昨今の就活では、インターンシップの重要性が高まっていることから、多くの就活生が参加を検討しています。
一方で、インターンシップへエントリーするには基本的に履歴書が必要で、志望動機や自己PRなどの項目を記入しなければなりません。
また、アルバイトでの履歴書と異なり、インターンシップの場合はどのような内容にすればよいのかわからない方も多いでしょう。
今回はインターンシップの履歴書の書き方、良い印象を与えるコツを解説します。
インターンシップの履歴書の書き方に悩んでいる方は、ぜひ本記事を参考にしてください。
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インターンシップに履歴書は必要
インターンシップで提出する履歴書の書き方を解説する前に、本章ではインターンシップにおける履歴書の役割を解説します。
履歴書の目的を再確認すれば、より目的に沿った内容が書けるでしょう。
インターンの履歴書の目的①:志望理由をチェックするため
本選考と同様にインターンシップでも志望動機は重要なことから、履歴書でチェックしています。
履歴書によっては志望動機の欄がないフォーマットがあります。しかし、志望動機の重要性を考慮すると、基本的には志望動機欄があるフォーマットを使用したほうがよいでしょう。
インターンの履歴書の目的②:面接で矛盾がないか確認するため
インターンシップ用に提出した履歴書は、面接で本人の言動に矛盾がないかのチェックに用いられます。
面接での発言と履歴書の内容で、矛盾が起きないように提出前の履歴書はコピーしておきましょう。
インターン履歴書の書式に指定がない場合:厚生労働省推奨のテンプレート
企業によっては履歴書のフォーマットを指定しない企業もあり、フォーマットに悩む方も多いでしょう。
履歴書のフォーマットに指定がない場合には、厚生労働省が推奨するテンプレートがおすすめです。
インターンシップの履歴書の書き方・例文
履歴書には記載する欄が多くある上、学歴・職歴など書き方に悩む箇所も少なくありません。
本章では、インターンシップで提出する履歴書の書き方と記載例を解説します。
インターン履歴書の項目①:基本情報
履歴書の基本情報とは名前と住所、連絡先、押印などを指します。
基本情報は、該当箇所に正確な情報を記載していけば問題ありません。
押印は朱肉の汚れや擦れがないように、少し練習してから押すようにしましょう。
インターン履歴書の項目②:学歴
学歴はどこから書くか迷うポイントですが、以下のように中学から記載するようにしましょう。
令和5年 3月 東京都新宿区立新宿中学校 卒業令和5年 4月 東京都立渋谷高等学校 入学令和8年 3月 東京都立渋谷高等学校 卒業令和8年 4月 東京都立原宿大学理工学部 入学令和12年 3月 東京都立原宿大学理工学部 卒業見込み |
学校名と卒業年、入学年は間違えやすいポイントのため、一つひとつ確認しながら記載しましょう。
インターン履歴書の項目③:職歴
職歴にアルバイトを含めるのか迷うポイントですが、アルバイトは職歴に含めず、「なし」と記載します。
令和12年 3月 東京都立原宿大学理工学部 卒業見込み 職歴なし 以上 |
書き方としては、上記のとおり、学歴の最終行から1行空けた中央に「職歴」と記載します。
次の行に左寄せで「なし」と記載して、さらに次の行の右寄せで「以上」と記載して、職歴欄は完成です。
インターン履歴書の項目④:免許・資格
免許や資格は取得した順番に正式名称で記載をします。
令和5年 5月 普通自動車免許 取得
免許や資格はアピールポイントや会話のネタになるため、取得した免許や資格はできるだけ記載をしましょう。
ただし、資格の点数・級などによっては記載しない方が無難なケースもあります。
たとえば、TOEICの場合は点数が600点未満は企業の求める基準に満たないケースが多いため、記載しない方がよいでしょう。
インターン履歴書の項目⑤:自己PR
自己PRは、インターンシップで生かせる強みを記載します。
たとえば、営業職の場合はコミュニケーション力を強みとアピールした方が、企業はインターンシップで活躍できる学生と判断します。
自己PRの欄は大きく設けられているケースが多いため、書くのは大変ですが、8割以上は埋めるようにしましょう。自己PRの記載例は、以下のとおりです。
私の長所は、どんなことにもチャレンジできる明るい性格です。困難な状況においても、笑顔を忘れずにチームやメンバーと一緒に取り組んできました。 大学の研究グループでは難しいテーマに取り組み、思うように結果が出ないことが続きました。そのような状況でも、私は持ち前の明るさを生かして、メンバーの会話が円滑に進むように取り組みました。すると、徐々に雰囲気も良くなるに従い、研究も軌道に乗り、無事発表までこぎ着けました。 この経験から、どのような状況でも、自身の明るさが強みになると理解しました。インターンシップでも持ち前の明るさを生かして、ポジティブに取り組みます。 |
インターン履歴書の項目⑥:志望動機
志望動機は、インターンシップに参加する目的をメインに記載します。
自己PRと同様に、志望動機の欄も大きいものがほとんどですが、8割以上は埋めるようにしましょう。志望動機の記載例は、以下のとおりです。
私が貴社のインターンシップを志望する理由は、専門分野の研究で経験を積むためです。 私は大学でパソコンのメモリーに関する研究をしています。大学で多くのことを学んでいると自負しておりますが、研究をどのように製品開発・改良に生かすかまではアイデアや発想が至っていないと感じております。より実践的な経験を積めば、研究の新たな見方や切り口が見つかると考えてインターンシップに参加することを決めました。 数ある企業の中で貴社は、私の研究分野では最も実績の高い企業であることから、インターンシップに参加する目的に、最も合致すると考えて志望致しました。 |
インターン履歴書の項目⑦:本人希望記入欄
本人希望の記入欄は、あらかじめ企業に伝えておきたい内容を記載します。
たとえば、連絡がつかない時間があれば、以下のように記載しておくことでトラブルが未然に防げます。
「平日の14時から16時は研究のため、連絡がつきにくい状態です」
企業側へ伝える内容がなければ、「貴社の規定に従います」と記入しましょう。
すべての項目を書き終えた後は最終チェック
企業側は履歴書で学生を判断するため、記載ミスは選考において命取りになります。
すべての項目を書き終えた後は、誤字脱字や記入漏れがないかを最終チェックしましょう。
記載内容に問題がない場合は控えを取っておく
インターンシップの面接は、提出した履歴書を基におこなわれます。
最終チェックで問題がなければ、面接対策用に控えを取っておきましょう。
最後にインターンシップの履歴書に証明写真を貼る
提出できる状態が整ったら、履歴書に証明写真を貼ります。
証明写真は3ヶ月以内に撮影したデータを用いましょう。
良い印象を与えるインターンシップの履歴書に関するマナー
インターンシップ用に作成した履歴書は複数の提出方法があり、場面に応じたマナーが必要になります。
本章では、インターンシップの履歴書に関する受け渡しのマナーを解説します。
郵送の場合は封筒マナーを守る
履歴書を郵送する場合には、封筒のマナーに注意しましょう。
具体的には以下のポイントに注意をして、履歴書の郵送をおこないます。
- ・宛名は正式名称で記載
- ・個人宛なら「様」
- ・部署宛なら「御中」
- ・赤字で履歴書在中と記載
- ・添え状と同封する
メールで送付の場合はPDF化とメールのマナーを守る
履歴書をメールで送付する場合、履歴書は編集ができないPDF形式で提出します。
わかりやすい件名の設定や敬語、送信のタイミングなど、メールのマナーに注意して送信しましょう。
手渡しの際はクリアファイルに入れる
履歴書を手渡しで提出する場合は、クリアファイルに入れて提出します。
企業の担当者へ渡す前に、折り目や汚れがつかないように注意を払いましょう。
インターンシップの履歴書を書く際の注意点
履歴書の取り扱いは企業によって異なることから、記載する際には気を付ける必要があります。
本章では、インターンシップの履歴書を書く際の注意点を解説します。
手書きかパソコン書きかは企業に合わせる
履歴書を書く際、手書きかパソコンで書くかは誰もが迷うポイントです。
基本的にどちらで書いても問題はありませんが、企業の特性に合わせて使い分けましょう。
たとえば、年齢層の高い企業は手書きを好む傾向にあるため、手書きの履歴書の方が好印象を与えやすくなります。
手書きの場合はボールペン
手書きの場合は、基本的に油性のボールペンで履歴書を記載します。
昨今では消せるボールペンもありますが、提出前に文字が消えるリスクがあるため、おすすめはできません。
書き損じは新しい履歴書にする
手書きで履歴書を書く場合、どうしても書き損じをするケースが出てきます。
少しの間違いであれば、続行もしくは修正液による修正で書き続けたいところですが、基本的には新しい履歴書に書き直しましょう。
履歴書は採用において重要なビジネス上の書類であるため、記載ミスの放置や修正液による修正はマナー違反となります。
履歴書の写真は3ヶ月以内で写真裏に氏名を書く
履歴書の写真は、本人証明のために3ヶ月以内の物を使用します。
また、写真は履歴書からはがれやすいため、写真の裏に氏名を書いておきましょう。
インターンの履歴書でよくある質問
初めて履歴書を作成する方も中にはいるため、作成中にさまざまな疑問が湧く方もいるでしょう。
本章では、インターンシップの履歴書にまつわるよくある質問を解説します。
インターンの履歴書はどこで買う?どこでダウンロード?
インターンシップに使える履歴書は、大学の購買部や文房具店で購入できます。
応募先で指定フォーマットがあれば、企業のホームページからダウンロードをしましょう。
指定がない場合は、厚生労働省が推奨するテンプレートがおすすめです。
インターンシップは履歴書の職歴に書けますか?
採用面接に用いる履歴書には、基本的にインターンシップの経験を記載する必要はありません。
ただし、長期インターンシップでの経験を強くアピールしたい場合には、職歴欄に記載するのも一つの戦略になります。
履歴書のいらないインターンシップはある?
インターンシップに参加するには基本的に履歴書が必要ですが、中には履歴書が不要なインターンシップもあります。
オープンカンパニーと呼ばれる短期型のインターンシップは、履歴書が不要な傾向にあります。
インターンの履歴書の学歴はどこから書く?
インターンシップ・本採用を問わず、履歴書の学歴は中学校から記載しましょう。
インターンの履歴書の職歴にアルバイトは載せる?
インターンシップ・本採用を問わず、履歴書の職歴にアルバイトの経験を載せる必要はありません。
インターンシップ先の企業を探すならオファーサービスを利用しよう
インターンシップに応募する方法といえば、採用サイトからの応募が一般的な方法です。
採用サイトからの応募も一つの方法ですが、オファーサービスで企業からスカウトを受け取り、インターンシップに参加する方法もあります。
オファーサービスに基本情報や研究実績を登録しておけば、企業側が興味を持ち、インターンシップへ招待することもあります。
オファーサービスは数多くありますが、なかでもおすすめなのが『TECH OFFER』です。
『TECH OFFER』は理系学生に特化したオファーサービスであり、理系就活生にこそ使ってもらいたいサービスです。
昨今では採用サイトを使わず、オファーサービスでのみ採用をおこなう企業も現れています。
会員登録はたったの5分でできますので、ぜひこの機会に登録してみてはいかがでしょうか。
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まとめ
今回はインターンシップの履歴書の書き方、良い印象を与えるコツを解説しました。
今回解説した内容をまとめると以下のとおりです。
- 志望理由や面接での確認用に履歴書が必要
- 履歴書は記載後に最終チェックを入れる
- 履歴書は記載後に控えを取っておく
選考のあるインターンシップには、履歴書は必須となります。
履歴書の書き方に困っている方は、ぜひ本記事を参考に応募企業に好印象を与えられる履歴書を作成しましょう。