就活面接で合否を左右する要素はさまざまありますが、志望動機は大きな要素になります。
企業に刺さる志望動機を作り、的確に回答できれば、合格の可能性は高まるでしょう。
一方で、志望動機を作るのは簡単ではないため、作成に苦戦している方は少なくありません。
今回は、就活面接で使える志望動機の作り方と志望動機の答え方を解説します。
志望動機の作り方や答え方に不安を感じている方は、ぜひ本記事を参考にしてください。
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就活面接の志望動機から熱意・人柄・相性をチェックしている
就活面接で使える志望動機の作り方を解説する前に、そもそも面接で志望動機が問われる理由を解説します。
志望動機が必要な理由が理解すれば、より良い志望動機の作成につながります。
企業が面接で志望動機をチェックする理由は以下のとおりです。
- ・熱意:自社への熱意の高さから内定辞退の可能性を探るため
- ・人柄:一緒に働く可能性のある人材がどのような人柄かを知るため
- ・相性:入社後に活躍できる人材なのか相性を知るため
上記の項目をアピールできる志望動機にすると、企業に「刺さる」可能性は上がります。
6STEPで作る就活面接の志望動機
志望動機の作成で悩んでいる方は、いきなり志望動機を作ろうと頑張っている方かもしれません。
何の下準備のない状態で志望動機を作るのは難しく、慣れている方でも簡単ではないでしょう。
本章では、就活面接で使える志望動機の作り方を6STEPで解説します。
STEP1:自己分析から就活の軸と将来の方向性を見つける
企業を探して志望動機を作成するのではなく、まずは根本的な部分を決めることからスタートします。
具体的には自己分析を通じて、以下の2つを決めていきます。
- ・就活の軸:企業を選ぶ際の基準(例:働き方や価値観の一致、労働条件など)
- ・将来の方向性:入社後に実現したいこと
見つけた就活の軸と将来的な方向性を基に、志望動機を作りましょう
STEP2:業界研究・企業研究で特徴や魅力を見つける
就活の軸が決まれば、目指す業界や企業が絞れるため、業界研究・企業研究がしやすくなります。
業界研究・企業研究を通じて、企業の特徴や魅力を調べ上げましょう。
ネットでの情報収集はもちろん、OB・OG訪問や企業説明会など実際に企業と接触して情報を集めると、さまざまな観点から企業が調べられます。
STEP3:就活の軸と企業の特徴・魅力を紐づける
自身の根本的な部分と企業との結びつきがあると、企業が納得する志望動機に近づきます。
企業研究で見つけた企業の特徴や魅力と就活の軸を紐づけて、志望動機の核となる部分を作りましょう。
たとえば、以下のような就活の軸と企業の特徴を紐づければ、納得感のある志望動機の材料になります。
- ・就活の軸:バイト経験から得られたホスピタリティを大事に企業で働きたい
- ・企業の特徴:高いホスピタリティで差別化を図る業界No.1企業
STEP4:入社後にやりたいことを見つける
入社後にやりたいことがあると、企業を選ぶ理由に説得力が増すため、実現したいことを見つけましょう。
入社後のキャリア設計をする良い機会にもなるため、入社後にやりたいことを見つけるno
はおすすめです。
内定を獲得することは重要ですが、あくまで通過点です。
入社後にやりたいことを見つければ、先を見据えた行動ができると企業からの評価もプラスになります。
STEP5:結論・エピソード・入社後の将来像の構成に落とし込む
就活の軸と企業の特徴を紐づけ、入社後にやりたいことを見つけられた後は志望動機を実際に作ります。
志望動機は以下の構成に落とし込むと、伝わりやすい志望動機になります。
- ・結論:企業を志望する理由を端的に表現する
- ・エピソード:志望するに至った背景を伝える
- ・入社後の将来像:入社後にやりたいことを伝える
STEP6:就活面接の志望動機は長さは1分程度にまとめる
企業への入社熱意があるほど志望動機が長くなりがちですが、基本的には志望動機の長さは1分程度にまとめましょう。
1分程度であれば、長くも短くもない適切な量の志望理由になります。
志望理由が長すぎると企業側に説明が伝わりづらくなり、短すぎると熱意が低いと判断される可能性が上がります。
番外:就活面接の志望動機とES・書類の志望動機は同じでよい?
企業によっては、ES・書類選考の段階で志望動機を質問してくるケースがあります。
面接の志望動機とES・書類の志望動機は、同じでよいのか気になる方もいるでしょう。
基本的には、面接とES・書類の志望動機は同じで問題ありません。
ただし、志望動機をES・書類用に省略している場合には、面接時には詳しく説明するようにしましょう。
詳細に志望動機を伝えることで、入社への熱意を伝えられます。
就活面接で志望動機の例文
志望動機を書き慣れていない方が、いきなり志望動機を作るのは簡単ではありません。
志望動機の例文を参考にしながら作り上げ、徐々に志望動機を作るのに慣れていきましょう。
本章では就活面接で使える志望動機の例文を解説します。
志望動機の例文1:企業理念に共感
私が御社を志望する理由は、御社の企業理念である「新しい製品にチャンレンジ」に共感したためです。
私は大学での研究で、前例的な手法を踏襲するのではなく、常に新しい手法を模索する形で実験をしてきました。
新しい手法にチャレンジすることで小さくとも新たな発見があり、自分のレベルアップを実感してやりがいを感じていました。
もちろん、新しい手法にチャレンジをすることで生まれる課題もあります。
ですが、課題の解決から新たな発見が生まれるため、常に挑戦的な姿勢で取り組んでいます。
さまざまな企業がある中で、御社の掲げる「新しい製品にチャンレンジ」が私の価値観と一致していることから御社を志望致しました。
御社に入社後は培った知識や経験を生かして、新たな製品作りにチャレンジしていく所存です。
志望動機の例文2:社風に相性の良さを感じた
私が御社を志望する理由は、ホスピタリティを重視する御社の社風にマッチすると感じたためです。
私はテーマパークのキャストとしてアルバイトをしており、お客様の喜ぶ瞬間にやりがいを感じています。
お困りのお客様からいただく、ありがとうの一言は何よりもモチベーションアップにつながっています。
すべてのお客様に寄り添った対応が毎回できるわけではありませんが、常に寄り添った対応を試行錯誤しています。
アルバイトでの経験を通じて、将来的にはホスピタリティを重視する企業で働きたいとの思いが強くなりました。
数ある企業の中で、御社は高いホスピタリティ性を武器にしているため、私が目指す方向性と一致していると思い、志望致しました。
入社後は御社のノウハウを学びつつ、お客様に寄り添ったベストな対応ができるように業務にあたってまいります。
志望動機の例文3:商品やサービスに魅力を感じた
私が御社を志望する理由は、御社が提供するやすらぎの空間を自分も生み出したいと考えたためです。
私は御社でのアルバイトや店舗の利用を通じて、大きなリラックス効果を感じていました。
特に、研究や就活でストレスを感じたときには、大きなやすらぎを感じてリカバリーを実感した経験は忘れません。
私が感じたストレスからのリカバリーを世の中にいる多くの人に伝え、世の中を元気にしたいと考え、御社を志望致しました。
御社に入社後は一日でも早く戦力となり、やすらぎの空間を自分でも作りたいと考えております。
志望動機の例文4:希望の職種がある
私が御社を志望する理由は、専門分野の研究職があるためです。
私は大学でパソコンのメモリーに関する研究をしており、心血を注いできました。
メモリーに関する研究をしようと思ったきっかけは、小さいときに買ってもらったパソコンです。
パソコンを使い慣れていくうちに動作の遅さが気になり、父に質問したところ、メモリーが原因とのことでした。
将来はパソコンに関わる仕事がしたいと思い始めていたこともあり、大学でメモリーの研究をするに至りました。
数多くの企業がある中で、御社はメモリーに関する研究を業界No.1の規模でおこなっており、私が一番活躍できる企業と考えて志望致しました。
御社に入社後は培った知識や経験を生かして、御社のメモリーの研究を加速させていきます。
就活面接で避けたいNGな志望動機の例文
志望理由は自由に作れるため、良い志望理由もあれば良くない志望理由も作り出せます。
本章では就活面接で避けたいNGな志望理由の例文を解説するため、作成の際は注意してください。
NG例文1:どこの企業でも当てはまる内容
どこの企業でも当てはまる志望動機では、入社への熱意が低いと判断されて高い評価は得られません。
多くの企業の中から、応募した企業を選んだのかを志望動機に入れましょう。
どこの企業でも当てはまる内容で作成した志望動機のNG例は、以下のとおりです。
私が御社を志望する理由は、御社の業績が好調なためです。
私は成長意欲が高く、企業に入社してからスキルや経験値をどんどん伸ばしていきたいと考えています。
スキルや経験値を伸ばすには、活躍の機会が多い業績好調の企業がベストと考え、企業探しをしていました。
さまざまな企業がある中で、御社は業績が三年連続で増収増益であることから、私の考える業績好調の企業に合致するため、志望致しました。
御社に入社後は一日でも早く仕事を覚え、戦力として活躍していく所存です。
NG例文2:給料や休日などの条件
給料や休日などの労働条件は重要ですが、労働条件を志望理由に据えるのはおすすめできません。
さらに条件の良い会社があれば、転職される人物と判断されるためです。
企業は長く活躍してくれる人材を求めているため、労働条件以外で働きたい理由を志望動機に入れましょう。
給料や休日などの条件を志望動機としたNG例は、以下のとおりです。
私が御社を志望する理由は、完全週休二日制で業界の中でも高い給料のためです。
同じ週40時間の労働をするのであれば、最も良い条件で働くのが合理的な選択だと考えております。
また、学生時代と同様に土日が休日である方が過ごしやすいため、完全週休二日制の企業を探していました。
自身の研究分野の延長線上にある企業の中で御社は最も労働条件が良いため、志望致しました。
御社に入社後は培った知識や経験を生かして、一日でも早く戦力になります。
就活面接で通過率を上げる志望動機の答え方のポイント3選
的確に志望動機を答えることができれば、志望動機への納得感がさらに増します。
本章では、就活面接で通過率を上げる志望動機の答え方を解説します。
ポイント①:熱意が伝わるように話す
志望動機の内容から入社への熱意を伝えられますが、話し方を工夫すると、さらに熱意が伝わります。
具体的には身振り手振りを使うと表現の幅が広がるため、熱意がさらに表現しやすくなります。
志望動機を話すとき以外も身振り手振りを使うと表現の幅が広がるため、おすすめです。
ポイント②:ゆったりと話す
企業側に刺さる志望動機を作れたとしても、焦って会話をしては企業側に内容が伝わりづらくなります。
企業側に志望動機をしっかりと聞いて、理解してもらうためにも志望動機はゆっくりと話しましょう。
面接は緊張するため、ゆったりと話しているつもりでも丁度良いスピードになっています。
ポイント③:深掘りにも対応できるように準備をする
志望動機は企業側から深掘りされやすいため、準備をしておきましょう。
深掘りされた質問に回答することは簡単ではありませんが、しっかりとした回答ができると、さらにプラスの評価になります。
就活面接の志望動機に役立つ出会いならスカウトサービスを利用しよう
企業に刺さる志望動機を作るにはインターネットからの情報では限界があるため、企業に接触して情報を得る必要があります。
就活ナビサイトから企業に応募・接触するのもよいですが、スカウトサービスの利用もおすすめです。
スカウトサービスとは、サイトに登録された学生の情報を基に企業が学生へオファーを送るサービスです。
スカウトサービスを利用すれば、自分と相性の良い企業と出会えるため、志望動機を作る材料が多く手に入ります。
数あるスカウトサービスの中でも、理系学生には『TECH OFFER』がおすすめです。
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会員登録は5分でおこなえますので、ぜひこの機会に『TECH OFFER』に登録して、多くの企業からのスカウトを受け取りましょう。
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まとめ
今回は就活面接で使える志望動機の作り方と志望動機の答え方を解説しました。
今回解説した内容をまとめると以下のとおりです。
- ・志望動機はいきなり作らずに自己分析からおこなう
- ・就活の軸と入社後にやりたいことが志望動機の核となる
- ・どこの企業でも当てはまる内容の志望動機は避ける
志望動機は選考通過を左右する大きな要素です。
ぜひ本記事を参考にして、企業に刺さる志望動機を作り上げましょう。