就活で自身をアピールする方法はさまざまです。
たとえば、資格の取得は目に見える実績のため、資格でアピールすると考える方もいます。
一方で資格が就活で本当に効果があるのかを疑問に持っている方もいるでしょう。
資格の取得に時間をかけるべきか、それとも他の就活対策に時間を割くべきかの判断をしたい方も多くいます。
今回は理系学生が取得できる資格・就活における資格の位置づけを解説します。
就活に向けて、資格取得を考えている方はぜひ参考にしてください。
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理系就活において資格の重要性は受ける企業で異なる
就活における資格のアピールは、企業によって受け止め方はバラバラです。
資格の取得をプラスと評価する企業もあれば、異なる見方をする企業もあります。
本章では理系就活における資格の立ち位置を解説します。
特定の理系資格が必須な企業がある
資格に対する扱いは各企業でまちまちとなっていますが、特定の資格を就活の受験条件に組み込んでいる企業もあります。
たとえば、調剤薬局を運営する企業で薬剤師を募集している場合には、薬剤師資格が応募の絶対的な条件となっています。
独占業務に関係する職種を募集している場合には、資格の有無が応募の条件となっているケースは少なくありません。
理系資格によって就活が有利になるとは限らない
就活において、資格の有無は大きなアドバンテージとはなりません。
理系資格であっても同様であり、理系資格があるからといって選考が有利になるとは考えない方がよいでしょう。
一方で資格の取得は熱意のアピールには有効的なため、当落ギリギリのケースでは有利に働く可能性はあります。
理系学生が資格を取得するメリット3選
就活では資格の有無が大きなアドバンテージとならない以上、取得を諦める方もいるかもしれません。
一方で資格の取得には確かなメリットもあります。
本章では理系学生が資格を取得するメリットを3つ紹介します。
将来的に資格手当がもらえる可能性がある
学生時代に取得した資格に目に見える効果はなくとも、入社後に効果を発揮するケースもあります。
企業の中には特定の資格を持つ社員に対して、資格手当の形で給料にプラスして手当を払うことがあります。
資格手当は毎月の給料で払われるため、仮に5,000円だとしても年間で60,000万円となり悪い金額とはなりません。
時間に比較的余裕のあるうちに資格が取れる
理系学生も研究やプライベートで忙しいですが、社会人として働きだすと忙しさが増します。
特に入社から3年目までは覚えることが多く、目まぐるしい毎日を過ごします。
忙しい日々の中で時間を見つけて、資格勉強をすることの難しさは簡単に想像できるでしょう。
理系学生は忙しいですが、まだ勉強をするための時間はまだあります。
時間に余裕のあるうちに資格は取っておいた方が、将来的にプラスです。
関連職業の向き不向きが掴める
資格の多くは実際の業務で使える知識・動作を学ぶためにあり、資格に関連する職業の一端を垣間見ることが可能です。
たとえば、基本情報技術者試験ではプログラミングに欠かせないアルゴリズムについて学びます。
仮にアルゴリズムに関する内容が全く理解できず、自身に向いていないと把握できればIT系の職種は向いていないと判断するのに役立ちます。
資格の学習を通じて、職種への適性が判断できるでしょう。
【難易度ランキング】理系の難関資格
弁護士や公認会計士のような資格は難関資格として有名ですが、理系の資格にも難関とされている資格があります。
本章では理系の難関資格の中から、特に難しいとされている3つの資格をピックアップして解説します。
理系の難関資格①:アクチュアリー
アクチュアリーとはさまざまなデータを加味しながら、保険金や年金の支払金を算出する職業です。
アクチュアリーの業務をおこなうために必要な資格がアクチュアリー資格試験となります。
資格の取得には最低5年はかかるともいわれる難関資格ですが、取得できれば、多くの企業が選択肢に入ります。
理系の難関資格②:弁理士
弁理士とは、特許・商標といった知的財産権を守る職業・国家資格になります。
弁理士の仕事は独占業務になるため、弁理士の仕事は資格がない方はおこなえません。
弁理士の資格を取得できれば仕事の競争相手は限定されますが、試験は合格率が10%を切るなど難易度の高い試験です。
理系の難関資格③:技術士
技術士とは、機械や電気、化学などの分野において、高い専門能力があると認められた方に与えられる国家資格です。
技術士は高い専門能力を活かして、研究や設計などの指導業務にあたります。
技術士になるための第一段階である技術士第一次試験の合格率は、30~60%と各分野でバラバラです。
理系就活生・大学生におすすめのIT系資格
手に職をつけたいと考える理系学生が目指す業界といえば、IT業界です。
プログラミングスキルや設計スキルを身につければ、将来の選択肢が広がるため、人気の業界となっています。
本章ではIT業界を目指す理系就活生におすすめのIT系資格を解説します。
基本情報技術者試験
基本情報技術者試験とは文字どおり、IT業界で働くために必要な基本の知識を体系的に学べる資格です。
共通問題もありますが、受験者が回答する問題を選べるため、対策しやすい試験といえるでしょう。
IT企業の中には、基本情報技術者試験の合格を昇進の条件としている企業もあります。
情報セキュリティマネジメント試験
昨今、企業が個人情報を漏洩させたことにより、大きな損害を受けているケースは少なくありません。
情報セキュリティマネジメント試験は、情報セキュリティを組織的に取り組むための知識・手続きを学べる試験になります。
企業におけるセキュリティの重要性は増しているため、情報セキュリティマネジメント試験の資格取得者は重宝されていくでしょう。
応用情報技術者試験
応用情報技術者試験とは、基本情報技術者試験の次のレベルの試験になります。
テクノロジー・マネジメント系に加えて、応用情報技術者試験では経営戦略など、もう一段目線の高い内容の問題が出題されます。
基本情報技術者試験に合格している学生は多くいますが、応用情報技術者試験に合格している学生は多くありません。
比較的簡単なコスパの良い理系資格
忙しい理系学生にとって、勉強時間をどのように確保するかは頭を悩ませる問題です。
また時間をかけて取得した資格に効果がないとなれば、少なからずショックを受けます。
本章では難易度が比較的低く、効果のある理系資格を解説します。
ITパスポート
ITパスポートとは、情報の扱い方やセキュリティなどITに関する基礎知識が学べる資格になります。
企業研修でも情報リテラシーに関する内容があるなど、企業においてIT教育は重要視されています。
ITパスポートを取得していれば、ITに関する最低限の知識が備わっていることのアピールが可能です。
ITパスポートの合格率は50%を超えており、比較的取得がしやすいです。
知的財産管理技能士
知的財産管理技能士とは文字どおり、知的財産の管理・活用する技能があると証明できる資格です。
研究職のように知的財産を発明しているポジションに就く場合には、知的財産管理技能士の知識が役立ちます。
合格率は約60%前後となっており、取得のしやすい資格です。
ジェネラリスト検定
ジェネラリスト検定とは、人工知能やディープラーニングに関する技術を、ビジネスにどう生かせるかを測る検定になります。
昨今では当たり前のようにAIの活用が進んでいるため、活躍の機会が増える資格です。
合格率は約60~70%前後となっており、取得のしやすい資格となっています。
理系資格の一覧表
本記事で紹介した理系資格を一覧表にまとめましたので、ぜひ参考にしてください。
理系資格 | 資格の内容 |
アクチュアリー | 保険金や年金の支払金を算出するアクチュアリーの業務をおこなうために必要な資格 |
弁理士 | 特許や商標といった知的財産権を守る国家資格 |
技術士 | 各分野において、高い専門能力があると認められた方に与えられる国家資格 |
基本情報技術者試験 | IT業界で働くために必要な基本の知識を体系的に学べる資格 |
情報セキュリティマネジメント試験は | 情報セキュリティを組織的に取り組むための知識や手続きを学べる試験になります。 |
応用情報技術者試験 | 基本情報技術者試験の次のレベルにある資格 |
ITパスポート | 情報の扱い方やセキュリティなどITに関する基礎知識が学べる資格 |
知的財産管理技能士 | 知的財産の管理・活用する技能があることを証明できる資格 |
ジェネラリスト検定 | 人工知能やディープラーニングに関する技術を、ビジネスにどう生かせるかを測る検定 |
取得した理系資格をスカウトサービスでアピールしよう
従来の就活方法で取得した理系資格をアピールするのも効果的ですが、スカウトサービスで理系資格をアピールすることも可能です。
スカウトサービスとは学生のプロフィールや取得済みの資格を基に、学生へオファーを送るサービスです。
数あるスカウトサービスの中で、理系学生におすすめなのが『TECH OFFER』になります。
『TECH OFFER』は理系学生に特化したサービスであり、利用する企業も理系学生を採用したい企業ばかりです。
企業によっては取得した理系資格をみて、スカウトを送るケースも十分にあります。
会員登録はたったの3分でおこなえるため、ぜひアピールしたい理系資格をお持ちの方は登録してみてはいかがでしょうか。
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理系就活の資格によくある質問
理系資格は数も多く、レベル感もバラバラであるため、就活への影響や将来性などさまざまな疑問が浮かんでくるでしょう。
本章では理系就活における資格のよくある質問を解説します。
理系が取得できる資格の中で食いっぱぐれないのない資格は?
アクチュアリーや弁理士のような資格であれば、職・仕事に困るケースは少ないです。
一方で上記の資格は難易度が高いため、そもそも試験に受からない可能性もゼロではありません。
将来性を考えて、高難易度の資格に挑むのはよいですが、受からないリスクも考慮して行動する必要があります。
理系就活に資格はいらない?
応募条件に特定資格が必要とされていない場合を除き、理系就活に資格はあまり要求されていません。
資格は業界・企業への熱意のアピールとなりますが、大きなアドバンテージにはならないことを認識しておきましょう。
理系の資格があると高収入も可能なのか?
アクチュアリーや弁理士の資格があれば、高収入も可能です。
難易度の高い資格の場合、資格がなければできない仕事も多く、人材的価値は高まります。
人材的価値の高さは年収に直結するため、高難易度の理系資格取得者は高年収が期待できます。
まとめ
今回は理系学生が取得できる資格と就活における資格の立ち位置を解説しました。
今回解説した内容をまとめると以下のとおりです。
・理系資格の重要性は企業によって異なる
・就活以外にも理系資格を取得するメリットはある
・理系資格には難易度の低いものから高いものまでレベル感はバラバラ
理系資格は就活における熱意のアピールの他にも、職業の向き・不向きがわかるなどメリットがあります。
ぜひ本記事を参考に、理系資格の取得に励んでいただければと思います。
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