こんにちは。理系就活情報局です。
「エントリーシートでよく聞かれるガクチカだけど、ちゃんとした書き方がわからない」
「書類選考に通過できるガクチカってどんなもの?」
面接でも必ず聞かれる「学生時代に力を入れたこと」は、就職活動とは切っても切り離せない存在です。
必要な時に備えて十分な準備をしておきたいところですが、具体的にどのようにガクチカを書けばいいのかわからない方も多いのではないでしょうか?
今回は、エントリーシートのガクチカの書き方について、例文とともに解説します!
ガクチカに自信がない理系就活生は、ぜひ参考にしてみてください!
▼選考を成功させたいあなたはこちら▼
TECH OFFERの就活セミナーに参加する
エントリーシート通過率を上げるガクチカとは?

企業がガクチカを評価するポイント
エントリーシート通過率を上げるためには、企業がガクチカを評価するポイントを理解しましょう。
企業がガクチカを聞くのは、理系就活生がどんな課題にぶつかって、どのような工夫で乗り越えたのかを知りたいからです。
具体的なあなただけのエピソードを通して、企業は理系就活生の人となりや考え方、行動の理由をくみ取り、自社に合う人材なのかを見極めます。
悩んだら、以下の3つのポイントを意識してガクチカを読み返してみましょう。
・ガクチカで書いた経験が、その企業で働くことに繋がるイメージを感じさせるか?
・どんな理由が行動のモチベーションとなるのか?
・困難な課題にぶつかったときに、どんな行動が取れるのか?/どれくらい熱意を持って取り組めるのか?
企業に合わせて複数のガクチカを使い分ける
ガクチカは、あくまでその企業が求める理系就活生を見極めるためのものです。
企業によって求める人物像は異なるため、複数のガクチカを用意して使い分けることをおすすめします。
ガクチカのエピソードを複数準備することで、協調性やリーダーシップなど幅広い観点から自己PRに繋げられ、企業の求める人物像との接点をアピールしやすくなります。
研究だけでなく、サークル活動やアルバイトなどガクチカに関係するエピソードは複数準備しておきましょう。
たとえば、「長期的な研究を行う研究職」の採用を行う企業は、「コツコツと目の前のことに取り組む、粘り強い人材」を求めています。
そうした企業に、「サークル活動を通じてリーダーシップを身につけた」とアピールしても、ミスマッチになってしまいます。
同じ経験やエピソードから書く場合も、企業が求める人物像に合わせて抽出する箇所を変えてみてください。
ガクチカの基本

ガクチカの文字数
ガクチカの文字数は、企業によってさまざまです。
基本的には、200字〜400字と見ておくのが良いでしょう。
中には、字数指定がない企業や、100字指定の企業もあります。
字数指定がない時は、簡潔に伝えたいことをまとめられるよう400字を目安にしましょう。
ガクチカをあらかじめ用意していても、字数指定によっては1から書き直す必要があります。志望企業を絞り込んだ段階で、自分が応募する企業のガクチカの字数を確認しておきましょう。
ガクチカの構成
ガクチカは以下の構成を意識して作成するのがおすすめです。
①結論:経験の概要を一言で記載
②行動した動機:なぜ行動したのか?直面した困難などを記載
③困難を乗り越えるための工夫・行動:解決策の提案
④行動した結果得た学び・成果:どう会社で活かすかを連想させる
最初にガクチカの概要を一言で結論として伝えれば、採用担当者がガクチカの全貌を早い段階で把握でき、その後の内容も理解しやすくなります。
また、会社でガクチカの経験をどう活かしたいかを伝えることも重要です。
採用担当者が入社後のイメージを思い浮かべやすくするガクチカにすれば、エントリーシートの通過率も高くなります。
ガクチカに使えるエピソード
理系就活生がガクチカに使える代表的なエピソードとして、研究・サークル活動・アルバイト・留学・資格取得が挙げられます。
これらは学生時代に力を入れたこととして連想しやすく、採用担当者にとってもイメージしやすいエピソードです。
一方で、あまりガクチカに向いていないエピソードもあります。
あまりに個人的な志向性が強すぎて、理解するために基礎知識が必要なエピソードは避けた方がいいでしょう。車のメーカー企業で車について語る場合などを除いて、細かすぎるエピソードはガクチカに向いていません。
また、自分では大きな学びがあったと感じていても、自分の内面に向きすぎていたり、抽象的なエピソードになっていたりしていないかもチェックしましょう。
ガクチカでは、実際に取った行動を通した学びの経験を書きます。「自分が課題を克服するために、どんな行動を取ったのか」にフォーカスしましょう。
▼選考を成功させたいあなたはこちら▼
TECH OFFERの就活セミナーに参加する
ガクチカを書く時に注意したいこと

自己PRとの違いを明確にしておく
ガクチカを書く時に注意したいこと1つ目は、自己PRとの違いを明確にしておくことです。
ガクチカと自己PRは、以下のように強調するポイントが異なります。
・自己PR:自分の強みや長所がどういうものか
・ガクチカ:自分が頑張った行動や結果
自己PRは「自分の強みや長所」をメインにアピールするのに対し、ガクチカは「目の前の課題に対してどう取り組んだか」という過程を採用担当者にアピールします。
基本的には「その人の強み」が「実際の経験」を踏まえて的確に表現できているかが重要です。
ただし、上記のようにそれぞれメインにアピールすべきポイントが異なるため、ガクチカ作成時には留意しておきましょう。
企業の求めるものを理解する
ガクチカを書く時に注意したいこと2つ目は、企業の求めるものを理解することです。
ガクチカを書く時は、企業が求めている人物像に近づけることを意識しましょう。
企業は「理想とする採用像」を明確に定めており、その採用像にマッチする人材に入社してもらうことが採用活動の目的と言えます。
そのため、いくら素晴らしいガクチカを記入しても、企業が求めていることに結びつかなかった場合、エントリーシートの通過率は下がってしまいます。
企業の採用像は採用サイトなどで公開されていることも多いため、事前に確認し企業の採用像にマッチするガクチカを用意しましょう。
エピソード別ガクチカの例文

これまで、「エントリーシート通過率を上げるガクチカとは?」から「ガクチカを書く時に注意したいこと」まで解説してきました。
最後に、3つのエピソード別にガクチカの例文を紹介します。
学業・研究をアピールするガクチカ
私が力を入れたことは、専門分野である◎◎◎の研究です。
私は物心ついた頃から、一度気になったものはとことん調べ尽くす性格でした。結論が出るまで諦めないこの性格は、私の研究活動の原動力でもあります。
私の研究テーマは、◎◎◎物質を医療に使用することを目指すというものです。
しかし、◎◎◎物質の先行研究は少なく、最初はどのように研究を行えば良いのかわからず、手探りの状態が続きました。それでも諦めずに教授や研究室の先輩と相談しながら研究を進めるうちに、◎◎◎物質と似た性質を持つ△△△物質と比較する道を見つけました。
まずは△△△物質の研究を理解するため、学術雑誌や研究書に一から当たり、時には学会に参加して先行研究について情報を集めることで、理解を深めていきました。
その結果、◎◎◎物質でも応用できる研究方法と比較できる要素が特定できたので、◎◎◎物質を医療に使用する試みについて、検証できるようになったのです。
正解が分からないという困難な状況においても決して諦めず、地道に取り組んで結果へとつなげる経験ができたことは、私にとって大きな強みとなっています。
部活をアピールするガクチカ
私が学生時代に力を入れたことは、大学のサークルと連携しているNPO団体でのボランティア活動です。
私は地質学について学んでいることから、被災地の復興支援が一時的なものにとどまっていることに問題意識をもっていました。私の大学がある地域は◎年前に地震の被害が大きく、私自身も被災経験があるため、ボランティアへの参加を決意しました。
実際にボランティアに参加して、私は自分が知っていた以上に震災の被害が続いていることを知りました。そこで、私はプロジェクトを立ち上げ、行政や地元の人々を始め、もっと広くこのことを知ってもらい、1人でも多くの被災者が元通りの生活が送れるように取り組みたいと考えました。
プロジェクトでは、被災者の方に現状を話してもらう以外にも、復興支援に携わる人々を招いた講演とワークショップを行うことで、問題提起にとどまらないことを心がけました。しかし、最大の困難は行政側の参加が得られないことでした。その解決策として、地元のテレビ局や新聞と共に行政と話し合いを続け、最終的には協力を得ることができました。
この経験から、私は「誰かがやってくれるのを待つのではなく、自分から率先して行動する力」と、「対話能力」「交渉スキル」を身につけました。
目標のために労を惜しまず行動し、一見無理なように思える相手と対話を重ねて交渉することは、顧客の課題を目指す貴社で発揮できると考えています。
アルバイトをアピールするガクチカ
私が学生時代に最も力を入れたことは、レンタカーのコールセンターのアルバイトです。
給与の高さに惹かれて始めたアルバイトでしたが、お客様からいただく「ありがとう」の言葉に励まされ、次第にやりがいを見いだすようになりました。
その一方で、課題も感じていました。コールセンターでは1日に約◎00件の電話に対応しますが、マニュアルに記載されていないイレギュラーな対応が多く、繁忙時には挙手をしても管理者に対応してもらえず、クレームに発展してしまうこともしばしばでした。
そこで私は、アルバイト同士でその日に受けたイレギュラー対応をリストアップし、「習っていなかったが対応する機会が多いもの」について、管理者の承諾なしに進めて良い条件を整理してマニュアル化する流れを作りました。業務の傍らマニュアルを整備するには苦労することも多く、その都度管理者に検討してもらう必要がありました。
しかし、完成した追加マニュアルをアルバイト間で共有したところ、1件あたりの対応時間が平均15%削減された上に、1件あたりの対応時間も15分以内に収まるようになりました。管理者や社員からは「業務効率化に貢献してくれてありがとう」との言葉をいただき、アルバイトの身としては異例ながら、表彰を受けました。
この経験から、私の強みは、効率化を目指す熱意と思考力だと感じています。
私の強みを活かして、様々な業務効率化サービスを提供して業界を牽引する貴社で、世の中に溢れている様々な悩みを解決していきたいと考えています。
まとめ
ガクチカは、エントリーシートの通過率を左右します。
頑張ったことを並べるだけでなく、企業が求める人物像を押さえて、ピンポイントに訴求しましょう。説得力のあるガクチカは、次の選考へと進む後押しとなります。
ガクチカの準備と併せて理系就活生におすすめしたいのは、「TECH OFFER」への登録です。
「TECH OFFER」は、理系に特化した逆求人型サイトで、これまでの学びや体験をもとに、理系就活生の価値を最大化して、さまざまな企業とマッチングするサービスです。
就活生側からのアクションではなく、企業オファーから就活がスタートするため、知らなかった優良企業との出会いや、自分の専門性を活かせる道が見つかります。