2022年4月に経団連による協議会の中で就活ルールの見直しがあり、インターンが採用に直結するようになります。

そのため、25卒の就活生はインターンに対する取り組みがより重要性を増してくるでしょう。

そこで今回は25卒の就活ルールで変わるポイントを詳しく解説します。

就活で早期スタートを切り、万全な体制で就活を進めたい25卒就活生はぜひ参考にしてください。

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25卒の就活からインターンが採用に直結

25卒の就活からインターンが採用に直結

2022年4月におこなわれた経団連と全国の大学が参加する産学協議会の要望により、25卒就活生からインターンシップが採用に直結するようルールが変更となります。

従来の就活ルールでは、学業が疎かにならないよう、インターンシップを採用に直結させることを禁止していました。

しかし、近年就活が早期化しており、多くの企業がインターンシップを取り入れています。

そして、インターンシップに参加した学生がその企業に応募するケースが増えている現状から、就活ルールを実態に合わせたのが今回の主な変更経緯です。

具体的な変更点は、「インターンシップで得た情報を採用選考に活用できる」ようになったことです。

そのため25卒就活生は、インターンシップを自分が企業にあっているかの判断基準にするとともに、採用を意識した取り組み・対策も重要になってきます。

基本的な就活スケジュールは変更なし

25卒就活生の就活スケジュールはこれまで通り変更はありません。

2022年11月に政府及び経済界の会議が行われ、24卒就活生と同様のスケジュールを踏襲することが確認されました。

現在政府が公表している採用活動の日程は、以下の通りです。

  • ・広報活動開始 :卒業・修了年度に入る直前の3月1日以降
  • ・採用選考活動開始:卒業・修了年度の6月1日以降
  • ・正式な内定日 :卒業・修了年度の10月1日以降

引用:就職・採用活動日程に関する関係省庁連絡会議「2024年度卒業・修了予定者の就職・採用活動日程に関する考え方」

例年通りであれば、大手のナビサイトをはじめ2024年の3月以降に採用情報などが公開され、エントリーや説明会参加など就活が本格化します。

そして、同年6月以降に本選考が始まり選考通過者に対して内々定が出されていくのが大まかな流れです。

25卒就活のインターンはいつから始まる?

25卒就活のインターンはいつから始まる?

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25卒就活のインターンは、例年通りのスケジュールで開催される予定です。

一般的には夏と秋冬の時期に分けて開催され、それぞれ以下のスケジュールで実施されます。

  • ・夏のインターン:2023年6月〜9月
  • ・秋冬のインターン:2023年10月〜2024年2月

夏のインターンは例年大学3年生の6月頃と早い時期から募集が始まるため、早めにインターンに関する情報収集をしておいた方が良いでしょう。

また、サマーインターンは夏休み期間中に実施されるケースが多く、長期日程のインターンが多い傾向です。

秋冬のインターンは採用活動開始間際に行われることもあり、採用選考を意識した内容のインターンが多く開始されます。

インターンにはどのような種類がある?

インターンにはどのような種類がある?

インターンは先述した産学協議会によって、以下の4種類に分けられています。

  • ・オープンカンパニー
  • ・キャリア教育
  • ・汎用的能力・専門活用型インターンシップ
  • ・高度専門型インターンシップ

目的に応じて必要な内容を備えたインターンに参加しましょう。

オープンカンパニー

1つ目のインターンは「オープンカンパニー」と呼ばれるもので、以下の特徴があります。

  • ・企業・就職情報会社や大学キャリアセンターが主催するイベント・説明会を想定。
  • ・単日開催で、就業体験はない。
  • ・実施時期は、時間帯やオンラインの活用など学業両立に配慮し、「学士・修士・博士課程の全期間(年次不問)」
  • ・取得した学生情報の採用活動への活用は不可

引用:採用と大学教育の未来に関する産学協議会「産学協働による自律的なキャリア形成の推進」

いわゆる1Dayインターンがオープンカンパニーに該当します。

1日開催であり就業体験がないことから、インターンで取得した学生情報を採用活動に活用できません。

オープンカンパニーは企業や業界の情報提供・PRを目的として開催されるため、主に企業や仕事を知る機会として活用できます。

キャリア教育

2つ目のインターンは「キャリア教育」と呼ばれるもので、以下の特徴があります。

  • ・企業がCSRとして実施するプログラムや、大学が主導する授業・産学協働プログラムを想定。
  • ・実施時期は、「学士・修士・博士課程の全期間(年次不問)」。ただし、企業主催の場合は時間帯やオンラインの活用など、学業両立に配慮する。
  • ・就業体験は任意。
  • ・取得した学生情報の採用活動への活用は不可。

引用:採用と大学教育の未来に関する産学協議会「産学協働による自律的なキャリア形成の推進」

実施時期はオープンカンパニーと同様、大学生・大学院生の全期間が対象です。

基本的には企業で働くことについて学ぶ「キャリア教育」が目的であり、取得した学生情報を採用活動に活用できません。

ただし、就業体験を行えるため、就活生は仕事を体験し応募企業の選定基準として役立てられます。

汎用的能力・専門活用型インターンシップ

3つ目のインターンは「汎用的能力・専門活用型インターンシップ」と呼ばれるもので、以下の特徴があります。

  • ・企業単独、大学が企業あるいは地域と連携して実施する、適性・汎用的能力ないしは専門性を重視したプログラムを想定
  • ・学生の参加期間(所要日数)について、汎用的能力活用型は短期(5日間以上)、専門活用型は長期(2週間以上)★
  • ・就業体験は必ず行う。学生の参加期間の半分を超える日数を職場で就業体験 ★
  • ・実施場所は職場(テレワークが常態化している場合、テレワークを含む)★
  • ・実施時期は、「学部3年・4年ないしは修士1年・2年の長期休暇期間(夏休み、冬休み、入試休み・春休み)」「大学正課および博士課程は、上記に限定されない」★
  • ・無給が基本。ただし、実態として社員と同じ業務・働き方となる場合は有給。
  • ・就業体験では職場の社員が学生を指導し、インターンシップ終了後にフィードバックする★
  • ・募集要項等において、必要な情報開示を行う★
  • ・取得した学生情報の採用活動への活用は、採用活動開始以降に限り可能
  • ・★の基準を満たすインターンシップは、実施主体(企業または大学)が基準に準拠している旨宣言したうえで、募集要項に産学協議会基準準拠マークを記載可能

引用:採用と大学教育の未来に関する産学協議会「産学協働による自律的なキャリア形成の推進」

中期〜長期に渡るインターンで、就業体験を通して得た学生情報を採用活動に活用できます。

そのため、企業が採用選考の評価材料として実施することが想定され、志望企業の場合は入念な準備・対策が必要です。

募集要項に産学協議会基準準拠マークが記載されている場合は採用直結型のインターンであるため、情報収集の段階で事前に確認しておきましょう。

高度専門型インターンシップ

4つ目のインターンは「高度専門型インターンシップ」と呼ばれるもので、以下の特徴があります。

  • ・該当する「ジョブ型研究インターンシップ」「高度な専門性を重視した修士課程学生向けインターンシップ」は、大学と企業が連携して実施するプログラム
  • ・就業体験は必ず行う
  • ・取得した学生情報の採用活動への活用は、採用活動開始以降に限り可能

引用:採用と大学教育の未来に関する産学協議会「産学協働による自律的なキャリア形成の推進」

就業体験を通して専門分野の実践力向上を図るインターンで、実施期間が2ヶ月以上のものを想定しています。

特にジョブ型研究インターンシップは理系の大学院生を対象としたものであり、50社60大学がこのプログラムに参加しています。

気になる方は、ご自身の大学のキャリアセンターに問い合わせてみてください。

25卒向けインターンを選ぶポイント

25卒向けインターンを選ぶポイント

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25卒向けインターンを選ぶポイントは、以下の3点です。

  • ・実施期間で選ぶ
  • ・業界や企業で選ぶ
  • ・プログラム内容で選ぶ

上記ポイントを参考に、自分に合ったインターンを選びましょう。

実施期間で選ぶ

インターンは実施期間を基準に選びましょう。

先述の通り、インターンは1日で開催されるものから1〜2ヶ月以上の長期に渡るものまでさまざまです。

その中でも採用に直結するタイプのインターンは、中期〜長期のものが該当します。

採用選考を意識してインターンに臨む場合は、長期インターンを中心に応募した方が良いでしょう。

一方で、企業・業界に関する情報収集をメインに考えている方は、短期のインターンをたくさん受けるという選択肢もあります。

自分の目的に合わせて、適切な実施期間のインターンを選びましょう。

業界や企業で選ぶ

興味がある業界や企業で選ぶのも有効です。

志望企業のインターンが募集していない場合は、同じ業界内で探してみるのも良いでしょう。

同じ業界であれば仕事内容も似ている上、業界への理解を深められます。

また、志望企業の競合他社の情報を集めることで、志望企業の採用選考に活かせるでしょう。

興味がある企業や業界があれば、その業界内で複数企業を受けておくことをおすすめします。

プログラム内容で選ぶ

インターンはプログラム内容をみて選びましょう。

特に興味のある業界や企業がまだ明確でないものの、関心のある仕事がある場合にこの選び方がおすすめです。

例えば、研究職としてものづくりに携わりたい場合は、研究職の就業体験ができるインターンを選ぶと良いでしょう。

興味のある仕事が決まっていれば、プログラム内容でインターンを選びましょう。

まとめ

インターンは企業ごとに実施期間や内容が異なるため、目的を明確にした上で自分に合ったインターンを選ぶことが大切です。

特にインターンが採用に直結する25卒就活生は、中期〜長期のインターンは押さえておいた方が良いでしょう。

今回の内容を参考に、インターンを有効活用して志望企業の内定を勝ち取ってください。