理系学生の強みといえば、学んだ専門知識を就活や仕事に活かしやすい点です。

例えば、農学部や建築学は文字どおりの専門性を活かして、就職先を決めていくでしょう。

一方で同じ理系の中でも、物理学や数学など仕事に直接結びつきにくい分野もあります。

物理学や数学を専攻している学生にとって、進路は大きな悩みのタネではないでしょうか?

今回は物理専攻の学生に向けて、人気の職種や就職先を紹介します。

物理学を専攻していて、就活に不安を感じている学生はぜひ参考にしてみてください。

物理学科の就職は難しい?

物理学科の就職は難しい?

「物理学科に進学したのは、もしかして失敗だった?」

「自分がしてきた研究は社会で必要とされないのだろうか…」

物理学科の就職が難しいと聞いて、上記のように考えた方もいるのではないでしょうか。

物理学科で高めてきた専門性が就活・就職で役に立たないと聞けば、将来への不安が大きくなっても不思議ではありません。

本章では、物理学科の就職が本当に難しいのかを解説します。

就職が難しいとは限らない

結論から言えば、物理学科の就職は難しい訳ではなく、専門性や強みを活かせれば問題なく就職ができます。

たとえば、東京理科大学において物理学専攻(修士了)の就職率は90%を超えており、問題なく就職ができる点がわかります。

以下の表からもわかるとおり、他の専攻と比較しても就職率に大きな差がないのは一目瞭然です。

2022年度2023年度2024年度
物理学専攻90.2%92.9%94.4%
数学専攻92.3%90.5%100.0%
建築学専攻95.4%100.0%93.5%

物理学科の就職が難しいと言われる背景としては、「物理学科の専門性が活かしにくく、企業の戦力になりにくい」と考える人が居るためです。しかし、専門性を活かせなくても戦力になる方法は沢山あるため、培った経験や知識を活かして自信を持って就活を進めれば問題ありません。

参考:東京理科大学 2024年度(2025年3月修了) 大学院研究科・専攻(修士課程) 進路状況
参考:東京理科大学 2023年度(2024年3月修了) 大学院研究科・専攻(修士課程) 進路状況
参考:東京理科大学 2022年度(2023年3月修了) 大学院研究科・専攻(修士課程) 進路状況

説明や発表の経験が就活で活きる

物理学科では研究に関する説明や発表の機会が多いため、端的に話す習慣が身についている点は就活で役立ちます。

たとえ優れた研究成果や経験があったとしても、相手に伝わらなければアピールにはなりません。

一方で、物理学専攻の学生のように、端的に話す訓練を多くしている場合は自分の強みや成果を余すことなく伝えられます。

自分の特徴を正確に伝えられるため、的確なアピールが可能です。

ゼミや学会などで培ったプレゼンスキルは実用的なスキルとして、入社後に周囲と差を付けられる強みになります。

物理学科で経験したエビデンスやデータに基づく発表や質問への対応能力も、他の就活生との差別化につながります。。

論理的思考力は就職に役立つ

物理学科生が得意とする事実に基づく論理的思考や論理構成能力は、ビジネスを有利に進めるための助けになります。

たとえば、ビジネスでは多くの方に動いてもらう必要がありますが、感情論や勘といった曖昧なものでは行動を起こしてもらえません。

一方で、筋道が立った論理であれば、関係者の納得感が得られるため、行動を起こしてもらいやすくなります。

他にも、効率的な問題解決のアプローチには論理的思考力が役立つため、ロジカルな思考のできる方はビジネスで高い評価を得られます。。

主観的でなく冷静に論理立てられる力は社会でも役立つもので、選考でも高い評価につながる点がメリットです。

物理学専攻の学生が持つ強み

物理学専攻の学生が持つ強み

物理学専攻の学生が持つ強みは以下の4つとなります。

  • ・論理的思考力
  • ・問題解決能力
  • ・高度な数学スキル
  • ・応用力

高度な数学スキルを除いた3つの強みは専門性に縛られない、いわゆるポータブルスキルです。

どの強みも非常に強力で、どのような職種を選んでも使える強みとなります。

論理的思考力

情報が数多く溢れ、あちらこちらから流れてくる現代では、情報を手早く的確に処理するスキルが求められます。

情報を的確に処理するには、理解しやすいよう体系的に整理しなければなりません。

特に、物理学科の学生は複雑な自然現象から本質的な要素だけを抜き出し、数式やモデルに落とし込んで単純化する訓練を日々受けています。

複雑な事象をモデル化して本質を捉える力はビジネスの現場で課題を整理し、解決の糸口を見つける場面で強力な武器になります。論理的思考力の高さは、物理学科特有の強みとしてアピールが可能です。

問題解決能力

問題を特定して解決まで導ける能力、いわゆる問題解決能力のある方はビジネスが高度化している現代で求められる人材です。

問題解決能力と論理的思考力は密接に関わっており、問題提起の過程では道筋を立てて考える力が役立ちます。

今後は問題を特定してからの解決はAIが勝る可能性はありますが、何を問題と捉えるかは人間が判断する部分です。

問題を見極める能力は、AIが浸透していく今後のビジネスでも大いに役立ちます。

高度な数学スキル

物理学専攻の学生は、研究の過程で自然と高度な数学スキルが身につきます。

高度な数学スキルは以下の職種には必要不可欠なため、該当の職種を受ける場合には良いアピール材料ですす。

  • ・アクチュアリー
  • ・データサイエンティスト
  • ・研究職

高度な数学スキル以外にも咄嗟の計算力が速いと、頭の回転が速いとの印象を与えられます。

応用力

物理学は電子や材料、エネルギーなど多岐の分野に通じており、物理学専攻の学生はさまざまな分野へ応用する力が養えます。

例えば、物理学で行う研究のプロセスは、ビジネスにおける以下の業務と全く同じ構造です。

・物理学:仮説を立て、実験データと照らし合わせて法則を見出し、未来の現象をシミュレーションする
・ビジネス:市場データの分析からトレンドを予測し、新商品の売上をシミュレーションする

上記のケースでは扱う変数が違うだけで求められる思考回路は共通しており、物理学で学んだ内容をビジネスに応用できます。

ビジネスのスピードが速い現代では一を聞いて五も十も理解し、使いこなせる人材は非常に重宝されているのが現状です。

昨今では新卒社員にも即戦力性を求める企業が多くなっており、応用力のある人材は高く評価されます。

物理学専攻の学生に人気の職種

物理学専攻の学生に人気の職種

本章ではメインテーマである物理学専攻の学生に、人気の職種を紹介します。

人気職種は以下の6つとなります。

  • ・エンジニア
  • ・研究開発職職
  • ・データサイエンティスト
  • ・ITコンサルタント
  • ・製造技術職・生産技術職
  • ・教育

エンジニア

物理学専攻の学生に人気のある1つ目の職種はエンジニアです。

エンジニアと一口にいっても、タイプは様々です。

プログラミングを主な仕事とするエンジニアもいれば、顧客との折衝とプログラミングの両方をおこなうエンジニアもいます。

具体的なエンジニアの種類は以下のとおりです。

SEシステムエンジニアの略。要件定義や設計業務を通じて、どのようなシステムを作るのかをきめる職種
社内SE社内システムの管理・開発・保守業務を担う職種
フロントエンドエンジニアWeb画面の表側を作る職種で、HTMLやCSS、JavaScriptsなどを使いこなす
バックエンドエンジニアWeb画面で裏側でおこなわれる処理などを作る職種で、用いるプログラミング言語はさまざま
AIエンジニア機械学習やディープラーニングなどでといった技術を用いて、AIモデルの構築、システムのAI機能の実装などをおこなう職種

仮にどのタイプのエンジニアになったとしても、論理的思考力は大いに役立ちます。

なぜなら、システムやプログラムは必ずロジックに基づいて作成されているからです。

学生時代に論理的思考力を養っている物理学専攻の学生は、既にエンジニアとしての素養が備わっているといえるでしょう。

研究開発職

物理学専攻の学生に人気のある2つ目の職種は研究開発職です。

研究開発職は、研究から生まれた新しい技術や研究成果を製品やサービスに応用する職種となっています。

研究開発職の主な業務内容は、実験やデータ収集・解析、検証などです。

新しい技術や研究成果を発展させることが求められており、応用力に長けた物理学専攻の学生に向いている職種です。。

研究開発職は民間企業での募集が多くなっており、研究職と同様に成果を求められる性質があります。

一方で、数は少ないながらも公的機関で研究開発職に近いポジションを募集しており、腰を据えて研究開発に打ち込めます。

データサイエンティスト

物理学専攻の学生に人気のある3つ目の職種はデータサイエンティストです。

データサイエンティストとはデータを分析して、課題解決の糸口を発見し解決まで導く仕事です。

データ分析を通して企業の課題解決を目指すポジションであるため、ITスキルだけでなくビジネスマンとして知識やスキルが問われます。

ビジネス上の課題特定やデータ収集、データ分析、分析結果の報告が主な業務内容です。

データ分析だけであれば、発展しつつあるプログラムの方がより速くできるかもしれません。

一方で、解決策の提示に必要な高い論理性はまだプログラムだけでは難しく、人間の力が必要です。

学生時代に身につけた高い論理性は、データサイエンティストの仕事に役立ちます。

ITコンサルタント

物理学専攻の学生に人気のある4つ目の職種はITコンサルタントです。

ITコンサルタントとは企業の抱える課題に対して、ITを用いて課題解決を目指す職種となっています。。

ビジネス上の課題特定や解決に向けたIT戦略策定、ITシステム導入支援、業務フローの見直しなどが主な業務内容です。

ITコンサルタントと物理学専攻の学生では紐づきにくいイメージがあるため、クエスチョンマークがつく方も多いでしょう。

実は物理学専攻の学生には、ITコンサルタントに必要な素養を持った学生も少なくありません。

ITコンサルタントには論理的思考力と明快に説明できる力が必要不可欠になるからです。

ITコンサルタントの仕事は現状を分析し、課題を見つけて解決することです。

顧客を納得させ、課題解決に動いてもらうには、矛盾のない論理とわかりやすい説明が必要になります。

物理学を専攻している学生は学生時代のうちに、論理的思考力や明快に説明できるスキルを鍛えており、ITコンサルタントの仕事と相性が良いと言えます。

ITコンサルタントは物理学とは結びつきにくい職種にみえますが、物理学を専攻している学生向きの職種といえるでしょう。

製造技術職・生産技術職

物理学専攻の学生に人気のある5つ目の職種は製造技術職・生産技術職です。

製造技術職・生産技術職とは、製品を製造する生産ラインの設計や構築をおこなう職種です。

生産ラインでの問題点を特定して改善を図るのも職務の一つであり、物理学専攻の学生が持つ問題解決力は業務の中で大いに役立ちます。

製造技術職・生産技術職は縁の下の力持ちのポジションではありますが、製品の製造プロセスに関わるため、やりがいを感じられる職種です。

教員

物理学専攻の学生に人気のある職種の6つ目は教員です。

「物理学科といえば教員」のイメージを持つ方も多いかもしれません。

しかし、実際には民間企業の研究開発職やエンジニアとして就職する学生の方が圧倒的に多いのが現状です。

とはいえ、教員も依然として一定の人気があり、物理学科の王道の進路の一つである点に変わりはありません。

教員の仕事は単に専門科目を教えるだけでなく、教材作成や授業計画の策定も業務の一つです。

専門の物理学は高校で教える場合には大いに活用でき、中学の教員となる場合は理系で培った基礎的な知識や数学の知識が役立ちます。

また、明快に説明できる力は、生徒に対して勉強を教えるのに大いに役立つスキルです。

これまで培った知識を次の世代につなぎ、育てる点が教師の醍醐味になります。

物理学専攻の学生におすすめの業界

物理学専攻の学生におすすめの業界

物理学を専攻している学生に、おすすめの業界は以下の6つとなります。

どの業界も物理学を専攻している学生の強みが活かせる業界です。

  • ・メーカー
  • ・IT・ソフトウェア
  • ・コンサルティング
  • ・金融
  • ・インフラ
  • ・教育

メーカー

研究職を目指す学生におすすめなのが、研究職を多く募集しているメーカーです。

研究職では物理学の知識が役立つことはもちろん、わかりやすく説明する力も役立つでしょう。

例えば、自身が必要だと思った研究でも、企業で研究するには上司の許可が必要です。

研究の必要性を説明できなければ、いくらメリットがあったとしても研究にGOサインはでません。

研究の必要性を上手に説明できる力は、自身のキャリアを切り開くのにも役立ちます。

研究職のメーカーはいわゆる花形ポジションとされており、多くの応募が集まるため、競争が激しい傾向があります。

研究職以外でもポジションは用意されているため、メーカーを志望する場合は広い目線で職種を探しましょう。

IT・ソフトウェア

論理的思考力に自信があるのであれば、IT・ソフトウェア業界もおすすめです。

IT・ソフトウェア業界では様々な場面で論理的思考力は役立ちますが、代表的なシーンはプログラミングでしょう。

プログラムはあくまでエンジニアが書いた処理に従った動作しかできません。

エンジニアが論理的で矛盾のないプログラムを組んで、初めて機能します。

キチンと動くプログラムを作るためには、論理的思考力は欠かせないスキルです。

IT・ソフトウェア企業の中には文理関係なく人材を募集している企業もあれば、理系学生しか応募を受け付けていない企業もあります。

物理学科の出身であれば、募集に条件を付けている企業の求人にも問題なく応募が可能です。

コンサルティング

論理的思考力や問題解決能力を活かしたい場合にはコンサルティング業界がおすすめです。

コンサルティング業界は、クライアントが抱える課題を解決することで売上を上げている業界です。

問題を解決する手段も重要ですが、コンサルティング業界では解くべき問題を何に設定するかが一番重要とされます。

表面上に見える課題を解決したところで、クライアントが抱える課題の解決に至るとは限らないためです。

今起きている事象を分析して、どこが本当の課題かを見つける必要があり、物理学で培った問題解決能力や論理的思考力は役立ちます。

コンサルティング業界には経営戦略系やIT系など専門分野に特化した企業や総合系の企業など、さまざまなタイプの会社があります。

金融

金融というと文系のイメージがありますが、物理学を専攻した学生にも活躍が期待できる業界です。

金融系は業界の性質上、大きな金額を動かします。

大きな金額を動かす提案に、勘や感情といった曖昧な要素では不十分です。

論理的で矛盾のない提案だからこそ、賛同して大きな金額を動かしてもらえます。

論理的な提案を生み出す根底には、高い論理的思考力が必要となります。

金融業界で活躍できる素養が、物理学を専攻している学生にあるといえるでしょう。

また、昨今ではフィンテックのように金融業界にも理系分野が浸透しています。

アクチュアリー・クオンツなど理系職もある業界のため、選択肢から外さず、金融業界も可能な限りチェックしておきましょう。

インフラ

基本を応用する力や変化への適応力に自信のある方はインフラ業界がおすすめです。

インフラ業界とは電気やガス、水道、通信など私たちの生活に欠かせない設備やサービスを提供する業界です。

インフラ業界といえば責任感や使命感を求められるイメージがありますが、応用力や適応力も求められる業界でもあります。

たとえば、現場で突発的なトラブルに対応するケースもあり、柔軟な思考が解決の糸口になるケースがあるためです。

データ分析やシミュレーションなど高度な数学的知識を活かせる場面もあるため、物理学科で培った知識が役立つ業界でもあります。

教育

学んできた知識やスキルを丸ごと活かしたいのであれば、教育業界がおすすめです。

教育業界とは、教育機関に加えて塾や予備校、通信教育、教育系の出版社など教育に関わるさまざまな企業で形成された業界です。

教育業界では学んできた知識はもちろん、問題の捉え方を含めて勉強してきたことを活かせます。

また、「物理学の面白さを伝え、広めたい」方にも教育業界はおすすめです。

理系離れが進んでいる昨今では、理数系の専門知識を持った人材は貴重となります。

公立や私立での教員、教育出版などで参考書や教科書を作る側に立っても、貴重な戦力となるでしょう。

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物理学科の就職に適したメーカー3選

物理学科の就職に適したメーカー3選

ここからは、物理学科の就職に適したメーカーを3選に絞ってご紹介します

電機メーカー

物理学科での経験や知見を活かすのであれば、電機メーカーへの就職がおすすめです。電機メーカーは家電や事業用機器などの開発や製造を行っているため、物理学科での知識や経験を存分に活かせます。

特に、製品の根幹となるハードウェアの設計には電磁気学や熱力学の知識が不可欠で、新しい素材の開発には量子力学の知見が求められます。

近年ではロボットやAI関連の開発に取り組む企業なども多く、幅広い開発に関われることも大きなメリットです。

電機メーカーの代表的な企業は以下のとおりです。

企業名特徴
日立製作所ITや運用・制御技術に長けており、高い技術力やノウハウを武器に社会インフラを多く手掛けている企業
ソニーエレクトロニクスで培った高い技術力を生かして、独自の製品やサービスを生み出し続ける企業

医療機器メーカー

物理学科の卒業生に人気のある、医療機器メーカーもおすすめの就職先です。医療機器メーカーの事業内容はさまざまですが、MRIやCTスキャなどの開発・製造を軸に据えるメーカーもあれば、ペースメーカーや人工透析装置など機器製造に注力する企業もあります。

例えば、MRIは核磁気共鳴と呼ばれる量子力学的な現象を応用した機器であり、内視鏡には高度な光学の知識が必要です。物理学の原理がそのまま人命救助の技術に直結しているため、物理学科出身者の専門性が高く評価される業界です。自身の価値観やビジョンとしっかり向き合ったうえで、経験や知見を活かせる企業を選ぶことが非常に大切です。

医療機器メーカーの代表的な企業は以下のとおりです。

企業名特徴
キャノンメディカルCTやMRIなどの画像診断装置で国内トップのシェアを持つ企業であり、グローバル展開にも積極的な企業
オリンパス消化器内視鏡では世界レベルのシェアを持っている企業で、カメラのイメージが強いが同企業の主力事業は医療分野

半導体メーカー

スマホやパソコンを始めとしたさまざまな機器に必要な、半導体を作るメーカーも非常に人気です。海外にシェアを奪われつつある半導体ですが、国内企業も今後に向けて優秀な人材を求めています。

世界的にも需要の高い半導体に関われることは、やりがいにも繋がるでしょう。そもそも半導体の原理そのものが、物理学科で学ぶ固体物理学や量子力学の上に成り立っています。微細加工技術や材料開発において、物理学科で学んだミクロな視点が最もダイレクトに活きる業界と言っても過言ではありません。

半導体メーカーの代表的な企業は以下のとおりです。

企業名特徴
東京エレクトロン半導体製造装置で世界トップレベルのシェアを持つ企業で、世界の半導体メーカーをクライアントとして抱える安定的な地盤が強み
信越化学工業半導体の製造に不可欠な部品を供給するメーカーであり、同分野ではトップクラスの利益を上げている企業

宇宙物理学専攻は就職先がない?

宇宙物理学専攻は就職先がない?

物理学のなかでも宇宙物理学専攻は、就職先がないという噂を聞いたこともあるのではないでしょうか。ここからは噂の真偽の確認を含めた、宇宙物理学専攻の就職について解説します。

宇宙物理学専攻はやめとけは嘘

宇宙物理学専攻は就職先がないという噂がありますが、嘘であり極端に解釈された話です。たしかに、宇宙物理学をそのまま活かせる職種は非常に少なく、募集枠に対して希望者の方が多い状況であることは間違いありません。

しかし、宇宙物理学専攻で経験したことを活かせれば、幅広い就職先の選択肢があります。

たとえば、高度な数学スキルを身につけているのであれば、金融業界でアクチュアリーとして働くルートも選択肢の一つです。金融市場の不確実な動きは、物理学の確率過程や統計力学の数式を用いてモデル化されるケースが多くあります。宇宙物理で培った数理モデルの構築能力がアクチュアリーの業務にもダイレクトに活きてくるため、おすすめです。

宇宙物理学専攻での経験や知見を分解し、特徴を活かせる企業を探せば数多く就職先はあります。

宇宙物理学専攻の就職先はない訳ではない

宇宙物理学専攻は就職先としては、ものづくり系の企業やシュミレーション・論理的思考力を活かせる企業などもおすすめです。望遠鏡や観測機器を作動させるシステムなどを作成していた場合は、プログラミング能力が活かせる仕事に就く方法もあります。

実際にこれまでの宇宙物理学を学んでいた先輩も、さまざまな業界で活躍しています。能力や経験を細かく分析すれば活躍できる場は沢山あるため、まずは自分と企業をしっかりと分析することが非常に大切です。

宇宙物理学専攻の就職先によっては高年収も

宇宙物理学専攻の能力を活かせれば、就職先によっては高収入も可能です。そもそも物理学科は専門性も高く、比較的年収も高い傾向にあるため、年収にこだわるよりも能力を活かせる就職先の選定をおすすめします。

宇宙物理学の学者として仕事をする場合は、経験や実績によって収入は大きく変わることが一般的です。学者として就職する場合もそうでない場合も、自身の特徴に合う就職先を選定することが高収入に繋がります。

物理学科の学生が就活をする際のポイント

物理学科の学生が就活をする際のポイント

物理学を専攻している学生が就活をする際のポイントは以下の2つです。

  • ・研究成果をアピールできるようにする
  • ・企業を選ぶ際には自身の専門性を軸に考える
  • ・研究で忙しいならオファー型サイトを活用する

研究成果をアピールできるようにする

選考において企業に向けたアピールといえば、自己PRと志望理由でしょう。

理系学生の場合には、自己PRと志望理由に加えて、研究成果も重要なアピールポイントになります。

成果はもちろん、研究の過程でどのような苦労があり、克服したのかを企業は評価します。

自己PRのポイントとつながるように研究成果をまとめると、より効果的です。

企業を選ぶ際には自身の専門性を軸に考える

就活において、自己分析と同等に重要なのが企業選びです。

どのような企業を選ぶかで、就活の難易度が変わるといっても過言ではありません。

企業を選ぶ際には自身の専門性を軸にすると、志望理由にも一貫性が生まれます。

企業側としても専門性を身につけた人材が欲しいため、選考が通りやすくなるのはいうまでもないでしょう。

反対に同じ理系分野とはいえ、専門外の分野を扱う企業を受ける場合には志望理由をしっかりと練る必要があります。

場合によっては、自己PRのアプローチも変える必要が出てくるため、必要な準備のレベルが変化します。

研究で忙しいならオファー型サイトを活用する

理系学生の就活は研究が忙しいため、思うように進められないケースは少なくありません。

就活の時間を中々作れない方には、オファー型サイトの活用がおすすめです。

オファー型サイトとは企業が自社の条件に合う学生を探し出して、オファーを送るタイプの就活サイトです。

登録しておくだけでオファーが届くため、研究で忙しい理系学生でも就活を進められます。

オファー型サイトは数多くありますが、理系学生におすすめなのは理系特化のオファー型就活サイト『TECHOFFER』です。

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物理学を含む理学を専攻した学生の進路

物理学を含む理学を専攻した学生の進路

最後に物理学を含む理学を専攻した学生の進路を、実データに基づいて紹介します。

文部科学省が発表した令和6年度のデータを基に、学士卒・修士卒・博士卒の各々のデータを取り上げます。

引用:令和6年度 学校基本調査

学士卒は情報処理・通信技術者

令和6年3月に卒業した理学専攻の学士卒8,266人のうち、一番多い職種は情報処理・通信技術者です。

卒業した学生の約60%を占める5,135人が情報処理・通信技術者、いわゆるエンジニアとして就職しています。

専門知識を活かした就職ではなく、理系学生の持つ論理的思考力や問題解決能力を生かした就職といえます。

修士卒は情報処理・通信技術者/製造技術者

令和6年3月に卒業した理学専攻の修士卒4,727人のうち、製造技術者と情報処理・通信技術者が半数を占めています。

製造技術者は1,127人、情報処理・通信技術者は1,196人と修士卒で卒業した理学専攻の半数がどちらかの職種についています。

学士卒と同様に理系学生としてポテンシャルを生かした就職と専門知識を生かした就職の2種類に分かれているといえます。

博士卒は学校教育/開発研究機関

令和6年3月に卒業した理学専攻の博士卒799人のうち、一番多い職種は研究者です。

研究者は426人と博士卒の半数以上を占める結果となっています。。

博士卒になると、専門知識を生かした就職が多数派となることがデータからわかります。

物理学科の就職先に関するよくある質問

物理学科の就職先に関するよくある質問

物理学科の就職にはさまざまなパターンがあるため、どのように就活を進めればよいのか迷う方も多いでしょう。

本章では物理学科の就職先に関するよくある質問を解説します。

物理学科の主な就職先は?

物理学科の主な就職先は以下のとおりです。

  • ・メーカー
  • ・IT・ソフトウェア
  • ・コンサルティング
  • ・金融
  • ・インフラ
  • ・教育

幅広い業界が就職先となり得るため、選択肢を狭めずに進めた方がよいでしょう。

物理学を卒業した後の進路は?

大学院への進学が約半数以上を占めるケースが多いものの、学部卒で民間企業へ就職する学生も一定数います。

在籍する大学によって傾向は異なりますが、東京理科大学の例を挙げると以下のとおりです。

  • 学部卒122名中82名が大学院に進学(大学院への進学率:約67%)
  • 修士了53名中8名が博士課程へ進む(博士課程へ進む割合:約15%)
  • 修士了53名中44名が就職(就職率:約83%)

参考:東京理科大学 2024年度(2025年3月修了) 学部生 進路状況
参考:東京理科大学 2024年度(2025年3月修了) 大学院研究科・専攻(修士課程) 進路状況

物理学はどのような人が向いていますか?

以下の特徴を持つ方は一般的に物理学に向いているとされています。

  • ・好奇心・探求心がある
  • ・論理的思考力がある
  • ・数学的センスがある
  • ・粘り強さ・忍耐力がある
  • ・分かりやすく説明するのが上手い

物理を学んで活かせる職業は?

物理学を生かせる職業は以下のとおりです。

物理学はさまざまな分野への応用が効くため、活かせる職業の幅は広いといえます。

  • ・研究職
  • ・開発職
  • ・教員
  • ・ITエンジニア

物理学科の就職率は?

物理学科の就職率は非常に高く、大学によっては90%を超えるケースも珍しくありません。在籍する大学によって数字は異なりますが、東京理科大学における過去3年の就職率は90%を超えています。

物理学科は就職しにくいとの噂がありますが、問題なく就職ができることがわかります。

参考:東京理科大学 2024年度(2025年3月修了) 大学院研究科・専攻(修士課程) 進路状況
参考:東京理科大学 2023年度(2024年3月修了) 大学院研究科・専攻(修士課程) 進路状況
参考:東京理科大学 2022年度(2023年3月修了) 大学院研究科・専攻(修士課程) 進路状況

まとめ

自然界に発生する現象の法則を学ぶ物理学は、非常に魅力的な学問です。

一方で物理学を専攻していると将来のイメージが湧きにくく、就職に不安を感じている学生も少なくないでしょう。

物理学を専攻している学生は論理的思考力と説明する力という2つのポータブルスキルを有している点が大きな強みです。

物理学専攻の学生が持つ強みを活かして、ぜひ今回紹介した職種や業界を中心に就活に取り組んでいただければと思います。

物理学を専攻していて、就職に不安を抱えている場合は理系学生の就職実績が多数あるオファー型就活サイト『TECHOFFER』を利用してみましょう。

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