企業の採用活動において、従来の学歴重視の採用から人間性やその人自身の能力を評価する採用へとシフトし続けています。

しかし、履歴書等にも大学名を記載することから、現在においてもどの大学に所属しているかが採用可否の判断材料の1つとして捉えられている可能性があります。

実際に、現在就活を行っている方も自分の大学が就活に有利であるのか気になる方も多いのではないでしょうか?

そこで今回は、理系企業の就職に強い大学ランキングを就活を成功させるポイントとともに紹介していきます。

就活中の理系学生で、自分の大学が就活でどのような立ち位置にあるのか気になる方はぜひ参考にしてみてください。

有名企業への就職に強い大学ランキングからみる理系企業の就職に強い大学

ここでは実際に有名企業への就職に強い大学ランキングをみていきます。

具体的には、東洋経済が発表している「有名企業への就職に強い大学ランキング200」をみていきますが、その中でもTOP10を抜粋してみていきましょう。

順位大学名所在地
1東京工業大学東京
2一橋大学東京
3国際教養大学秋田
4電気通信大学東京
5名古屋工業大学愛知
6東京理科大学東京
7九州工業大学福岡
8豊田工業大学愛知
9早稲田大学東京
10大阪大学大阪

【参考】東洋経済「有名企業への就職に強い大学ランキング200」から抜粋

このランキングでは、トヨタ自動車や日立製作所、三菱UFJ銀行などの日本を代表する400社への実就職率から各大学の順位づけを行っています。

1位は東京工業大学で、同社が毎年行っている同様のランキングで3年連続首位に立っています。
東京工業大学では、学部と大学院を合わせて6年一貫教育を行っています。
同社の調査によると、主な就職先はソニー、キャノン、パナソニック、野村総合研究所、トヨタ自動車など製造業を中心に大手企業への就職が多い状況です。

TOP10に理系企業が軒並みランクイン

上記のランキングからもわかる通り、トップ10のうち6校が理系大学となっており、理系大学の就職への強さが目立っています。

理由としては、あらゆる分野でIT化やAI導入が進んでいるため、そうした技術に対応できる人材が求められているからだと考えられます。
最近では、開発職や研究職といった理系学生を限定している職種のみならず、文系学生の人気就職先としても挙げられる大手商社やメガバンクなどでも理系学生の採用が増えています。
コロナ禍でリモートワークが進む中でIT化の流れはさらに加速することが予想される中、IT分野に強い理系学生の需要は高まっていくものと考えられます。

近年の理系学生の就職動向

ここでは、近年の理系学生の就職動向について解説していきます。

具体的には以下の特徴が挙げられます。

  • 理系学生の内定率は高い水準
  • 大手企業への就職志向が強い
  • 大学院へ進学する傾向

理系学生の内定率は高い水準

近年理系学生の需要は非常に高くなっており、企業への内定率も高い水準を保っています。

文部科学省が発表している「令和元年度大学等卒業予定者の就職内定状況調査(2月1日現在)について 」によると、理系の就職内定率は93.0%と高い数値となっており、文系の92.2%よりも高くなっています。

近年急速なIT化が進んでいることで、ITに強い理系人材を求める企業のニーズが現れた結果となっています。

大手企業への就職志向が強い

理系学生は大手企業へ関心を示し、就職活動も大手企業を中心に行っている傾向があります。

キャリタスが実施した「発表!2022年卒の就活生が選ぶ人気企業とは?~就職希望企業ランキング:大学生編~」によると、トップ10にはトヨタ自動車、ソニー、NTTデータなど理系人材を採用している企業の中でも大手の企業が名を連ねています。

また、上位企業の中にはIT化に積極的に取り組んでいる企業が多くランクインしており、製造とITの分野で非常に人気が高いことがわかります。

大学院へ進学する傾向

近年の理系学生は学部卒での就職するのと同様の割合で大学院への進学を選択する傾向があります。

文部科学省の「学校基本調査」によると、文系学生が大学院進学を選択する割合は2%前後であるのに対し、理系学生は学部によって50%を超える大学院進学率となっています。

理系人材を採用する企業においては、開発職や研究職を中心として大学院卒を募集条件としている企業もあるため、そうした企業の需要に対応する意図も感じられます。

理系就職にはどのような選択肢がある?

ここでは、理系学生が就職する際にどのような選択肢があるのかについて解説していきます。

具体的には以下の選択肢が挙げられます。

  • 専門分野の職種へ就職
  • 専門分野以外の職種へ就職
  • 文系職種への就職

専門分野の職種へ就職

まず1つ目が専門分野の職種に就職するという選択肢です。

自分が大学で研究に従事した内容に関連した職種であれば、これまでの経験を活かしで業務にあたることができます。

また、理系学生は文系学生よりも大学で学んだ内容が就職につながる可能性が高いと言えます。
専門分野の中でも、薬学や機械、建築といった技術職につながる学問であれば、即戦力として活躍できるでしょう。

企業では、研究や技術といった大学の勉強の延長線上にある業務を担当できる場合もありますが、開発や生産といったこれまで学んだことを応用できる業務もあります。
そのため、自分の知識や技術が直接的に関わる業界を就職先として選択することで、就職活動がスムーズに進む可能性があります。

就職活動の成功確率を高めたいと考える人は、専門分野での就活にトライしてみると良いでしょう。

専門分野以外の職種へ就職

学生時代に学んだことに直接関連しない、専門分野以外の職種に就職するという手段もあります。

例えば学生時代の研究で培ったデータの分析力やロジカルに物事を考える能力は、どの職種においても応用できる能力です。
そのため、学生時代の研究に直接関係しない業務であっても、十分に業務上の成果を出すことができます。

当然、自分が専門的に学んだ内容に関連した業界に就職できれば良いですが、専門分野に直接関わる企業だけを志望先にしてしまうと、就職先の候補を自ら狭めてしまうこととなってしまいます。
そうなると、就活が思うように進まず内定が取れない状況が続いた時に、他の選択肢を取ることができません。
こうした状況を避けるためにも、専門分野以外の就職先も視野に入れて就活を行うことも重要となります。

特にIT系や製造系の業界は、その分野を専門的に学んでいなくても理系学生自体の採用需要があるため、就職できる可能性も高いです。
自分自身の可能性を広げるためにも、専門分野以外の就職先も候補としてあげておきましょう。

文系職種への就職

最後は文系職種に就職するという選択肢です。

文系職種の例としては、商社や銀行、保険会社といった金融機関やコンサルティング会社などが挙げられます。
業務内容としては、営業や事務を行うケースが多いです。

こうした文系職種であっても、細かいデータ分析を行うスキルが役に立つ場合も多く、最近では理系学生が採用されるケースも多くなってきています。

ただし、注意点としては文系学生とも採用枠を争うこととなるため、競争率が高くなり、内定をもらえる可能性が低くなることです。
そのため、文系職種に応募する際は理系職種以上に選考に向けた準備や対策をしっかりと行う必要があります。
志望動機を明確にすることはもちろん、就職後どのようなことに貢献できるのかをしっかりとアピールすることも重要です。

企業を選ぶ際に注意したいポイント

ここでは、志望企業を選ぶ際に注意しておきたいポイントについて解説していきます。

具体的には以下のポイントが重要です。

  • 自己分析をしっかりと行う
  • 社風が合うかを見極める

自己分析をしっかりと行う

まずは、自己分析をしっかりと行っておきましょう。

自己分析を行うことで、どういった企業に就職してどのようなことがやりたいのかという判断基準を明確にしやすくなります。

また、自己分析で明確になった自分自身の強みなどは、そのまま面接対策となり、主食活動自体を効率化させることができます。
企業側も応募者の強みがわかれば、そのような業務が適していそうかを判断しやすくなります。

自己分析自体は就活の早期に行っておくことをおすすめします。

社風が合うかを見極める

企業選びの重要な基準として、社風があっているかどうかがあります。

たとえ同じ職種であったとしても、会社によって社風や職場環境などは大きく異なってきます。
就職先で長期間働くことを考えると、もし社風や職場環境が合わなかった場合、働きづらくなるのはもちろん、成果もあげづらくなってしまいます。

社風があっているかどうかを見極める方法としては、説明会の参加やOB訪問、インターンの参加などの方法があります。

自分の就職活動にさける時間なども考慮して、自分に合った方法で社風を見極めることをおすすめします。

これだけは知っておきたいポイント(まとめ)

就職に強いランキングを見てみると、理系大学が上位にランクインされていることがわかります。

企業のIT化などにより、ITに強い人材である理系学生の採用ニーズは年々高まっているものと考えられます。
しかし、人気企業は競争倍率が高く、しっかりとした選考対策が必要となるため、気が抜けません。

自分に合った企業に就職するためにも、選考対策をしっかりと行っていきましょう。