就活のスタートとして、まずはエントリーしなければ選考に進むことができません。
しかし、
「就活でのエントリー数は何社くらいが適切なんだろう」
「周りのエントリー数を聞いて少なすぎないか不安」
「数によってメリット・デメリットはある?」
このように悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
周りの声を聞くと、「自分ももっとエントリーしなくては」と焦ってしまいますよね。
そこで、この記事では理系学生のエントリー数の目安をご紹介します。
合わせて、エントリー数の多い少ないでメリット・デメリットはあるのか解説します。
結論、エントリー数は就活の方針によって変わってきます。
この記事を読んで、自分の就活に合ったエントリー数を見極めましょう。
理系就活生の平均エントリー数
参考:公益社団法人全国求人情報協会「2019年卒学生の就職活動の実態に関する調査」
公益社団法人全国求人情報協会によると、理系学生の平均エントリー数は次の通りです。
・プレエントリー数:14.8社
・本エントリー数:7.5社
プレエントリーとは、企業の採用情報ページに登録したり、資料請求したりすることをいいます。
対して、本エントリーはエントリーシートなどを提出し、実際に選考を受けることを指します。
理系学生の平均エントリー数は文系学生と比べて、かなり少ないです。
また、国立大、公立大は私立大よりも若干エントリー数などが若干ではありますが少な目で就活ができている模様です。
(文系学生のプレエントリー数:27.5社、本エントリー数:12.6社)
理系学生のエントリー数が少ないのは、専門分野が固まっている、学内推薦があるためでしょう。
平均エントリー数はあくまで目安というだけで、多いからダメ、少ないからダメというわけではありません。
自身の就活の軸やスケジュールと照らし合わせて、適切なエントリー数を見極めていきましょう。
次に紹介する、エントリー数によるメリット・デメリットを加味したうえで、考えてみてくださいね。
理系就活でエントリー数が多い場合のメリット・デメリット
エントリー数が多い場合のメリット・デメリットは次の通りです。
・メリット:経験を積みつつ視野を広げられる
・デメリット:スケジュールが厳しくなる
「多くの企業を見て可能性を広げたい」「第一志望までに経験を積みたい」という就活生は、エントリー数を多くするのがいいでしょう。
メリット・デメリット、それぞれ詳しく解説します。
メリット:経験を積みつつ視野が広げられる
エントリー数を多くすると、それだけいろいろな業界・企業の説明会や選考に参加することになるため、視野が広げられます。
あまり興味がなかった業界・企業でも、業界や全体像がはっきりすることで、興味が湧くことも。
また、ESや面接の回数も多くなるため、経験を重ねレベルアップすることができます。
第一志望の企業の前に、1社も面接を受けていない人と10社受けている人では完成度の差は歴然ですよね。
「多くの企業を見て可能性を広げたい」「緊張してしまうので面接の経験を積みたい」という方は、エントリー数を増やすといいでしょう。
デメリット:スケジュールが厳しくなる
気をつけなければならないのは、エントリー数を増やすとそれだけスケジュールが厳しくなるということです。
ESの締め切りや面接の日程調整などに追われることになります。
しっかりスケジュール管理できなければ、忘れたりダブルブッキングしたりとトラブルが起きてしまうでしょう。
また、一社一社に使える時間が短いので、企業研究が十分でない状態で面接に臨まなければならないことも。
特に理系学生はそこに研究なども入ってくるため、スケジュールがカツカツになります。
最低限エントリー前に次のことを済ませ、就活に臨みましょう。
・企業サイトを読み込み、できる限り企業研究しておく
・ES提出日などのスケジュールを確認し、まとめておく
・研究やアルバイト、講義のスケジュールを把握しておく
詳しい企業研究の方法についてはコチラの記事を参考にしてください。
理系就活でエントリー数が少ない場合のメリット・デメリット
続いて、エントリー数が少ない場合のメリット・デメリットは次の通りです。
・メリット:1社1社に集中できる
・デメリット:ミスマッチの際に替えがきかない
「行きたい業界・企業がある程度固まっている」「1社に集中したい」という方は、エントリー数が少なくても問題ありません。
メリット・デメリットそれぞれ詳しく解説します。
メリット:1社1社に集中できる
エントリー数が少ないと、1社にかけられる時間が増える分、集中して選考に取り組むことができます。
企業研究を十分行い、求める人物像や社風を知ったうえでESや面接に望めますよ。
スケジュール管理の心配も無くなるので、不安な方はエントリー数を少なめにしておきましょう。
ただし、エントリー数が少ないことには大きなリスクもある、ということを頭に入れておいてください。
リスクの詳細は次の章で解説します。
デメリット:ミスマッチの際に替えがきかない
エントリー数が少ない場合の最大のデメリットは、手持ちの駒が少ないため全落ちするリスクがあること。
一点突破できなかったときの巻き返しが難しいです。
全落ちしたあとに再エントリーからスタートするのは、周回遅れ感が否めないですよね。
また、選考を進めていくうちに「自分には合わないかも」と感じる場面が出てくることがあります。
手持ちの駒が少ないと、ミスマッチの際に替えがきかなくなってしまい、後悔することも。
加えて、面接経験が少なく場慣れしていないことで、過度に緊張したり回答がぎこちなくなったりすることも考えられます。
エントリー数が少ないことには大きなリスクがあるということを忘れないでくださいね。
エントリー数が少ない場合は、とにかく1社1社の精度を上げていくしかありません。
・自己分析や企業分析を入念に行う
・キャリアセンターなどを利用し面接対策を行う
・OB訪問などを活用し企業の雰囲気を掴む
など、絶対の自信を持って選考に臨めるように対策しましょう。
自己分析や企業分析などで参考にできそうな記事をいくつかピックアップしましたので、活用してください。
・自己分析
・企業分析
・面接対策
理系学生は、専門分野が決まっている、学校推薦があることから、エントリー数が少ない方が多いです。
しかし、一点突破できなかった場合のリスクが非常に大きいので、そのことを頭に入れたうえで、エントリー数を見極めてくださいね。
理系就活でエントリーする際に押さえておきたい3つのポイント
エントリーする際に押さえておきたいポイントは次の3つです。
1.期日を逃さない
2.迷ったらプレエントリーしておく
3.エントリー数を気にしすぎない
1つずつ詳しく解説します。
1.期日を逃さない
当たり前のことですが、プレエントリー・本エントリーのタイミングは逃さないようにしましょう。
プレエントリーは3月、本エントリーは3~4月がピークになります。
その前に自己分析や企業分析を済ませておくと、エントリーにスムーズに入っていけるので、準備しておきましょう。
本エントリーに関しては、早いほうが企業からの印象がいいですよ。
2.迷ったらプレエントリーしておく
エントリーするかどうか迷ったときは、とりあえずプレエントリーはしておきましょう。
プレエントリーの段階で絞りすぎてしまうと、あとあと手持ちの駒が少なくて苦労することがあります。
プレエントリーであれば、企業から採用情報や説明会・ESの情報が提供されるのみです。
そのため、志望度が上がらなかった場合は、本エントリーしなければスケジュールを圧迫しなくて済みますよ。
また、エントリーの際に希望職種を聞かれることもあります。この場合、第1志望職種に競争の激しい職種ばかり選んでいると、倍率が高くて選考落ちしてしまう危険性がありますので、複数エントリーする際には志望職種にレパートリーを持たせておくこともおすすめです。
3.エントリー数を気にしすぎない
平均エントリー数を紹介しましたが、それはあくまでも目安にすぎません。
エントリー数にとらわれて本来の目的を見失わないようにしましょう。
就活で重要なのは、内定を獲得することです。
そのために、「自分がどういった軸で就活を進めていくのか」を加味し、数によるメリット・デメリットを踏まえたうえでエントリー数を見極めてくださいね。
まとめ
就活で重要なのは「エントリー数」ではなく、「内定を獲得すること」です。
今回紹介したエントリー数はあくまで目安とし、自分の就活の軸に合わせてエントリー数を決定してくださいね。
エントリーする際は次のポイントに注意しましょう。
1.期日を逃さない
2.迷ったらプレエントリーしておく
3.エントリー数を気にしすぎない
自分のスケジュールとのバランスを考え、賢く就活を進めてくださいね。