昨今は従来の就活スタイルに加えて、様々な就活方法が登場しています。
逆求人やリファラル採用などの新たな就活スタイルに加え、就活でもエージェントを活用する27卒の理系学生が増えています。
就活エージェントと聞くと、なんとなく就活が有利に進みそうというイメージを持つ方が多いのではないでしょうか。実際、学業と就活の両立が大変な理系学生にとって、就活エージェントは効率的に利用すれば心強い存在となります。
一方で就活エージェントがどのようなサービスで、どのエージェントサービスがおすすめなのかわからない方も多いはずです。
今回は就活エージェントとは何か、理系就活におすすめのエージェントサービスを紹介します。同時に就活エージェントの選び方や注意点も解説しました。
理系就活にエージェントサービスの活用を検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。
就職活動支援エージェント(人材紹介サービス)とは?

就活活動支援エージェントについて耳にする機会があっても、その実態についてよくわからず、エージェントサービスを使うのを躊躇してしまうことはありませんか?
そこで始めにエージェントサービスの詳細をまとめました。
メリットその1:就活のトータルサポート
新卒の就活エージェントサービスとは、専任のアドバイザーが就活を始めから終わりまでサポートしてくれる無料サービスです。
そして理系学生にエージェントサービスをおすすめしたい点は、主に3点があげられます。
- ・「自己分析の仕方」や「業界研究」、「履歴書作成」という初期の悩みのサポート
- ・面接やES添削、グループディスカッションなどの選考対策
- ・企業からオファーを受けることが出来る少人数制のイベントなどを紹介してもらえる
就活エージェントの活用は研究などで忙しい理系学生にとって、研究と就活を両立しやすくなるため、おすすめです。
メリットその2:非公開クラスの求人に出会える可能性
エージェントサービスを活用すると、就活のサポートという大きなメリットに加えて、もう1つ大きなメリットが受けられます。非公開クラスの求人に出会える点です。
エージェントサービスでは、企業側の採用ニーズに応えるために、エージェントが学生に紹介する求人を限定しています。
エージェントが学生をチェックして、採用ニーズに合う学生と判断されれば、表には出ていない求人も紹介してくれます。
採用ナビサイトには出ていない求人も、就活エージェントを利用すれば、出会える可能性が増えるでしょう。
【忙しい理系学生におすすめ!】人気の就職活動支援エージェントサービス7選

エージェントサイトについて紹介してきましたが、理系の学生に是非使って欲しい、理系に特化した「就活活動支援エージェントサービス」があります。
早期で優良企業を獲得している理系学生は、エージェント型就活サイトを活用した特別フローで内定を勝ち取ることが多いこともあり、そのサイト選びは重要になります。
そこで是非理系学生に使って欲しい就活支援サービスを厳選して7個まとめました。
TECH OFFER コンシェルジュサービス
TECH OFFER コンシェルジュサービスは、理系に特化したアドバイザーが就活をサポートしてくれるサービスです。
理系特化型の逆求人のオファー型サービスのTECH OFFERが運営している点が特徴で、アドバイザーは、理系に対する高い専門知識を持っているため、学生の専攻分野や希望業種、職種に合わせてアドバイスがもらえるだけでなく、理系学生ならではの就活の悩みや、就活の仕方にあったサポートがうけられます。
対象学年は「学部3年生/院1年生以上」となり、卒業年度に応じたサポートを行っています。
また、理系に特化しているだけあり、情報系専攻の学生がIT企業に内定をもらったり、材料工学の学生が化学メーカーから内定を得たり、幅広い理系専攻に対応した実績を多く持っていると言えるでしょう。研究など学業と効率的に両立したい学生におすすめです。
リクナビ就活エージェント
リクナビ就活エージェントは、専門アドバイザーが就活サポートするサービスです。
大手エージェントというだけあり、求人数は豊富で、その中でも5割以上が非公開求人です。
そしてその求人数は、人材業界のリーディングカンパニーとして支援を長年手掛けていることもあり、他のエージェントサービスと比べて一番多いと言っても過言ではないでしょ。
リクナビ就活エージェントでは就活エージェントとしてのサービスも提供しており、キャリアカウンセラーと就職面談を行うことで自分にあった非公開企業の求人を紹介してもらうこともできます。
対象学年は「学部3年生/院1年生以上」となり、卒業年度に応じたサポートを行っています。業界でも屈指の大手で求人数も非常に多いため、理系職種だけでなく文系就職も含めて幅広い選択肢を視野に入れている場合もおすすめです。
キャリセン就活エージェント
キャリセン就活エージェントには、キャリアアドバイザーとしての経験が10年以上など経験豊富なキャリアアドバイザーが多く在籍しています。
キャリセン就活エージェントでは大学のキャリアセンターのように就活生に寄り添い、相談をする就活支援に重きを置いており、メーカー、金融、商社、広告、人材、物流、コンサル、IT、通信など幅広い業界の非公開求人を保有しています。
対象学年は「学部3年生/院1年生以上」となり、卒業年度に応じたサポートを行っています。卒業年度の夏〜秋以降でも支援に力を入れており、「納得いくまで就活をしたい」「教授推薦から進路を変更した」場合にも対応が可能です。
ちほりけ
ちほりけは、地方の大学に通う理系学生向けのサービスです。
地方の大学に通う理系学生は選考を受ける際に、交通費をかけて都心部に出ないと面接が受けられないこともあると思います。
そこでちほりけは、選考の際の交通費を支援してくださることでその悩みを解決します。
ちほりけでは非公開求人スカウトもあり、履歴書やエントリーシートの添削もしてもらえるので、エージェントサービスとしての支援も充実しています。
そんなちほりけは地方の理系学生がエージェントを使ってみようと思った時におすすめです。
地方にいながら、都市部の学生と同等の就活をしたい学生に特にあっています。特に、就活が本格化する学部4年生・院2年生にとっては心強いサービスです。
マイナビ新卒紹介
マイナビ新卒紹介は総合的に就職支援を手掛けているエージェントサービスです。
リクナビのエージェントサービスと似た印象はありますが、求人数の多さはマイナビ新卒採用も同様に豊富となっています。
そして、マイナビ新卒採用のエージェントサービスでは、面接や選考スケジュールの調整をキャリアアドバイザーが代行してくれる上に、非公開求人を紹介した後選考対策も行ってもらえます。
対象学年は「学部3年生/院1年生以上」となり、卒業年度に応じたサポートを行っています。もちろん、低学年でも登録は可能で、早くから就活の相談を行って準備する使い方もできます。
また、理系文系問わず多くの内定実績があり、求人数も多いため幅広い中から選択したい学生にとっては魅力的です。
就プラエージェントサービス
就プラエージェントサービスは、一般的なエージェントサービスと異なる点で、自己応募の企業の支援も行っているという点があります。
通常のエージェントサービスでは同エージェントが推薦した企業のみ支援が可能なことが多いですが、自己応募の企業の対策も手伝ってくれる点は魅力的です。
その支援してくれるアドバイザーも理系出身で、現役の人事がアドバイザーを行っています。支援人数を限定しているのでサポートが手厚いところと、利用料が無料なことについては特筆すべき点です。
メインは「学部3年生/院1年生以上」ですが、低学年の学生も利用できます。
学生自身で応募をしていて、「手厚いサポートを受けたいが、いい企業があれば紹介してほしい」という方におすすめです。
キャリアチケット
キャリアチケットは、年間1万人以上をサポートするアドバイザーが手掛けており、適性などを理解した上で学生に合う企業を紹介してくれます。
同時にキャリアチケットでは、その企業に学生の魅力が伝わるようにアドバイザーが教えてくれます。
キャリアチケットの対策を受けた学生は内定率が2倍に上がっており、自分にあった企業に就職したいと思う学生におすすめです。
面接で自己アピールがうまくできる自信がない方に取っても、心強い味方となるでしょう。
理系就活におすすめの就活サイト3選

研究と就活の両立を求められる理系就活にとって、エージェントは非常に魅力的なサービスです。
就活初期段階から選考段階まで、幅広くサポートしてくれるので、頼もしい味方といえるでしょう。エージェントサービスの他にも、理系就活におすすめの就活サイトはまだまだあります。
本章では理系就活におすすめの就活サイトを3つ紹介します。
就活ナビサイト:リクナビ
1つ目が「リクナビ」です。
就活の基本から求人の紹介まで、手広く情報を取得できるのが就活ナビサイトで、数ある就活ナビサイトの中でも、おすすめなのがリクナビです。
リクナビは学生の利用者数と掲載企業数が就活ナビサイトの中でも、№1のサイトになります。幅広い就活関連の情報と共に、リクナビにしかない求人もあります。
また登録したエントリーシートを6,000を超える企業に送付できる「オープンES」の機能もあり、効率的な就活が実現できるでしょう。
卒業年度に応じたサイトが構成されており、学生の卒業に応じた求人がリアルタイムで公開されています。また、文系理系問わず多くの求人が掲載されている点も、リクナビの特徴です。
大手から優良中堅企業・成長著しいベンチャーなど業界や企業規模も多彩で、職種も理系だけでなないため、幅広い選択肢を求める学生に合うでしょう。
就活生の口コミサイト:みん就
2つ目は就活生の口コミサイト「みん就」です。
事前情報のあるなしでは、人の行動は大きく変わってきます。例えば、目の前に落とし穴があると分かれば、避けるのは簡単です。
就活に関する事前情報は、みん就で入手できます。
みん就では選考の体験談や志望動機、リアルな選考状況などの情報が手に入ります。
就活に有利となる情報もあるので、ぜひチェックしておきたい就活サイトの1つです。
過去の面接で聞かれた質問や面接官の印象、また内定後の研修などについても書かれており、リアルな情報を求めている学生にとっては役立ちます。
逆求人サイト:TECH OFFER
3つ目が逆求人サイト「TECH OFFER」です。
昨今は従来の就活方法にはない、新しいスタイルで内定を獲得している学生も多くいます。
例えば、逆求人サイトを活用した方法です。逆求人サイトでは企業が登録された情報を基に、学生へオファーをするサイトです。
あらかじめ登録しておいた細かい経歴やプロフィールを基にするため、精度の高いマッチングが可能となっています。
数ある逆求人サイトの中で、理系就活生におすすめなのが「TECH OFFER」です。
「TECH OFFER」は理系学生に特化したサービスであり、利用する企業も理系学生を求める企業ばかりです。
「TECH OFFER」に登録した学生は、平均で27社からのオファーを受けているため、多くの企業に出会いたい学生にもピッタリのサイトです。自分で企業に応募する手間を省けるため、研究や学業との両立もしやすく、忙しい理系学生にぴったりです。
会員登録は3分で完了するので、ぜひこの機会に会員登録しておきましょう。
就活エージェントを選ぶ際のポイント

理系の就活に強い
理系の就活に強いエージェントであるかを、まず確認しましょう。理系学生の就活は文系とは異なり、研究内容など専門性を活かして進めるケースが多いです。大学で培ってきた研究内容や専門知識、技術スキルを深く理解し、最大限に活かせる企業を提案してくれるエージェントを選びましょう。
具体的には、公式サイトで「理系特化」「専門分野別のサポート体制」などを明記しているサービスを選ぶのがおすすめです。また、登録後の面談で「アドバイザーが丁寧に応対してくれるか」などの点も入念にチェックしましょう。
全国対応か
地方の大学に通っている学生にとって、対応してもらえるかどうかは就活の成否と直結します。全国対応なのか、自分が就職を希望している地域にも対応しているのかどうか確認しておきましょう。
なお、全国対応のエージェントは、各地域の企業情報や採用動向を網羅的に把握している点が特徴です。例えば、「東京本社の企業だが、〇〇さんの地元に大規模な研究所がある」など、個人ではなかなか得られない貴重な情報を提供してくれます。
また、全国対応のエージェントは、オンラインでのサポート体制が充実している傾向にあります。地方にいながら都市部のエージェントとオンラインで面談し、全国の求人を紹介してもらうことも可能です。エージェントの公式サイトで対応エリアや支社の所在地を確認するとともに、オンライン面談や電話でのサポートが受けられるかを事前に確認しておきましょう。
面談形式
「オンライン・対面どちらにも対応しているのか」「対面に限られているのか」は、利便性の点において重要です。
面談形式は必ず確認しておきましょう。また、面談の頻度や依頼できるタイミングなど併せて聴いておくと安心です。
なお、対面面談のメリットは熱意や人柄といった情報が伝わりやすい点で、より深い自己分析やキャリアに関する相談が可能になります。
一方、オンライン面談は場所を選ばない手軽さが魅力で、大学の研究室の合間や自宅からでも気軽に相談できて移動時間や交通費を節約できます。特に、地方在住の学生や多忙なスケジュールの中で効率的に就活を進めたい方にとっては有効な手段です。
求人の質
提供される求人の質も、就活エージェントを選ぶ際にチェックしておきたいポイントです。就活エージェントが提供する求人の質の高さを見極める具体的なポイントは、以下の2つがあります。
見極めるポイント | 詳細 |
紹介の精度 | 求人の量ではなく個人の希望・スキル・価値観を深く理解して本当にマッチする企業だけを厳選して提案してくれるかが重要。「なぜこの企業が合うのか」を論理的に説明できるエージェントは信頼できる。 |
情報の深さ | 求人票の情報だけでなく社風、職場の雰囲気、残業時間の実態、キャリアパスのモデルといった内部のリアルな情報を提供してくれるかが重要。入社後のミスマッチを防ぐ上で有益となる。 |
求人の質は、入社した後の働きやすさやキャリアに大きく影響します。上記のポイントを参考に、自分にマッチした求人情報を提供してもらえるエージェントかを確認しましょう。
支援の手厚さと企業紹介の傾向で選ぶ
就職支援サービスによって、サービスの手厚さや紹介できる企業の業界や職種などには違いがあります。
理系学生に特化しているところもあれば、文系も含めた学生を対象にしている就職支援支援サービスもあり、規模やサービス内容に違いがあるのが現実です。
自分が求める支援の内容や志望している業界なども加味し、登録する就職支援サービスを選びましょう。
相性がいいかどうか確認する
就職支援サービスとの相性も重要です。
いくら支援内容などのサービスが充実していたとしても、担当者との相性などが自分に合うかどうかは別の問題となります。
対応してくれる担当者の人柄や紹介された企業の内容などを見て、自分と合うかどうかを慎重に見極めましょう。
就活エージェントを利用する際に注意したい点

エージェントサービスでは、無料で就職のサポートをしてくれたり、忙しい理系の就活生にとって、とても魅力的なサービスですが、注意したい点もあります。
そんな就活活動エージェントを利用する際に注意したい点をまとめました。
就活エージェントに自己分析を任せきりにしない
就活エージェントに相談する際に、最低限の自己分析は終わらせておくことが重要です。
なぜかというと、自己分析を他者に任せすぎると自分が何をアピールすべきか、どの業種があっているかが他己分析になってしまうからです。
ほとんどのエージェントサービスは自己分析を行ってくれますが、自己分析を最低限しておくことが面談の時間の有効化にもつながります。
担当コンサルタントは1人だけではない
担当者がもし合わなかった場合、担当変更も可能です。
知識に不満があったり、性格が合わない場合は担当者を変更することも選択肢の1つです。
そして、あまり担当者には情を移しすぎないようにしましょう。
エージェントによるミスマッチの事例に注意する
エージェントも営利企業である以上、売上を出さなければなりません。
そのため、学生の希望よりもエージェントにとって都合のいい企業を紹介したり、エージェント経由で内定を得た学生に内定受諾するように迫る事例も報告されています。
ミスマッチ事例としては、次のような事例が挙げられます。
- ・学生が希望している職種と紹介された企業の職種が合致していない
- ・学生が希望している業界と紹介企業の業界が微妙にずれている
希望と違う企業を紹介された場合は、はっきりと断る勇気を持つことも大切です。
エージェントを利用した人の体験談を参考にする
エージェントを活用する際は、実際に利用した人の体験談を参考にしましょう。
エージェントを利用して希望通りの企業と出会えたという学生がいる一方で、以下のようにうまく使いこなせない学生もいます。
- ・自己PRや強みなどをしっかり登録しなかったため、自分に合う企業と出会えなかった
- ・エージェントの特性や得意領域をしっかり確認しておらず、思い通りの企業を紹介してもらえなかった
- ・選考中のフォローなどが手厚くなかった
自分と合うエージェントかどうかを見極める目は必要です。何となく登録するのではなく、自分の目的に合ったサービスを提供できるエージェントかどうかを体験談を通して確認しましょう。
よくある質問

Q就活エージェントは併用すべき?
就活エージェントによって、紹介できる企業などには違いがあります。そのため、併用してより自分に合う就活エージェントを中心に使うのがおすすめです。
就活エージェントを複数併用すれば、紹介される応募先の幅も広がり、より多くの魅力的な企業と出会えます。
Q地方学生でも就活エージェントは使える?
地方学生でも、就活エージェントサービスは使えます。
「ちほりけ」など地方学生に手厚いサービスもあり、都市部の企業ばかりを紹介しているわけではないため、安心して地方学生も利用できます。
いくつか登録し、利用する中でより自分に合った就活エージェントを選択するといいでしょう。
Q理系職種に強い就活エージェントは?
TECH OFFER コンシェルジュサービスは理系学生に特化している強みを生かし、理系職種に非常に強いのが特徴です。
専門性を活かして就職したい場合は、理系学生に特化したサービスを使えば、より自分の希望に合った企業と出会いやすくなります。
まとめ
この記事では、エージェントサービスとは何か、理系就活におすすめのエージェントサービスを紹介してきました。
重要なポイントをおさらいします。
- ・結論、理系の学生にはエージェントサービスがおすすめ
- ・エージェントサービスと一括りに言っても様々な特徴のあるエージェントサービスがある
- ・自分の求めている目的別にエージェントサービスを選ぶべき
- ・エージェントサービスにはメリットもあるが、使う際に注意しておきたい点もある
理系就活では、効率よくスケジューリングすることが成功の鍵でもあります。ぜひ、就職支援サービスに登録して早期内定を目指していきましょう!