こんにちは。理系就活情報局です。

企業の採用活動において、従来の学歴重視の採用から人間性やその人自身の能力を評価する採用へとシフトし続けています。

しかし、履歴書等にも大学名を記載することから、どの大学に所属しているかが採用可否の判断材料の1つとして捉えられている可能性があります。

実際に、現在就活を行っている方も自分の大学が就活に有利であるのか気になる方も多いのではないでしょうか?

そこで今回は、理系企業の就職に強い大学ランキングを就活を成功させるポイントとともに紹介していきます。

就活中の理系学生で、自分の大学が就活でどのような立ち位置にあるのか気になる方はぜひ参考にしてみてください。

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「本当に強い大学ランキング」にみる就職に強い理系大学

「本当に強い大学ランキング」にみる就職に強い理系大学

不動のトップ勢を追い上げる工科系大学

全国の国公私立合わせて546大学を対象とした「本当に強い大学ランキング2024」(東洋経済新報社)のTOP10は、以下の通りです。

順位大学
1東京大学
2早稲田大学
3慶應義塾大学
4京都大学
5東北大学
6大阪大学
7名古屋大学
8豊田工業大学
9東京工業大学
10九州大学

このランキングは、「教育・研究力」「就職力」「財務力」「国際力」の4つの視点で定量データを選び、計13の指標をもとに評価したものです。

同ランキング開始以来、不動の1位を維持する東京大学を筆頭に、3位までは前年と同じ順位結果となっています。

有名大学が名を連ねる中、8位の豊田工業大学(前年13位)、9位の東京工業大学(前年9位)のように工業大学の躍進が目を惹きます。

「就職力ランキング」にみる企業が評価する理系大学

「就職力ランキング」にみる企業が評価する理系大学

上位9位を国公立が占める

日経HRと日本経済新聞社が行っている「企業の人事担当者から見た大学イメージ調査」をもとに作成した「就職力ランキング」のTOP10は、以下の通りです。

順位大学
1京都大学
2九州大学
3筑波大学
4北海道大学
5神戸大学
6名古屋大学
7大阪公立大学
8豊田工業大学
9東北大学
10芝浦工業大学

このランキングは、「行動力」「対人力」「知力・学力」「独創性」の4つのポイントから就活生を評価したデータをもとに作成されています。

トップ9までは国公立が占めており、国公立の就活生が人事担当者からの評価が高いことが窺えます。

私立トップは芝浦工業大学

唯一TOP10に入っているのは、芝浦工業大学です。

芝浦工業大学は多くのランキングにランクインしており、入学時から将来を見据えたキャリアサポートを行っています。

入学時の適性検査を行い、1年および2年次には、社会人基礎力を養成する講座や工場見学を開催するなど、早期から就職を見据えたイベントが設けられています。

3年次には、各学科の専門分野に合わせたガイダンスを行っているのが特徴です。就職講座やインターンシップ、工場見学などのキャリア支援プログラムを通して、適切な就職活動を後押しする環境が整っています。

関連記事:https://techoffer.jp/rikeishukatsu/shiritsurikei-syusyokuranking/

「就職希望企業ランキング」にみる理系学生の希望

「就職希望企業ランキング」にみる理系学生の希望

理系学生は大手志向にある

キャリタス就活「就職希望企業ランキング(理系)」のTOP10は、以下の通りです。

順位大学
1Sky
2ソニーグループ
3トヨタ自動車
4NTTデータ
5富士フイルムグループ
6富士通
7野村総合研究所
8味の素
9日立製作所
10三菱UFJ銀行

理系の1位はSkyで、次点に理系就活生に根強い人気を誇るソニーグループとトヨタ自動車が続きます。

TOP10はいずれも誰もが知る大手企業で、理系就活生が大手志向にあることがわかります。

上位20社のうちの大半をITとメーカーが占めている中、10位には三菱UFJ銀行がランクインしています。

業界別・採用大学ランキング

業界別・採用大学ランキング

3大電機メーカー「採用大学」ランキング2023

ダイヤモンドオンライン「3大電機メーカー「採用大学」ランキング2023最新版」からは、理系就活生の多くが志望する大手企業の採用傾向がわかります。

ソニーグループ「採用大学」ランキング2023

順位大学就職者数
1東京大学57
1東京工業大学57
3慶應義塾大学42

パナソニック「採用大学」ランキング2023

順位大学就職者数
1大阪大学29
1立命館大学25
3九州工業大学21
3同志社大学21

日立製作所「採用大学」ランキング2023

順位大学就職者数
1早稲田大学45
2慶應義塾大学36
3東京理科大学32

大手電機メーカーの採用動向を見ると、ソニーグループは旧帝国大学や国立大学出身者が強い一方で、大阪に本社を置くパナソニックでは関西圏の大学出身者が多く採用されています。

一方で、日立製作所は名門国立大学や理系大学の出身者に加え、早慶出身者の採用も積極的に行っています。

3大自動車メーカー「採用大学」ランキング2023

ダイヤモンドオンライン「3大自動車メーカー「採用大学」ランキング2023最新版」からは、理系就活生の多くが志望する大手企業の採用傾向がわかります。

トヨタ自動車「採用大学」ランキング2023

順位大学就職者数
1名古屋大学46
2大阪大学26
3名古屋工業大学25

日産自動車「採用大学」ランキング2023

順位大学就職者数
1九州大学27
2早稲田大学20
3北海道大学13
3東北大学13

ホンダ「採用大学」ランキング2023

順位大学就職者数
1芝浦工業大学20
2大阪大学15
2中央大学15
2東京理科大学15
2日本大学15
2法政大学15
2同志社大学15

自動車メーカーの採用動向を見ると、トヨタ自動車は地元志向の強さがうかがます。える一方、ホンダでは前年5位の芝浦工業大学が1位に浮上し、前年1位の早稲田大学と2位の慶應義塾大学は10位にとどまりました。

日産自動車では、前年と同様に九州大学が1位を占めており、福岡県にある工場の立地の影響が考えられます。2位に前回5位の早稲田大学、3位に前年ランキング外だった北海道大学が浮上しています。

コンサル2社の「採用大学」ランキング2023

ダイヤモンドオンライン「コンサル2社の「採用大学」ランキング2023最新版」からは、理系就活生の多くが志望する大手企業の採用傾向がわかります。

アクセンチュア「採用大学」ランキング2023

順位大学就職者数
1慶應義塾大学86
2早稲田大学81
3東京大学57
4京都大学36
5大阪大学32
6上智大学25
7東京工業大学24
8北海道大学23
9明治大学22
10東京理科大学20

野村総合研究所「採用大学」ランキング2023

順位大学就職者数
1慶應義塾大学70
2早稲田大学62
3東京大学32
4京都大学23
5東京工大学20
6東北大学17
6明治大学17
8大阪大学16
9東京理科大学14
10北海道大学13
10筑波大学13

コンサルの採用動向を見ると、2社ともトップ3は早慶、東大です。

上位には国立大トップが続き、採用は狭き門となっています。一方で、両社ともDX人材を求めて東京工業大学や東京理科大学といった理系大学の人材を積極的に採用しているのが特徴です。

コンサル業界でも、理系人材を獲得したいニーズは増加しています。

理系就活生にとっても、自分の専門性を活かしながら高収入を狙える選択肢として、コンサル業界には大きな魅力があります。

近年の理系学生の就職動向

近年の理系学生の就職動向

理系学生の内定率は高い

理系就活生の需要は非常に高くなっており、企業への内定率も高い水準を保っています。

文部科学省が発表している「令和6年3月大学等卒業者の就職状況(4月1日現在) 」によると、理系の就職内定率は98.8%と高い数値となっており、文系の92.2%よりも高くなっています。

近年急速なIT化が進んでいることで、ITに強い理系人材を求める企業のニーズが現れた結果となっています。

仕事内容と安定の両方を求める

ランキングにも表れているように、理系就活生は大手企業を中心に行っている傾向があります。

理系就活生が大手企業をめざすのは、自分がやりたい仕事ができる環境と安定の両方を求めているからです。

理系分野は専門性が求められるため、自分のスキルを活かそうと思えば大手志向になるのは当然の流れです。

あわせて、大手企業は福利厚生や職場環境が整っており、働きやすさや安定性を求めるニーズにも合致しています。

大学院進学率も高い

近年の理系学生は学部卒での就職するのと同様の割合で大学院への進学を選択する傾向があります。

文部科学省の「学校基本調査」によると、文系学生が大学院進学を選択する割合は2%前後であるのに対し、理系学生は学部によって50%を超える大学院進学率となっています。

理系人材を採用する企業においては、開発職や研究職を中心として大学院卒を募集条件としている企業もあるため、そうした企業の需要に対応する意図も感じられます。

理系就職にはどのような選択肢がある?

理系就職にはどのような選択肢がある?

専門分野の職種へ就職

まず1つ目が、専門分野の職種に就職するという選択肢です。

自分が大学で研究に従事した内容に関連した職種であれば、これまでの経験を活かしで業務にあたることができます。

また、理系学生は文系学生よりも大学で学んだ内容が就職につながる可能性が高いと言えます。

専門分野の中でも、薬学や機械、建築といった技術職につながる学問であれば、即戦力として活躍できるでしょう。

企業では、研究や技術といった大学の勉強の延長線上にある業務を担当できる場合もありますが、開発や生産といったこれまで学んだことを応用できる業務もあります。

そのため、自分の知識や技術が直接的に関わる業界を就職先として選択することで、就職活動がスムーズに進む可能性があります。

就職活動の成功確率を高めたいと考える人は、専門分野での就活にトライしてみると良いでしょう。

専門分野以外の職種へ就職

学生時代に学んだことに直接関連しない、専門分野以外の職種に就職するという手段もあります。

例えば学生時代の研究で培ったデータの分析力やロジカルに物事を考える能力は、どの職種においても応用できる能力です。

そのため、学生時代の研究に直接関係しない業務であっても、十分に業務上の成果を出すことができます。

当然、自分が専門的に学んだ内容に関連した業界に就職できれば良いですが、専門分野に直接関わる企業だけを志望先にしてしまうと、就職先の候補を自ら狭めてしまうこととなってしまいます。

そうなると、就活が思うように進まず内定が取れない状況が続いた時に、他の選択肢を取ることができません。

こうした状況を避けるためにも、専門分野以外の就職先も視野に入れて就活を行うことも重要となります。

特にIT系や製造系の業界は、その分野を専門的に学んでいなくても理系学生自体の採用需要があるため、就職できる可能性も高いです。

自分自身の可能性を広げるためにも、専門分野以外の就職先も候補としてあげておきましょう。

文系職種への就職

最後は、文系職種に就職するという選択肢です。

文系職種の例としては、商社や銀行、保険会社といった金融機関やコンサルティング会社などが挙げられます。

業務内容としては、営業や事務を行うケースが多いです。

こうした文系職種であっても、細かいデータ分析を行うスキルが役に立つ場合も多く、最近では理系学生が採用されるケースも多くなってきています。

ただし、注意点としては文系学生とも採用枠を争うこととなるため、競争率が高くなり、内定をもらえる可能性が低くなることです。

そのため、文系職種に応募する際は理系職種以上に選考に向けた準備や対策をしっかりと行う必要があります。

志望動機を明確にすることはもちろん、就職後どのようなことに貢献できるのかをしっかりとアピールすることも重要です。

企業を選ぶ際に注意したいポイント

企業を選ぶ際に注意したいポイント

自己分析をしっかり行う

まずは、自己分析をしっかりと行いましょう。

自己分析を行うことで、どういった企業に就職してどのようなことがやりたいのかという判断基準を明確にしやすくなります。

また、自己分析で明確になった自分自身の強みなどは、そのまま面接対策となり、主食活動自体を効率化させることができます。

企業側も応募者の強みがわかれば、そのような業務が適していそうかを判断しやすくなります。

自己分析自体は就活の早期に行っておくことをおすすめします。

社風が合うかを見極める

企業選びの重要な基準として、社風があっているかどうかがあります。

たとえ同じ職種であったとしても、会社によって社風や職場環境などは大きく異なってきます。

就職先で長期間働くことを考えると、もし社風や職場環境が合わなかった場合、働きづらくなるのはもちろん、成果もあげづらくなってしまいます。

社風があっているかどうかを見極める方法としては、説明会の参加やOB訪問、インターンの参加などの方法があります。

自分の就職活動にさける時間なども考慮して、自分に合った方法で社風を見極めることをおすすめします。

福利厚生を確認する

企業選びでは、福利厚生についても必ず確認しましょう。

理系の職種では、企業が提供する技術研修や研究費用の援助など、キャリアに直結する社員のスキルアップをめざした制度が設けられている場合もあります。

企業の福利厚生には、フレックスタイム制度やリモートワークの選択肢も含まれます。

ライフステージの変化に応じて柔軟な働き方ができるかどうかは、その会社で長く働けるのかを判断する基準となります。

自分らしい働き方ができる体制が整っているかどうか、応募要項をチェックしてみましょう。

逆求人サイトで自分に合う企業と出会おう

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まとめ

就職に強いランキングを見てみると、理系大学が上位にランクインされていることがわかります。

企業のIT化などにより、ITに強い人材である理系学生の採用ニーズは年々高まっているものと考えられます。

しかし、人気企業は競争倍率が高く、しっかりとした選考対策が必要となるため、気が抜けません。

自分に合った企業に就職するためにも、選考対策をしっかりと行っていきましょう。