こんにちは。理系就活情報局です。

サマーインターンに参加する学生は年々増加しており、また、企業の側も「自社の魅力を多くの学生に知ってもらう場」、「他社に先駆けてやる気のある学生を採用する場」などと位置づけ、積極的に開催する傾向があります。

サマーインターンは、忙しい理系学生にとって本格的な就活のスタートを切るための格好のイベントです。サマーインターンに参加する企業の選び方やエントリーの仕方など、本選考のプロセスとほとんど同一の経験をすることで予行演習ともなります。

本記事では、サマーインターンがいつから始まるかを中心に準備を始める時期や準備内容について詳しく説明します。

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サマーインターンのメリット

サマーインターンのメリット

サマーインターンに参加することで得られるメリットを紹介します。

自分の適性を知ることができる

あこがれている職業があったり、希望する企業があったりしても自分がその職業や企業に向いているかどうかは実際に経験するまではわかりません。

サマーインターンで仕事の内容の詳しい説明を受けたり、職場で働く人の姿を見たりすることで、「自分がこの職業に向いているか」「この企業の一員としてやっていけるか」などを把握できます。

どの部署や業務が自分に合っているのかを知ることで、将来のキャリア選択に役立ちます。

「社会人として働く」ことのイメージがつかめる

サマーインターンは企業で実際に働いている人の話を聞いたり、職場で働く人の様子を見たりできます。また、インターンの種類によっては簡単な業務を体験する機会を与えられる場合があります。

上記の体験を通じて、抽象的にしか把握できていなかった「社会人として働く」ことをリアルに学べる点がメリットです。

本選考で有利になる場合がある

サマーインターンに参加後に、インターン参加者限定のイベントに招待される場合があります。参加のために選考を課せられるインターンの場合、選考通過者は本選考で一次試験を免除される場合もあります。

サマーインターンの日程を確認しよう

サマーインターンの日程を確認しよう

サマーインターンの日程を整理しておきましょう。

一般的なスケジュール

一般的なサマーインターンのスケジュールは、次のような流れになっています。

  • 4月~6月:サマーインターン情報公開

4月頃からサマーインターンの企業情報や説明会、セミナーなどが開催されます。ナビサイトやインターン専門サイト、逆オファー型サイトなどの就活準備サイトに登録して情報を収集しましょう。大学のキャリアセンターも数は多くはありませんが、募集している企業がわかるため、ぜひ行ってみてください。

サマーインターンといっても先着順で参加できる企業や参加のためにエントリーシートや面接などの選考が課せられる企業など、さまざまな種類があります。スケジュールと合わせて応募要項や締め切りを確認しましょう。

  • 5月下旬~6月:エントリー

5月下旬頃から6月、サマーインターンに向けたエントリーが始まります。エントリーシートに記入するのも初めての人が多いでしょう。志望動機など、きちんと対策した上で締め切りに遅れないようエントリーしてください。

  • 6月下旬~7月:インターン選考

6月下旬から7月上旬にかけてインターン選考が始まります。提出したエントリーシートによる書類選考や面接、その他にも筆記試験などを課す企業もあります。事前に募集要項をチェックし、対策を行ってください。

  • 8月~9月:サマーインターン開催

8月〜9月の夏季休暇中にサマーインターンが開催されます。

IT・外資は本選考が前倒しされる傾向

経団連に属していない企業が多いIT関連や外資系企業は、一般の日系企業とは異なり本選考が早いケースが多くなっています。

サマーインターン終了後に本選考が開始される企業も多くあります。参加者のみを対象とした早期選考会を実施する企業もあるため、IT系や外資系を志望する就活生はサマーインターン情報を常にチェックしましょう。

さっそく情報収集を開始しよう

サマーインターンの募集が出始める4月ごろから、情報収集を開始してください。「まだ志望企業がはっきりしていない」という人であっても心配はいりません。情報収集する中で自分なりに少しずつ企業のイメージが固まってきます。情報収集しながら、自分自身の考えを明確化するつもりで、柔軟に取り組んでください。

サマーインターンは何社参加するべき?

サマーインターンは何社参加するべき?

サマーインターンは何社参加するのが良いのか、悩んでいる人も多いかもしれません。先輩方の動向を紹介するので、参考にしてください。

忙しい理系学生でも83.6%が参加

TECH OFFERが2022年10月に行った24卒理系就活生781名を対象に行ったアンケートでは、サマーインターンに参加した学生は653人で、調査対象者の83.6%を占めることがわかりました。(※参照:「25卒夏インターンシップ攻略法~24卒理系就活生781名アンケートから読み解く~」)

時期については24卒就活生が3年生(修士1年)の8月が86.4%、9月が80.6%となっています。

25卒夏インターンシップ攻略法~24卒理系就活生781名アンケートから読み解く~

(出典:「25卒夏インターンシップ攻略法~24卒理系就活生781名アンケートから読み解く~」)

内閣府が2023年12月に行った「学生の就職・採用活動開始時期等に関する調査結果について」でも、77.1%の学生がインターンに参加しており、下図のように大学3年生の時期のサマーインターンが中心であるとわかります。

学生の就職・採用活動開始時期等に関する調査結果について

(出典:「学生の就職・採用活動開始時期等に関する調査結果について」)

2つのグラフを比較すると、全体が秋以降も多くのインターンに参加するのに対し、忙しい理系学生は夏季休暇中のサマーインターンを積極的に活用しているのが見えてきます。

1社または2社が約半数

同じくTECH OFFERの調査では1社のインターンに参加した理系就活生が30.3%、2社のインターンに参加した理系就活生は19.4%の結果でした。半数近い理系学生が1社または2社のインターンに参加しています。

1dayインターンが人気

インターンは半日から1日開催される1dayインターンや2〜3日から1週間程度の短期インターン、2週間以上に及ぶ長期インターンなど、さまざまな種類があります。

TECH OFFERの調査で理系就活生に人気があったのは、半日・1日タイプのものでした。

25卒夏インターンシップ攻略法~24卒理系就活生781名アンケートから読み解く~

(出典:「25卒夏インターンシップ攻略法~24卒理系就活生781名アンケートから読み解く~」)

目的に合わせて応募しよう

比較的時間に余裕のある夏季休暇中に開催されるサマーインターンは、目的に合わせて選ぶ必要があります。

まだ志望業界や志望企業がはっきりしていない人であれば、できるだけ多くの企業の話を聞くために、1dayインターンへの複数参加が望ましいです。ある程度、志望企業がはっきりしている人であれば就業体験も用意されている短期インターンを検討してください。

サマーインターンは何をする?

サマーインターンは何をする?

サマーインターンといっても、さまざまな種類があります。種類によってどんなことをするか押さえておきましょう。

1dayインターンの内容

1dayインターンは、半日から1日で終了します。企業の説明が中心で、職場見学や生産現場、研究所などの施設の見学が用意されているところもあります。企業によっては社員との交流や就活生同士のグループディスカッション、簡単なグループワークなどのプログラムが用意されている場合もあります。

5daysインターンの内容

1週間の単位で開催されるインターンです。半分の2〜3日の場合もあります。5daysインターンでは1dayインターン同様の会社説明や職場見学だけでなく、実際の業務体験の一部や就活生が中心となるグループワークなど、企業が用意した独自プログラムを体験できます。業務内容をより詳しく把握でき、また社員と交流できる機会もあります。

長期インターンの内容

2週間以上から、長い場合は数か月にわたって開催されるインターンはITベンチャーなど、ベンチャー系の企業を中心に行われます。長期インターンでは社員と同様の実務を経験できる点が特徴です。仕事の一環として研修を受けながら、成果も求められます。また、時給として給与も支払われます。

さまざまな種類のインターンシップの種類については、次の記事を参考にしてください。

サマーインターンの準備はいつから?

サマーインターンの準備はいつから?

サマーインターンの準備はいつから、どのように始めるべきなのでしょうか?ここでは時期ごとにやるべきことを整理します。

4月:インターンシップの目的を決め、応募企業を絞る

インターンシップに参加すると決めたら、まず自分なりの参加目的を決めましょう。目的がないと、参加しただけで終わってしまいます。「具体的な企業研究の機会とする」「自分がそこで働きたいと思えるかどうかを見極める」など、自分がインターンシップを通してやりたいこと・獲得したいことを言語化してください。

次に、自分が志望する企業を探します。まだはっきりしていなければ、自分が掲げた目的が達成できそうな企業からいくつか候補を選びましょう。

5月:自己分析・企業分析・志望動機作成の準備

サマーインターンに応募する際には、自己分析や企業分析を踏まえた志望動機の作成が求められます。そのために、5月頃から自己分析・企業分析を行い、志望動機の作成の準備に入りましょう。

  • 自己分析

自分の強みや志向性、キャリアビジョンなどを明確にしましょう。自分のこれまでを振り返り、自分のスキル・経験・興味を整理して、どのような仕事が自分に合っているのかを考えましょう。

  • 企業分析

自分の専攻や興味関心を元に、志望業界を定めます。サマーインターンの段階では、最終的な決定ではないため、柔軟に考えても大丈夫です。しかし、自己分析を踏まえて自分に合った業界を考えましょう。

次に志望企業の候補をいくつか選びます。企業サイト・採用サイト・SNS・ニュース記事などを活用して情報収集を行いましょう。

  • 志望動機作成の準備

インターン・本選考で、企業はかならず志望動機を求めます。サマーインターンの志望動機に必要な要素は次の3点です。

1.なぜその業界を志望しているのか
2.なぜその企業を志望しているのか
3.インターンに参加することを通じて何を得たいのか

上記の3点に答えられるよう、自己分析や業界分析、企業分析を行ってください。

志望動機の詳しい書き方については、次の記事で詳しく説明されています。参考にしてください。

5月下旬~:エントリーシート作成

エントリーに備えて、エントリーシートを作成します。今までの準備を踏まえて、志望動機を作成してください。

6月:選考準備

面接に備えて自分が作成した志望動機を元に想定問答を作成し、練習を重ねます。面接に備えてリクルートスーツや靴、かばんなどの準備もしておきましょう。

次の記事でもインターンシップの準備の時期について説明しています。参考にしてください。

逆オファー型サイトに登録する

もうひとつ準備として考えてほしいのは、自分から探すだけでなく企業からオファーをもらうことです。

逆オファー型サイトは自分の専攻学部や希望条件を登録すると、条件にマッチした企業からオファーを受けられるサービスです。

理系学生を求めている企業の多くはBtoB(法人取引)で、就活生が聞いたことがない企業も珍しくありません。逆オファーサイトに登録しておけば、自分は知らなくても専攻内容やスキルにマッチする企業と巡り合えます。

TECH OFFERもそのような逆オファー型サイトのひとつです。TECH OFFERに登録し、自分にピッタリの企業からオファーを受けてください。

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サマーインターンの注意点

サマーインターンの注意点

サマーインターンの準備をする場合は、以下の注意点に留意してください。

スケジュール管理を徹底する 

サマーインターンは募集から締め切り、選考などの日程が短期間で進行します。理系就活生にとって、3年生の4月から6月は非常に忙しい時期でもあります。応募締切や面接日程を把握し、スケジュールを立てましょう。授業や実験、中間試験などにも目配りしながらインターン選考の準備も進めましょう。

サマーインターンシップ選考の倍率は高い

サマーインターンは多くの学生が応募するため、倍率が非常に高くなります。人気企業や業界では、数百倍の応募者がいることもあります。厳しい競争になることを覚悟し、自分のアピールポイントをしっかり伝える準備をしましょう。

うまくいかなくても落ち込まない

選考結果がうまくいかず、仮にサマーインターンに参加できなかったとしても、不安に思う必要はありません。うまくいかなくても諦めず、秋以降のインターンに向けて前向きに取り組みましょう。落ち込むのは自然なことですが、自分を励ます言葉を思い浮かべて気持ちを切り替えましょう。

サマーインターン、今からすぐに準備しよう

本記事ではサマーインターンがいつから始まるかを中心に説明しました。多くの企業では、4月から6月にかけてサマーインターンの実施情報が発表され、5月下旬から6月にかけてエントリーが始まります。選考があるインターンでは、6月下旬から7月にかけて、インターン選考が始まります。

理系就活生の多くは、夏季休暇中に開催されるサマーインターンに1社から2社、1dayインターンを中心に参加しています。

ただし、サマーインターンに参加する場合は目的をしっかり持っていなければ、ただ行っただけ見ただけで終わってしまいます。サマーインターンを充実させ、今後の就活の足がかりにするためには、目的をはっきり持ち自己分析や業界・企業研究を始めることが重要です。

サマーインターンの準備をスタートに、実りの多い就活にしていきましょう。

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