就活における準備や選考対策といえば、面接に目が向きがちになります。

面接が複数回ある点や面接で内定が決まる点を考慮すると、当然の対応といえるかもしれません。

一方で面接の前段階にあるSPIも決して手が抜ける選考ではありません。

SPIの段階で選考に落ちたという方も少なくないからです。

今回は就活におけるSPIの役割や対策方法を解説します。

SPIや適性検査に不安を感じている学生はぜひ参考にしてみてください。

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SPIは能力検査と性格検査で構成

SPIは能力検査と性格検査で構成

多くの企業でSPIは、適性検査の一環として取り入れられています。

「敵を知らずして勝利なし」という言葉があるとおり、SPIについて知っていなければ対応は難しいでしょう。

本章ではSPIを構成する2つの検査、能力検査と性格検査について解説します。

能力検査①:言語分野

言語分野とは文字どおり、言葉に関する能力が問われる検査になります。

具体的には、以下のように語句の使い方や文章の意味を問う問題が出題されます。

  • ・空欄補助:選択肢の中から文中の空欄に当てはまる語句を選ぶ問題
  • ・文の並び替え:選択肢の文章を並び替えて文章にする問題
  • ・二語の関係:例題の二語と同じ関係にある語句を選ぶ問題
  • ・語句の意味:例題の言葉と合致する意味の語句を選ぶ問題
  • ・語句の用法:例題の語句と近い意味で使われている語句を選ぶ問題

能力検査②:非言語分野

非言語分野とは論理性や数学的能力を問う検査となります。

具体的には以下の問題が出題されます。

  • ・推論:与えられた情報から、正しい割合や位置関係、順番などを選ぶ問題
  • ・割合:与えられた情報から、割合や比率を選ぶ問題
  • ・確率:与えられた情報から、物事の確率を導き出す問題
  • ・速度算:速さ・距離・時間を導き出す問題
  • ・損益算:利益・原価・定価など金額を導き出す問題

性格検査

性格検査とは文字どおり、問題を通じて選考対象者の性格や価値観、仕事への対応方法などをチェックする検査です。

性格検査に関しては特に対策をする必要がなく、ありのままの自分で臨むようにしましょう。

検査の目的を考慮すると、良く見られたいという思いから、自分の価値観とは違う回答をしてしまうケースもあるかもしれません。

自分の価値観とは違う回答をした結果、入社が決まる可能性はありますが、価値観の異なる会社で働くことは中々負担の大きい行為といえます。

内定が欲しいからといって、性格検査で価値観と異なる回答をおこなうと、入社後に苦労する可能性が高くなります。

性格検査は対策がいらない分、自分の気持ちに素直に回答しましょう。

SPIを突破するために必要な準備やコツ

SPIを突破するために必要な準備やコツ

SPIを突破するための準備時間は、多くの方ができれば削りたいと考えているでしょう。

なぜならSPIの準備時間を面接対策や研究にあてれば、また違った成果が生み出せるからです。

本章ではSPIを突破するための必要な準備やコツを解説します。

効率的にSPIへの対策を準備したい方は、ぜひ参考にしてください。

SPI対策の問題集で練習問題を解く

SPIを対策するための問題集は、世の中に数多く出版されているので、練習問題をひたすら解きましょう。

言語分野と非言語分野を満遍なく解いていくのが理想ですが、研究との両立を考慮するとなると時間がないケースがほとんどのはずです。

最初は幅広く練習問題を解いていき、正答率の高い得意分野があれば、本番もできると想定して対策はストップしましょう。

問題に偏りがあるのであれば、得意分野の特化型でも問題ありませんが、SPIは基本的に幅広く問題が出題されます。

対策にかける時間のない場合には苦手分野だけに取り組み、トータルで穴のないようにしておきましょう。

SPI対策本・アプリは1本に絞る

SPIの対策本やアプリは世の中に数多くあり、どの本やアプリも魅力的なため、色々な本やアプリに手を出したくなるでしょう。

自分の苦手分野を把握して、対策をするためには何度も問題を解くことが大切です。

基本的には対策本やアプリは1つに絞りましょう。

自身が考えた過程と回答例を比べて、解き方や問題の考え方を理解できるまで、繰り返し問題に取り組んだ方が基本を理解できます。

対策本やアプリによって、解き方や問題の考え方が異なるケースが多いため、複数の対策本を使いこなそうとすると、かえって混乱してしまいます。

基本は対策本やアプリは1つに絞り、理解を深めるようにしましょう。

パソコンの操作に慣れておく

本番のSPIは様々な方法で実施され、ペーパーテストもあれば、パソコン上での試験もあります。

普段パソコンに慣れていない方にとって、いきなり本番でパソコンを使いこなせといわれても難しいでしょう。

特にSPIの出来次第で選考の合否が決まるため、プレッシャーが高い状況では尚更です。

基本的にはクリックとマウス操作のみで検査はできますが、慣れておくことにこしたことはありません。

できるだけパソコンは普段から触り、慣れておきましょう。

SPIの受験する4つの方法

SPIの受験する4つの方法

一般的な試験といえば、大きな教室に集まっての集合形式ですが、SPIの受験には様々な方法があります。

エントリーする企業によって、受験する方法は異なるので注意が必要です。

本章ではSPIを受験する4つの方法を紹介します。

受験方法①:テストセンター

SPIの受験方法その1は、テストセンターでの受験です。

テストセンターとは企業側が用意した会場であり、選考対象者は指定された時間に会場に行きテストを受けます。

テストセンターでの試験は、パソコンがおこわれるケースがほとんどです。

テストセンターを指定された場合はパソコンでの試験を想定しておきましょう。

受験方法②:Webテスト

SPIの受験方法その2は、Webテストです。

Webテストは指定された期限までにサイトにログインして、テストを受けるタイプの試験です。

Webテストでは会場や時間が指定されないため、自由なタイミングで受けられる点がメリットになります。

自宅での空き時間等に受けることもできるため、就活生には嬉しい受験方法といえるでしょう。

受験方法③:企業でのペーパーテスト

SPIの受験方法その3は、企業でのペーパーテストです。

SPIの試験はパソコンを使ったテストだけ形式だけでなく、従来の試験のようなペーパー方式もあります。

企業の中には企業説明会とセットで、SPIを実施する企業もあります。

ペーパーテストの良いところは私たちが受けてきた従来の試験と変わらないため、慣れている点です。

受験方法④:企業のパソコンでテスト

SPIの受験方法その4は、企業のパソコンでテストをする方式です。

インハウスCBTとも呼ばれる方法ですが、企業側が用意するパソコンの台数が多く必要になるため、実施している企業は多くありません。

SPIはいつから対策すべきか?

SPIはいつから対策すべきか?

SPIの段階で選考に落ちるのは、できるだけ避けたいと誰もが考えるはずです。

気になるのは、いつからSPIの対策をすべきなのかという点でしょう。

結論からいうと、選考を受ける3ヶ月前から始めると遅くなることはありません。

本選考が3月にスタートすると仮定した場合は、前年の12月から対策を始めるとよいでしょう。

12月から全体的に対策をはじめ、徐々に苦手分野に集中していくとより試験の突破が期待できる仕上がりとなります。

なお3ヶ月はあくまで目安であり、元々のSPIの出来次第といえます。

対策のない状態で高い正答率をあげている方は、対策に多くの時間を割く必要がありません。

SPIへの対策時期をより遅くしても、問題はないでしょう。

選考以外にも、インターンシップの参加にSPI選考を課している企業もあります。

SPIの結果をもって、インターンシップの参加有無を決定している企業があるため、対策が必要です。

夏季のインターンシップが7月後半におこなわれると仮定すると、4月には対策を始めるとよいでしょう。

対策期間の長さは前述したように、SPIの出来次第なため、個々人で見極めが必要です。

適性の高い企業を目指すならスカウトサービス

適性の高い企業を目指すならスカウトサービス

SPIが実施される目的は、企業とのミスマッチを避けるためにおこなわれています。

採用のミスマッチは学生・企業の双方が不幸な結果となるため、お互い避けたい展開といえます。

今までは、企業との相性を測る方法はSPIや面接のように企業の選考を受けるしかありませんでした。

昨今では様々な方法で選考を受けずとも、企業と学生の相性を確認することができます。

代表的なのが、スカウトサービスです。

スカウトサービスとは学生が登録したプロフィールや経歴を基に、企業が学生をスカウトするサービスです。

昨今のスカウトサービスでは、過去のデータを基に学生と企業をマッチングする機能があるため、より客観的に相性の良い企業と出会えます。

スカウトサービスは世の中に数多くありますが、理系学生におすすめのスカウトサービスは『TECH OFFER』です。

『TECH OFFER』は理系学生に特化したスカウトサービスであり、理系学生を採用したい企業が活用しています。

『TECH OFFER』の会員登録は、たったの5分で完了します。

SPIや面接で相性の良い企業で出会う方法も1つの方法ですが、ぜひ理系学生に特化した『TECH OFFER』を利用してみてはいかがでしょうか。

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まとめ

今回はSPIとはどのような試験か、突破に必要なコツや準備を解説しました。

SPIは「能力検査」「性格検査」の2つで構成されている適性検査の1種となります。

SPIを突破するための準備とコツは以下の3つとなります。

  • ・SPI対策の問題集で練習問題を解く
  • ・SPI対策本・アプリは1本に絞る
  • ・パソコンの操作に慣れておく

就活といえば、面接に目が向きがちですが、SPIも油断できない選考フェーズです。

ぜひ本記事を参考にしていただき、対策をしていただければと思います。