理系就活情報局です。

今回は、博士号取得者の就活事情について解説していきます!
博士課程まで進学する人は少ないため就活する際に情報が少なく、不安な人も多いと思います。
そこで、この記事では「博士号取得者の就活で求められるスキル」「博士号取得者が選ぶ職種」「学位ごとの給与」について解説します。
そして最後に、理系就活を優位に進めたい人、また博士課程で忙しい人のために、「活用すべき就活ツール」を紹介します!
博士課程で就活を進めている人は是非参考にしてみてください!!

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博士課程とは

ここでは、初めに学部生や院卒との比較をし、博士課程で学ぶ内容や就活で求められるスキルについて解説します。
就活をすすめている博士課程の学生や博士課程への進学を考えている学生は是非参考にしてみてください!

学部卒、院卒、博士卒の違い

学部卒の場合、取得できるのは学士です。学士は、大学を卒業した人が取得できます。
学部生の間、研究活動に携わる時間は卒業までの1年と短く、多くの時間を卒業研究までの基礎知識を学ぶ期間となります。
院卒の場合、修士号を取得できます。
学部を卒業後、大学院に進学して修士課程を修了すると贈られます。
修士課程では、2年間大学院に通い、そのすべての期間で研究を行います。
学部生と比べると、専攻する分野の専門性がより高い知識を習得でき、更に様々な分野の知識の習得もできます。
修士課程を修了した後に更なる研究のために進学するのが博士課程です。
3年間の博士課程を修了した後に博士号が授与されます。
修士課程同様に3年間全ての期間で研究を行います。

学位ごとの学ぶ内容と就活で求められるスキル

修士課程と博士課程では、研究活動を行います。
就活では学士と比べると修士の場合は2年、博士の場合は5年ほど遅れてビジネスの世界に入ることになります。
そのため、即戦力としてのスキルを求められる場合が多く、専門性の高い知識を求められたり、研究活動を通して高い成果を残すことが求められます。
また、学部卒の人と比較した際に、英語力や更なる理論的思考力や問題解決力などのビジネススキルを求められる場合が多く、研究活動を進める際に特に意識して取り組む必要があります。
このように、就活で求められるスキルは課程を進めるほど高くなっていきます。

博士号取得者の就活

ここでは、博士号取得者の就活について説明します。
博士課程まで進む人は少なく、就活の情報が少ないため、不安になる学生もいるでしょう。
そこで、「博士号取得者が選ぶ職種」や「博士課程に進んだ人の就活でのメリットとデメリット」について説明します。
是非参考にしてみてください!

博士号取得者が選ぶ職種

博士号を取得した人の多くが職種を大学教員や研究職を選んでいます。
また、Acaricによると、大学教授になるまでの道のりを説明します。
大学教授になるまでには、博士課程修了後にポストドクターとして大学で2~3年ほどの任期付きで働く必要があります。
ポストドクターの期間に研究の成果を残すと助教、次に講師、准教授、教授という順にキャリアを進めていきます。
つまり、大学教授になるまで多くの年月がかかり、教授になれる人もかなり限られています。
研究職を選ぶ場合、企業での研究職の他に公的機関の研究職があります。
公的機関での研究職を選ぶ場合、国家公務員総合職試験への合格が必要になります。
また、中には超難関コンサルティングファームから内定を勝ち取る人もいます。
しかし、コンサル業界を含め、多くの文系企業は、研究の成果を出したからといってビジネススキルやポテンシャル評価には繋がらないため、研究活動と同時に求められるスキルを身に付ける必要があり、忙しい日々を過ごすことになります。
参考:Acaric

就活でのメリットとデメリット

まず、就活でのメリットを説明します。
メリットは、研究している分野と選ぶ職種の分野が同じである場合、即戦力として評価され、有利になるということです。
また、学部生や院生よりも年齢が高いため、社会と触れ合っている時間が長いことが多く、その点をアピールすると評価に繋がる場合があります。


次にデメリットです。
デメリットは、即戦力として博士号取得者を採用するため、非常に優れた研究成果を求められたり、英語力を求められたりと内定までの難易度が上がってしまうことです。
また、博士号を取得した学生を採用している企業でも採用数が少ないということです。

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学位ごとの給与

ここでは、学位ごとの給与の違いを紹介します。
今後就活を進める中で参考にしてみてください!
また、修士課程や博士課程に進学を考えている学生も是非参考にしてください!

日本の場合

ここでは、日本における学位ごとの給与の違いについて説明します。


厚生労働省令和2年賃金構造基本統計調査によると、

大学卒の場合:初任給は20.34万円
大学院修士課程修了の場合:初任給は23.14万円

となり、修士課程修了者は3万円ほど高くなります。
博士課程修了の場合、サンプル数が少なく、初任給は調べることが出来ません。
企業の採用HPにも初任給が記載されていない場合が多いです。
参考として大学講師・助教、大学准教授、大学教授の平均年収を記載します。



大学講師・助教:672万円
大学准教授:875万円
大学教授:1073万円

参考厚生労働省令和2年賃金構造基本統計調査

海外との比較

今回は、海外の中でもアメリカでの年収の比較を行います。


U.S. Bureau of Labor Statisticsによると、


アメリカでの学位ごとの年収は

学士の場合:$ 64,896
修士の場合:$ 77,844
博士の場合:$ 97,916

となっています。


全体的に日本の年収よりは多いですが、特に博士号取得者の年収が高く、日本より待遇が良いということが分かります。

参考U.S. Bureau of Labor Statistics

【博士課程で忙しい人必見!】活用するべき逆求人サイト

これまで、「博士号取得者の就活で求められるスキル」や「博士号取得者が選ぶ職種」、「学位ごとの給与」まで解説しました。
その中で、博士号取得者の就活で求められるスキルが高いということも説明しました。
また、ビジネススキルを身に付けるために割く時間と優れた研究成果を出すための研究活動を両立することは現実的には難しいです。
そんな研究で忙しい博士課程の学生におすすめな、逆オファー型のサイトを2つ紹介します。
今から紹介する逆オファー型のサイトをうまく活用して、理系就活を優位に進めましょう!!

活用するべき逆オファーサイト➀:TECH OFFER(テックオファー)

活用するべき逆オファーサイト1つ目は、「TECH OFFER(テックオファー)」です。

TECH OFFER(テックオファー)は、理系専用のため、もちろん採用企業は多いですし、KDDIや東京エレクトロン、積水化学といった大手企業から中小企業まで、技術系の職種を中心にスカウティング(面談や早期選考案内の声掛け)が活発です。
素養や性格、経験・求める就職条件などをもとにマッチングを行うことも可能で、自身が思ってもみなかった優良企業と出会えることも多々あります。

登録でAmazonギフト券1000円分が貰えるのも嬉しいポイントです。

活用するべき逆オファーサイト②:OfferBox(オファーボックス)

活用するべき逆オファーサイト2つ目は、逆求人サイト最大手「OfferBox(オファーボックス)」です。


使いやすさや利用企業数・質ともに非常に優秀なサイトです。
スカウトサイトというと「採用に困っているようなちょっと怪しい企業ばかりなのではないか」といったイメージがありますが、OfferBoxではそのような心配はありません。
経済産業省をはじめとした大手から、中小・ベンチャー企業まで6100社以上が利用し、そのうちの15%が上場企業と質も高いです。
利用企業の業界や職種も豊富なため、自分の知らなかった企業に出会えたり、エントリー数を増やしたいときなどに非常に有効です。
エントリー前に、スカウトが届いた企業とチャットを使って話すことができるのも大きなメリットになります。

ただし、理系採用企業は一部に限られるので注意が必要です。

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これだけは知っておきたいポイント(まとめ)

この記事では、「【理系学生必見!】博士号取得者の就活事情【業界職種、スキル】」について解説してきました。
重要なポイントをおさらいします。


・学士と修士、博士とで求められる就活のスキルが異なる
・博士号取得者の多くが大学教授や研究職を目指す
・学位によって給与が異なる
・日本と海外で博士号取得者の待遇が異なる
・活用するべき逆オファーサイト

 ➀TECH OFFER(テックオファー)

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