こんにちは。理系就活情報局です。
ガクチカは、就職活動で理系就活生が最初につまずきやすいポイントです。
「ガクチカで研究についてどうアピールすればいいのかわからない……」
「試しに書いてみたけど、本当にこんな内容でいいのか自信が持てない」
そんな悩みを持つ理系就活生に向けて、今回はガクチカで研究をアピールする方法を紹介します!
最後には便利な例文も2つ紹介しています。
ガクチカに悩む理系就活生の方は、ぜひ参考にしてみてください!
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理系はガクチカで研究活動をアピールしよう
ガクチカは企業が人材を見極める材料
多くの企業のエントリーシートや面接で聞かれるガクチカとは、「学生時代に頑張っていたこと」「学生時代に注力していたこと」です。
とはいえ、ただ頑張ったことを羅列するのではなく、きちんと構成を立てて情報を並べる必要があります。
ガクチカは、採用活動において企業が人材を見極める材料です。
企業は、ガクチカから、就活生の性格や価値観、専門性やスキル、「目的のためにどのように取り組めるのか」といったことを読み取ります。
ガクチカを書く時には、「どのような人材として企業にアピールできるのか」を念頭に置いて書くことをおすすめします。
研究の過程で専門性と人となりを示そう
企業は、ガクチカで、理系就活生が出した成果ではなく、成果にたどり着くまでの過程を知りたいと考えています。
大事なのは、成果の大小ではなくあなたが努力をした過程と人となりです。
企業は、目標のために取り組んだあなたの姿勢や行動を通して、入社後に一緒に働きたい人材なのかを見ています。
採用担当者が具体的なイメージができるようなガクチカを目指しましょう。
ガクチカで研究をアピールするメリット
ゴールが明確でストーリーを立てやすい
ガクチカに研究活動を用いるメリットの1つ目は、研究活動はゴールが明確でストーリーを立てやすいことです。
研究は「いったい何を目標として始めたのか」・「どんなプロセスを経たのか」が取り組みや学びに繋がりやすいため、理系就活生にとってガクチカに書きやすいテーマです。
理系就活生の研究活動には、論文や学会発表、卒業という明確な目標があります。
目標がしっかり定まっていることで、何が理由で課題が発生し、達成までの取り組みや頑張りを言語化しやすくなり、ストーリーラインが引きやすくなるのです。
「私は◎◎◎学会で発表するために、◎◎◎◎といった困難にも負けず研究を繰り返した」というストーリーラインに添って、課題と解決までを組み立てていきましょう。
成果が出ていなくても過程をアピールしやすい
ガクチカに研究活動を用いるメリットの2つ目は、成果が出ていなくても過程をアピールしやすいことです。
理系の研究では、期待した通りに結果が出ない場合もあります。ガクチカを書く時点で研究に目途がついていないこともあるでしょう。
研究には、明確な成果が出ていなかったとしても、必ず試行錯誤した過程があります。
もしガクチカで成果が出ていない研究を取り上げる場合は、自分なりに分析した失敗の原因と現状を押さえた上で「失敗から得たこと」を伝えましょう。
大切なのは結果ではなく、あくまでもプロセスです。
難しい状況に置かれた時やそこから挽回するために取った考え方で、人柄をアピールしてみてください。
ガクチカを志望動機と直結できる
ガクチカに研究活動を用いるメリットの3つ目は、志望動機に直結できることです。
ガクチカに研究活動を書くことで、「研究活動から得た経験と学びを活かして、専門分野である◎◎職に就きたい」と示せます。
また、ガクチカで研究活動の目標や取り組みについて語ることで、志望動機に具体的な根拠を加えられます。
専門性を活かして働きたい理系就活生は、自分の研究活動をガクチカに用いて、自分が役立つ人材だとアピールしましょう!
研究をアピールするガクチカの書き方
構成に当てはめる
ガクチカを書くときは、基本の構成に沿ってストーリーを作りましょう。
ガクチカのフレームは、ごくシンプルです。
①結論:どんな研究に取り組んだのか
②動機:なぜその研究に取り組んだのか
③目標と困難だったこと:どんな目標を掲げ、達成までにどんな困難があったのか
④目標を達成するための取り組み:どのように研究に取り組んだのか
⑤結果:取り組みの結果はどうだったのか
⑥人柄や学び:研究を通して何を学び、どのように社会で活かせるのか
このフレームに当てはめて作成すれば、失敗や困難をどのように乗り越えたのかを具体的に書けるでしょう。
ストーリーラインが整うことで読む人の目にも内容がスムーズに届くため、エピソードが持つ説得力が増すメリットがあります。
特に文字数の指定がない場合、ガクチカは300〜400文字程度に収めましょう。
専門外の人にも理解できる内容にする
ガクチカで研究をアピールする時は、専門外の人にも理解できる内容にしましょう。
あなたが自分の専門外の領域には詳しくないように、採用担当者は必ずしもあなたの研究分野に詳しいとは限りません。時には、理系ではない場合もあります。
ガクチカは論文ではなく、「学生時代に力を入れた内容とプロセス」からあなたの魅力を浮かび上がらせるものです。
専門的な内容を書く場合は、その分野に取り立てて詳しくない人が読んでも意味が理解できる文章にしましょう。
自分の専攻については知っているのが当たり前の状態になっているため、専攻の異なる友人やキャリアセンターの人に一度目を通してもらうことをおすすめします。
専門分野の企業は内容を具体的に説明する
同じ専門分野での就職を希望する場合は、研究内容は企業にアピールできる最大の魅力ポイントとなります。
企業側も詳しく知りたいポイントですので、専門性が業務に直結する場合は具体的に説明しましょう。具体的には、研究内容・成果・入社後のビジョンをしっかりアピールしてください。
「志望する企業の事業内容にどんな風に役立てられるのか」「入社数年後のキャリアビジョンを示して、どのように働いていきたいのか」を示すと、より採用担当者に響きやすいガクチカに仕上がります。
学部卒と院卒で違うポイント
理系就活生の中には、大学院進学を検討している方も多いと思います。
進学率の高い理系は、院卒を対象とした求人も豊富です。
ガクチカも、院生と学部生の違いを押さえた上で作成しましょう。
院卒は即戦力として採用される
院卒は、学部卒と比べて研究職・開発職などの専門職に就きやすくなります。
院卒には、大学院で訓練された専門分野の知識やスキルをもとに、即戦力として採用されることが期待されています。
学部卒と修士課程修了者の就職事情は、企業が求める専門性の違いによって大きく異なります。
理系院生の場合は、研究内容を活かせる業界・企業・職種を志望するケースがほとんどです。そのため、ガクチカで研究活動のエピソードをしっかりアピールすることが大事です。
求められる成果や難易度が異なる
学部では学問を学び、大学院では研究を通じて知識を深めていきます。
学部では講義スタイルの授業が中心ですが、大学院に進学すると研究が主な目的となります。研究室に所属して、研究に取り組むことが中心となる学生生活を送るでしょう。
学びから主体的な研究にシフトするため、院卒には学部生よりも求められる成果が大きく、研究の難易度もシビアに判断されます。
入社後のビジョンに具体性を持たせる
即戦力として活躍することを期待される院卒の場合、ガクチカで高く評価されるためには、入社後のビジョンに具体性を持たせましょう。
ガクチカでは、学業に注力してきた経験をもとにその企業で活躍したいという考えに至るまでの道筋を明確に示しましょう。
「これまでどんな研究をしていたから、入社後にどんな風に貢献できるのか」を具体的なビジョンとして語り、自分ができることや、将来的にやりたいことを示してください。
採用されるためには、企業に「この学生が欲しい」と思わせる人材だと示す必要があります。
ガクチカを書く時は、企業が求める人材をあらかじめ確認しておきましょう。
研究をアピールするガクチカの例文
研究成果をアピールする例文
私が学生時代に最も力を入れたことは、◎◎◎◎に関する研究です。
高校生の頃に、テレビで当時発見されたばかりだった◎◎◎◎の特集を観たことで興味を持ち、◎◎◎◎について学びたい思いで大学まで進みました。
◎◎◎◎を社会に役立てる技術を開発したいと研究を始めましたが、まだ先行研究が少ない分野だったため、研究は困難の連続でした。
教授からアドバイスをいただいたり、研究室の仲間にも協力してもらったりしながら、コツコツと毎日実験と検証を繰り返しました。実験を重ねた結果、期待以上の成果を出すことができ、学会発表まで経験させていただきました。
このことから、努力を重ねて成果を得る喜びと、一つの物事に取り組み続けることの大切さを学びました。
この経験をもとに、貴社に入社後も仕事に真摯に打ち込み、努力し続けることで貢献したいと考えています。
まだ途中の研究をアピールする例文
私が学生時代に最も力を入れたことは、◎◎◎◎に関する研究活動です。
◎◎◎◎については、まだ解明されていないことが多くあります。そこに可能性を感じたことから興味を持ち、研究することにしました。
自分の研究で新しい発見をすることを目標として、現在も研究中です。
最初は研究をどのように進めればいいかわからず、途方に暮れてしまうこともありました。
そこで私は、教授に何度もアドバイスをもらい、研究室の仲間と協力して実験を繰り返し行いました。結果として、まだ◎◎◎◎について新たな解明には至っていませんが、多くの人の協力を得て、研究を深められました。
この経験で私が学んだことは、どんなに難しく思われたとしてもあきらめずに立ち向かうことの大切さです。たとえすぐに成果が見られなくても、根気を持って取り組む力を養えました。
社会人になっても解決困難な壁が立ちはだかることもあるかと思いますが、研究活動で得た継続力で困難に立ち向かい、課題解決をめざすことで貴社に貢献します。
研究の成果がない場合の例文
私が学生時代に一番力を入れたのは、研究室活動です。
私が研究している◎◎◎◎は、新規性のある分野で、解明されていないことが多い領域です。研究に力を注ぎましたが、具体的な成果を得るには至りませんでした。
成果には結びつきませんでしたが、研究活動で多くの学びを得ました。大きな壁にぶつかり続ける苦しみに悩むこともありましたが、教授のアドバイスや研究室の同期からの励ましのおかげで、途中で諦めることなく研究を続けられました。
私がこの経験で得たのは、先が見えない中でも努力し続ける力です。結果がすぐに出ないからといって諦めてしまっては、何にもつながりません。大きな成果には結びつかなかったものの、私の研究は今後の研究を後押しすると考えています。
就職すれば、今以上に困難なことが待っているかもしれません。この経験をもとに、周囲への感謝と努力を忘れず、目標に向かって努力し続けることで、貴社に貢献したいと思います。
粘り強さをアピールする例文
私は学生時代、研究に最も力を注ぎました。
研究テーマは「◎◎◎◎」です。研究で特に苦労したのは、私の研究テーマには充分な先行研究の事例がなかったことです。そのため、効果的な研究方法を探すところから始めなければなりませんでした。指導教官と何度も仮説・検証を行い、何度も実験を繰り返しました。分析した実験結果をもとに、何が原因なのか洗い出す作業をひたすら行った時には、出口が見えず挫けそうになったこともありました。しかし、諦めず地道に研究をつづけたことで、ようやく着地点を見つけられました。
この経験から、私は愚直に物事に取り組み、根気強く取り組める力を養えたと感じています。この力を強みとして、入社後も意欲的に課題に取り組み、解決のための努力を惜しまない人材として、貴社に貢献したいと考えています。
院生が研究成果をアピールする例文
私が学生時代に力を入れたことは、大学院での研究です。
高校生の頃に◎◎◎◎の研究についてニュースを観てから興味を持ち、学部から継続して研究を行っています。
◎◎◎◎の技術を広く一般に還元する方法を突き止めたいと研究を始めましたが、まだ解明されていないことの多い分野だったため、研究は困難の連続でした。
実験結果をもとに教授から意見をいただいたり、研究室の仲間にも協力を仰いで、実験と検証を繰り返していきました。学部・大学院と長期間実験を継続した結果、期待以上の成果を出すことができ、学会発表まで経験させていただきました。
このことから、努力を重ねて成果を得る大切さを学びました。
貴社に入社後は、◎◎◎◎の研究をより発展させて、ゆくゆくはグローバルに展開できる技術を開発したいと考えています。
研究をテーマにしたガクチカでよくある疑問
まだ研究途中だからガクチカには書けない?
研究が途中でも、ガクチカのテーマにできます。
現在はまだ結果が出ていないことに軽くふれながら、研究の過程で直面した課題や現在取り組んでいることについて書きましょう。
さらに、今後の研究で何を明らかにしたいのかを説明すると、採用担当者も具体的なイメージを持ちやすくなります。
現在の状況と併せて将来の展望を詳しく説明することで、採用担当者に研究をアピールしてください。
成果なしで終わった場合も大丈夫?
研究が成果なしで終わっても、努力した過程が消えることはありません。ガクチカは成果よりも過程にフォーカスするため、気にせずテーマにしましょう。
上記の場合、研究の過程における人柄や強みを見られます。
成果を上げられなかったとしても「どのように学び成長したか」を伝えればマイナスな印象を与える心配はありません。
ほかの学生と研究内容が被りそうで心配
研究内容は、同じ分野であれば被ってしまうのが当然です。
同じ研究内容でも、研究に取り組む方法や失敗の経験は人によってそれぞれ異なります。
ガクチカでは、研究内容そのものよりも研究の進め方・自分がどのように考えて行動したのかが大事です。
他の研究内容と被ることは気にせず、自信を持って答えましょう。
時には研究以外でガクチカを書いたほうが良い?
研究職など、研究内容が就職後の仕事に直結する場合は研究をテーマにガクチカを書くと有利に働くこともあります。
一方で、入社後の活躍をイメージさせられれば必ずしも研究がテーマでなくとも構いません。志望動機・自己PRで研究に触れる手もあります。
「自分がやりたいことをどのように伝えるのか」がブレなければ、採用担当者にもあなたの熱意が伝わります。
志望する企業や職種に合わせて、一番効果的だと思うテーマを選びましょう。
まとめ
理系就活生の専門性が発揮される研究を活かせば、あなたという人材の魅力を企業に分かりやすくアピールできます。
いくつかガクチカを書いてみることで、今まで気づかなかった自分の魅力に気づくかもしれません。
研究内容をアピールするガクチカを作成したら、理系学生に特化したオファー型就活サービスを活用してみましょう。
「TECH OFFER」は、専門性や研究実績に目を留めた企業から直接オファーがもらえるサービスです。
プロフィールでガクチカを書くことで見えてきた自分の強みをアピールすれば、思いもよらなかった優良企業とマッチングすることにも繋がります!
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