
つまり、選考の時期に制限がなく、早期に選考が始まるということです。
博士2年(D2)の3月にはほとんどの企業で選考が終わっているため、学会直後あたりの10月から選考に参加していくことになります。
インターンに関しては修士卒の学生と比べると、優先度を下げても問題ありません。
闇雲に参加するよりも肝心の研究に注力し、どうしても入りたい企業のインターンのみ、開催されているか4月からリサーチし応募しましょう。
一般的な理系学生の就活の流れ・スケジュール
①就活の準備
大学3年生や大学院1年生の4月は、就活を始める時期です。
自己分析や業界・企業研究やESの準備をしたり、インターンシップを検討しましょう。
特に、インターンシップは、春先から着手する必要があります。
②本選考へのエントリー
就活を本格的に始める時期は、大学3年生・大学院1年次の3月1日からが一般的です。多くの企業がこの時期からエントリーや説明会を開始しているため、気になる企業の応募締め切りを確認しておくことが大切です。
③選考プロセス
多くの企業では、ESの合格が選考の最初のステップであり、その後、面接などの選考が行われます。企業によってESの締め切り日が異なるので、複数企業の選考スケジュールを管理し、優先順位を考慮した選考対策をしていきましょう。
④内定式
多くの企業では、内定式が10月1日に行われます。
理系学生の場合、とくに秋頃に研究発表が集中するため、就職準備と研究を両立できるようにスケジュールを調整する必要があります。忙しくなることを見据えて、余裕を持って行動することを心がけましょう。
理系学生の就活事情
研究vs就活でスケジュールがきつい
修士・博士の学生は学会を始め研究活動が忙しいです。
また、研究職を目指すとなると研究内容が就活においても重視されるため、決して疎かにはできません。
人によっては所属研究室のコアタイムによってフットワーク軽く就活に望めない方もいるでしょう。
お話してきた通り、インターンも季節によって目的が違うため、「気づいたら完全に流れに乗り遅れた…!」ということになりかねません。
また、自分で情報を集めるのは想像以上に時間と手間がかかる上に、業界や企業を幅広く見るには視野が狭くなってしまい、小さな市場で他の学生と熾烈な争いをすることになります。
就活ランキングに見る理系に人気の企業
マイナビ「2025年卒版就職企業人気ランキング」から、理系学生に人気の企業トップ10を紹介します。
順位 | 企業名 |
1位 | ソニーグループ |
2位 | 味の素 |
3位 | KDDI |
4位 | Sky |
5位 | パナソニックグループ |
6位 | 三菱重工業 |
7位 | NTTデータ |
8位 | キヤノン |
9位 | セガ |
10位 | トヨタ自動車 |
専門分野外で就職する学生もいる
理系学生の中には、視野を狭めすぎて、専門分野に直結する企業にのみエントリーする傾向があります。
しかし、理系が活躍できるフィールドは専門分野だけに留まりません。
専門分野外で就職をして、理系の素養を活かして活躍する道もあります。
専門分野外の業界や職種への視野を広げて、文系の職種にも着目しましょう。統計分析やデータ処理など、自身の研究スキルが活かせる可能性があるかもしれません。
理系就活のカギはインターン
インターンの目的とは?
インターンの大きな目的はいくつかあります。
①志望業界・企業への理解を深める
②面接やグループディスカッションの練習を積む
③インターンで活躍することで採用担当者にアピールする
また、季節ごとに目的が少しずつ変わってきます。
参加するからには目的を理解していなければ、せっかくの機会を無駄にしてしまうので、しっかり見ていきましょう。
インターンに行かないのはアリ?
インターンは、企業の実務に触れて、業界理解や職務適性を確認できる貴重な機会です。
しかし、必ずしもインターンシップに参加しなければならないわけではありません。
ですが、どうしても参加したくない場合やほかに予定がある場合を除いて、基本的には参加したほうが良いでしょう。
キャリアプランや就活の軸が明確であれば、他のアプローチでも成功を収められます。ですが、早期内定ルートに乗りたいのなら参加することをおすすめします。
内定ルートに乗れるインターンも
「課題解決型のプログラム」をはじめ、インターンの情報を採用に利用できるインターンで高い評価を得れば、内定を獲得できる場合があります。
企業は、インターンを通して優秀な就活生を同業他社に先んじて獲得したいと考えています。
インターンは、企業のHPや四季報を見るだけではわからない情報を直接得られる貴重なチャンスです。インターンを選考の一環と捉え、参加してみましょう。
夏期インターン
夏期インターンのエントリー締め切りは6月中である場合が多いです。
この時期はまだ志望企業が決まっている人はほとんどいないでしょう。
むしろ幅広く、専門分野外の業界にも目を向けながらエントリーをすることで「就活の軸」も決まりやすいです。
多数の企業が参加する合同説明会や1dayのインターンでは情報収集を行い、余裕があれば中長期のインターンにも積極的に参加しておくと周りと差をつけられるでしょう。
秋期・冬期インターン
秋は夏期インターンを経て「就活の軸」や「志望業界、企業」が固まってきた頃です。
ここからは学会もあり研究活動も忙しくなるため、志望度の高い企業に重点的にエントリーしていきましょう。
特に冬になると「優秀な学生を見つけてキープしたい」と考える採用担当者もいるようです。
インターン攻略の流れ
多くのインターンには本選考と同じように、エントリーシートや面接といった選考があります。
夏期インターンは先ほども言ったとおり幅広く多くの企業にエントリーしておきたいので、こういった選考の練習ととらえて積極的に参加しましょう。
また、秋から冬にかけては社員の方々に覚えてもらい、仲良くなるつもりで参加しましょう。
具体的には、
・下調べを元に質問を多く投げかけ、志望度の高さをアピール
・就活の軸などを話題にし、仕事観が企業に合っていると感じさせる
・他の参加者とも明るく関わり合いながら協力し、チームで活躍できる人材であると伝える
など立ち回りに工夫が必要です。
インターンで実績を残せれば、社員がリクルーターとして面談を設け、就活を有利に進められるケースもあります。
余裕をもって取り組みたい本選考
本選考の流れ
大手企業の本選考は学士3年・修士1年の3月から情報解禁となり、エントリーが始まります。
エントリーシートは受付が開始してすぐに提出しましょう。
ぎりぎりになると「あと〇分で締め切りなのに必要書類が揃っていなかった!」などトラブルの元になります。
また、余裕をもって提出できると心穏やかに落ち着いてその後の選考に取り組めるでしょう。
インターンの選考よりも面接回数が全体的に増える傾向があり、より本格的にあなたの人間性や社会人としての素質を問われます。
一見難しく感じますが、「ガクチカ」や「志望理由」などの王道の質問も多いです。
これらは暗唱できるレベルまで練習しておきましょう。
意外と見落としがちなSPI対策
SPI対策は、就活で就活生の能力をはかるために広く用いられています。
特に大手企業の選考においては、SPIが選考の第一段階として行われることも多いです。SPIの結果がその後の面接へ進めるかどうかを左右します。
理系の場合、高校卒業程度の内容であるSPIは特に対策しなくとも点が取れると思っている方も多いでしょう。
ですが、SPIでは論理的思考力や数的センス、言語能力が問われるだけではありません。中高大のテストとは出題の仕方が異なる部分があるため、SPIに合わせた準備が必要です。
SPI対策を怠ると、他の優れたスキルや経験を持っていても選考で落とされてしまう可能性が高まります。
SPIで落とされてしまわないよう、計画的に対策を進めていきましょう。
面接は練習すれば克服できる
就職活動において、面接は非常に重要なステップです。
模擬面接で実際の面接と近い環境で練習すれば、面接への苦手意識や緊張感を和らげられます。
キャリアセンターや友人、家族に協力してもらい、実際の質問を想定して模擬面接をしてみましょう。
自己紹介や志望動機など、基本的な質問に対する答えだけでなく、想定外の質問や掘り下げについても練習できるとなお良いでしょう。
理系学生が就活を失敗しないためのポイント
研究と両立するために早めに行動を始める
研究と就活を両立させるには、早めに就職活動を始めるのが一番です。
早めに就活をスタートさせれば、余裕を持って対策に取り組めて、将来の選択肢を広げていけます。
時間に余裕があれば、複数の企業にアプローチできるほか、精神的・時間的な余裕が生まれるというメリットもあります。
推薦を検討する
理系の場合、所属する大学や研究室が持っている推薦枠を利用するのも手です。
推薦だとエントリーシートや一次選考の筆記試験を省略して、優先的に面接や二次選考に進められるケースが多いです。
ただし、推薦は内定が必ず獲得できる保証はありません。
また、翌年以降の選考に影響を及ぼす可能性があるため、内定辞退が難しいことも知っておきましょう。
幅広い業界に目を向ける
理系学生の強みは、専門分野で培われた学びだけにとどまりません。
論理的思考力、数理能力、データ分析・解析力といった実践的なスキルも立派な武器となります。上記の強みを活かせば、専門分野外の研究職はもちろん、文系就職を含む幅広い業界や職種で活躍できるでしょう。
また、専門知識を技術職や研究職以外の形で活用することで、職種の幅が広がります。
理系学生の強みを活かせる分野は多岐にわたります。あらかじめ職種を絞るのではなく、幅広い視野で業界を見渡し、自分の強みを最大限に発揮するのに最適な進路を見つけましょう。
オファーサイトで専門性を武器にする
理系の就活は、専門性が大きなアピール要素になります。
理系の専門性を企業にアピールするには、理系に特化した就活サイトを利用するのがおすすめです。
特に、企業が理系就活生のプロフィールや専門性を見てオファーを出すサイトでは、学んできた分野や研究を活かした働き方ができる企業と出会えます。
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まとめ
理系の就活は、研究との両立が鍵を握っています。
早めにアクションを起こして就活準備と情報収集を行い、自分の強みを企業にアピールするテクニックを身につけましょう。
理想的なスケジュールに沿って行動すれば、理想の企業で働く未来が近づきます。
また、就職活動は自分自身を見つめ直す貴重な時間です。
就職活動をポジティブに捉え、楽しみながら進めていきましょう!