新卒の採用面接には複数のフェーズがあり、学生時代に力を入れたことや志望動機など、様々な質問がされます。
理系学生の場合には、研究内容や研究実績について聞かれる技術面接があります。
技術面接は、研究でのオリジナリティや工夫した点をアピールできる点が大きなメリットです。
一方で、技術面接はどのように対策をすればよいか、わからない方も少なくないでしょう。
今回は理系就活における技術面接のポイントとよくある質問について解説します。
技術面接に不安を感じている学生の方は、ぜひ参考にしていただければと思います。
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技術面接の目的は研究内容やスキルの確認
技術面接は、理系学生がこれまでの研究内容や研究から得られたスキル・経験の確認を目的としています。
目的をもう少し細分化すると、企業は以下の目的で技術面接をおこないます。
- ・自社で働けるだけの下地(ポテンシャル)があるか
- ・チームでの研究に必要なチームワークや協調性を持っているか
- ・少しでも早く即戦力となるようなスキルや経験を持っているか
技術面接の準備をする上で研究内容や研究実績、経験などの棚卸ができたのであれば、違った形で就活をするのもおすすめです。
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理系就活の技術面接で評価される3つのポイント
技術面接は紙媒体やPowerPointを用いた発表、ホワイトボードを使っての説明など、企業によって形式は異なります。
一方で、どの企業においても技術面接で重要視されるポイントは以下3つとなります。
- ・技術力/専門性
- ・課題解決力
- ・コミュニケーション力
①技術力・専門性
技術面接は、自社で働ける人材であるかの確認を目的としているので、技術力や専門性はもちろん評価対象になります。
自身の経歴の中で強みとしている研究内容や実績があれば、大きくアピールをするとよいでしょう。
技術面接の場合、一般的な面接とは異なり、面接官は技術職や研究職の方となります。
専門的な内容を質問、より深い説明を求められるなどのケースがあるのでしっかりと対応ができるように準備をしましょう。
②課題解決力
実際の研究はもちろん仕事も常に、スムーズに進むとは限らず、課題に直面するケースは少なくないでしょう。
自ら課題を解決をおこなえ、自走できる人材は企業としても非常に魅力的な人材です。
課題解決力があるかをチェックするため、技術面接ではトラブルや課題に直面した場合にどのように対処したのかを
質問されるケースがあります。
課題解決力があることをアピールするためにも、以下の順番でエピソードを整理するとよいでしょう。
- ・トラブルや課題に直面した場面
- ・なぜトラブルや課題が発生したのか(原因の特定)
- ・トラブルや課題解決に向けた方法の模索(対処法の特定もしくは仮説の設定)
- ・模索した方法の実施
- ・トラブルや課題の解決(原因・対処方法の特定)
- ・トラブルや課題から学んだこと
面接内ではどのように仮説を設定したのか、数ある解決方法の中から今回の対処法を選択した理由などが具体的に質問されます。
より深堀りして質問をするのは、課題解決がまぐれではなく、考察に基づいた再現性のある課題解決である点を確かめるためです。
また課題自体を解決できる力はもちろんですが、課題解決の過程や姿勢も評価の対象となります。
課題解決を解決したエピソードでは、過程の部分もしっかりと整理しておくとよいでしょう。
③コミュニケーション力
研究職やエンジニアなどの理系職といえば、コミュニケーションがあまり得意ではない印象を持たれがちです。
しかし、現実では理系職こそ、高いコミュニケーション力が必要とされます。
例えば、以下のような場面があるため、技術面接でもコミュニケーション力は評価対象になっています。
- ・チームで研究を進めるための会話やホウレンソウ
- ・知識のない方にも研究内容を説明する
- ・研究の必要性や効果、見通しなどの経営陣へプレゼン
技術面接では質問の受け答えや質問の意図を理解しているかなどをチェックして、コミュニケーション力があるか否かをチェックしています。
理系就活の技術面接で気を付けるべきポイント
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技術面接で自身を強くアピールをするためには、以下4つのポイントに気をつけるようにしましょう。
- ・自分の言葉で伝える
- ・具体的なエピソードを盛り込んで説明する
- ・プレゼン資料は見やすくわかりやすくする
- ・逆質問は必ず用意する
自分の言葉でわかりやすく伝える
一般的な面接と同じように技術面接でも、自分の言葉でわかりやすく伝えることは気を使いたいポイントです。
技術面接では研究内容はもちろん、一緒に働ける人物なのか人柄もチェックしています。
昨今はネットで調べれば、いくらでも技術面接の対応策を把握できます。
しかし、ネットの情報をそのまま使っても、自分らしさは表現できません。
自分という人柄を理解してもらうためにも、自分の言葉で表現をしましょう。
また技術面接の担当者は技術職や研究職といっても、こちらの研究内容の一を聞いて十を知るわけではありません。
自身の研究内容を理解してもらうためにも、わかりやすく説明する工夫は必要です。
様々な人を面接官に設定して模擬面接をおこない、自身の説明が伝わるかを訓練しましょう。
訓練の過程で相手がどの程度の知識を有しているかを把握する力が養えれば、本番の面接でも相手に合わせて、説明できる力が備わります。
具体的なエピソードを盛り込んで説明する
具体的なエピソードを盛り込むと説明にリアリティが出るため、説明を聞いている側は理解しやすくなります。
例えば、車の速さを説明するのに以下2つの説明をした場合、どちらの方が伝わりやすいでしょうか。
- ・あの赤い車はとにかく速かった
- ・あの赤い車はF1のレーシングカーぐらい、とにかく速かった
当然後者の方がイメージがしやすく、伝わりやすいでしょう。
技術面接でよく聞かれる研究内容や課題解決、チームワークの質問には具体的なエピソードを盛り込むと、よりわかりやすい説明になります。
プレゼン資料は見やすくわかりやすく
技術面接はプレゼンの資料をベースに話を進めるため、資料は見やすくわかりやすくしましょう。
プレゼン資料のポイントとしては、以下に注意するとより見やすい資料となります。
- ・1スライド-1メッセージ
- ・テキストは太字やカラーでメリハリをつける
- ・図や表などビジュアルで表現できるものは表現する
技術面接でも逆質問は準備する
一般的な面接と同じように、技術面接でも逆質問は用意しましょう。
技術面接の担当者は研究職や技術職の方がメインとなります。
人事担当者と面接をするより、企業の研究や環境についてより深く知るチャンスになります。
逆質問で熱意をアピールすると同時に、企業との相性を逆質問で掘り下げていきましょう。
逆質問は以下の質問をすると、より効果的です。
- ・入社までに学んでおくべきこと
- ・研究者/技術者としてのキャリアプラン
- ・研究職/技術職に就く上で、気をつけるポイント
理系就活の技術面接でよくある質問例4選
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最後に本章では、技術面接でよく聞かれる質問を4つ紹介します。
どこの企業の技術面接でも聞かれることが多い質問なので、必ず準備はしておきましょう。
また質問への回答を深掘りされるケースもあるので、深掘りを想定した対策をした方がより念入りな準備となります。
①あなたの研究について教えてください
研究内容についてわかりやすく、そして論理的に説明できるかを確認している質問です。
また研究の過程で得られたスキルや経験、実績についても確認をしている質問になります。
質問には研究内容のわかりやすい説明はもちろん、研究を選択した理由や背景などエピソードを交えると、より印象に残る回答になります。
②研究のオリジナリティはなんですか
自身の研究にどれだけ独自性があるのか、主体的に独自性を把握しているのかを確認している質問です。
質問のポイントは主体性があるか否かです。
現実問題として、研究テーマや内容を研究室の教授が与えているケースが多いのは企業側も理解しています。
一方で自身の研究が既存の研究と何が異なるのか、研究から何から生まれるのかは主体的に行動していれば把握できます。
研究の独自性は改めて把握しておくとよいでしょう。
指示された内容を実行する力も重要ですが、主体的に行動できる力は企業がより強く求めている素養です。
③あなたの研究は社会にどのように活かすことができますか
研究の独自性と同様に、研究が社会にどのように役立つかを確認する質問になります。
回答には研究の意義や背景、社会に役立つ点を論理的でわかりやすく説明する力が求められています。
また研究に対する情熱もアピールできると、研究に力を入れている人材として好印象が残せるでしょう。
民間企業の研究では、売上や利益につながらない研究は避けられる傾向にあるなど、ビジネスの側面があります。
民間企業への就活時には、研究をいかにしてビジネスへつなげるかは意識しておきたいポイントです。
④研究で得られたものはなんですか
シンプルに研究過程で得られたものの質問になります。
回答としては、以下2つの方向性で回答するとよいでしょう。
1つ目は研究にフォーカスした回答です。
知識や経験など、研究を通して高まった専門性を得られたものとしてあげるとよいでしょう。
2つ目は専門性以外の回答です。
研究を通じて高まった論理的思考力やコミュニケーション力、マネジメント力などのポータブルスキルをあげるとよいでしょう。
前者はもちろん、後者がいかに業務へ役立つかをアピールできれば、さらにプラスの印象が与えられます。
まとめ
技術面接は研究面を大きくアピールできる面接として、理系学生にとってはチャンスとなり得る面接です。
一方で技術面接に対して、どのような対策をすればよいのかわからない方も多いでしょう。
技術面接では以下4つのポイントに気をつけて対応すれば、キチンと自身のアピールが可能です。
- ・自分の言葉で伝える
- ・具体的なエピソードを盛り込んで説明する
- ・プレゼン資料は見やすくわかりやすくする
- ・逆質問は必ず用意する
研究に力を注いだ方にとっては技術面接は大きなチャンスとなるので、ぜひ今回紹介した内容を確認していただき、
技術面接に臨んでいただければと思います。