こんにちは。理系学生情報局です。

一説には、25卒の就活がやばいと言われています。感染症対策などの影響で経済の動向が停滞していたことにより、就活にも影響がでているという見解のよう。しかし、心配し過ぎることはありません。実際には、25卒生それぞれの意識と行動によって、”やばくなる場合”もある、というだけのことです。

今回は、25卒の就活をスムーズに進める参考にできるよう、「25卒の就活がやばい理由と実情の確認、対策まで」を徹底解説します。

25卒の就活がやばい理由

25卒の就活がやばい理由

25卒の就活がやばいと言われている理由を、まずは確認していきます。「やばいと言われている理由」ですのであくまでも噂話の段階。多くの人がやばいと考えている理由をご紹介していきます。

感染症の影響で企業の採用数が低下している

2020年以降の感染症による自粛などの影響で、企業採用数が減少していることが懸念されています。幅広い業種で在宅勤務が実施され、慣れない環境下で生産性の上がらない現状が数年続きました。

それに伴い、売り上げの減少によって、一部企業で採用数を減らしていたことは事実。企業も苦肉の策でこの期間を乗り切りましたが、自粛期間以前の採用水準に戻っていない組織もあります。そのため、25卒の就活はやばいのではないかと考えられているようです。

ガクチカや自己PRの材料が少ない

25卒生は在学中に長い自粛期間を経験しているため、ガクチカや自己PRの材料不足も懸念されています。自粛期間が無ければ打ち込めた部活やサークル活動、アルバイトやボランティア活動なども、例年より時間を費やせなかった人も多いはず。25卒生それぞれが工夫をして過ごすことになったのは、言うまでもない事実です。

そのため、活動の成果や苦労を伝える経験の材料が足りず、面接官に自身を印象づけられないのではと心配する声もあります。面接やES提出の際の決め手となる、ガクチカや自己PRの内容。どのような経験を伝えてよいか困っている就活生が非常に多いようです。

就活の早期化

就活の早期化により、基本的な行動スケジュールがみえにくくなってきていることも懸念されています。経団連加盟企業はルール化により、ほぼ一律の採用活動となりますが、経団連に加盟していない企業や外資系企業は、比較的早めの情報開示が一般的。政府によるルール化も進められているものの、就活生は企業の動向を把握しておくことが必要な状況です。

「入社したい企業がみつかったが選考が終わっていた」「志望する企業の面接が思ったよりも早い時期で準備ができなかった」などの、最悪の状況は避けたいもの。25卒生の不安感から、就活の早期化がやばいと言われています。

就活の多様化

感染症による自粛の影響で、就活の方法も以前より多様化してきました。面接をオンラインで実施する企業が増え、対面とオンラインそれぞれの対策・準備が必要な状況に。また、選考の内容も面接だけとは限らず、非常に幅広い内容が選択されています。

企業によって面接の方法や選考方法が多様化するなかで、25卒生は柔軟な対応が求められている状況です。企業の選考方法など情報が交錯するなかで、25卒就活生の不安が高まっています。

本当にやばい?大学生の本当の就活事情

本当にやばい?大学生の本当の就活事情

では、25卒の就活は本当にやばいのか、いよいよ「実態」について確認をしていきます

求人倍率は上昇している

自粛の影響による企業の採用数減少が懸念されていますが、実際は少しづつ上昇し始めています。リクルートワークス研究所のデータでは、2020年に1.83倍あった求人倍率は、2021年には1.53倍に減少。しかし、2023年には1.58まで回復し、今後も回復傾向にあります。

求人数に関しても2021年と比べて2023年には2万件以上の増加をしており、企業の採用活動が活発化してきている現状です。この結果をみても、2000年前後の超就職氷河期と言われた時代より就職状況は厳しくなく、25卒だけが就活がやばいと言える状況ではありません。不安とは裏腹に、実は意外と明るい見通しとなっています。

大卒は高い就職率を維持

2022年卒の大卒就職率は95.8%。感染自粛前の2018、19年はそれぞれ98.0、97.6%なので多少下がっているものの、95%以上の高い就職率を保っています。ちなみにリーマンショック時の大卒就職率は約91%でしたので、そのころに比べても比較にならないほど就職率は安定している状況です。

22年卒時で95%以上あることから考えても、25卒就職時には更に高い就職率が予想されます。25卒はやばいどころか、見方によっては恵まれている状況とも言えるでしょう

就活サービスが幅広くリリースされている

先述したリーマンショック時に比べてもう一点恵まれているのは、多様な就活サービスが利用できることです。以前はリクナビ・マイナビなど大手の就活サイトが主流で、どちらかと言えば就活生が独自に情報を得て、サイト上から自身でエントリーすることが一般的でした。

しかし、現在は以前のサービスに加えて、企業側からのアプローチを受けられる”逆オファー型サービス”の利用者も増えてきています。例えば逆オファー型サイト「TECOFFER」の場合、就活生がプロフール登録した内容を基に企業がオファー。インターンや面接への参加を求める人材に行うことができます。エントリーするだけでなくオファーを受けられますので、以前より幅広い企業へ就職する可能性が広がったと言えるでしょう。

就活がやばくなる25卒生の特徴

就活がやばくなる25卒生の特徴

25卒生の就活事情は意外と恵まれているものの、意識や行動によってはやばくなってしまう場合もあります。そのような事態を避けるために、就活がやばくなる人の特徴を確認しておきましょう。そして当てはまるものがあれば、すぐに改善することをおすすめします。

自己分析を疎かにしている

就活がやばくなる人は、自己分析を甘くみがちです。「自分のことは自分が一番知っている」と思い適当にしてしまう人も多いですが、自分の趣向や特徴を言語化するのは意外と難しいもの。好きなことや興味のあることはもちろん、嫌いなことややりたくないことまでをしっかりと掘り下げて分析することが、仕事の根本的な意欲に繋がります。

タスクの優先順位がつけられていない

25卒の就活を始めると、意外とやるべきことは多いものです。説明会やインターン、ES提出に面接の準備など、それぞれの予定を整理して進めなければ、就活も非効率なものになってしまいます。こなすべきタスクが多くある中で優先順位がつけられない人は、結果的にやばい就活になっている場合がほとんど

予定の優先順位を整理できず、予定を忘れたり集中しきれていないケースを見掛けます。入社を志望する順番に優先順位をつけ、重要な予定にしっかりと力を出し切れる環境づくりが就活の第一歩です。応募することを目標にするのではなく、希望する企業への入社を目標に優先順位をつけて進めていきましょう。

悩んでいるだけで行動しない

悩むことや考えることは大切ですが、やった気になって物事が進んでいない場合があるので注意が必要です。計画だけでなく、計画を行動に移すことが非常に重要。行動をしなければ何も変わらないし、状況が進まないことを忘れてはいけません。上手く行かないことも多いですが悩んでばかりになっていないか、客観的にチェックしておくことをおすすめします。

他人ばかり気にしている

悩んでいるだけと少し似ている状況ですが、周囲ばかり気にしていてはいけません。就活を通してできた仲間との会話も、誰々がどの企業に入社したというゴシップに偏らないように注意するべき。また、周囲の評価だけを気にして有名企業へ入社しても、働く意欲がなければ長く続かないものです。だからこそ、自分の趣向や特徴を把握できる、自己分析が非常に大切。他人に気をとられないよう、充分に注意しましょう。

就活がやばくならない為にやりたいこと

就活がやばくならない為にやりたいこと

就活がやばくなる人の傾向がわかったところで、やばくならないためにできることを整理しておきます。

自己分析を丁寧にする

自己分析を疎かにしていた場合は、自己分析をやり直す所から始めてみてください。丁寧にやってみると、自分でも気づいていない興味を見つけ、働く意欲や意義を見出せることもあります。現在だけではなく、幼少の頃の思い出も振り返りながら、自分を知る作業をしてみてください。

優先順位を明確にし計画する

自分が志望する企業を意欲が高い順番に、優先順位をつけてスケジュールを組みなおしましょう。優先順位がつけられない方は、沢山の企業をリストアップし過ぎている傾向があります。20社あるかたは10社。10社ある方は5社程度に絞って、無理のない範囲で対策を立てることも良策です。

企業目線で考えてみる

就活がやばくなるほとんどのトラブルは、企業目線で考えてないことで起こります。色々な情報がありますが、採用するのは個別の企業。だからこそ他人の評価など気にせず、企業の特徴を深く知り、どの分野で貢献できるかを考えることが内定への近道です。悩んでいるだけで行動ができない方は、企業からみれば「もっとアピールして」「入社の努力を見せて欲しい」と思うはず。さまざまな視点で考えるうち、動かないことが原因で成果に繋がっていないことに、気づけるでしょう。

就活サービスなどの有効活用

計画や行動が苦手な方は、就活サービスを有効活用することがおすすめです。例えば企業からオファーが届く”逆オファー型”の就活サービスなら、登録しておいて定期的にチェックするだけでOK。企業説明会やインターンと並行して利用できるので、内定を貰える可能性も大きく広がります。5分程度でプロフィール登録が可能な「TECOFFER」なら、利用ハードルも低く、すぐに始めるのにぴったりの就活サービスです

これだけは知っておきたいポイント(まとめ)

本記事では「25卒の就活がやばい理由と実情の確認、対策まで」を解説しました。やばいと言われている理由と、就活がやばくならない方法をご理解頂けたのではないでしょうか。就活がやばくなる人の傾向に当てはまってしまった人は、ぜひ対策を参考に満足いく就活にしていきましょう。

・25卒の就活がやばい理由

①感染症の影響で企業の採用数が低下している
②ガクチカや自己PRの材料が少ない
③就活の早期化
④就活の多様化

・本当にやばい?大学生の本当の就活事情

①求人倍率は上昇している
②大卒は高い就職率を維持
③就活サービスが幅広くリリースされている

・就活がやばくなる25卒生の特徴

①自己分析を疎かにしている
②タスクの優先順位がつけられていない
③悩んでいるだけで行動しない
④他人ばかり気にしている            

・就活がやばくならない為にやりたいこと

①自己分析を丁寧にする
②優先順位を明確にし計画する
③企業目線で考えてみる
④就活サービスなどの有効活用